ACTIVE RANGER

アクティブ・レンジャー日記 [中国四国地区]

中国四国地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

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大山隠岐国立公園 米子

234件の記事があります。

2018年04月03日船上山に春の訪れ

大山隠岐国立公園 小森 夏奈

今年の桜の開花はとても早く、もう散り過ぐ季節となりました。

3月27日、まだ桜がつぼみの頃、鳥取県琴浦町にある船上山(615m)の船上山休憩舎の開所作業を、地元の赤碕山楽会さんのご協力の元行いました。昨年12月に休憩舎の冬季閉鎖をしてから早3ヶ月、初めて山陰で過ごす冬は長いと思っていましたが、過ぎてみると案外短いものですね。

船上山を下から見上げます。草原地帯の上に屏風のような山並みがそびえています。

船上山の向かって左側をみると、船上滝が見えます。右が雌滝、影になっていますが左に雄滝があります。

 

船上山の草原地帯は3年に1度「山焼き」が行われており、黒く染まった船上山を見ることができます。昨年(2017年)に山焼きが行われたため、次回は2020年に予定されています。

いつものように県道沿いの駐車場から30分で休憩舎まで到着しました。

男女別のトイレ完備、2階は寝袋などを持参すれば宿泊することもできます。日当たりもよく快適に過ごせます。

また、休憩舎から20分ほどのところにある船上神社は、来月鳥居の付け替えが行われる予定です。

宮大工さんや専門の方々が多数お越しになります。今ある鳥居が見ることができるのもあと少しです。

日当たりのよい場所ではお花も少しずつ咲き始めました。春のハイキングにぜひ船上山に登られてはいかがでしょうか。

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2018年02月22日外国人の方々とスノーシューを楽しみました!!

大山隠岐国立公園 小森 夏奈

2月17日(土)

環境省が現在取り組んでいる「国立公園満喫プロジェクト」のひとつとして、

外国人の方に国立公園にもっと訪れて楽しんでもらう機会をつくるために様々なイベントを実施しています。

今回は、鳥取県立大山自然歴史館と共催で冬の自然観察会『冬の横手道を歩こう』を開催し、外国人の方々に参加していただきました!

アメリカ・オーストラリア・インドネシアなど様々な国の出身の方々にご参加いただきました。

スノーシュー初体験の方、雪の中のハイキング経験がない方もいらっしゃり、大変楽しみにしてくださっているご様子でした。

自然歴史館に集合し、スノーシューをフィッティング後、開会式が行われました。

解説をしてくださる先生方の紹介後、早速スノーシューを履いて、いくつかのグループに分かれて出発しました。

当事務所のグループには自然歴史館の館長が解説してくださることになりました。

みなさん熱心に館長の説明に耳を傾けています。気になる部分は積極的に質問をされていました。日本語が堪能な方もいらっしゃり、分からないところはお互いに通訳しあって解決していました。

右上の青丸で囲った部分「ヤドリギ」の説明をしています。この植物は樹木の枝や幹に寄生し、樹木から水分と養分を吸収して育ちます。

ヤドリギが落ちていました。強風などによって落ちてしまうこともあるようです。

こちらの方が撮影されているのは、大山でよく見られるウサギのような形が可愛らしい『オオカメノキ』の冬芽です。

大山の地形や雪崩についても説明がありました。雪に刺さっているのは、雪崩で遭難した人を捜索するために使われる「ゾンデ」という棒です。雪の深さを測れるため、下まで刺してみると積雪は1mほどありました。

大山の横手道は、江戸時代に大山寺地域で開かれた牛馬市に向かう参拝者のために整備され、一丁(109m)毎にお地蔵さんがいます。今は雪に埋まってしまって見えませんが、この看板の辺りには8番目のお地蔵さんがおり、通る人々の安全を見守っています。

終点の桝水高原まで到着し、記念写真をパシャリ。時折雪が舞い散るような天候でしたが、最後まで歩ききりました。

昼食は大山おこわと大山そばで、まさに大山づくしの一日です。

大山おこわには栗・ぎんなん・しいたけ・にんじんや鶏肉、大山の旬の山野草が入ることもあります。大山そばは大山山麓で育ったそばの粉を使用しています。

午後からは自然歴史館内の展示を解説してくださいました。

スノーシュー中には動物や鳥などが見られなかったため、大山の動植物にみなさん興味津々のご様子でした。

このたびは共催を快く受け入れてくださった大山自然歴史館の方々、ご参加してくださった皆様に厚くお礼申し上げます。

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2018年02月02日本日の大山

大山隠岐国立公園 小森 夏奈

2月2日(金)

ここ数日寒さは和らいでいますが、相変わらずの灰色の空が続く山陰地方です。

そんな中、今日は久しぶりに大山が姿を現しました!!


(南光河原駐車場付近)

高曇りで空は白っぽいですが、この時期に大山の全景が見れるのは珍しいです。

(博労座駐車場付近)

 

ズームで夏山登山道8~9合目付近を拡大してみます。

天気もよく、風も弱いグッドコンディション、本日もたくさんの方が登山されていました。

 

(桝水高原スキー場付近)           (植田正治美術館付近)

大山は見る角度によって形が変わり、それぞれがまるで違う山のような表情をしています。

伯耆町からの大山は、まさに『伯耆富士』と呼ぶにふさわしい山容をしています。

左肩には三鈷峰がちらりと顔をのぞかせています。

大山寺付近を巡視に行きました。

 

(大神山神社)

(金門)

この辺りは踏み跡が少ないので、スノーシューがあるといいかもしれませんね!

 

(大山寺)

(みるくの里付近)

弓ヶ浜半島もきれいに見えています。

3月になると晴れの日も増え、青空と雪化粧の大山も見ることができるそうです。

その日を楽しみに、山陰の冬を満喫していこうと思います。

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2018年01月31日中海の野鳥達【コハクチョウ】

大山隠岐国立公園 米子 番原 昌子

今年は天気予報で雪マークが続く日が多いです。太平洋側のAR日記と見ていると、まぶしい青空の写真が掲載されていて、同じ日本なのかと思ってしまいます。

日照不足で心が萎え気味ですが、そんな中でも野鳥達は元気です。

今回は、シリーズ 中海の野鳥達【コハクチョウ】を紹介します!

129日、中海で月3回実施している野鳥調査をしに、雪が降る中いつもの観測地点に行くと、20羽のコハクチョウがいました。

バシャバシャと首を水面につけていましたが、寒くないんでしょうか。


コハクチョウは真っ白なイメージがありますが、それは成鳥(大人の鳥)だけで、幼鳥(大人になりきれていない鳥)の身体にはまだ灰色が残っています。

今回出会ったコハクチョウの群れの半分近くが幼鳥でした。

まだ若いので、色んなことに興味があるのかもしれません。

目の前を横切るオナガガモや冷風に吹かれて鼻水をすすりながら岸に佇む私の姿を、じっと観察しているようでした。



コハクチョウは、最後までネタとしてとっておきたかったのですが、2月上旬から北への帰行が始まるみたいで、姿を見られるのはもう少しとなりました。

出会った幼鳥達が、次の渡りのシーズンで立派な大人となり、無事に帰ってくることを祈るばかりです。

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2018年01月16日中海の野鳥達【コブハクチョウ】

大山隠岐国立公園 米子 番原 昌子

遅ればせながら、本年もよろしくお願いします!

個人的な今年の目標の一つとして、AR日記をはじめとするSNS関係をもっと頻度を上げて更新できればと思っています。

より一層、皆様に楽しんでもらえるよう頑張ります!

前置きが長くなりましたが、今回は、コブハクチョウを紹介します。

ネタが少ない冬...。それでも月3回、中海(なかうみ)の野鳥調査には行っているので、そこで見られる野鳥達をシリーズ化して紹介していきます。

 

コブハクチョウは、ヨーロッパ西・中部、モンゴル、バイカル湖東部、ウスリー川地域で繁殖、アジアでは冬に中国東部、朝鮮半島に渡るとされています。

迷鳥(本来の渡りの経路から外れた珍しい鳥)としての記録もあるようですが、野生渡来の個体がいるかどうかは、不明とされています。

 

写真のコブハクチョウは、幼鳥(巣立ってから大人になる前の若鳥)ですが、どうして本来いないはずの野鳥が中海にいるのでしょう?

この地域で見られるコブハクチョウは、ペットや観賞用に輸入されたものが野生化したものと言われており、中海周辺で繁殖していると聞いています。

 

 

他の野鳥達は、私の姿を見るとワワーーと逃げていくのですが、コブハクチョウは余裕の表情です。大サービスでハートマークまで作ってくれました。

本来いないはずのコブハクチョウが繁殖することで、渡来してきているコハクチョウやオオハクチョウに何らかの影響を与えているかもしれません。

しかし一番の問題は、先のことを考えずに外来生物を持ち込んだ人の行動です。

日本に持ち込まれた外来生物の多くは、人の都合によって連れてこられたものです。

現在、生態系に影響を及ぼしたり、人に危害を加えたりする外来生物が問題になっていますが、人も生態系の一部であるということを忘れず、生き物達と向き合っていきたいですね。

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2017年12月18日船上山避難小屋を冬期閉鎖しました

大山隠岐国立公園 米子 番原 昌子

ラニーニャの影響で今年の冬は寒いそうです。ラニーニャ...。名前はラテン系で暖かそうな響きですけどね。最近、こちらではずっと小雪が舞っています。

さて今回は、船上山避難小屋の冬期閉鎖を紹介します!

127日に赤崎山楽会、琴浦町と一緒に船上山の避難小屋の冬期閉鎖作業を行いました。

船上山は3年ごとに山焼きが行われており、今年は実施の年だったようです。

そのためでしょうか、オレンジの草の部分が、去年よりも鮮やかに思えました。


山頂には雪がありました。


船上山の避難小屋は、老朽化に伴い平成24年に建て変えられました。1階がトイレ、2階が休憩所となっています。


小屋内にある書き込みノートには、きれいであることが書かれていることが多く、日頃の維持管理の努力もあるのでしょうが、皆さんがマナーを守って使用していただいていることが伺えました。

ありがとうございます。


船上山避難小屋は、例年4月上旬に再び使用できるようになります。

船上山は、後醍醐天皇ゆかりの地なので歴史も楽しめますし、頂上まで登りが1時間かかりません。

登山を始めてみようと思われている方にぴったりの山です。春に船上山に登ってみませんか?

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2017年12月06日中海の島にどんな動物がいるかな?

大山隠岐国立公園 米子 番原 昌子

県外から事務所のある米子市に移り住んで日が浅い方がこう言われました。「こっちの人達は、傘差さないね。」

まさか!と思い、観察してみたのですが、少々の雨なら割りそのままの方が多くて驚きました。我慢強い県民性の現れなのでしょうか。

さて今回は、小雪のちらつく中、野生動物調査に同行した様子を紹介します!

中海は国指定鳥獣保護区に指定されています。

鳥獣保護区内にはいくつか島があるのですが、その中の1つで、どのような野生動物が生息しているか、センサーカメラを設置して調査していました。

今回は、調査目的を達成したので、本格的な雪が降る前に、調査をお願いしている業者さんとセンサーカメラの取り外しに行きました。

慌てふためく野鳥に謝りながら、島へボートで向かいます。


無人島の獣道に取り付けられたセンサーカメラには、タヌキやネズミ、ヌートリアが撮影されたようです。


陸から離れているのに、タヌキがいるとは驚きです!ネズミもどこから来たのでしょう。


これはヌートリアの巣のようです。初めて見ました!いつもは小指くらいの糞が落ちているようですが、今回発見できずに残念でした。


かわりに、何かの卵の抜け殻を見つけました。カワウでしょうか?かなり大きいですね。


私達の知らない所で、動物達のドラマが繰り広げられているのでしょうね。

痕跡を見ながら、妄想が膨らみます。

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2017年11月30日中海の野鳥を見守っています

大山隠岐国立公園 米子 番原 昌子

11月に国立公園の大山(だいせん)が雪をかぶっているのは珍しく、平地でもアラレが降りました。

スタットレスタイヤもいつもより早めに交換しました。紅葉も終わりきっていないのに冬が来てしまい、変な天気が続いています。そろそろ日光が恋しい...。

さて今回は、中海(なかうみ)での野鳥調査の様子を紹介します!

月に3回、国指定鳥獣保護区とラムサール条約湿地に登録されている中海で、野鳥の健康状態やどんな野鳥がどれだけ飛来しているか調査をかねて見守っています。

1130日の定点地からの中海です。

空と中海が同じ色でつながっているように見えますね。幻想的だ...。

写真では小さすぎて確認できませんが、この日は2000羽程度の野鳥(主にカモ類)がいました。


定点地に私が姿を見せると、サーーーと野鳥達は静かに遠ざかっていきます。(寂しい...)

双眼鏡をのぞくと、野鳥達は健やかで愛らしい姿を見せてくれます。

中にはお腹を空に向けているものがおり、「ガーーン!もしかして......鳥インフルエンザ!!」と額に縦線が入ったりするのですが、毛繕いで背中をきれいにしたいだけのようで、びっくりさせられることがあります。

このまま健康で春を迎えてくれることを祈るばかりです。

※鳥インフルエンザが発生する時期となっています。野鳥がたくさんいる場所へ行かれる方は、次のことにご注意いただくようお願いします。

http://www.env.go.jp/nature/dobutsu/bird_flu/2017yachotonosessikata.pdf

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2017年11月17日湿原保全作業を行いました!(鏡ヶ成)

大山隠岐国立公園 米子 番原 昌子

いつもより早い紅葉、いつもより早い鳥インフルエンザの発生報告...。季節の移り変わりについて行けていません...。今年の自然界は、何でも少し早めのようです。初雪も早いかも!?

さて、今回は湿原保全作業の様子を紹介します!

1116日に鏡ヶ成(鳥取県日野郡江府町)の湿原を保護するため、刈り取った草木を搬出する作業を行いました。


鳥取県西部総合事務所日野振興センター、江府町、休暇村奥大山、鳥取大学、一般ボランティア、鳥取県自然保護ボランティア、自然公園財団、サントリーの合計34名が参加いただきました。


ここは戦前に草原化する計画があり、人為的に水はけをよくするため手を加えられています。湿原の草原化が進んでしまった今、再び湿原を取り戻そうと、鳥取大学の協力を得ながら調査研究を行い、保全活動を進めています。


湿原部に生えているササやツゲなどの草木は、乾燥化を進めてしまう原因の一つなので、刈り取りを行います。そして、湿原の植物は富栄養化を嫌うため、刈り取ったものは湿原外に持ち出します。


小雪がちらつく中、刈り取った草木を運ぶ作業は大変だったと思います。皆さん、お疲れさまでした。

午後からは、湿原部を覆っていた草木を取り除いたことによる日照変化を鳥取大学の山田さんに報告していただきました。


どんどん良くなっている鏡ヶ成湿原の次の保全作業は、来年の春を予定しています。

ボランティアを募集しておりますので、興味のある方はぜひお問い合わせください。

大山隠岐国立公園管理事務所 電話:0859-34-9331

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2017年11月06日中海ウォーキング大会&松江環境フェスティバルに参加しました!

大山隠岐国立公園 米子 番原 昌子

皆さん、よい3連休でしたか?各地でいろんなイベントが開催されましたね。

私達も啓発活動として、イベントに参加してきました。

AR日記が草のネタばかりなので、今回は街中での活動の様子を紹介します!

115日(日)、午前は「第22回彦名・水鳥ふれあい中海ウォーキング大会」にスタッフとして参加しました。

ウォーキングコースは、沢山の水鳥を観察することができる米子水鳥公園ネイチャーセンター(米子市)周辺です。


コースの要所には、自然にちなんだクイズが出題されており、参加者はそれに答えながら歩きます。


私達はクイズ出題係で、参加者に面白おかしくヒントを交えながら、クイズに答えてもらいました。


自然に親しみながら歩くことで、少しでも身近な自然に興味を持ってくれる人が増えるといいですね。

午後からは、「第242017松江環境フェスティバル」(松江市)に参加しました。

環境問題について楽しみながら学べる場の提供、ということで、ブースでは大山隠岐国立公園の紹介をすると共に、「ガッツアイ」というネイティブアメリカンのお守りを作るワークショップを行いました。


これが大盛況!本来の目的である国立公園の説明が、ゆっくりできないほどでした。でも、皆さん喜んでいただけたようなので、広い意味でよしとしましょう!


子どもが沢山参加してくれたので、来年出展するようなら、子ども向けに説明できるようなもの(マナーや自然についてのチラシとか...)を用意したいですね。

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