ACTIVE RANGER

アクティブ・レンジャー日記 [中国四国地区]

中国四国地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

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瀬戸内海国立公園 広島

182件の記事があります。

2019年09月19日【開催報告】子どもパークレンジャー事業~海と森のお宝探しin似島~を開催しました。

瀬戸内海国立公園 広島 大高下 理恵

現在、広島事務所に大学院生の大平祐輔さんがインターン生として来てくれています!

レンジャーと一緒に国立公園の自然にふれる「子どもパークレンジャー事業」にも

2泊3日でどっぷり参加していただきましたので、その様子を大平さんにレポートしていただきます。

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「子どもパークレンジャー」として瀬戸内海国立公園における自然体験を通して、

生物多様性についての理解を深め、自然のすばらしさを体験することで、

主体的、協働的に自然保護に取り組む力を育むことを目的に

小学4年生から6年生 20人を対象に子どもパークレンジャー(以下 JPR)事業を開催しました。

日程は9月14日~16日の2泊3日で、場所は瀬戸内海国立公園の似島で実施しました。

□1日目

朝に広島港に集合し、JPRの任命式が行われました。

これから3日間JPRとして活動する子どもたち一人ひとりに、

レンジャーからJPR任命書とJPRバッジが手渡されました。

フェリーで似島へ上陸し、徒歩でこの2泊3日の拠点となる似島臨海少年自然の家(以下 自然の家)へ移動しました。そこで、レンジャーとはどんなことをしているのかということを学び、ともに過ごすグループカウンセラーや同じチームのメンバーと自己紹介を交わし、共同作業などで結束を深めました。

今回、JPRの任務は「自然を楽しみ、魅力を見つけること。そして、その魅力を伝えること」です。

また、プログラムには、自然を堪能するためのミッション(以下 M)が5つ盛り込まれています。

昼食後、早速M1「自然のお宝探しハイキング」がスタートしました。

似島のお宝を探すべく、隅々に目をこらしながら森と海が望めるコースを突き進みました。

自然の家に戻ると、

ハイキングで発見した一番のお宝を各班で発表しました。

私には、子どもたちのこの笑顔こそお宝だと感じました。

その後、2日目の昆虫採集に用いるトラップ作りに合わせて、

広島市森林公園こんちゅう館の藤井智展さんが講師(以下 藤井講師)として登場。

昆虫に関する圧倒的な知識でトラップ作りや仕掛け方などをレクチャーしていただきました。

「あの昆虫を捕まえたい!!」「この餌を使いたい!!」とわくわくドキドキしながら、チームで協力してトラップを作製しました。

トラップが完成すると設置するためにいざ、森へ!

トラップの仕掛け方の実践指導後、JPRはチームで相談し、トラップを仕掛けました。

夜、M2「夜の海辺へナイトハイク」を実施。

夜の海辺で昆虫たちの歌声と海の音など自然の音楽を味わい、

自分が感じたこと、考えたことを仲間たちと分かち合いました。

続いて、夜の海辺でレンジャーの山崎さんとアクティブレンジャーの大高下さんによるレンジャートークがあり、レンジャーとなったきっかけややりがいなどレンジャーという職業に関するお話がありました。

子どもたちの将来の夢の選択肢が広がると幸いです。

ナイトハイクの帰りは、昆虫を採集しながら。

大きなバッタやクツワムシ、カマキリなど様々な昆虫に出会いました。

出会ったのは昆虫だけではありません。

さすがJPR!!

よく見ています!!

ヤモリの赤ちゃん!!

JPRが発見しました。

小さな命ですが輝いていました。

このように様々な生き物に出会いながら自然の家へ帰りました。

1日目のプログラムはここで終了。入浴後、翌日に備え就寝しました。

□2日目

この日は、早朝からアカテガニ釣りがありました。

早朝から釣りを楽しみ、中には直接手掴みで捕まえる猛者も現れ、

結果、大漁となりました。

朝食後、M3「森の生き物さがし」が始まりました。

まずは、仲間たちみんなで1列になり

昆虫を一点に追い込み一網打尽!!

その後、チームで協力しながら様々な昆虫を捕獲しました。

また、藤井講師による朽ち木の解体ショーもありました。

JPRは、どんな生き物がいるのか興味津々!

どんな生き物がいたのでしょうね!

そして、昨日仕掛けたトラップを安全に配慮し回収しながら自然の家に戻り、捕獲した昆虫をチェック!

何が入っているのかワクワクします。

午後からは、海の生き物のスペシャリストである岡田和樹さんを講師(以下 岡田講師)にお迎えし、M4「海辺の生き物さがし」がスタート!

海に関するレクチャーもばっちりです。

磯の一見何もいなさそうな岩場や潮だまりなどをしっかりチェック。

石を裏返したり、貝殻をスコップなどでかき分けたり。

すると、貝やヤドカリ、ウミウシなどいろんな生き物にたくさん出会えました。

さらに、岡田講師がゴンズイやタツノオトシゴを捕獲!

危険な生き物や普段はあまり出会えないような生き物にも安全に生で観察することができました。

森と海を存分に満喫した1日でした。

帰り際には、海岸に漂着したゴミの清掃活動を行いました。

地球は、人間だけのものではないということを念頭に置き、

美しい自然がいつまでもキープしていきたいです。

□3日目

JPR活動最終日です。最後のミッションは「似島の自然お宝自慢大会」です。

JPRは、この島で見つけた自分だけのお宝について調べ、紹介シートや展示ケースを制作。

いよいよ自分のお宝を紹介します!

JPRたちは、自分のお宝の魅力をたっぷりとアピール!

お気に入りの生き物を手に、

その目は輝き、表情はいきいきとしていました。

そして、似島を後にし、広島港へ帰還。

保護者の方々へ向けて、

JPRとして経験してきたことを歌にして披露!

自分が見つけたお宝も発表しました。

JPRはみんな、自分だけのお宝を見つけたようで輝いていました。

これにて、JPR事業は終了。

2泊3日朝から夜まで、ボリューム満点なプログラムでしたが、

子供たちは最後まで元気いっぱい自然と向き合い、生き物とふれあいました。

地球は、人間だけのものではなく、いろんな命で溢れている。

この思い出を大切にし、いつまでも自然を好きでいてほしいです!

似島には、豊かな山と海があります。

自然を満喫したい方、生き物が好きな方、リフレッシュしたい方は是非足を運んでみてはいかがでしょうか!?

きっと自然は、あなたを快く迎え入れてくれるでしょう!

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2019年07月31日【開催報告】「孫と楽しむ!海辺の生き物調べIN宮島」を開催しました!

瀬戸内海国立公園 大高下 理恵

干満の差が4メートルにもなる瀬戸内海。

自然海岸が残る宮島では、干潮時に広大な干潟が出現します。

そんな干潟には生き物がいっぱい!

宮島の海辺の生き物を知ってもらおうと、

宮島地区パークボランティアの会では毎年「海辺の生き物調べ」を企画し、

今回は27名の方にご参加いただきました。

一見何も居なさそうな干潟ですが、

砂地に下りて視線を落とすと、

ホソウミニナやアラレタマキビなどの貝類、

ケフサイソガニやマメコブシガニなどのカニ類、

それにアナゴの赤ちゃんなど次々に見つかりました。

また、今はカニにとって繁殖期。

じ―――っと座って砂泥地を観察すると...

ハクセンシオマネキやチゴガニの求愛ダンス(ウェービング)がたくさん見られました。


[拡大:ハクセンシオマネキ]  ↓           [拡大:チゴガニ]     ↓

反対側の砂浜に行ってみると、

直径23センチの穴がポツポツ・・

その穴に、流し入れたサラサラの乾いた砂を目印にし、

掘ってみると、出てきたのは真っ白なスナガニ!

ここでは普通に見られますが、

ハクセンシオマネキやスナガニなどは希少種。

自然海岸が残る宮島だからこそ見られる生き物がたくさん観察できました。

[スナガニ]

最後は海の掃除屋に出てきていただきました。

カキのむき身を置いてみると、

臭いを頼りにたちまちアラムシロやヤドカリ、マメコブシなどが群がっていました。

海が生き物たちの死骸でいっぱいにならないのは彼らがいるからなんですね。

 

大元無料休憩所に戻り、

今日見つけた生き物の記録とスケッチをしました。

今まではカニの違いは分からなかったかもしれませんが、

「前歩きができるマメコブシ」や

「片方のハサミが大きいハクセンシオマネキ」などそれぞれカニの特徴が描かれていて、

"観察眼"が養われたようでした^^

 

夏休みは始まったばかり!

干潟の観察は干潮2時間前からがベストです。

潮見表を見て、干潟へ出かけ、(熱中症に注意しつつ)じっくりじっくり観察してみてくださいね!

広島は埋め立てされているので市内の河川でも河口干潟がたくさんあります。

広島駅前猿猴川でもたくさんのカニが見られますよ☆

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2019年07月18日【開催報告】宮島地区パークボランティア研修会を開催しました!

瀬戸内海国立公園 広島 大高下 理恵

瀬戸内海国立公園宮島地区で活動いただいている

パークボランティアの皆さんを対象に研修会を開催しました。

研修テーマは昨今SFTSなどの感染症で話題となっている"マダニ"

広島県立保健環境センター主任研究員の島津さんをお招きし、

「マダニの生態とマダニ対策について」お話しいただき、

旗振り法でマダニの採取にトライしました。

マダニは幼虫→若虫→成虫→産卵の各ステージで吸血が必要なため、

吸血源となる野生生物がいて、身を隠せる植生がある場所ならどこにでもいます。

宮島は吸血源のシカやイノシシはいるけど、シカの影響で下草が少ない環境。

果たしてマダニはいるのか?

動物に見立てたふわふわの白い布で落ち葉や低い枝などをなでてみると、

動物の通過を待ち構えていたマダニがたくさんしがみついてきました!

広島でマダニの活動が活発な時期は3月下旬~11月上旬。

山登りやキャンプ、畑仕事など野外での活動が多い時期でもあります。

マダニに噛まれたら即危険!という訳ではありませんが、

噛まれないに超したことはありません。

野外活動をされる際は下記4つのマダニ対策を心がけ、楽しんでいただければと思います。

☆マダニ防除4箇条☆

  1. ①マダニに取り付かれない行動をする!

    →やぶに入らない

     ツルツルした素材の服を着る

     長袖長ズボンで肌の露出を避ける

     袖口やズボン、シャツの開口部からの入り込みを防ぐ

     ディート・イカリジン含有の防虫スプレーを使用する など

  2. ②取り付かれても吸着される前に落とす!

    →時々身体や衣類をはたく

     仲間にダニがいないか見てもらう

     帰宅後お風呂でダニがいないかチェック など

  3. ③吸着されても早期に発見して除去

    (1)自分で取る:ピンセットや毛抜きで皮膚すれすれの部分を挟んで除去

      (本体は絶対につままないこと!ダニ取りピンセットやティックトゥイスターも利用可能)

     (2)皮膚科で取ってもらう

      (受診まで時間がかかる場合は,放置せず早めに自分で取った方がよい)

    ※早めに除去した方が、ダニが病原体を持っていた場合注入される量が少なくて済みます。

  4. ④発熱等、身体に異常があったら医療機関を受診する!

    ※ダニに噛まれたことを伝え、血液検査ができる医療機関が望ましい。

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2018年11月29日第29回瀬戸内エコツアー開催!

瀬戸内海国立公園 大高下 理恵

9月に実施予定だった

瀬戸内エコツアー~お気に入りのチリモンをみつけよう!~が雨天中止となったため、

1125日(日)に紅葉真っ盛りの大久野島で開催しました。

[紅葉したタイワンフウ]

午前中はビジターセンターから南部砲台跡へ向かう遊歩道沿いの植物観察をしました。

うさぎの影響で大久野島に下草はほぼない...と思っていたのですが、

足下を見てみると、

うさぎに食べられまいと小さくなっている

カタバミやメリケントキンソウなどが見られました。

[上:カタバミ 下:メリケントキンソウ]

昼からは本日のメインイベント、チリモン探しです。

※チリモンとは、ちりめんじゃこに混じっている小さな海の生き物たち「チリメンモンスター」のことです。

ピンセットと虫眼鏡を手に、

「カニ・エビ」「貝」「魚」「その他」「お気に入り」で分類。

アジの赤ちゃん、タチウオの赤ちゃんなど大人と形が同じチリモンのほかに、

カニがカニの形になる前のゾエア幼生やメガロパ幼生などのチリモンも見つかりました。

中にはレアキャラ、タツノオトシゴを見つけた子も!

干潟や磯遊びでは見られない小さな小さな海の生き物との出会いがたくさんありました。

最後はお気に入りのチリモンを選び、レジンで標本にしました。

[分類したチリモン]

チリモン探しの後は

大久野島の海辺でネイチャービンゴを楽しみました。

「ザラザラ」「つるつる」「食べ跡」「動物のおとしもの」「長いもの」などを手がかりに

それぞれがコレ!というものを見つけていきました。

[漂着したアマモ。和名は"リュウグウノオトヒメノモトユイノキリハズシ"。世界一長い植物名!]

最後は「大三島の自然を守る会」の皆さんが

島で取れたテングサで作ってくださったトコロテンをいただきました。

売ってあるものは既に切ってありますが、今日は天突きにも挑戦!

このあたりではポン酢とからしで食べますが、黒蜜も試食。

[天突き]

瀬戸内海を"見て""触って""感じて""味わった"エコツアーとなりました^^

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2018年10月04日JPR事業~海と森の生き物大調査in似島~開催!

瀬戸内海国立公園 大高下 理恵

環境省では、子どもたちにレンジャー(自然保護官)の仕事を体験し、
自然保護への興味や理解を深めてもらおうと
小学46年生を対象に子どもパークレンジャー(以下、JPR)事業を実施しています。
広島事務所では92224日(23日)の日程で

国立公園にも指定されている似島で開催しました。

1日目朝、広島港に集合し乗船。

似島臨海少年自然の家へ移動しオリエンテーションを行いました。

レンジャーの仕事はパトロールをしたり、

施設を整備したり、動植物などの環境を保全したり様々ですが、

今回のJPR任務は似島の生き物を調査し、

自分が伝えたい似島の自然を見つけ伝えるというもの。

午前中はまず、国立公園やレンジャーの仕事について学習し、

3日間の過ごし方や班での目標を決めました。

昼からはいよいよ森の調査です。

修道大学の奥田圭先生より

森で見られる生き物やセンサーカメラの使い方についてお話を聞きました。

センサーカメラは静止画か動画か、動画なら何秒撮影したいかなどを設定します。

いざ、似島の森へ!

獣道やフン、掘り跡など生き物の痕跡を探し、

現れそうなところを班で話し合い、センサーカメラを設置しました。

道中では他にも、ツツガムシやキノコなどいろいろな生き物や自然を発見しました。

2日目の朝、センサーカメラの回収に向かいました。

さぁ、どんな生き物が写っていたでしょうか?

イノシシ!写っていました!!

人もたくさん写っていましたが、

イノシシ、タヌキ、ノネコなどが写っていました。

映像からイノシシがオスかメスか、若いか年寄りか、

活動している時間や行動、おおよその生息数などが分かりました。

昼からは海の調査です。

干潮の時間になると磯には潮だまりができます。

どんな生き物が生息しているでしょうか?

石をめくったり、手ですくったり、紐にエサをつけて釣ってみたり...

魚やカニの子どもやウミウシ、イソギンチャクなど十数種類の生き物が見つかりました。

最終日は2日間で見つけた似島の自然や魅力を伝えるためのパネル作りと発表です。

班ごとに地図を書いたり、写真を貼ったり、紹介文を考えたりして

発表のリハーサルを行いました。

そして、広島港で集まってくださった保護者の皆さんに3日間の成果発表!

声は緊張のためか、すこ~し小さくなってしまいましたが、

みんな自分が発見したことをしっかり発表できました!

初めての仲間と初めての場所で初めての自然調査。

初日は不安もあったかと思いますが、

似島の森と海に棲むいきものを調べ、しっかり伝えてくれました。

是非これからも国立公園へ訪れ、色々な自然を発見していってほしいと思います。

3日間お疲れ様でした!

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2018年08月08日豪雨災害後の大久野島

瀬戸内海国立公園 大高下 理恵

この度の西日本豪雨災害で被災された方には心からお見舞い申し上げます。

私が住む広島市の矢野地域も川の氾濫と土石流によって甚大な被害を受けました。

当時、私も車で矢野東天神交差点を通過中、

道が濁流になりもう少しで流されそうに...

何とか脇道に逃げ込むことができ、

車を乗り捨てて高台の家に避難させてもらって助かったのですが、

一歩間違えば濁流に流されていたなと思います。

今回ハザードマップで危険区域になっていなかった場所も被害があり、

想定外の雨量が降れば、想定外の被害が出るのだと改めて分かりました。

温暖化の影響で今後も豪雨が増えると予想されています。

「私の家は大丈夫」「このくらいの雨なら大丈夫」

そんな考えは通用しません!

ぜひ身の安全を最優先に考え、早めに避難していただければと思います。

さて、災害後1ヶ月。

被害のあった竹原市にある大久野島の現状どうなっているかと申しますと、

一部で土砂崩れ等で山頂への道は通行止め・立入禁止となっている区域もありますが、

島内を一周する周回道路は大丈夫です!

また、休暇村、ビジターセンター、毒ガス資料館はもちろん、

海水浴場、プールもオープンしています!

[海水浴場]

豪雨の影響も無くなり、海もきれいです。

大久野島の海水浴でこの暑さを乗り切っていただければと思います!

なお、災害の影響でJR呉線は運転見合わせになっています。

大久野島へ来られる場合は、

高速バス(広島駅~忠海駅)を利用されるか、

自家用車・タクシー等でお越しください。

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2018年06月06日初夏の紅葉谷(もみじだに)

瀬戸内海国立公園 広島 大高下 理恵

ご無沙汰してます、広島AR大高下(おおこうげ)です。

川原ARに替わりまして、4月に復帰しました!

AR日記では宮島や大久野島などを中心に

国立公園の自然情報やイベント情報を発信していきたいと思いますので

引き続きよろしくお願いいたします☆

さて、今年は例年より早い梅雨入りとなりました。

なかなか屋外へお出かけしにくい時期ですが、

梅雨は植物や生き物にとって大切な季節。

山にしみ込んだ雨水が川となって

水辺は色々な生き物のオアシスとなっています。

宮島の紅葉谷公園には紅葉谷川が流れていますが、

実はロープウェーに向かう途中の四宮神社前に小さな小川があります。

あまり目立ちませんが、

湿地性植物のハンゲショウが生育しており、

初夏になると芽を伸ばします。

[水辺手前に生育しているのがハンゲショウ]

今はまだ青々としていますが、

梅雨時期になると小さな花が咲き、

花弁の代わりに葉が白く変化するという面白い特徴があります。

湿地が減少し数を減らしている中、

整備された公園で生育しているのは珍しいです。

また、ハンゲショウの根元を見てみると、

サワガニ、ツチガエル、アメンボなど水辺に生息する生き物が見られました。

あまりこの小川を観察する人はいないのですが、

水辺には必ず生き物が集まるので観察にはもってこいです。

この時期でしか見られない植物や生き物もいますので

是非水のある場所へ出かけてみてください。

また、紅葉谷公園は紅葉を見に秋に来島される方が多いですが、

実は春から初夏にかけての青々としたモミジもお勧めですよ~

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2018年03月29日瀬戸内海国立公園の自然10「厳島」

瀬戸内海国立公園 川原康寛

瀬戸内の風景に春霞がかかり、春の訪れを感じられる季節になってきました。

今回ご紹介する瀬戸内海国立公園の自然は「厳島」です。

地図(GoogleMap)

https://www.google.co.jp/maps/place/%E5%8E%B3%E5%B3%B6/@34.2642371,132.2305882,12z/data=!4m5!3m4!1s0x355ab6cf888dc919:0xc91f62ebee004301!8m2!3d34.2796599!4d132.3114041

厳島(通称「宮島」)は、松島(宮城県)や天橋立(京都府)と並ぶ日本三景のひとつとして知られており、1996年には厳島神社と弥山原始林がユネスコの世界遺産にも登録されています。

海上の大鳥居や、白砂青松の浜辺、古来より残されてきた山麓といった、瀬戸内海に浮かぶ島の中でも特徴的な島です。

厳島は、島の形が「観音様の寝姿」や「女神様の横たわっている姿」に見えることから、島全体が信仰の対象として、自然のまま残されてきました。そのため、厳島では独特な生物相が形成されています。

・瀬戸内海国立公園の自然1「厳島 弥山のタゴガエル」

 http://chushikoku.env.go.jp/blog/2017/05/1-2.html

・瀬戸内海国立公園の自然3「厳島 ルイスハンミョウ」

 http://chushikoku.env.go.jp/blog/2017/06/3-2.html

・「ミヤジマトンボ・エコ観察会」を開催しました

 http://chushikoku.env.go.jp/blog/2017/08/post-230.html

特に秋の厳島の自然は人気で、紅葉を楽しもうと多く方が来島します。

紅葉以外にも、山の花々、海の小さな生き物、弥山山頂からの多島海景観といった様々な楽しみ方があります。

厳島の自然は、ただ手付かずで残されてきた訳ではなく、地域の方々の多大な努力で大切に維持されてきました。環境省は、地元有志の「宮島地区パークボランティアの会」と共に、この厳島の自然を後世に残していこうと様々な活動を行っています。

(宮島地区パークボランティアの会 http://chushikoku.env.go.jp/nature/mat/m_4_1/index.html)

その活動の中で、例年、観察会を開催していますので、厳島の自然をもっと楽しみたい、厳島の事をもっと知りたいという方は、ぜひ参加してみてください。

今回で「瀬戸内海国立公園の自然」シリーズが第10回を迎えました。1年にわたって瀬戸内海国立公園の自然を紹介させていただきました。瀬戸内海の自然に、興味を持ってくださる方が少しでも増えてくれることを願うばかりです。

私(川原)は、この春をもって広島を離れることになりましたので、今回が最後の日記になります。長らくご高覧いただきまして、ありがとうございました。

瀬戸内海国立公園の魅力はまだまだたくさんありますので、ぜひ皆さんも探してみてください!

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2018年03月06日第28回瀬戸内エコツアーを開催しました。

瀬戸内海国立公園 川原康寛

春霞のただよう季節になってきた3月の始め、28回目となる「瀬戸内エコツアー」を実施しました。

今回のエコツアーは、ふだん本州側から見ている瀬戸内海を見てみようと、愛媛県今治市大三島の安神山に登りました。

早朝、広島県竹原市の忠海港からフェリーに乗り込み、大三島盛港を目指します。

大三島到着後、講師の方々と合流し、開会式を行いました。

前日まで、開催日の天気は雨予報だったのですが、当日は見事に晴れてくれました。

まずは大三島の中心にある大山神神社で、過去から脈々と受け継がれてきた自然と文化の調和を体感しました。

この神社のクスノキ群は国の天然記念物にも指定されており、樹齢3000年とも言われているそうです。あまりの大きさと偉大な姿に、参加者の皆さんは圧倒されていました。

大山神神社を参拝した後は、いよいよ安神山に登ります。


安神山山頂までの道のりは、なかなか急な勾配で、参加者の方々も少々バテ気味な様子・・・。

しかしながら、要所で先生方から大三島の植物や瀬戸内海の興味深いお話を聞かせて頂き、疲れなど忘れて皆さん興味津々でした。

また、安神山山頂から見える景色も、我々を癒やしてくれました。

左写真は、1月の下見時のものなので、まだ冬の名残を感じられます。

当日(右の写真)は春霞がかかって、春らしい景色です。

先生方のお話を聞いていると、春の陽気に誘われて、冬眠から覚めたヒオドシチョウがひらひらと飛んでゆきます。

安神山山頂に登った後は、鷲ヶ頭山までの尾根筋を通り、様々な角度から瀬戸内海の景色を楽しみました。

一通り登り切った後は、下山して入日の滝を目指します。

下山すると、「大三島の自然を守る会」の方々にお茶とミカン、大三島まんじゅうをご馳走になりました。

瀬戸内の温暖な気候の中で育ったミカンの味は格別で、写真を撮る間もなく食べ尽くされてしまいました・・・。

ツアーの締めは「入日の滝」。

瀬戸内海の島という限られた自然の中で、森が機能し清らかな水が湧き出ている様子に、瀬戸内海が育む自然について新たな一面を見いだすことが出来ました。

瀬戸内海国立公園は11府県にまたがり、海域まで含めると90haを超える日本で一番広い国立公園です。その中にはたくさんの島々があり、段々畑や潮待ちの港など自然と人々の生活が調和した独特な文化が受け継がれてきました。これらの文化は島々の間でも少しずつ違っていて、今回のエコツアーでは大三島の自然や文化を知ると同時に、それぞれの故郷の自然と文化を見直す良いきっかけになったのではないかと思います。

皆さんお疲れ様でした!

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2017年11月20日瀬戸内海国立公園の自然9「元宇品」

瀬戸内海国立公園 川原康寛

山の色がすっかり変わって、秋の景色を楽しめるようになってきました。

さて、今回ご紹介する瀬戸内海国立公園の自然は「元宇品」の景色です。

↓地図(GoogleMap

https://www.google.co.jp/maps/place/%E3%80%92734-0012+%E5%BA%83%E5%B3%B6%E7%9C%8C%E5%BA%83%E5%B3%B6%E5%B8%82%E5%8D%97%E5%8C%BA%E5%85%83%E5%AE%87%E5%93%81%E7%94%BA/@34.3426123,132.4020355,12z/data=!4m5!3m4!1s0x355aa3c2df61421f:0x68a94c30c895690d!8m2!3d34.3476794!4d132.4617066

元宇品は広島湾にある瀬戸内海国立公園で、かつて瀬戸内海に浮かぶ離れ小島のひとつでしたが、1889年に干拓により陸繋島になりました。そんな元宇品は古くから森が神域としてみられていたことなどから開拓が及ばず、都心近くにもかかわらず豊かな自然が残されています。

元宇品南端付近には駐車場があり、その先には樹齢数百年のクスノキの大樹が植わっています。そしてその隣では、宇品灯台が広島湾を往来する船の安全を守っています。

 

駐車場からは林内遊歩道が延びており、そこではクロキ、モチノキ、ビナンカズラなど季節によって様々な植物たちが美しく色づいています。

もちろん元宇品の自然の魅力は原生林だけでなく、海沿いにも随所に見られます。

元宇品小学校と広島工業高校の生徒達が、かわいい標識を作ってくれています。

海辺に出てみると広く瀬戸内海を望むことができ、都心から近いためか、休日には多くの観光客や釣り人で賑わっています。

また、海岸沿いを歩いていると不思議な地形を見ることができます。

 

節理という溶岩が冷やされる間に規則的な割れ目が生じた岩石や、海水の波によって浸食された海食崖、他にも岩脈や断層も観察することができます。

現在、元宇品は広島本土と陸繋ぎになっていますが、その植生や地形は独特な自然を保っており、いわば都心に浮かぶ陸の孤島とも言えるのではないでしょうか。

気軽にアクセスできる場所ですので、天気の良い日にはちょっとしたお散歩やハイキングに出かけてみてはいかがでしょう。

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