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アクティブ・レンジャー日記 [中国四国地区]

中国四国地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

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大山隠岐国立公園 松江

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2017年02月02日【日御碕】 和布刈(めかり)神事

大山隠岐国立公園 松江 森上亜依

こんにちわ! 松江自然保護官事務所の森上です。

気がつけば1月もあっという間に終わり、2月になりました。

寒い日が続きますが、暦の上ではもう春ですね。                                                

                                          

そういえば、先日プライベートで松江市内にある、とある神社に

参拝した際に梅の花が満開に咲いているのを見かけました。

寒い中、一生懸命花を咲かせ、参拝者を迎えてくれる姿に、

先取りの春を感じ、心が温かくなりました。

               

「 三寒四温 」

                  

なんとなく、春の訪れを感じるかのように聞こえますが

本当の意味は少し異なり、冬の言葉であると教えてもらいました。冬季に、寒い日と暖かい日が繰り返しやってくる様を現すようです。つまり、ここ数日のぽかぽか陽気はある意味、「疑似春」 なのでしょうか??

                                    

毎年、いち早く春を知らせてくれる梅の花。

そして疑似春に、暦の上での立春・・・う~ん、やっぱり春が待ち遠しい!!

                               

何はともあれ、春はすぐそこ!!( のはず!笑 )

2月に突入しましたが1日1日を大切に過ごしてゆきたいと思います~!

                                

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 大山隠岐国立公園 島根半島西部エリア:出雲日御碕 】

2月1日(水)日御碕宇竜地区 宇竜港周辺 

日御碕地区で伝統的に行われている、豊漁を祈願する早春の神事である

「和布刈(めかり)神事」に私も参列させて頂きました!

     

       

ウミネコの繁殖地でも知られる、日御碕ですが、この和布刈神事のいわれには

そのウミネコがもたらす、興味深いストーリーがあります。

                  

【 和布刈神事のいわれ 】

  成務天皇6年旧暦5月の早朝、1羽のウミネコが潮のしたたる和布(わかめ)を

  口にくわえて飛んできた。そして、日御碕神社の欄干に何度もその和布を掛けたので、

  神主がこのことを不思議に思い、神前にお供えし、そしてそれらを水で洗い乾かしたら

  和布になったという。

  そのような故事にならって、以来毎年旧暦正月の5日に、宇竜港・権現島の

  熊野神社で「和布刈神事」が行われています。

                   

権現島は女人禁制で、神事の際には御渡海(ごとかい)神事といって、地元の漁船が大漁旗を立て

神官、宇竜区長、来賓の方々を乗せて島へ渡り、そこで今年初めての和布を刈り、神前に

お供えして和布刈神事の御祭典が執り行われます。

          

また、なんといっても神事のみどころであるのが、祭典終了後に権現島より御舟で岸へと戻る際、

権現島で待機していた赤下帯姿の裸役の若者たちが、寒風吹きすさぶ中、海に飛び込み

岸に向かって泳ぎ帰り、舟と岸の間に桟橋を掛け、関係者の上陸を助け神事を終える、という光景です!

    

    

13時から御渡海神事が行われました。

大勢の方々が見守る中、神官さん・区長さんを先頭に、来賓の方々が舟へ乗り込みます。

そして、対岸にある権現島へ渡ります。島にある熊野大社で祭典が執行されます。

 

  

                                   

                              

                                                          

                                                                          

                                                                                                                               

地元の保育園の子供たちや小学生、地域の方々、そして県外から訪れた人など

多くの方々が見守る中で、神事がはじまりました。

関係者の方々が権現島へ渡られ、祭典が執行されている間、

待機中ということもあって、広島から来られたというカメラマンの男性二人組と

出雲からお越しの神事を巡られているという女性と、少しお話をさせて頂きました!

その3名の方に、どのように神事を知って来られたんですか?と尋ねたところ

みなさん共通して、インターネットで調べてやってきました!と言われていました。

さすが!!!!インターネットですね!!!

  

また、今回の神事ではみさき.comさんや、日御碕コミュニティセンター実行委員会さんなどが

主体となって、和布刈神事をテーマとした俳句の募集やフォトコンテストを開催していたこともあり

大勢の方々で賑わっていました。

   

広島県からお越しの男性お二人は、今回の旅を通じて日御碕が大山隠岐国立公園エリアで言うことを知ったとのことで、引き続き国立公園エリアの絶景を写真に収めて帰ります!!と仰られていました。

(ありがとうございます!我々も、大山隠岐国立公園のPRにしっかりと努めていきます!!)

  

そうこうしているうちに、熊野神社での祭典を終えた関係者の方々が

舟に乗り込みだし、権現島から対岸へ移動されはじめると、いよいよクライマックスです!!     

   

団長をはじめ、7人の代表の方々が 神社に向かって礼拝し、順番に海の中へ飛び込みます。

大勢の観覧の方々が見守り、子供たちの「がんばれ~!がんばれ~!」という温かい声援の下で

岸を目指して泳いで海を渡ります。