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アクティブ・レンジャー日記 [中国四国地区]

中国四国地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

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足摺宇和海国立公園

77件の記事があります。

2018年05月23日【イベント報告】今年もやりました!メダケで一本釣り!

足摺宇和海国立公園 谷吉萌

梅雨前で、天気が読みにくい土佐清水からこんにちは!

今年は魚も活発に動く初夏に、と意気込んで、この季節に行ったメダケで一本釣りイベント。

5/19に無事開催したので、その様子をお届けします!

市役所前8:30でおなじみの光景となりつつある、清水の元気っこたちの姿。

早速出発です。

まず向かうのは、川!

 

これまたおなじみの観光協会、谷岡名人による、エビ取り指南。

例年小粒ぞろいで不発に終わっていましたが、

今回は参加者も感動する大物のテナガエビも入り、名人も満足げなこの笑顔!

忘れてちゃいけない、恒例の 釣り×クイズビンゴ。

ツバキ再生プロジェクトに関連するクイズを3問出します。

一問目は、土佐清水の特産品「宗田節」とメダケの関係をクイズにしました。

  

今回のイベントからして②が最有力に見えますが・・・正解は①のせいろ!(写真右)

今はステンレス網が使われるようになり、

メダケが増えてしまっている現状を知ってもらいました。

ところ変わって足摺岬でマイ竿作りです。

  

厄介者メダケも今回ばかりは主役級、かつてないほどメダケを吟味します。

竿の長さや太さもまちまち。大物狙いか、はたまた数で勝負するのか。

常連メダケアングラーは、予備のメダケ竿を作る余念のなさ。

いよいよ漁港で、釣り場も間近!

釣りたくてそわそわするなか、最後のクイズで大多数が不正解という衝撃の展開。

これは釣果で挽回してもらうしかない!と主催側も熱が入ります。

竿を垂らして・・

さっそくヒット・・な、な、なんと清水サバです!

その後も続々あがる清水サバ。エサ取りの別名をもつイシモチよりも釣れています。

これぞ土佐清水!という感動がある獲物ですね。

 

その後もベラやコッパグレ、イシモチ、アイゴなどを釣り上げます。

釣果勝負の釣り人たちは、他のひとの釣果が気になって焦りでエサつけすらもどかしい・・!

そんなとき現れたのが、

エサまき嬢!

定期的にやってきては、アングラーたちに恵みのエサを振りまきます。

昼に近づくにつれ、魚影もみえなくなり、ここでタイムアップ。

最終的に、3人がビンゴを出しました!(左から1位、2位、3位)

驚くべきは、3位にエサまき嬢が入っていることですね。

情けは他人のためならず、を体現しています。

3回目となる今回のイベントには、初めてのひとから、皆勤賞のひと、

友達同士や親子、釣りキチ一人参加などなど、総勢19名が参加してくれました。

ヤブツバキ再生プロジェクトでは厄介者のメダケに、スポットライトを当てる本企画。

「メダケで一本釣り」というワードに「ああ、あの!」と反応してくれる人も増え、

土佐清水市内でもじわじわと浸透し始めているのを実感している今日この頃です。

"メダケアングラー"が流行る日も、そう遠くないかもしれません。

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2018年05月09日神秘と静寂の篠山

足摺宇和海国立公園 谷吉萌

週末になると天気が不安定・・・

イケズな5月になる予感の土佐清水からこんにちは!

さて、例年ゴールデンウィーク前後に見頃を迎えている、篠山のツクシアケボノツツジ。

昨年は、4月末がピークで、キレイなピンクの花が楽しめましたが・・

 

      2017年4月30日              2018年4月30日

今年は、桜などと同じく、開花が1週間以上早かったようです。

4月30日に行った時にはほとんど花は落ちて、地面にピンクの絨毯が広がっていました。

 

それでも2割ほど残っている花が目を楽しませてくれました。

ところで、今回の発見は、篠山の代名詞であるアケボノツツジもさることながら、

この雨霧たちこめる篠山の風景の美しさ!

景色は見られませんが、その代わりに身の回りに意識が集中して

風や鳥の声、草や雨の匂いなどがより強く感じられました。

 

輪郭がぼやけていつもより大きく見える木や、

雨露にぬれるミツバツツジの瑞々しさが際立ちます。

突然でしたが、ひと味違う景色に気づかせてくれた通り雨でした。

これから、山シーズン到来。山中で雨が降るとガッカリしてしまいますが、

そういうときこそゆっくりと周りを見回して、いつもと違う楽しみを探して見てくださいね~。

※注意※

・野外活動するときには天気予報をしっかりチェック!

・水に濡れた土や石は滑りやすいので、足下注意!

・雨が降ると視界が悪くなります。道迷いに気をつけて!

・雨の中カッパや防水装備がない状態で長く活動すると、

 風をひいたり低体温症になることがあります。しっかりと準備を!

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2018年04月20日新たなる絶景ポイント

足摺宇和海国立公園 谷吉萌

現場仕事のあとはアイスが食べたくなる・・・

そんな気候になってきた土佐清水からこんにちは!

海や空の青さ、若葉の緑や風を楽しむアウトドアシーズンを目前に、

土佐清水市の秘境の一つ「見残し(ミノコシ)」で、

展望台からの景色を楽しんでもらえるようにと、修景伐採が行われました。

我々も、その作業に同行しました!

伐採したのは、見残しの展望台。

竜串湾の海中景観を楽しめるグラスボートや、

千尋岬の遊歩道からでもアクセスできる場所です。

(黄色いカメラマークが今回の絶景ポイントです)

天気さえ良ければ竜串湾を一望できる展望台2階は、

 

目前にあった木がなくなり、視界を遮るもののない見晴らしを確保できました。

おかげで、見えづらかった見残し湾のシコロサンゴも・・

ご覧の通り!

遠景から見ると、さらにその群落の大きさが際立ちます。

眼前の木で展望を遮られ、存在を忘れられていた展望台1階は

 

熱い日差しもしのぎつつ、さわやかな風を楽しめる・・

そんな極上の時間を過ごせる場所へと変わりました!

今回の作業は、市内の園地や歩道の維持管理を行っている

土佐清水市観光協会が実施したものですが、

現場では御年70を過ぎつつも現役元気な、よろずやトリオが大活躍。

 

景観にはもちろん、お三方のバイタリティにも感動した一日でした。

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2018年04月05日【足摺宇和海国立公園の春】 足摺岬半島

足摺宇和海国立公園 谷吉萌

今年は、春が駆け足で過ぎ去ってしまった土佐清水からこんにちは!

ツバキとヤマガラ

ーーーーーーーーーーーー※注※ーーーーーーーーーーーーーーーーー

 タイトルには【春】とありますが、記事作成時点で

 春の代名詞である桜については、ほぼ終わりかけております・・。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

今回は、足摺宇和海国立公園で春を楽しむならココ!という、

土佐清水のアクティブレンジャーのおすすめスポットを、

アクセスや見所、これからの楽しみも含めてご紹介します。

今回のおすすめは「足摺岬」!

足摺岬の先端部分は、四国最南端として多くの人が訪れます。

観光はもちろん、お遍路やサイクリングなどでやってくる人もたくさん!

3月末は、春休みということもあって賑やかでした。

そんな人々を迎えるように、3月も終わりの時期にツバキが花開き、

場所によっては、ツバキとサクラの共演が見られました!

 

ツバキが足摺岬に色を添えます         スカイライン沿いで見上げるとツバキとサクラが

  

他にもユキモチソウやタンポポ、グミの実などが咲き乱れ、まさに春爛漫の光景です。

足摺岬からスカイラインを上っていくと、途中視界が開けて、

春霞のかかる海岸線がみえます。

白皇山近くの駐車場では、サクラが満開になっていて

ちらちらとサクラが舞い落ちる景色に見とれてしまいました。

次の到着地点は唐人駄馬。

丸みを帯びた巨石が山中に突然現れます。

 

巨石に上ると、水平線と一緒に、足下の桜が楽しめました!

 

しかも、山の中にひときわ目立つ紫が・・なんと、満開のツツジの木が一本!

あちらこちらで花盛り、目移りしてしまいます。

そのまま臼碆(うすばえ)に向かっておりて行くと、途中にあるのが「うすばえさくら公園」です。

 

名前の通り、桜が多く植えられていて、まさに見頃の花吹雪!

 

ここはいろいろな種類の桜が植樹されているので、4月半ばまで楽しめるかもしれません。

ユニークなチェーンソーアートも、ほのぼのさを演出しています。

さて、これまで紹介したコース、地図でご紹介すると↓

【ルート】  足摺岬→(スカイライン)→唐人駄馬→うすばえ桜公園

【アクセス】 ◎自家用車、バイク、サイクルバイク、お遍路 ○バス △徒歩

※足摺岬までのアクセスはこちら(土佐清水市観光協会)をご参照ください。

残念ながら、最後のうすばえさくら公園以外では

桜はほぼ終わってしまっていますが、春は桜だけではありません!

他の植物はもちろん、花の蜜や植物の実を狙ってやってくる、

鳥や昆虫も多く観察できます。

事務所に遊びに来たホオジロ

ぜひ、外でのんびりできる気候のなかで、足摺の自然を満喫してみてくださいね~♪

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2018年03月20日ゴミで道徳!?山奈小2年生と考える"自然"

足摺宇和海国立公園 谷吉萌

春爛漫・・もあとわずか!?の土佐清水からこんにちは。

これまで主に小学校高学年を対象に、

さまざまな環境学習をおこなってきた土佐清水自然保護官事務所ですが、

なんと今回、小学校2年生の授業を依頼されました!しかも「道徳」の授業!

はてさて、レンジャーは「ゴミ」を使って2年生に人の道を説けるのか・・・!?

結果やいかに・・!

やってきたのは宿毛市山奈小学校の2年生教室。

授業前から、我々が持ち込んだ道具に興味津々です。

何が箱に入っているのか気になりますが、まずはお話から。

お題は『「自然をまもる」を考えよう』。

まずは、「自然」について考えるため、

身近な自然や、どんな自然が好きかを発表してもらいます。

生きものがいる自然、静かな森の中など、2年生らしい答えが出てきます。

誰かが発表するときは、体を向けて聞く。さすがです。

そして、レンジャーが守っている「自然」についても知ってもらいます。

 

日本地図はまだまだ難しいですが、

各地の国立公園のキレイな景色や珍しい生き物には、

リアクション芸人ばりの反応を返してくれました。

そして話はいよいよ、身近な自然である足摺宇和海国立公園に。

豊かな海が特徴のひとつである当公園ですが、

しかし、そんなキレイな海を脅かす「漂着ゴミ」について考えてもらうべく、

山奈小学校最寄りの海岸(脇本海岸)で拾ったゴミを見てもらいました。

事前に、通学路などの地域のゴミも拾ってもらっていたので、

地域のゴミと、漂着ゴミの違いも考えてみます。

ゴミは、どこからやってくるのか。どういった物が多いのか。

地域のゴミは、空き缶やペットボトル、ビニールの包み紙が多く、家庭ゴミと同じもののようです。

漂着ゴミは、漁具やペットボトル、プラスチックゴミが多く、海外の文字が書いてある物もありました。

海流や水産業で地域の外から来たゴミが目立ちますが、

地域で拾ったゴミと同じ、ペットボトルやプラスチックゴミなど、

家庭ゴミと同じものも少なくありません。

そういったゴミが、自然や生きものにどういった影響を与えるのか。

漁網に絡まったウミガメや、プラスチックで餓死してしまった海鳥の写真は、

子どもたちにはショッキングだったかもしれませんが、

多くの子たちは目をそらさず、写真を見ていました。

少し休憩を挟んだら、こんどは漂着ゴミを使って「ゴミアート」づくり!

それぞれ自由な発想でゴミとゴミを組み合わせて傑作を生み出しました。

少しだけ作品紹介↓

 

 

約1.5時間のお話の時間と、1時間の工作の時間で

驚いたり、感動したり、笑ったり、考え込んだり。

2年生たちはいろいろなことを学んでくれたようで、

後日感想文も書いてもらいました。

小笠原の固有種と外来種のことが印象に残った子もいれば、

オニヒトデがサンゴを食べてしまうことを初めて知った子、

ゴミで工作できることに驚いた子など、様々。

道徳、という今までにない切り口からのスタートでしたが、

それぞれの心に響く話が提供できた、という実感があり、

われわれにとっても意義のある授業になりました!

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2018年03月12日【三崎小環境学習⑦】 5年生まとめの授業

足摺宇和海国立公園 谷吉萌

♪はーるがきーたはーるがきーたこーこにーきたー♪

 

ツバキの苗畑を作業しやすいように整理しました。

これぞ劇的ビフォーアフター!

さて、三崎小環境学習シリーズを1年を通してお届けして参りましたが、

今回は5年生のまとめ授業があったので、その報告です。

今までの授業は

はじめに ②竜串の海と生きもの ③川の生きものしらべ1日目2日目 

爪白シュノーケル授業! ⑤グラスボート&ジオ学習! ⑥間伐体験! 
と、6回行っています。

今回は、1年間で学んだ海、山、川のことを振り返りつつ、

その自然と、自分たちの関わりについて考える時間になります。

まずは、どんなことを学んだか、写真を見つつ、

当時の感想も読み返しながら思い出していきます。

毎日見る物聞くことが刺激になる多感な5年生にとっては、

1年近く前のことはちょっとおぼろげ・・。

海、山、川それぞれで見た物や、それに関わる人々について思い出したら、

次のステップ。

それらの自然をどう思うか、自然を守るためにどうしたらいいか、

そして、自分はどう関わりたいか。
1年間三崎の自然を大満喫した環境学習ですが、

楽しい学習を、次につなげるための大切なプロセスとして、考えてもらいます。


たくさん意見を出してもらいましたが、

いくつか、授業風景を振り返りながらご紹介します。

「三崎の自然をどう思うか」
・海にも川にも生き物がたくさんいて、山も空気がきれいで、自慢できる。

・いろんな災害に耐えてきて、長い年月続いている自然は宝物だと思った。

・自然が豊かで、それを支えている人たちがいることが分かった。

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   ①「はじめに」       ②「竜串の海と生きもの

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「三崎の自然を守るためにどうしたらいいか」

・ゴミをポイ捨てしない、している人を見つけたら注意をする。

・洗剤など、川や海をよごすので、流さない。

・自分のゴミじゃなくても、ゴミは拾う。

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 ③「川の生きものしらべ」   ④「爪白シュノーケル授業!

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「自分はどう関わりたいか」

・森林組合にはいって、いっぱい仕事をして、いっぱいお金を稼ぎたい。

・もしまた、高知西南豪雨みたいな強い豪雨がきたら、ボランティアで

 その被害のあった地域を助けてあげたい。

・友達、親、親戚などに山川海の大切さを教えて、ゴミを捨てないように呼びかけたい。

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       ⑤「グラスボート&ジオ学習!」            ⑥「間伐体験!

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田舎の子どもたちからよく聞く「地元の自然は当たり前だと思っていた」という声は、

やはり三崎の5年生からも上がってきました。

しかし、実はそこには日本でも他にないような生き物や植物がいて、

それらが、たくさんの人の助けがあって、今まで守られてきたこと、

三崎にしかない自然を育んできた、長い歴史があることを知ってもらえたようです。

自分たちなら何ができるだろう、と考えたとき、

小学校5年生はまだまだ具体的な将来を考えることは難しいですが、

身近なゴミ拾いや清掃活動には積極的に参加する、という動機付けもできました。

(三崎小学校5、6年生と下川口小学校の5、6年生)

さらに次のステップとして、来年度、

6年生になったときに、子どもガイドをしてもらうことになります。

「誇り」と呼べるようになった自然の魅力とともに、

生まれ育ったからこそできる自分たちなりの話を人に伝えられれば、

きっと地元だけでなく、自分自身も誇らしく思えるはずです!

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2018年03月07日【イベント報告】君もなれるか!?レンジャー修行in須ノ川

足摺宇和海国立公園 土佐清水 谷吉萌

遅咲きのツバキと早咲きの桜で、ちょっと華やかな土佐清水からこんにちは!

ぽかぽかのほほん、過ごしやすい季節になってきましたね。

さて、2月24日の土曜日に、愛媛県愛南町の須ノ川公園で

イベントを行いましたので、その報告をします。

(諸事情で告知ができていませんでした、すみません)

うららかな春の陽気の中で行うのは・・「レンジャー修行」!

自然を守りながら活かす、国立公園の「レンジャー」を目指すべく、

体力やアウトドアスキルを磨くとともに、物事を見る『目』を養います!

挨拶を終えたらすぐさまチーム分け。

2チームに分かれて早速「テント立て」!

 

苦戦するかな、と思いきや、片方のチームが全く同じテントを持っていたため、

ものの10分で設営完了。僅差で、もう一方も設営し、どちらも好タイムでした。

お次は「火起こし」。

体力とリズム感、なにより根気が試されます。

難易度別の道具を用意しました。難易度「激難」は火打ち石!

石自体は、須ノ川の近く「火打」という集落からとれる、モノホンの火打ち石です。

しかし、火花を飛ばせどなかなかつかず・・、火口がティッシュでは不可能でした。

早々に切り替え、難易度「難」のマイギリ式火起こし器!

こちらは、昔式火起こし体験などでもよく使うもの。

しかし、みんな初めて使うので、ほんとにつくの~?と疑心暗鬼。

刻々と時間が過ぎ、開き始める子もちらほら・・・

そして、30分近い挑戦の末、見事BBQセットで火おこしに成功!

 

ご褒美の焼きマシュマロが、疲れた腕に効きます。

少しの休憩を挟んで本日のメイン「レンジャー特訓」。

使うのは、この「修行目録」と「マップ」です。

1チームが公園中のポイントを探して歩き回り、

もう1チームは本日の講師、須ノ川出身、植物・鳥・昆虫と何でも詳しい

「はしごえハカセ(橋越清一氏)」から、野鳥観察や植物観察の極意を学びます。

公園中にちりばめられたポイントは、

須ノ川や愛南町の自然について知ってもらう内容です。

たとえば、マップのヒントをもとに歩いていると、オニヒトデの標本が出現!

サンゴを食べるこのオニヒトデ、実は、須ノ川からほど近い

「塩子島」という場所で大量発生しているんです!

シュノーケリングスポットの須ノ川もその脅威にさらされていますが、

地元のダイバーさんたちが懸命に駆除していることを知ってもらえました。

 

他にも、冬の植物のファニーフェイスや面白ポーズ探し、

ヒトツバという植物の葉先が分裂した個体探しなど、

自分で自然の中の「面白ポイント」をさがす目が養われていきます。

一方、はしごえハカセとともに行動するチームは、

双眼鏡や望遠鏡の使い方から教えてもらいます。

 

倍率に比例する価格で、なかなか手が出せない高性能の望遠鏡や双眼鏡。

のぞき込むと、池の端で休む鳥の羽先まで観察できます。

さらに面白いのが、

双眼鏡をひっくり返すと、ルーペ代わりになる、ということ!

ちかくの植物の表面を観察していくと

チェックポイントになっている「葉っぱの星」が!

グミの葉に特徴的な星状毛も、ルーペいらずで観察できます。


30分交代でチームが入れ替わり、テントゾーンに戻ってくると、途中経過の集計。

どちらも時間が足りず、チェックポイントを逃したりしましたが、

この時点では2点差、かなりいい勝負です。

勝敗を決めるのは、『大相撲 須ノ川場所』!

カタバミの軸(維管束)を使って、3人1組での対抗星取り合戦です。

 

先鋒、中堅と続いて、結果は1ポイントずつ。

勝負を面白くするために、大将戦は2ポイント。

はっけよーい・・・のこったのこった!

結果は、2ポイントリードしていたチームの勝ち越し勝利となりました。

天気に恵まれ、けがもなく無事終えた今回のイベント。

車で通り過ぎていた場所に、たくさんの宝物があることに気がつきました。

参加者の男の子が、イベント中に何気なく視線を向けて見つけたのが、こちら↑。

枝に擬態した蛾ですが、今までなら通り過ぎてしまっていたかも。

これは「須ノ川レンジャー」を名乗れるくらい、「目」が養われた証拠ですね。

少ない参加者数でしたが、全員から☆5つ(満点)の高評価もいただきました!

今後も、足摺宇和海国立公園内で、まだまだ掘り起こせていない魅力を求め、

こういったイベントを企画していきますので、こうご期待です!

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2018年02月13日【三崎小学校環境学習(特別編)】こどもガイド!本番

足摺宇和海国立公園 土佐清水 谷吉萌

三寒四温、春の気配を感じ始めた土佐清水よりこんにちは!

今回は、5・6年生とともに2年に渡って行っている環境学習の、

学習成果の集大成である「子どもガイド」の本番の様子を報告します!

決戦の日は朝から曇天。そして連日の寒波。

天に見放された・・・かと思いきや!

昼には一転、青空が広がる最高のガイド日和となりました。

青空と同じ色のはっぴを着ているのは、三崎小学校6年生。総勢11名。

泣いても笑っても、今日が最初で最後の本番です。

お客さんは約30人。

新聞や市の広報を見て来てくれた人や、6年生の保護者の皆さんです。

 

最初の挨拶で、しっかりみなさんと顔を合わせたら、早速ガイドスタート!

レスト竜串から海底館に向かう途中、

海とグラスボートが見えたら環境学習での経験を活かして、

サンゴの話や奇岩の話が始まります。

 

砂岩に実際に触ってもらったり、クイズをだしたり。

生痕化石のわかりやす~い説明には、大人も感心するほど!

道中、海を挟んで見える半島の紹介も忘れず、

「見残し」という地名の由来から弘法大師や河田小竜、ジョン万次郎の話へと

どんどん話を膨らませる手腕は、お見事!

 

国立公園や国定公園の話に触れるときは、

「国立公園は日本にいくつあるか知ってますか?」

「『35億!』・・・じゃなくて34カ所です」

と、お笑い要素も挟んでくる芸達者ぶり。

話で楽しませつつ、海底館へと誘うと

天候と海況に恵まれた今回は、透視度18mとベストコンディション。

 

参加者のみなさんも、童心に返り、丸い窓から海中を無心に眺めます。

ここでも、知っている魚の名前を教えたりと、そつのないガイドたち。

海中を楽しんだ後は、海を支える山と川のお話で引き締めます。

 

どちらも、当たり前のように三崎にあるけれど、大切な物。

そして、海・山・川のすべてが繋がっていることを、

三崎で生きてきた11歳・12歳の子どもたちが教えてくれました。

レスト竜串に戻り、参加してくださった方々に終わりの挨拶をすると、

暖かい拍手と、賞賛のコメントが。

みんなの努力や工夫が感じられたからこそ、心から褒めたくなるガイドで、

今回の子どもガイドで小学6年生の無限のポテンシャルを目の当たりにしました。

始まる前は緊張していた子たちの顔にも、心からの笑顔。

進学や就職で、いずれ三崎から出ること必至の11名ですが、

この子どもガイドの経験が、大人になっても記憶に残る物であれば幸いです。

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2018年02月09日【三崎小環境学習⑥】間伐体験!

足摺宇和海国立公園 谷吉萌

この冬一番の冷えこみということで、土佐清水でも雪が舞い、

山も一部で雪化粧が見られる一週間でした。

そんな中、三崎小5年生が向かったのは、土佐清水で一番高い今ノ山の山腹。

今回は、山の恵みと脅威を学ぶべく、間伐体験にやってきました。

前回グラスボート&ジオ学習で、山からやってくる栄養が海の生き物を育む一方で、

土砂災害など大きな被害をもたらすこともあることを学びました。

この学習で、山の現状と、それに対する人々の取り組みについて、知ってもらいます。

今日の講師は、土佐清水市森林組合の山下林栄組合長と、若手精鋭3名。

また、今回の現場は国有林ということもあり、

森林管理署の森林官、別名フォレストレンジャーの朝比奈さんも同行してくださいました。

現場は、三崎側上流の辛川山。

26年生のヒノキが植えられていますが、林内は真っ暗。

地面まで陽の光が届かず、下草も生えていません。

「間伐」は、こういった場所で、木を間引く作業のこと。

それによって、隙間から光が入るようにし、木々がのびのびと育てるような環境を作るのが目的です。

間伐の重要性が分かったら、早速実践!

あえてノコギリを使い、木を切ることの大変さを知ってもらいます。

四苦八苦しながらも、体を動かすと暖かいので、とにかくノコを引く!引く!引く!

  

一本の木を倒すのに、ものすごく時間がかかるけど、倒した後には、頭上に青空が現れます。

たったの一本、されど一本。これが間伐の極意です。

冷える林内から脱出し、お昼は暖かい日差しを浴びながら。

山の中で食べるご飯は格別です。

腹も膨らみ、体もぬくもったら次の作業場所へ。

 

今度は、林業機械を見学しつつ、少しだけ触らせてもらいました!

普段見ることも少ない大きな機械に、ちょっと怖じ気づく子も。

しかし、ベテランの組合員さんに教えてもらいつつ操作すると・・

終わったとたんに、興奮気味にどのボタンが何をするのか教えてくれました。

普段目にすることのない、山の仕事。

今日ノコギリで切ったような木が、実際にお金になるのは30年後。

小学生のみんなにとっては、想像が難しいくらい長い時間かもしれません。

そして、山に木があることで、

川が流れ生き物が住み、里に水がやってきて、海へと栄養が巡って行くことを考えると、

山の仕事は、とても面白く意義のある仕事に思えたはずです。

次はいよいよまとめの授業。

みんなが1年を通して見てきた山、川、海と、それに関わる人たち。

自分たちがどう向き合っていくべきか、それを考えてもらう時間にします。

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2018年02月06日✿足摺ヤブツバキ保全シリーズ⑭ まとめの季節

足摺宇和海国立公園 土佐清水 谷吉萌

数年に一度の寒波と言われていますが、

雪がちらつく程度で、平野部には積もる気配もない土佐清水からこんにちは!

2月4日の日曜日。第44回を迎える足摺岬椿祭りが行われました。

今回も、環境省のスペースをいただけることになったんですが、

昨年とは打って変わって、ブース内にはポスター大の展示がずらり。

壁面にポスター、いすが並んでいます。

今回の主役は、ヤブツバキ再生プロジェクトに関わってくれた人たち、

特に、強力な戦力になってくれた小学校・中学校です。

というわけで、メインの掲示物は、小学生の子ども新聞や中学生の椿PR商品ポスターなど!

そして、1年間ヤブツバキ再生プロジェクトに関わったくれた学校の中でも、

足摺岬小学校にとっては、せっかくの地元イベント。

学校を代表して5,6年生に、学習の成果発表として、

こども新聞を使った足摺岬の紹介をしてもらいました。

   少し緊張気味の5,6年生

紹介するのは、「足摺きらり」「食堂『緋羅里』のにゃんこ定食」「足摺岬灯台」、

そして、「ヤブツバキ再生プロジェクト」。

それぞれが記者としてまとめた、足摺岬の魅力を伝えます。

 

人前、しかも全く知らない大人を相手に、1度目の発表は緊張MAXでしたが、

2度目は言葉もなめらかに出て、うまく発表できました。

ブース内の別スペースでは、

こちらも再生プロジェクトに関わってくれた清水中学校2年生の、

学習のまとめとして年末に一斉発表した際の動画や、

足摺ヤブツバキを使った新商品についての考案ポスターなどを展示。

 

 中学生の発表作品(PCで動画を再生)       官民一体の活動や里親プロジェクトなど

他にも、ヤブツバキ再生プロジェクトの活動が分かる写真なども展示しました。

中学生のイラストに引き寄せられ、足を止める人も。

少しでも、イベントの主役である足摺岬の椿について知ってもらうために、

今回は、「ヤブツバキ再生プロジェクト」に特化したブースでしたが、

小学生の発表には、時々暖かい笑い声があがったり、

他の展示をみて「勉強になる!」という感想をいただいたりと、

何かしら、感じてもらえるひと時を提供できていれば、ひとまずの成功と言えます。

ちなみに、今年の夢の一文字は躍動や飛躍の「躍」。

平成29年度もまとめの季節となり、ツバキ再生プロジェクトも、

次なる目標やそれに向けた具体的な活動が見えてきました。

この一文字のように、それぞれが活躍できる一年にすべく躍進して参ります!

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