2019年09月19日【開催報告】子どもパークレンジャー事業~海と森のお宝探しin似島~を開催しました。
瀬戸内海国立公園 広島 大高下 理恵
現在、広島事務所に大学院生の大平祐輔さんがインターン生として来てくれています!
レンジャーと一緒に国立公園の自然にふれる「子どもパークレンジャー事業」にも
2泊3日でどっぷり参加していただきましたので、その様子を大平さんにレポートしていただきます。
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「子どもパークレンジャー」として瀬戸内海国立公園における自然体験を通して、
生物多様性についての理解を深め、自然のすばらしさを体験することで、
主体的、協働的に自然保護に取り組む力を育むことを目的に
小学4年生から6年生 20人を対象に子どもパークレンジャー(以下 JPR)事業を開催しました。
日程は9月14日~16日の2泊3日で、場所は瀬戸内海国立公園の似島で実施しました。
□1日目
これから3日間JPRとして活動する子どもたち一人ひとりに、
レンジャーからJPR任命書とJPRバッジが手渡されました。
フェリーで似島へ上陸し、徒歩でこの2泊3日の拠点となる似島臨海少年自然の家(以下 自然の家)へ移動しました。そこで、レンジャーとはどんなことをしているのかということを学び、ともに過ごすグループカウンセラーや同じチームのメンバーと自己紹介を交わし、共同作業などで結束を深めました。
今回、JPRの任務は「自然を楽しみ、魅力を見つけること。そして、その魅力を伝えること」です。
また、プログラムには、自然を堪能するためのミッション(以下 M)が5つ盛り込まれています。
昼食後、早速M1「自然のお宝探しハイキング」がスタートしました。
似島のお宝を探すべく、隅々に目をこらしながら森と海が望めるコースを突き進みました。
ハイキングで発見した一番のお宝を各班で発表しました。
私には、子どもたちのこの笑顔こそお宝だと感じました。
その後、2日目の昆虫採集に用いるトラップ作りに合わせて、
広島市森林公園こんちゅう館の藤井智展さんが講師(以下 藤井講師)として登場。
昆虫に関する圧倒的な知識でトラップ作りや仕掛け方などをレクチャーしていただきました。
「あの昆虫を捕まえたい!!」「この餌を使いたい!!」とわくわくドキドキしながら、チームで協力してトラップを作製しました。
トラップが完成すると設置するためにいざ、森へ!
トラップの仕掛け方の実践指導後、JPRはチームで相談し、トラップを仕掛けました。
夜、M2「夜の海辺へナイトハイク」を実施。
夜の海辺で昆虫たちの歌声と海の音など自然の音楽を味わい、
自分が感じたこと、考えたことを仲間たちと分かち合いました。
続いて、夜の海辺でレンジャーの山崎さんとアクティブレンジャーの大高下さんによるレンジャートークがあり、レンジャーとなったきっかけややりがいなどレンジャーという職業に関するお話がありました。
子どもたちの将来の夢の選択肢が広がると幸いです。
大きなバッタやクツワムシ、カマキリなど様々な昆虫に出会いました。
出会ったのは昆虫だけではありません。
よく見ています!!
ヤモリの赤ちゃん!!
JPRが発見しました。
小さな命ですが輝いていました。
このように様々な生き物に出会いながら自然の家へ帰りました。
1日目のプログラムはここで終了。入浴後、翌日に備え就寝しました。
□2日目
この日は、早朝からアカテガニ釣りがありました。
早朝から釣りを楽しみ、中には直接手掴みで捕まえる猛者も現れ、
結果、大漁となりました。
朝食後、M3「森の生き物さがし」が始まりました。
昆虫を一点に追い込み一網打尽!!
その後、チームで協力しながら様々な昆虫を捕獲しました。
JPRは、どんな生き物がいるのか興味津々!
どんな生き物がいたのでしょうね!
そして、昨日仕掛けたトラップを安全に配慮し回収しながら自然の家に戻り、捕獲した昆虫をチェック!
何が入っているのかワクワクします。
午後からは、海の生き物のスペシャリストである岡田和樹さんを講師(以下 岡田講師)にお迎えし、M4「海辺の生き物さがし」がスタート!
海に関するレクチャーもばっちりです。
磯の一見何もいなさそうな岩場や潮だまりなどをしっかりチェック。
石を裏返したり、貝殻をスコップなどでかき分けたり。
すると、貝やヤドカリ、ウミウシなどいろんな生き物にたくさん出会えました。
さらに、岡田講師がゴンズイやタツノオトシゴを捕獲!
危険な生き物や普段はあまり出会えないような生き物にも安全に生で観察することができました。
森と海を存分に満喫した1日でした。
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帰り際には、海岸に漂着したゴミの清掃活動を行いました。
地球は、人間だけのものではないということを念頭に置き、
美しい自然がいつまでもキープしていきたいです。
□3日目
JPR活動最終日です。最後のミッションは「似島の自然お宝自慢大会」です。
JPRは、この島で見つけた自分だけのお宝について調べ、紹介シートや展示ケースを制作。
JPRたちは、自分のお宝の魅力をたっぷりとアピール!
お気に入りの生き物を手に、
その目は輝き、表情はいきいきとしていました。
そして、似島を後にし、広島港へ帰還。
保護者の方々へ向けて、
JPRとして経験してきたことを歌にして披露!
自分が見つけたお宝も発表しました。
JPRはみんな、自分だけのお宝を見つけたようで輝いていました。
これにて、JPR事業は終了。
2泊3日朝から夜まで、ボリューム満点なプログラムでしたが、
子供たちは最後まで元気いっぱい自然と向き合い、生き物とふれあいました。
地球は、人間だけのものではなく、いろんな命で溢れている。
この思い出を大切にし、いつまでも自然を好きでいてほしいです!
似島には、豊かな山と海があります。
自然を満喫したい方、生き物が好きな方、リフレッシュしたい方は是非足を運んでみてはいかがでしょうか!?
きっと自然は、あなたを快く迎え入れてくれるでしょう!
2019年07月31日【開催報告】「孫と楽しむ!海辺の生き物調べIN宮島」を開催しました!
瀬戸内海国立公園 大高下 理恵
干満の差が4メートルにもなる瀬戸内海。
自然海岸が残る宮島では、干潮時に広大な干潟が出現します。
そんな干潟には生き物がいっぱい!
宮島の海辺の生き物を知ってもらおうと、
宮島地区パークボランティアの会では毎年「海辺の生き物調べ」を企画し、
今回は27名の方にご参加いただきました。
一見何も居なさそうな干潟ですが、
砂地に下りて視線を落とすと、
ホソウミニナやアラレタマキビなどの貝類、
ケフサイソガニやマメコブシガニなどのカニ類、
それにアナゴの赤ちゃんなど次々に見つかりました。
また、今はカニにとって繁殖期。
じ―――っと座って砂泥地を観察すると...
ハクセンシオマネキやチゴガニの求愛ダンス(ウェービング)がたくさん見られました。
[拡大:ハクセンシオマネキ] ↓ [拡大:チゴガニ] ↓
反対側の砂浜に行ってみると、
直径2~3センチの穴がポツポツ・・
その穴に、流し入れたサラサラの乾いた砂を目印にし、
掘ってみると、出てきたのは真っ白なスナガニ!
ここでは普通に見られますが、
ハクセンシオマネキやスナガニなどは希少種。
自然海岸が残る宮島だからこそ見られる生き物がたくさん観察できました。
最後は海の掃除屋に出てきていただきました。
カキのむき身を置いてみると、
臭いを頼りにたちまちアラムシロやヤドカリ、マメコブシなどが群がっていました。
海が生き物たちの死骸でいっぱいにならないのは彼らがいるからなんですね。
大元無料休憩所に戻り、
今日見つけた生き物の記録とスケッチをしました。
今まではカニの違いは分からなかったかもしれませんが、
「前歩きができるマメコブシ」や
「片方のハサミが大きいハクセンシオマネキ」などそれぞれカニの特徴が描かれていて、
"観察眼"が養われたようでした^^
夏休みは始まったばかり!
干潟の観察は干潮2時間前からがベストです。
潮見表を見て、干潟へ出かけ、(熱中症に注意しつつ)じっくりじっくり観察してみてくださいね!
広島は埋め立てされているので市内の河川でも河口干潟がたくさんあります。
広島駅前猿猴川でもたくさんのカニが見られますよ☆
2019年07月18日【開催報告】宮島地区パークボランティア研修会を開催しました!
瀬戸内海国立公園 広島 大高下 理恵
瀬戸内海国立公園宮島地区で活動いただいている
パークボランティアの皆さんを対象に研修会を開催しました。
研修テーマは昨今SFTSなどの感染症で話題となっている"マダニ"
広島県立保健環境センター主任研究員の島津さんをお招きし、
「マダニの生態とマダニ対策について」お話しいただき、
旗振り法でマダニの採取にトライしました。
マダニは幼虫→若虫→成虫→産卵の各ステージで吸血が必要なため、
吸血源となる野生生物がいて、身を隠せる植生がある場所ならどこにでもいます。
宮島は吸血源のシカやイノシシはいるけど、シカの影響で下草が少ない環境。
果たしてマダニはいるのか?
動物に見立てたふわふわの白い布で落ち葉や低い枝などをなでてみると、
動物の通過を待ち構えていたマダニがたくさんしがみついてきました!
広島でマダニの活動が活発な時期は3月下旬~11月上旬。
山登りやキャンプ、畑仕事など野外での活動が多い時期でもあります。
マダニに噛まれたら即危険!という訳ではありませんが、
噛まれないに超したことはありません。
野外活動をされる際は下記4つのマダニ対策を心がけ、楽しんでいただければと思います。
☆マダニ防除4箇条☆
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①マダニに取り付かれない行動をする!
→やぶに入らない
ツルツルした素材の服を着る
長袖長ズボンで肌の露出を避ける
袖口やズボン、シャツの開口部からの入り込みを防ぐ
ディート・イカリジン含有の防虫スプレーを使用する など
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②取り付かれても吸着される前に落とす!
→時々身体や衣類をはたく
仲間にダニがいないか見てもらう
帰宅後お風呂でダニがいないかチェック など
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③吸着されても早期に発見して除去
→(1)自分で取る:ピンセットや毛抜きで皮膚すれすれの部分を挟んで除去
(本体は絶対につままないこと!ダニ取りピンセットやティックトゥイスターも利用可能)
(2)皮膚科で取ってもらう
(受診まで時間がかかる場合は,放置せず早めに自分で取った方がよい)
※早めに除去した方が、ダニが病原体を持っていた場合注入される量が少なくて済みます。
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④発熱等、身体に異常があったら医療機関を受診する!
※ダニに噛まれたことを伝え、血液検査ができる医療機関が望ましい。


国立公園大山(標高1729m)で令和元年9月20日、「大山の頂上を保護する会」のメンバーらが中心となり、頂上保全作業が実施されました。
この活動は、「大山の頂上を保護する会」の呼びかけによって、関係機関やボランティアによって
積極的の取り組まれています。
令和初の開催となったこの日は、晴天に恵まれ遠くには三瓶山を眺めることもできました。
写真中央左側に遠くですが三瓶山も見えています
当日の参加者は、ボランティア、行政関係者など約30名でした。
参加者を3班に分けて、頂上保全活動を行いました。
主な保全作業の内容ですが、各班リーダー指導のもと、
崩落が著しく進む三角点に続く尾根に沿ってコモを敷く作業後、
ヤマヤナギ苗約50本の植栽しました。
また、別の班では三角点周辺にヤマヤナギの植栽や、
山頂および木道周辺のオオバコなどの
外来種駆除作業が行われました。