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アクティブ・レンジャー日記 [中国四国地区]

中国四国地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

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大山隠岐国立公園 米子

219件の記事があります。

2017年06月14日大山に炎の河が流れる&外国人インタビュー第一弾

大山隠岐国立公園 森安 唯

先日63日と4日かけて

大山が最も熱く賑わう祭典、第71回大山夏山開きが開催されました!

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前夜祭では、2,000人が神聖な火を片手に松明行列となり

大神山神社から日本一長い石畳の参道を練り歩き、炎の河を作り出しました。

翌日は早朝からみんなで大山頂上まで登山

何千人もの方と一緒にゆっくり山頂を目指します。

そして頂上で山頂祭神事が行われ、山の安全を祈念しました。

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今回も、前夜祭や山頂祭を楽しむ外国人の方にたくさんお会いしました。

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大神山神社で松明行列を待つ島根県のALTさん達にもお会いしました。

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その中でネパールから訪日されていたマンガルさんにお話を伺うことができました!

マンガルさんは今回初めての大山登山

世界を代表する多くの山々が連なるネパールと比べ、大山登山はどうだったでしょうか。

「大山のおいしい空気をすって、みんなで自然楽しみながら登り

とても満喫することができました」とおっしゃってくださいました。

最近は大山を訪れるたびに、様々な外国人の方にお会いするようになってきました。

これから大山を訪れた感想などいろいろ話をお伺いできたらと思っています。

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2017年05月29日鏡ヶ成でみんなの努力が実っています

大山隠岐国立公園 森安 唯

こんにちは!

大山隠岐国立公園は新緑真っ盛りで、いよいよ夏山シーズンの到来!

私も山に登ることが増えて、毎回多くの人にお会いしています

今日は大山隠岐国立公園内、鏡ヶ成地域にある湿原と草原について紹介します。

 

こちらは去年と一昨年撮影された湿原や草原の植物たち

バイケイソウ

  

       

マツムシソウ

リンドウ           

キセルアザミ

 

植物に誘われて蝶々もやってきますよ。

 

こんなに植物が育つようになったのは理由があるんです。

 

鏡ヶ成にある湿原は、何年か前までササや低木に覆われており、

他の湿原植物が育ちにくい環境でした。

 

そこで2000年から私たち環境省を含む地域の関係者たちと自然再生のプロジェクトが始まりました。

 

2年前

 

今年の作業終了後の写真

ササや低木を除去し、湿原の植物が育ちやすいよう環境づくりをしています。

 

さらに近年では一般のボランティアさんを募集したり、

大学との協力で科学的根拠に基づいた作業を進めたりするようになっています。

 

鏡ヶ成の美しい風景はこうしたみんなの努力があって保たれています。

今年も夏に向けて多くの植物が顔を出し始めます。

ぜひ鏡ヶ成に足を運んでみてください!

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2017年05月01日鏡ヶ成も山開きで春を迎えました!

大山隠岐国立公園 森安 唯

はじめまして!

4月より大山隠岐国立公園の魅力を伝えるべく活動しています森安です。

今回は、先日428日に大山隠岐国立公園の鏡ヶ成高原で、

登山シーズンの到来を告げる山開きが行われましたので

その様子をお届けます。

鏡ヶ成はブナやミズナラに囲まれた自然豊かな高原。

トレッキングやキャンプ、自然観察が楽しめ、休暇村もあります。

 

今回休暇村主催で行われた山開きには約40名の方が参加され、

薄紫色の花を咲かせるカタクリが見られる擬宝珠山へみんなで向かいます。

ガイドさんの説明を聞きながら、ゆっくり山を登っていきます。

 

現地調査で登った2週間前には、こんなに雪があった頂上付近も、

 

今はカタクリの花が咲き、日々色が変わっていく山々を眺めることができます。

山から下りると休暇村さんが、参加者皆さんに、

団子汁と塩むすびをご用意くださいました。

具だくさんで団子はもちもちです。

 

私たちは、山開きとカタクリの花の開花に備え、

事前にカタクリの花を守るロープ張りを行っています。

ゴールデンウィークに、カタクリの開花はピークを迎えます。

ぜひ鏡ヶ成高原へ足を運んでみてはいかがでしょうか。

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2017年03月24日【トピックス】鳥取県大山における外国人観光客について

大山隠岐国立公園 伊藤信広

ご訪問ありがとうございます。

夢の貨客船DBSクルーズフェリーを利用し韓国の登山客、観光客がほぼ毎週金曜日に、鳥取県境港に朝9時代に入港し、入国手続き後、観光バスで大山寺博労座に1030分頃に到着されています。

グリーンシーズンになると多いときは、韓国から300名を超える団体で大山登山、大山寺参拝等を満喫されています。

そしてこの冬も、韓国から毎週40名~100名前後の登山客がここ大山に訪問されています。

 

そこで簡単にDBSクルーズフェリーを紹介します。

韓国の貨客船DBSクルーズフェリーは、鳥取県境港へ2009630日に初入港しました。航路は、境港→韓国・東海港→ロシア・ウラジオストク港の3カ国を結び、日本海での重要な人と物流も担っています。そして境港から韓国東海港を週1便・所要14時間と一晩で連絡し、東海港からソウル市内は高速道路を使い3時間で結んでいます。

また、境港からロシア・ウラジオストク港を週1便・2日で連絡し、ウラジオストク経由で中国吉林省、遼寧省、黒竜江省の東北三省ともつなぐ重要なルートであります。

 

韓国東海港を出港し境港に入るDBSクルーズフェリー(イースタンドリーム号)

イースタンドリーム号の船長は、140m、船幅20m、総トン数11,478トン、旅客定員約480名、運行速度は20.15knot(時速約37km

 

310日(金)午前1030分頃。大山博労座駐車場に到着した韓国人観光客105名を乗せた団体バス3台。

 

到着された韓国人登山隊ご一行様は、さっそく大山情報館でトイレを済ませたり登山装備の点検、体操等を行われました。この後、韓国人登山ガイドから参加者に大山の登山ルートなどレクチャーが行われました。

 

大山情報館1階を利用される韓国人登山客

 

韓国人登山客のペナントを撮影させていただきました。

大文字のハングル4文字は、マジュカキと書かれています。意味は「立ち向かう」と言う意味で、下段には、ヘフォ ミョサン トレッキ・ジェフンと書かれています。

日本語では、「海外名山トレッキング」でジェフンはグループ名と思われます。

ミョサン(名山)は、漢字から来ていることがうかがえます。

「韓国語おもてなし講座受講」が役に立っています。

 

午前11時頃、大山情報館からすぐそばの、大山寺参道入り口から大勢の韓国人登山隊が雪の大山登山に向かう様子です。この日、310日は総勢105名の韓国人登山隊でした。

韓国では、大山登山が大人気だそうです!

 

韓国人登山隊は大山寺橋をわたり、南光河原から大山頂上を目指して登山開始。そして1630分には大山博労座に下山予定だそうです。

下山の後は、米子市内の皆生温泉に宿泊され、翌日の予定は山陰海岸国立公園の鳥取砂丘、そして鳥取県中部の倉吉白壁土蔵群、最後の仕上げに鳥取県西部、境港市のキタローロードを観光され、境港発19時のDBSクルーズで韓国へ帰国の途につかれます。

 

大山登山出発前に大山をバックに記念撮影を頼まれました。

317日 韓国人登山客)

DBSクルーズフェリーを利用する多数の韓国人観光客には、2日間で鳥取県の二つの国立公園「大山」と「鳥取砂丘」、さらに倉吉白壁土蔵群、仕上げに境港キタローロード観光を楽しまれるグループもあれば、「大山」と「出雲大社~松江」さらに境港キタローロード観光を楽しまれるグループもあります。そして大山登山のあとに、米子市内の皆生温泉に宿泊するグループと休暇村奥大山に宿泊するグループなどもあると韓国人ガイドから教えていただきました。

 

大山には、旅慣れた個人旅行者も時々見られます。(317日)

左手の男性は、ドイツ・ノルトライン・ヴェストファーレン州デュースブルクから観光来日のサイモンさん。右手は、トルコ・イスタンブールから観光来日のバリスさん。

お二人は、お友達同士で、大阪城、姫路城のほか京都、奈良、倉敷、尾道など日本の歴史文化に興味があるとのことです。大山来訪の目的は大山寺、大神山神社を見ることだそうです。

 

大山来訪者の目的は、登山もあれば歴史文化に触れたいとかもありますが。特に外国人にとっては日本の観光名所プラス、日本の日常生活に触れたいとか日本文化を体験したいと見聞きしたりします。外国人誘客にあってはどうもこの辺りがキーワードなのかな?と考えたりすることもあります。

 

地域に住む私たちが地域を知りそれぞれの得意分野で大山にある宝物を(見所・体験所他)を掘り起こし、大山の動植物、歴史や文化をアピールし多く国内外の観光客にその魅力を伝えていければこれ幸いと感じます。

 

今後、平成29年度以降の大山地区は、国立公園満喫プロジェクトで大山情報館などの環境省の施設も再整備が計画されています。

さらに大山地区利用者への満足度向上に努めていければと感じています。

 

最後までご覧くださり誠にありがとうございます。

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2017年03月06日さようならコハクチョウ/米子水鳥公園自然観察会

大山隠岐国立公園 伊藤信広

ご訪問ありがとうございます。

 

2017年3月4日に鳥取県米子水鳥公園主催のさようならコハクチョウ自然観察会に参加しました。毎年楽しみな観察会です!

春が近くなると米子水鳥公園をねぐらにしている、コハクチョウたちがこれから約1カ月間で片道約5,000キロ離れた、ロシアの北極海沿岸の繁殖地に北帰行します。北帰行のルートは、米子水鳥公園から日本海を越えて、ロシアのウラジオストクからウスリー川を北上しハバロフスクからさらにアムール川を北上してボゴロドスコエー、さらにオホーツク海を越えて、北極海沿岸の繁殖地に到着すると言われています。

米子水鳥公園の建物。

この建物の中から水鳥公園の野鳥を観察できます。

 

米子水鳥公園から美しい大山の姿を望めます。

 

米子水鳥公園建物内の様子。

 

米子水鳥公園のある中海は国指定鳥獣保護区として保護され、2005年には国際的に重要な湿地としてラムサール条約に登録されています。そして野鳥にとって大切なねぐらです。

私が子どもの頃(1960年代)は、毎晩のように食卓に中海でとれた赤貝(サルボウガイ)の醤油煮付けが登場していました。さすがに食卓に頻繁に赤貝がでると、またかやと、親の心を知らずに感じていました。また時を同じくして中海ではハゼ(米子ではゴズと呼びます)が沢山泳いでいて、小学校では全校をあげてゴズ釣り大会が開催されていました。また時々、子ども時代にゴズ釣りに行っては晩ご飯のおかずとして家に持って帰っていました。

 

仲良く就寝中のつがいのコハクチョウ。

 

コハクチョウは幼鳥のときは、全体が灰白色で成長になると白鳥らしく真っ白になり、「くちばし」の白い部分も消えて、黄色くなります。写真で首が灰白色のが幼鳥です。

 

写真ではわかりませんが、一番上のコハクチョウが首をたてに振り始めました。

この合図は、飛び立ちの準備を家族や仲間たちに知らせるものだそうです。

 

風の様子をうかがいながら風下に向かうコハクチョウたち。

この後、風上に向かって飛び立ちます。

 

風下から風上に向かい助走し飛び立つコハクチョウの様子です。
コハクチョウの体重は5kg~8kgと重いですが飛び立つ瞬間はジェット機のように感動的です!

 

飛び立つコハクチョウたち。

コハクチョウの体長は120cm、翼を広げると190cmにもなると言われています。

 

大きな翼を使い北へ向かうコハクチョウたち

次の冬に再びここ水鳥公園に戻ってきます。

 

観察桟橋からコハクチョウを見送る人たち。(早朝)

 

観察桟橋からコハクチョウを見送ろうと県内外から人が集まってきます。

そして時間が経つにつれて少しづつ人が多くなってきます。

私自身も、ここ6年間くらいコハクチョウを見送っていますが毎年飛び立つ姿を見ては感動が走ります。

無事、コハクチョウが繁殖地への旅をできることを願っています。

 

コハクチョウは、ロシアの北極海沿岸で繁殖したあとに、10月頃にえさを求めて日本に飛来します。北は北海道から飛来地がありますが、南限は米子水鳥公園のすぐ隣にある島根県と言われています。

毎年この時期、春の訪れとともに別れがあり、そして別れがあるからこそ新しい出会いもあると感じています。

 

シベリアのツンドラ地帯で育った幼鳥が、ここ米子水鳥公園に訪れることを楽しみにしています。

最後までご覧くださり大変ありがとうございました。

 

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2017年02月23日冬の鳥取県大山の魅力

大山隠岐国立公園 伊藤信広

ご訪問、大変ありがとうございます!

鳥取県の名峰大山は、昭和11年に国立公園に指定され、その後、蒜山地域、隠岐の島、島根半島、三瓶山地域が追加指定され「大山隠岐国立公園」となりました。

そして国立公園大山は四季折々を通じて、いろいろな楽しみ方があります。

今回紹介する、冬の大山は、日本海に近く高くそびえる大山(標高1,729m)は、大陸からの北西の季節風を受け冬は多雪に恵まれています。冬季は西日本最大規模のスキー場として、多くのスキーヤー、スノーボーダー、スノーシューなどで賑わっています。

 

大山桝水高原ゲレンデのスノーボーダー

 

韓国東海からはDBSクルーズフェリーで鳥取県境港に接岸し観光バス1台から2台で約40名がほぼ毎週金曜日にアクセスの良い大山に訪問されています。多いときはバス2台で、約80名が大山登山等を楽しまれることもあります。

また、昨年末から香港から米子航空定期便が就航し、香港からの団体客も登山はしないまでも普段見ることの出来ない真っ白な雪に触れたり見たりして大山観光を楽しまれています。更に香港便が就航してからは、ベトナムからの団体観光客も雪化粧の大山・豪円山を見て雪に手を触れたりして観光を楽しまれています。

鳥取県米子市内から望む雪化粧の大山

 

冬の大山のお手軽な人気プログラムとしては、ガイドさん付きの半日雪上ハイキングスノーシューがあります。大山の森の新雪の上を歩く感動は言葉に出来ないくらい素晴らしい体験が出来ます。また歩きながら、大山の歴史や冬の動植物など見所満載です。

大山には、いろいろなスノーシューコースがありますが、下の写真は大山横手道スノーシューの様子です。これは大山寺付近の横手道入口からスタートし桝水高原恋人の聖地展望台まで往復約3kmをスノーシューで歩きます。サクサクと雪の上を歩きながらガイドさんのお話も楽しいです。

大山横手道スノーシューの様子

 

大山横手道には、一丁地蔵が立ち並び、お地蔵様を拝むこともでき、自然と歴史の両方を学びながら歩きます。一丁とは、60間であり約109mです。コース中に10体が現存しそれぞれのお地蔵様は、表情が異なり、石質もいろいろあると言われています。それらを鑑賞しながら歩くのも、横手道の魅力です。

大山横手道のお地蔵様を撮影する参加者

 

スノーシューで散策していると、雪面に様々な動物の足跡や糞、食べ物を見たりすることができます。そして時には動物の足跡当てクイズとか、ガイドさんにより動物の面白い生態系などの解説も楽しめます。普段見ることの出来ない動物たちの生活のサインを知る魅力が冬の大山にはあります。

動物の足跡を発見

 

大山でスキー、スノーボードで初心者に優しいゲレンデと言えばホワイトリゾート豪円山ゲレンデです。休日は、県内外から家族づれ、団体等で賑わっています。

そして平日は、県内外から学校団体のスキー教室に多く利用されています。

私も小学生の頃、学校の授業でスキーをした思い出があります。

豪円山は、国体のスキージャンプの競技場にも使用されていました。

札幌冬季オリンピック、スキージャンプで日本勢が金、銀、銅を独占した、笠屋選手、青地選手、金野選手も、ここ豪円山スキージャンプ競技で活躍していました。

豪円山ゲレンデでスキーを楽しむ学生達

海の見えるホワイトリゾート・豪円山ゲレンデ

大勢で賑わう豪円山ゲレンデの様子

 

大山は四季を通じて、多くの登山者に利用され愛されています。

冬の大山も快晴の日には県内外から、そして韓国人、欧米人登山者にも人気があります。

大山夏山登山道の稜線(左下から右肩上がりに登る)

 

冬の大山を駆け足で紹介しましたが、私自身一番好きな時期は、冬の大山です。

雪の白さと見渡す限りの青い海と空が素晴らしいです。

 

2月も終わりに近づいてきました。来月は春を迎えます。

今年の大山は、どんなドラマがまっているのか楽しみです。

グリーンシーズンの大山も素晴らしい自然景観を体験できます!

是非是非大山に足をお運びください!

 

大山隠岐国立公園は、「世界水準のNational Park」に今後生まれ変わってゆきます。

多彩な大自然の恵みと文化、アクティビティ、日本遺産など豊富なコンテンツが満載の大山の感動を多くの外国人観光客をはじめ、県内外のみなさまに魅力を感じていただけたら幸いです。

 

最後までご覧くださり誠にありがとうございました!

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2017年01月20日【報告】蒜山の草原の未来をみんなで考える会

大山隠岐国立公園 大利茜

 

大山隠岐国立公園のうち、岡山県側に位置する「蒜山(ひるぜん)」。

 

大山の南東へ連なる蒜山三座(さんざ()((上蒜山・下蒜山・中蒜山)と、その南に広がる高原地帯のことを言います。
蒜山山頂部にはササの草原やブナ林が、山麓部には草原景観やコナラの二次林が広がります。
伝統的な「山焼き」によって形成されている草原は、希少な草原性の動植物の生息・生育地になっています。

蒜山地域は1963年に「大山隠岐国立公園」に仲間入りしました。(岡山県真庭市)

 

 

■2017年1月17日

あいさつ発表

 

真庭市との共催で、「蒜山の草原の未来をみんなで考える会」を開催しました。

蒜山の山焼きに関するヒアリング結果や、蒜山の草地利用の歴史的展開についての研究報告、

全国の草地利用の事例発表、ワークショップなどを行いました。

「何のために山焼きを続けるのか?」「どうして草原が必要なのか?」

地元住民、ボランティア、観光・・・蒜山に様々な形で関わりを持つ皆さんと集まり、

「蒜山の山焼き、これからどうする?」について意見交換を行いました。

 

 

 

【そもそも草原ってどんな場所?山焼きってどんなこと?】

今回は蒜山の草原や山焼きについて、簡単にご紹介したいと思います。

 

■草原とは?

鳩ヶ原

木がほとんど生えておらず、あたり一面を草でおおわれた、広い原っぱのことを言います。秋には(はく)(ぎん)いろのススキでおおいつくされ、とても美しい景色が広がります。ヒョウモンチョウの仲間など草原に咲く花が好きな生き物や、ひらけた場所が好きな生き物、草原ならではの美しい植物も見られます。

 

 

蒜山の人々の生活と山焼き

昔は、今よりもっと広い草原がありました。田畑の肥料(ひりょう)や、牛や馬のエサ場、かやぶき屋根の材料など、昔の人の生活に必要なものが草原に多くあったからです。人々は山を焼いて、毎年草原にはえてくる草を利用していました。これを「山焼(やまや)き」と言います。

今では、草原の草を生活に利用する人が少なくなりました。それに高齢化などの影響で、山焼きを受け継ぐ人や地域が減ってきています。ひるぜん

 

 

 

蒜山では、ボランティアを受け入れて山焼きを行っている場所(山焼き隊)もあります。

しかし経験・知識・技術等が必要で、危険をともなう作業でもあります。

山焼き

興味をお持ちの方は、山焼きを知ること、ボランティアとしてサポートをすることから

「山焼きについて考える」ことを始めてみてください。

(山焼き隊問い合わせ窓口:津黒いきものふれあいの里 0867-67-7011)

 

 

四季折々にさわやかな風景を見ることが出来る「蒜山」に、足を運んでみてくださいね。

田んぼふゆ

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2016年12月06日【お知らせ】国立公園展がやってくる!

大山隠岐国立公園 大利茜

中国四国地方を巡回している「アクティブレンジャー国立公園展」の特別展を、

大山公民館にて開催いたします!

 

大山隠岐国立公園、瀬戸内海国立公園、足摺宇和海国立公園。

それぞれの国立公園でアクティブレンジャーが出会ったすばらしい自然や風景、

自然とふれあう人々や保全活動に取り組む人々の姿などを紹介します。

ぜひお立ち寄りください。

 

 写真展

 <大山情報館で開催した国立公園展の様子>

 

『中国四国の国立公園展-アクティブ・レンジャーが伝える自然と活動-』

会場 大山公民館 (鳥取県西伯郡大山町末長269-1)

期間 2017/1/7(土)~1/29(日)(※祝日休館)

時間 8:30~22:00(月曜は午後5時まで) 

問合せ 米子自然環境事務所 0859-34-9331

開催案内.doc

中国四国の国立公園展チラシ.pdf

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2016年11月18日【報告】湿原守ろうプロジェクトin鏡ヶ成

大山隠岐国立公園 大利茜

標高約900mに位置する奥大山「鏡ヶ成(かがみがなる)」。

周りを山に囲まれてお皿状になった地形の真ん中に、湿原があります。

低木やササが侵入し、乾燥化が進んだこの湿原を守ろうと、

毎年春と秋にボランティアを募って保全作業を行っています。

集合

先日実施したプロジェクトの様子をご報告いたします。

【11月10日事前作業】

事前手刈りちぇんそー

11月16日の本番に向けて、刈払い・伐採作業などの関係者での事前作業を行いました。

2日前の雪がうっすらと残っています。

共催である休暇村奥大山、日野振興センター、江府町、鳥取大学、環境省のほか、

米子野鳥保護の会、自然公園財団、大山自然歴史館の皆さんにもご協力いただき、

総勢20名での作業となりました。

cビフォア cアフター

           <伐採前>     →→→     <伐採後>

事前c cアフター

           <伐採前>     →→→     <伐採後>

Bビフォア bアフター

          <刈払い前>     →→→     <刈払い後>

毎年行っているこの作業ですが、自然再生を専門とする鳥取大学日置教授(研究室)や

院生の山田さんにより「湿原再生計画」を1年間かけて調査・作成いただき、

今年度からはその計画を基に作業を進めています。

これまで手を入れていなかった箇所の伐採も試み、大規模な作業となりました。

【11月16日本作業】

熊手沢

事前作業で伐採、刈払いをした草木を、ボランティアの皆さんにもご協力いただいて運び出します。

この日は関係者を含めて約30人が集まりました。

(協力:鳥取県自然保護ボランティア、山岳協会、王子製紙山岳部、サントリーブナの森工場)

ゾーン毎の班に分かれ、作業開始です。

烏ヶ山Dゾーン

長尾さん太田さん

サントリー日置先生

伐採された山盛りの低木や草を担架で運ぶのですが、とっても重く大変な作業でした!

 

沢ビフォア 沢アフター

           <作業前>     →→→     <作業後>

cびふぉあ Cあふたー

           <作業前>     →→→     <作業後>

運び出す量もかなりのものでしたので、今回だけでは終わらなかったエリアもありますが、

茂っていた湿原のあちらこちらが、かなりすっきりした景観になりました。

隠れていた湧水が現れたり、低木で陰になっていた場所に陽が当たるようになったりと、

湿生植物の植生回復に効果が期待されると、日置教授もおっしゃっていました。

【午後の勉強会】

勉強会勉強

午後には鳥取大学山田さんによる「鏡ヶ成湿原の植生・植物」というタイトルでの勉強会があり、

前回の作業で現れた効果や、今回の作業により見込まれる効果について等もお話がありました。

皆さん熱心に聞き入っておられ、質問もたくさん挙がりました。

★今回参加された皆さんからは、

「計画に基づいた作業で、以前より湿原が良くなってきた」

「疲れたけど充実していた」

「毎回参加して、変化が見られたら良い」

「湿原保護のために科学的に裏付けをとりながら取り組んでいることがわかった」

「自分で作業した場所に、春にどんな植物がでてくるか楽しみ」

などのたくさんのご意見をいただきました。

集合正面

ご参加くださった皆さん、本当にありがとうございました。

(筋肉痛にはなりませんでしたか~?)

また来春にも実施しますので、ご参加をお待ちしています!

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2016年10月24日国立公園大山頂上保全活動

大山隠岐国立公園 伊藤信広

ご訪問ありがとうございます!

国立公園大山(標高1729m)で平成28930日、「大山の頂上を保護する会」のメンバーらが中心になり頂上保全活動が実施されました。

当日の参加者は、ボランティア、行政関係者なども加わり約30名で3班に分かれて頂上保全活動を行うことになりました。そして最初に保護する会の後藤先生の指導のもと、ヤマヤナギの苗約50本を弥山頂上碑(標高1709m)の周辺と崩落が著しく進む三角点への尾根に沿って苗植えが行われました。作業に先立ち狭い尾根での植栽活動前には、背中を谷側に向けないことなどの安全作業への留意事項が説明されました。苗植えの後は、耐久性のあるヤシの繊維で作られた網や、コモを敷く作業など、植物の植生復元を助ける対策が行われました。また頂上の弥山避難小屋付近ではオオバコなどの外来種駆除作業が実施されました。

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大山三角点への頂上保全作業の様子。

頂上を保護する会は、1985年の発足以来、山頂での保全活動を毎年、積極的に取り組んできています。歴史を振り返ると、大山は昭和11年(1936年)に国立公園の指定を受けました。その後、西日本を代表する山として広く知られるようになりました。また冬期は、西日本のスキー場のメッカとして多くのスキーヤーにも愛されるようになりました。そして昭和50年代には、年間10万人の登山者があったと言われています。

現在では年間約6万人から7万人の登山者で賑わっています。

また近年は、海外からの登山客も増えてきています。

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縦走路でヤシの繊維で作られた網固定する作業の様子。

今年も若手の参加者が活躍しています。

やまやなぎの苗木を植えている様子。

過去には、多くの登山者によって、次第に弥山山頂一帯が裸地化していきましたが,「大山の頂上を保護する会」が「一木一石運動」を行動目標として、昭和60年(1985年)に誕生しました。そして昭和61年(1986年)には環境庁によって「大山頂上保全計画」が策定されました。昭和62年(1987年)には環境庁の補助によって、鳥取県が主体的に「大山頂上植生復元事業」を開始しました。その後、専門家による「大山頂上保全研究会」が組織され多大な役割をはたしています。

尾根部分作業終了後の様子(茶色部分)

頂上を保護する会が誕生して30年を越えました。今後も大山を愛する人達の力によって再生した大山山頂の植生保全を継続実施していくことが大切です。そのことにより大山の自然景観も改善されていくと思います。

そのためには、この山頂保全活動のバトンを受ける若い力が必要です。若い人たちが主体的に関わっていける環境つくりが、これからも必要と感じています。今後も出来ることから小さなことから、大山の魅力を伝えて行きたいと思います。

最後までご覧くださり大変ありがとうございました。

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