ACTIVE RANGER

アクティブ・レンジャー日記 [中国四国地区]

中国四国地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

RSS

瀬戸内海国立公園

105件の記事があります。

2018年12月28日【体験教室】 ミニ門松づくり

瀬戸内海国立公園 大林めぐみ

先生(師)が走り出すほど忙しいと言われる師走です。

クリスマスが終われば、もう年越し。紅白を見ようかな、格闘技かな、いやいや、ガ○の使いを見るのか悩む前に年越しの準備をしなくては!

年越し前の五色台体験教室では、マンション住まいの方でも飾れるミニ門松づくりを行いました。

門松は昔から歳神さまをお迎えするお正月の必須アイテム。飾るのは松竹梅となんとめでたい!

竹は雑木林保育のために伐採したもの、マツも施設の管理上で支障になる枝を剪定したものを使います。そう五色台産。

まずは、竹の切り方。

ベテランボランティアさんから竹の特徴やノコギリの使い方を教えてもらいます。

今日使うマダケは節が1本だけど、モウソウ竹は節が2本あります。そして、節の所に黒いものがありますよね?これは節からロウが出て、そこにホコリなどが付いて黒くなった汚れのようなもの。

けど、これで竹の生え際がどちらか分かります。

さぁ、分かるかな?

ロウが垂れ下がった方、黒くなっている方が下(根幹)側。この下側がどちらか知るのは後々大事になるので、よーく聞いておきましょう。

いよいよ切り出し開始!

受付順に選んだ土台部分の竹を切り出します。

直径10㎝くらいあるので、結構チカラ仕事。

ですが、デモンストレーションで教えてもらったとおり、ノコギリをまっすぐにひくとスムーズに動いて、刃もひっかかりにくい。チカラ任せにノコをひくと、刃が曲がったり、切断面が歪んだりといいことなし。。。

竹の節はまっすぐではなく、下に垂れ下がっているので節が最も下がっている所から約4㎝程度の部分を切ると節に穴が開きません。土台の竹の中にはオアシスを入れてマツなどを生けるので、穴が開いてしまうと水が漏れてしまいます。

こちらは土台の中に入れる竹を切り出し中。

門松を想像してみてください。

高さの違う3本の竹が立っていますよね、あれです。

30、35、40㎝の竹を2本ずつ、片側を斜めに切り出します。普通に切ったのでは、斜めの角度も揃わないし、なんといっても竹が滑って難しい。。。そこで登場するのが、毎年大活躍の「斜め切りガイド」。ガイドと言っても人ではなく、道具です。

最初にデモンストレーションしてくれたボランティアさんが発案し、さらにビジターセンタースタッフが量産し、今ではみんなが待たずに使える大活躍の道具です。

今回使う道具。

真ん中にある木でできた道具が斜め切りガイド。

他に使う道具は・・・

・竹挽き用ノコギリ(刃取替えタイプでOK)

・長さを測る定規や巻き尺

・測った長さの印をつけるマジック

・生けるナンテンや水受けのオアシスを切るカッターや剪定バサミなど。

・生ける素材(ナンテン、紅梅、白梅、アカマツ、クロマツ以外に葉ボタンなどアレンジは各自で自由に)

全て切りだし終えたら、竹を水洗いしてキレイに拭き取ります。

そして、飾り付け。

まずは立てらせる高さの違う竹3本を1セットにして輪ゴムで仮留め。シュロ縄でとっくり結びをして、しっかり括ります。

とっくり結びはしっかり、しかも簡単で日常生活でも使えて便利!

土台の竹に3本竹を前側に入れ、周りの隙間にオアシスをギュッと詰め込みます。

そこにマツやナンテンを生けるのですが、実はルールがあるのご存知ですか?

門松は男飾りと女飾り(私がそう呼んでいるだけ)があって、向かって左の門松にはクロマツ(オンマツ・雄松)、白梅、あれば白ナンテン(赤でもOK)、右にはアカマツ(メンマツ・雌松)、紅梅、赤ナンテンを生けるんです。「どっちだったけ?」と迷う方は、雛飾りのおひな様とお内裏さまと同じ向きと覚えてください。

そして、完成!見事な門松ができあがりました!

できあがった門松は、12月29日と31日は避けて飾りましょう。29日は「二重苦」、9が末につくので「苦末」=「苦松」を意味すること、12月31日だと一夜飾りになってしまい、歳神様を迎えるのにバタバタしてよくないのだそう。

今年を送り出し、そして来年を気持ちよく迎え入れるため、歳神様をお迎えするための門松。

日本の伝統文化でステキなお正月をむかえましょう。

ページ先頭へ↑

2018年12月18日【体験教室】 草木染め

瀬戸内海国立公園 大林めぐみ

ここ数年、秋冬定番の体験教室になっている染め物プログラム。

今回はサザンカの花びらだけでなく、久々の登場!ヒサカキの実を使った染め物を行いました。

サザンカもヒサカキも五色台で集められる自然素材。

■昨年のようす「2017年12月5日【体験教室】サザンカの花びら染め」

染め物教室の講師は、おなじみ角田眞理子さん(あそ美工房)。

五色台以外でも国営まんのう公園やご自宅で染め物教室をしていて、その染料の種類もたくさん!

見本をいっぱい持ってきてくれました。染料が同じタマネギの皮でも布の素材や媒染液の違い、また染める回数によって色合いが変わるのはとても興味深い!これを見ると、化学繊維よりも木綿など自然由来の素材の方が圧倒的に染まることが分かります。

<左:タマネギの皮で染めた布>

染め物をするには染料が必要。まずは材料集めから。

インタープリター(以下IP)からヒサカキのお話。

神棚や玉串に使われるサカキに似ていますが、やや葉が小さいのがヒサカキ。1年中ツヤのある葉を付けることから縁起のいい木とされ、サカキの代用としても使われているそう。春先にごくごく小さな花を付けるのですが、その匂いは塩ラーメン!?

その花の匂いをかぐとお腹がすくそう(笑)

<ヒサカキのお話・みんなで採取してみよう!>

<きれいに採れました!>

そして、サザンカも少しだけ採取しました。

花真っ盛りの時に採取してしまうのはもったいないので、花びらが開ききって、もう落ちてしまいそうな終わり頃のものを採りましょう。

サザンカとよく似ているツバキ。

サザンカより少し後に開花し始めるのですが、ツバキとサザンカの違いは?

→答えは昨年のAR日記に。

染料を作るには、みんなが採取しただけでは到底足りません。IPをはじめ五色台ビジターセンタースタッフがコツコツと集めたヒサカキの実1.5㎏、サザンカの花びら4㎏を使います。集めたら野菜用ジップロックに入れて冷凍保存しておくといいですよ。

さっき採ったばかりのものは花びらだけにしてより分けます。花びら染めをする時は、雌しべなど軸部分と花びらはきちんと分けるのがコツのよう。

そして、布を染める前に模様づけ。

ビーズやビー玉、輪ゴムを使って水玉もように、また着物の絞り染めにあるようなクモの巣もようは割り箸とたこ糸を使って作ります。

ただ1本に縛るだけのシンプル絞りもようの方も。この時間、楽しいんですよねぇ。

ここで参加者によく聞かれるのは、「ここにこんな模様付けたい。どうしたらいい?」「こんな色にしたいんだけど」

普段着ている服などはほとんどが化学染料。ですが、今回染めるのは自然素材のもの。染まる色の鮮やかさや色の入り具合は採った年の実や花のコンディションによっても変わるし、媒染液や使う水によっても変わるので一期一会な染め物。想像していたもの通りに仕上がることはほぼありません。ただ、タマネギ染めの見本のように染める回数によって色が入ったり、少し風合いが変化するので、皮製品のように移り変わりを楽しむモノと思ってもらえれば。

もようづけができたら、染料が染み込みやすくなるよう水にしっかり浸します。

その間に染料づくり。

サザンカ染料は、ネットに入れたサザンカの花びらをぬるま湯と酢を1:1にした中に浸して、ひたすら揉み込みます。

<左:揉み込み始めたばかり。まだ泡が少ない・・・>

<右:3人が寄ればこんなに泡泡に!>

この泡がなければ色は染まりません。泡がしっかり出ている内は、染める力があるんだそう。

そして、ヒサカキはというと。

こちらは煮出して色を出していきます。これは予め講師が作ってくれていました。大体1.5~2時間くらい煮たかな。

ザルにこして実を取り出したら、染料は鍋に戻します。

染料が完成したら、いっせーので布を入れます。が、ポイントは木綿やガーゼ素材よりも一足先にシルク素材を入れること。

ガーゼはシルクよりも水を吸いやすいので、先に入れてしまうと色を取られてしまいます。

布を入れたら、さいばしを使ってゆっくりかき混ぜ、20分くらいしたら取り出して、サザンカはそのまま軽く水洗いしてビーズなどを外します。

ヒサカキは染料から取り出したら媒染液に15分くらい浸けます。今回はミョウバンとクヌギ灰の2種を用意してくれました。

媒染は色止めの役割で花びら染めは必要ないのですが、カルカヤやクサギの実、今回のヒサカキの実などを使う草木染めでは色止めをしないと色が抜けやすくなるそう。

そして、こちらも完成!

<左:シルク素材のヒサカキとサザンカ>

<右:ガーゼ素材のヒサカキとサザンカ。素材が違うと色合いも変わります>

今回は10~20人分の染料だったので、かなりの花びらと実が必要でしたが、ご自宅で行うのであれば、もう少し少なめでも大丈夫。

材料を集めながら、これはどんな色に染まるだろうと想像するのも楽しい。

何度でも楽しめる草木染め。自分で材料も集めればできちゃうので、いろいろ試してみてはどうでしょう。

※採取する時は草木に毒性がないか、採ってもいい場所か(所有者など)確認してくださいね。

ページ先頭へ↑

2018年12月12日【鳴門】 森林自然観察会~ドングリ拾い~

瀬戸内海国立公園 大林めぐみ

毎年11月になると、子ども達がドングリ拾いをする声が聞こえてきます。

今回で23回目を迎えた鳴門森林自然観察会ドングリ拾い編。今年も元気な桑島小学校3年生29名が鳴門山にやってきました!

昨年度のようす↓↓

2017年11月24日「鳴門自然観察会~ドングリ拾い編~」

講師は毎度おなじみ、植物担当の木下さん(徳島県植物研究会顧問)、生き物全般担当の市原さん(自然公園指導員・佐那河内いきものふれあいの里)です。

開会を終えると、早速子ども達に何かが手渡されます。

<ルーペの使い方レクチャー。こっちから見てね。>

さて、これを持って何をするのやら。子ども達はルーペで友達を見たりと既にテンション上がり気味。

準備を終えて歩道を登り出すと、すぐにあちこちにドングリが!

去年はたくさん拾えた表年だったので、今年はドングリが少ない裏年かなぁと心配しましたが、ざっくざくとあるわあるわ。

※たいてい、たくさん実をつける表年と少ない裏年が交互にくることが多いです。

<今年は手で拾うというより、がっさり掴み取り>

ドングリを拾う中、「何か生きもの見つけたら、教えてねー」との市原さんの声を合図に子ども達の目線は動くモノへと。あれやこれやとどんどん見つけては市原さんに持って行きます。生きもの探しに夢中になると、ドングリ拾いを忘れがち(笑)

みんな、ドングリをたくさん拾って、苗木にするのが今回の大きなミッションですよ~。

そして、大鳴門橋が一望できるポイントへ到着。

さて、ここからは一旦落ち着いてお勉強。

植物のことなら何でもござれな木下さんからいろいろお話を聞きます。

実が詰まっているドングリかどうかを調べる方法や植え方のコツ、昆虫に興味を持つ子どもにはもってこいなコナラやクヌギのドングリから出てきたゾウムシについてなどなど。

<左:鳴門で見られるドングリの種類って?>

<右:ビナンカズラってフシギ・・・>

そして、毎年恒例、ドングリを食べてみよう!毎回、比較的アクの少ないスダジイを食べる子どもは多いのですが、今年の子はドングリが食べられると分かってからは何を見ても「食べていいー?」って聞いてきちゃう(笑)

中には、「この虫も食べられるのー?」Σ(゜д゜

そんな子どもの返しに「セミは美味しいよ~」と市原さん。「けど、ちゃんと毒性が分かってから食べてね。何でも食べちゃダメ」と。いや、本当に何でも食べる勢いの子どもたちだったので。。。

いろんな植物を触って匂いをかいで、食べた後は"動く"お勉強の時間。

市原さんからの「はーい、生きもの探してー」で一斉にスタート。まさにクモの子を散らしたようなとはこのこと。

<枝の先には・・・!>

肌寒くなってきた時期だけに昆虫たちもやや少なめでしたが、ジョロウグモをはじめ、地面近くにいるゴキブリ、頭を食べられて死んでいたスズメバチや使い終わっていたハチの巣のカケラなどいろいろ集めては、ボックスに入れて観察。ルーペで見ると、細かい足や顔まではっきり。

そして、こちらも毎回定番の足の数クイズ。

毎度大喜利のような答えが返ってくるこのクイズ。わたしの密かな楽しみです。

<←苗木を植樹する旧休憩所跡地>

今日拾ったドングリは、卒業前まで学校で苗木に育てあげ、鳴門山に植樹します。

以前はマツで青々としていた鳴門山ですが、マツクイムシや台風などの被害によって枯れ、一時はハゲ山のように。そこで立ち上がったのが地元・桑島小学校の児童たち。鳴門山で拾ったドングリを3年間で苗木に育て、そして卒業前に植えに来る。そうやって鳴門山の自然環境は守られています。

一緒に参加した父兄の中には、「第1回目にドングリを拾って植えに来たんですよ。3月は上の子が植えに来ますよ」というお母さんも。

こうして大人から子どもへと受け継がれていく鳴門の自然は続いていくんだなと、改めて継続していく大切さを実感した観察会でした。

<駐車場に到着しても生きもの観察は終わら~ず→>

ページ先頭へ↑

2018年11月29日第29回瀬戸内エコツアー開催!

瀬戸内海国立公園 大高下 理恵

9月に実施予定だった

瀬戸内エコツアー~お気に入りのチリモンをみつけよう!~が雨天中止となったため、

1125日(日)に紅葉真っ盛りの大久野島で開催しました。

[紅葉したタイワンフウ]

午前中はビジターセンターから南部砲台跡へ向かう遊歩道沿いの植物観察をしました。

うさぎの影響で大久野島に下草はほぼない...と思っていたのですが、

足下を見てみると、

うさぎに食べられまいと小さくなっている

カタバミやメリケントキンソウなどが見られました。

[上:カタバミ 下:メリケントキンソウ]

昼からは本日のメインイベント、チリモン探しです。

※チリモンとは、ちりめんじゃこに混じっている小さな海の生き物たち「チリメンモンスター」のことです。

ピンセットと虫眼鏡を手に、

「カニ・エビ」「貝」「魚」「その他」「お気に入り」で分類。

アジの赤ちゃん、タチウオの赤ちゃんなど大人と形が同じチリモンのほかに、

カニがカニの形になる前のゾエア幼生やメガロパ幼生などのチリモンも見つかりました。

中にはレアキャラ、タツノオトシゴを見つけた子も!

干潟や磯遊びでは見られない小さな小さな海の生き物との出会いがたくさんありました。

最後はお気に入りのチリモンを選び、レジンで標本にしました。

[分類したチリモン]

チリモン探しの後は

大久野島の海辺でネイチャービンゴを楽しみました。

「ザラザラ」「つるつる」「食べ跡」「動物のおとしもの」「長いもの」などを手がかりに

それぞれがコレ!というものを見つけていきました。

[漂着したアマモ。和名は"リュウグウノオトヒメノモトユイノキリハズシ"。世界一長い植物名!]

最後は「大三島の自然を守る会」の皆さんが

島で取れたテングサで作ってくださったトコロテンをいただきました。

売ってあるものは既に切ってありますが、今日は天突きにも挑戦!

このあたりではポン酢とからしで食べますが、黒蜜も試食。

[天突き]

瀬戸内海を"見て""触って""感じて""味わった"エコツアーとなりました^^

ページ先頭へ↑

2018年11月20日【企画展】 鳴門・鷹の渡り写真展in五色台

瀬戸内海国立公園 大林めぐみ

現在、五色台ビジターセンターにて開催中の企画展のお知らせです。

11月10日~12月9日まで鳴門でみられるワシ、タカなど猛禽類の渡りの様子を写真に収めた企画展「瀬戸内海を渡るタカの写真展」を開催しています。約100点もの写真は、日本野鳥の会・徳島県支部さんからお借りしたもので、そのボリュームは見応え十分!

瀬戸内海を渡るタカの写真展_チラシ.pdf

■猛禽類の渡りって?

トビやミサゴは留鳥として年中みられますが、多くのタカやワシなどの猛禽類は、夏は日本列島で、冬になると東南アジアなどで越冬します。季節によって棲む場所を移動することを「渡り」と呼んでいます。昆虫だとアサギマダラがそうですね。

日本全国には渡りの主要ポイントがいくつかあるのですが、ここ鳴門は国内でも有数のポイント。

春(3月~5月)、秋(9月~11月)になると、鳴門山展望台と四方見(よもみ)展望地には多くの野鳥の会会員さんたちが集まり、大きな望遠鏡を覗きながら、渡りを観察し記録しています。

そんなタカの渡りですが、遠い空を飛んでいる野鳥を見るのは、慣れない私たちにとっては至難の業。しかも動きが速い!

ですが、実際にどんな羽や顔なんだろう?色はどうなっているの?など気になることも多いのでは。

そんな方にオススメなのが、この企画展。

飛んでいる姿がダイナミックに、細かく分かる写真ばかりが勢揃い!

■ギャラリートーク

日本野鳥の会徳島県支部会長:三宅さんをお迎えして、タカやワシの生態や企画展のみどころ、聞いてみたいことなどをお話するギャラリートークを開催します!

11月25日(日)14:00~15:00 五色台ビジターセンター 入場無料

五色台ビジターセンター申込みはコチラ

※事前申込みですが、定員に空きがあれば入場可能かもしれませんので、随時五色台ビジターセンターにお問い合わせください。

~日本野鳥の会徳島県支部会長 三宅武さん~

香川県三豊市荘内半島のふもとで生まれ育つ。

高校卒業後、徳島県にある臨床検査技師学校へ。そのまま徳島県内の病院2ヶ所で勤務。

・野鳥の会に参加したきっかけは?

最初は趣味で北~南アルプスの高山植物などを撮影していたんだけど、よくよく振り返ると、地元四国の山や植物の写真を撮影していないなって気付いた。そこからは四国の中を撮影するようになった。徳島県内の博物同好会に入ると、そのまま植物を主にやっていたんだけど、入会して2年後には植物部門も細分化することに。

その頃、野鳥部門のヘルプに来て欲しいと声がかかった。最初は戸惑ったけど、親戚や勤務先の人が野鳥の図鑑を持っていて、月例会に参加するとみんなが教えてくれるし、それに野鳥の専門書はまるで週刊誌のようだった。そして、昭和48年(1973年)に日本野鳥の会に入会しました。

野鳥の世界は知れば知るほど深く、楽しい。阿南市の蒲生田岬や伊島はとてもいい。

徳島県は吉野川をはじめとした河川や標高2,000m近くある剣山山系、そして鳴門海峡と自然環境が多種多様で、春と秋に渡る旅鳥が多く見られるなどとても特殊な場所だと思う。猛禽類の他にもナベヅルやコウノトリのいる位、いい場所だと思う。

三宅さんとお話している最中にもハイタカやノスリ、ミサゴなどが飛び交う鳴門海峡。そして話はノンストップ。(私たちが質問ばかりしていたのもあるけど)

そんな三宅さんたちが撮影した写真を見に、また「お話が聞きたい!タカやワシの魅力もそうだけど、野鳥のこと聞きたい!」という方はぜひ11/25ギャラリートークに参加してみてはいかがでしょうか。

徳島新聞に三宅さんの記事が掲載されていますので、ぜひ。

徳島新聞記事(5/8付け)

日本野鳥の会徳島県支部

ページ先頭へ↑

2018年11月15日【紅葉情報】 寒霞渓2018

瀬戸内海国立公園 大林めぐみ

先週、五色台と寒霞渓の紅葉情報をアップしましたが、今回は紅葉がピークを迎える寒霞渓の続報です。

毎年、11月初旬には「寒霞渓の紅葉が始まりましたよ」ニュースが流れますが、それは山頂付近のこと。

寒霞渓ロープウェイ山頂駅の標高は612mありますが、ロープウェイ下山口駅である紅雲亭の標高は295m。

これだけでも標高差は317m!しかもそれより高い位置にある四方指(しほうざし)は、標高777mとさらに標高差があります。

紅葉は寒くなるのが早い標高の高い位置から始まり、徐々に麓に下りてきます。同じ四国でも標高2,000m弱の剣山や石鎚山は10月中旬には紅葉はピークを迎えてしまいます。

ということは、標高差があるということはそれだけ紅葉がみられるシーズンが長いということ!

紅葉シーズン2018!11月14日に巡視に行った際のようすがコチラ↓

まずは標高776mの四方指(しほうざし)から。

園地内のイロハモミジやウリハダカエデの見頃は終わっていますが、コンクリート造の展望台近くの草原はススキ原に様変わり。

一番奥にある大観望からはこの景色!ちょっと右を向くと、内海湾が望めるのですが、行ってからのお楽しみ!

人も少ないので、本当に穴場絶景スポット。渓谷に陽の当たる午前中に行くことをオススメします。

<四方指・大観望より>

続いては寒霞渓の中で最も賑わう寒霞渓園地。

2週間前とは打って変わって、午前中から駐車場は大型バスや乗用車で埋め尽くし、利用者も溢れかえっていました。

ここ2~3年前からは中国や台湾などアジア系の観光客がぐんっと増えました。

山頂展望地までは舗装されていますので、車椅子の方でもスムーズに行くことができますよ。

<山頂展望地>

山頂駐車場から歩いて約5分。少し場所が変わったくらいで眺めなんて変わらないんじゃ・・・という方。

いやいや全く違うんですよ。画角が少し変わるだけで写真を撮影した時の見映えは変わります!

<鷹取展望地>

ここから歩いて5分くらい下ると、表神懸歩道の下山口でもある四望頂展望地が。

<四望頂(しぼうちょう)>

「ここに寄ろうか」と迷っている車を見かけますが、ここは駐車スペースが3台程度しかなく、周辺車道もカーブになっているため見通しがよくありません。よそ見や路上駐車は大変危険なので、山頂駐車場に停めて歩くか、駐車スペースに収まるように駐車しましょう。

山頂からロープウェイで下ると、紅雲亭に到着。

ここから見上げる奇岩渓谷も迫力があります。この辺りは今から紅葉のピークを迎えるといった様子。

<紅雲亭>

紅雲亭とあまり標高は変わりませんが、ここも今からが見頃を迎えます。

石門洞は小豆島八十八ヶ所霊場第18番札所。

洞窟の中に作られた山岳信仰独特なお堂は圧巻です。11月14日時点ではまだ緑のモミジですが、真っ赤に色づけばインスタ映えすること間違いなし!

ただし、参拝客の邪魔にならないよう写真を撮るなどマナーは守りましょう。

寒霞渓は山頂~紅雲亭を周遊する表・裏神懸歩道がありますので、時間がある方は歩いて奇岩や紅葉を眺めてはいかがでしょうか。

■表神懸歩道(下り)

山頂駐車場~15分~四望頂~60分~紅雲亭

■裏神懸歩道(下り)

山頂駐車場~50分~石門洞~15分~猪谷バス停

紅雲亭、猪谷には港や町中心部に向かう路線バスのバス停があります。

山頂へはロープウェイでしか行けませんのでご注意ください。

歩道はコンクリート舗装されている所もありますが、石積の階段や勾配が少しキツく、落ち葉で滑りやすくなっている場所が所々あるのでヒールやサンダルなど軽装はNG、スニーカーがオススメです。

まれにキャリーケースを持ったまま歩こうとする方もいますが、ケガや事故のもとなのでやめましょう。

現在の紅葉シーズン

ページ先頭へ↑

2018年11月07日【紅葉情報】 寒霞渓と五色台

瀬戸内海国立公園 大林めぐみ

11月に入ると、朝晩の冷え込みがぐっと増してきました。

私の住む地域でもここ数日の朝の最低気温が5℃になるほど。

そうなると、見頃を迎えてくるのが山々や市街地の街路樹を彩る紅葉。

今回は、巡視に出かけた11月初旬の紅葉状況をご紹介します。

■寒霞渓(小豆島町)

香川県内で最も有名な紅葉の名所。

この日は平日でまだ紅葉にも早いため、観光客もそこまで多くはないですが、山頂付近は大型観光バスやアジア圏から訪れた団体客で賑わっていました。

山頂駐車場から徒歩10分圏内には、いくつもの展望地があります。

レストハウスとロープウェイ駅舎との間を抜けた第1展望地、瓦投げもできる第2展望地、映画「八日目の蝉」ロケ地となった鷹取展望地、表神懸歩道の下山口となる四望頂などその人の体力や気分、天候に合わせて行けます。

<鷹取展望地>ARオススメの展望地です!

<四望頂(しぼうちょう)前のスカイライン沿い>

寒霞渓山頂から少し西に行くと、ロープウェーやその渓谷を一望できる展望地があります。

山頂に比べて人が少なく、また高い場所にあるので寒霞渓全体を見渡せます。

<四方指(しほうざし)>

寒霞渓ロープウェイHP

http://www.kankakei.co.jp/

11/6放送 TBS「マツコの知らない世界」で寒霞渓ロープウェイが紹介されました!

http://www.tbs.co.jp/matsuko-sekai/archive/20181106.html

■五色台(高松市~坂出市)

中国四国の国立公園展の撤収に行った際の状況はコチラ。

五色台は常緑樹が多く、紅く染まるカエデ類は少ないですが、サクラなどが黄葉するため、寒霞渓とは少し違った秋の風景を楽しめます。

<休暇村からの備讃瀬戸>

少し霞んでいますが、雨上がりなど空気中のチリなどが一掃された日は塩飽諸島まで眺められます。

香川県内の紅葉は始まったばかり。

小豆島の寒霞渓は標高600~700m、五色台や屋島などを中心とした里山は標高200~400mと香川県は面積が小さいながらもその中に標高差のある山々が点在するため、長い間紅葉が楽しめます。

ちょこちょこと紅葉情報をアップしていきますので、ぜひ秋の行楽を楽しみましょう!

■紅葉マップ

マークはアクティビティを、色は紅葉具合を表しています。ぜひ紅葉狩りの参考に★

ページ先頭へ↑

2018年10月09日【五色台】 中国四国の国立公園展(香川)スタート!

瀬戸内海国立公園 大林めぐみ

この企画展は、2010年から始まり、今年で9回目。

これは中国四国のアクティブ・レンジャー(以下AR)が日頃の巡視や自然保護活動の中で出会った風景をおさめた写真や各地のみどころマップ、みんなに知ってもらいたいことなどをパネルにして展示している企画展です。その写真やパネルの舞台となっているのが、中四国にある大山隠岐、瀬戸内海、足摺宇和海の3つの国立公園と国指定鳥獣保護区やそこに含まれるラムサール条約登録湿地。

写真や地図を見ると、「意外と住んでいるところから近い?!」という場所もあったりと、結構身近にある場所だったりします。

この企画展は、地元の方にこそ見ていただきたい企画展ですので、ぜひ足を運んでいただきたいと思います。

五色台ビジターセンターのようすはコチラ↓

<左:ホール全体> 

<右:パンフレットも用意しています>

会場の五色台ビジターセンターでは、カンタンなクラフト体験(有料)もできますので、観覧と一緒にどうぞ★

・MYはしづくり  ・丸太パズル  ・木製ストラップ  ・竹とんぼ  ・ハーバリウム

・どんぐりの置物づくり  ・自然観察(事前申込み※日によってはできないこともあります)などなど盛りだくさん!

ページ先頭へ↑

2018年10月04日JPR事業~海と森の生き物大調査in似島~開催!

瀬戸内海国立公園 大高下 理恵

環境省では、子どもたちにレンジャー(自然保護官)の仕事を体験し、
自然保護への興味や理解を深めてもらおうと
小学46年生を対象に子どもパークレンジャー(以下、JPR)事業を実施しています。
広島事務所では92224日(23日)の日程で

国立公園にも指定されている似島で開催しました。

1日目朝、広島港に集合し乗船。

似島臨海少年自然の家へ移動しオリエンテーションを行いました。

レンジャーの仕事はパトロールをしたり、

施設を整備したり、動植物などの環境を保全したり様々ですが、

今回のJPR任務は似島の生き物を調査し、

自分が伝えたい似島の自然を見つけ伝えるというもの。

午前中はまず、国立公園やレンジャーの仕事について学習し、

3日間の過ごし方や班での目標を決めました。

昼からはいよいよ森の調査です。

修道大学の奥田圭先生より

森で見られる生き物やセンサーカメラの使い方についてお話を聞きました。

センサーカメラは静止画か動画か、動画なら何秒撮影したいかなどを設定します。

いざ、似島の森へ!

獣道やフン、掘り跡など生き物の痕跡を探し、

現れそうなところを班で話し合い、センサーカメラを設置しました。

道中では他にも、ツツガムシやキノコなどいろいろな生き物や自然を発見しました。

2日目の朝、センサーカメラの回収に向かいました。

さぁ、どんな生き物が写っていたでしょうか?

イノシシ!写っていました!!

人もたくさん写っていましたが、

イノシシ、タヌキ、ノネコなどが写っていました。

映像からイノシシがオスかメスか、若いか年寄りか、

活動している時間や行動、おおよその生息数などが分かりました。

昼からは海の調査です。

干潮の時間になると磯には潮だまりができます。

どんな生き物が生息しているでしょうか?

石をめくったり、手ですくったり、紐にエサをつけて釣ってみたり...

魚やカニの子どもやウミウシ、イソギンチャクなど十数種類の生き物が見つかりました。

最終日は2日間で見つけた似島の自然や魅力を伝えるためのパネル作りと発表です。

班ごとに地図を書いたり、写真を貼ったり、紹介文を考えたりして

発表のリハーサルを行いました。

そして、広島港で集まってくださった保護者の皆さんに3日間の成果発表!

声は緊張のためか、すこ~し小さくなってしまいましたが、

みんな自分が発見したことをしっかり発表できました!

初めての仲間と初めての場所で初めての自然調査。

初日は不安もあったかと思いますが、

似島の森と海に棲むいきものを調べ、しっかり伝えてくれました。

是非これからも国立公園へ訪れ、色々な自然を発見していってほしいと思います。

3日間お疲れ様でした!

ページ先頭へ↑

2018年09月28日【体験教室】 竹を使ったバウムクーヘンづくり

瀬戸内海国立公園 大林めぐみ

朝晩は20℃を下回り、すっかり秋らしい気候になってきましたね。

秋といえば行楽シーズン。そして、食、スポーツ、読書、芸術の秋。

10月の体験教室はお天気のいい日に持ってこいなアウトドアでのお菓子づくり、竹を使ったバウムクーヘンづくり。

タイトルだけだと「??」の方も多いのでは。作業としては竹にバウムクーヘン生地を巻いて焼いていくという聞くとカンタンなものですが・・・。

今回の講師は、かがわ自然観察会の好井さん。毎月第1日曜(変更もあり)に五色台自然楽校という季節感あるプログラムと自然観察をセットにした自然活動を開催しています。

今回、体験教室は初参加という方ばかりだったので、森に入る前に講師から少しお話を。

「森はそこに暮らす虫など人以外の生き物の生活エリアなので、当たり前にヘビや虫はいます。私たちはそこにお邪魔します、という気持ちで森に入りましょう」これ、とても大事なこと。

バウムクーヘン作りに必要な竹を切りに行きましょう!

ヘルメット、軍手を付けて、各組1人がノコギリとナタを腰に巻き付けて作業。ナタやノコを腰紐で装着しておくのは、必ず使った後は腰に付けたカバーに戻すため。地面に置きっ放しにしてしまうと、気付かずに踏んだり、手で草を払う時に当たったりしてケガをしてしまうことも。道具の安全管理、切った竹を動かす前に周辺を見渡して人に当たらないかなどしっかり確認しましょう。

ただ竹を伐るだけでなく、枝落としや玉切りなど歩道の邪魔にならないようにしっかりと処理まで行ってもらいました。

5節分位の竹を切り取ったら、クラフトハウスまで持って帰って、ゴシゴシとしっかり水洗い。

ここからは各組2つに分かれて作業。

こちらはバウムクーヘン生地づくり。

ここで使うのは、いろいろと作ることができる<魔法の粉>ホットケーキミックス粉。私たちはこう呼んでいます。

①ホットケーキミックス粉2袋、卵黄2個分、牛乳を混ぜる。後でメレンゲを混ぜるので、生地は固めのトロッとした状態になるよう様子をみながら牛乳を入れましょう。

②卵白2個分は泡立ててメレンゲに。

③①+②をさっくり混ぜる。これでできあがり★カンタン生地です。風味足しにバニラエッセンスを加えてもOK。

と、これとは別に焼きリンゴも作っちゃいます。

①リンゴの底が抜けてしまわないように芯を抜き取る。100均ショップの芯抜き器を使いました。

②くり抜いた芯の部分にバター(100g)+シナモンパウダー適量の順に詰める。

③②をもう一度繰り返し、最後にバターでフタをします。

④リンゴをアルミホイルで巻き、焼け具合が分かるように上部を少しだけ開けておけば準備完成。

<材料はこんな感じ。余った牛乳は後で美味しくいただきました>

こちらは、火おこし&竹の下準備。

バーベキューコンロに古新聞紙+木っ端(コクバ(落松葉)だとより燃えやすい)を積み重ねます。理科で習ったように火は酸素がないと燃焼しないので、木っ端を平坦に積み上げてしまうと燃えにくいです。空気が入るよう山のように積み上げるよういいですよ~。

中にはマッチに挑戦する男の子も。最近はIHコンロなど電化が進んで、実際に火を見るのが初めてと言う子も!使い方を教えられる大人がいる時にいろんな"体験"をしておくと、大人になって、また災害など非常時に使えるテクニックとして応用できるかも。

我が家は高校生までいわゆる五右衛門風呂だったので、火焚きは自然と身につきましたね。湯が冷めると火をおこさなければならなかったので、子どもの頃はただただ面倒なだけでしたけど、今となっては役に立っているのかなぁ。

火がおこせたら、木炭を入れて火力を安定させます。そして、水洗いした竹を炙ってアブラを出してきれいな布で拭き取ります。火を炙るのはバウムクーヘンを巻く真ん中の1節分だけでOK

下準備ができたら、いよいよバウムクーヘンづくり!

炙った竹を回しながら生地をのせ、ムラなく生地がついたら火の上に。生地が垂れ落ちないよう回しながら焼き、生地が落ちなくなったらゆっくりと焦げ目が付くように。

バウムクーヘンはドイツ語で「バウム=木」「クーヘン=ケーキ」を意味し、年輪模様が特徴。なので、焦げ目が付かないと年輪模様にならないばかりか生焼けにやってしまうのです。これを繰り返し、生地がなくなるまで続けます。

焼きリンゴは焦げないようコンロの隅の方に置いて、均等に火が通るように時々回します。

最初はこんな感じですが・・・どんどん大きくなっていく!

根気よく巻いては焼いてを続けること約1時間(生地の量にやゆるさによります)

<左:上手く焼けました!><右:照れながらも・・・完成!!>

できあがったら・・・

①包丁でバウムクーヘンの両端を少し切り取る。←こそぎ取らないと竹から抜けません!

②キッチンペーパーと新聞紙をバウムクーヘンに巻く。

③ノコギリで径が細い側の竹を伐る。※細い竹径の方が内輪が狭くなります。

④写真のようにバウムクーヘンを持つ人、反対側の竹を持つ人がねじるように回しながらバウムクーヘンを抜き取る。例:お互いが時計回りに回すと方向が一致しない。

リンゴは柔らかく焼け、バウムクーヘンにはきれいな年輪模様★

五色台に繁茂する竹。その竹が他の樹木の生長を妨げ、森がどんどん竹林化しています。体験教室や随時クラフト体験の材料となる竹は森林保育のために間伐したものを使っています。

今回はそんな森の状況、その間伐作業の一コマを参加者に担っていただきました。「また竹を伐りたい」と言ってくれ、美味しい+自然の保全活動を楽しんでもらえたようです。

バウムクーヘンはココアや抹茶パウダーを加えてみたりと味変可能なので、キャンプや地域の行事などみんなで楽しんでもらえたらいいなと思います。

ページ先頭へ↑

Adobe Readerのダウンロード

PDF形式のファイルをご覧いただくためには、Adobe Readerが必要です。Adobe Reader(無償)をダウンロードしてご利用ください。

ページ先頭へ