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中国四国地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [中国四国地区]

瀬戸内海国立公園の自然7「野呂山」

2017年09月22日
瀬戸内海国立公園

台風一過ですっかり秋の始まりを感じられるようになってきましたね。

暑い夏が終わって、いよいよ外に繰り出すのに良い季節になってきました。

さて、今回ご紹介する瀬戸内海国立公園の自然は「野呂山」の景色です。

 

↓地図(GoogleMap

https://www.google.co.jp/maps/place/%E9%87%8E%E5%91%82%E5%B1%B1/@34.2656288,132.62796,12z/data=!4m13!1m7!3m6!1s0x35500c4cfef0bbfb:0x5e63d58c0ef9493f!2z6YeO5ZGC5bGx!3b1!8m2!3d34.2628632!4d132.6662405!3m4!1s0x0:0x27e8760b899778a2!8m2!3d34.2648644!4d132.6793957

野呂山は広島県呉市の海沿いにそびえる山で、なんと瀬戸内海国立公園では兵庫県の六甲山に次いで2番目に高い山です。

その高い山の頂近くには、「星降る展望台」や「かぶと岩展望台」といった展望スポットがあり、瀬戸内の大パノラマを眼下に望むことができます。

その景色は圧巻で、東は大崎上島を越えて愛媛県の大三島まで、南にはとびしま海道の島々が、西は倉橋島や江田島など、瀬戸内海の数々の島を視界に入れることができます。

かぶと岩展望台からの景色です。少し靄がかかっていて白っぽく見えますが、ちゃんと大三島まで見えました。これから涼しくなってくると、もっと鮮明な景色を楽しめるようになってきます。

山の麓や島の所々には港町が広がっていて、瀬戸内海沿岸では人と自然が一体となった文化が栄えてきたことが伺えます。瀬戸内の景色から感じられるどことなく懐かしい雰囲気は、こういった自然と文化の調和が見られるからなのかもしれませんね。

展望台からの景色の他にも、野呂山の山頂近くには「氷池」という綺麗な池があり、こちらも見所になっています。この池は、名前のとおり冬には水面が凍ってしまって、夏とはまた違った美しい姿が見られるようです。この池については、またの機会にご紹介したいと思います。

8月下旬の氷池の景色です。夏の終わりかけの時期にも、まだ少しだけスイレンが咲いていました。