高松

【おすすめ風景】巨石がごろごろ 王頭砂漠

2024年02月16日
高松 辻優子
アクティブ・レンジャー日記をご覧の皆様、こんにちは。
今回は王頭山(標高312m)と頂上付近にある王頭砂漠を紹介します。
 
この山のある離島の名前は「広島」。広島県ではなく香川県にあります。大小28の島々からなる塩飽(しわく)諸島の中で一番大きい島です。
 
丸亀港からフェリーでおよそ45分。船が進むにつれて様々な顔を見せる島々のようすに見とれている間に、広島・江の浦港に着きます。
港から王頭山
港から西方向に見えるのが王頭山です。
島の特産品は「青木石」と呼ばれる石です。
バス停
さすが石の島、バス停の表示も石でできています。
民家の間を抜けて、登山道を進みます。登山道の周りにもさまざまな巨石があり、大きな木が少ないので景色が素晴らしいです。
登山道
登山道脇にも巨石があります。
標高が上がるにつれて、東方面に、ふもとからは見えなかった隣の島が見えるようになってきます。
風景
青い海と緑の島々が美しい風景です。
頂上近くには王頭砂漠と呼ばれる不思議な風景が広がる場所があります。
砂漠
草木の生えない乾燥した土地に、丸っこい巨大な岩がごろごろと転がっているのです。
隙間
巨石たちの間に人が通れるくらいの隙間がありました。
裏1
裏に回ってみると、絶妙なバランスで石たちが寄り添っているように見えます。
裏2
左写真の赤枠を拡大してみると小さい石が支えていることがわかりました。
王頭砂漠は、巨石たちの向こうには、瀬戸内海の多島景観を眺めることができ、不思議で美しい風景を楽しむことができる場所でした。
城1
頂上近くから西方面を見ると、岩が集まって城のように見えました。
城2
カメラの望遠機能を使って拡大して見ると、荒々しい岩が集まっているようすがよくわかります。
波
下山後は、優しく波が寄せる海を右手に見ながら、港まで歩きました。
波2
長く続く砂浜は、夏には海水浴場になるそうです。
地元の方にお聞きすると、「春には山にツツジがたくさん咲いてとても美しい」ということでした。
 
帰りは高速艇に乗って20分ほどで丸亀港に到着しました。渡船は時間によってフェリーだったり旅客船だったりします。速いので時間を節約できる旅客船、ゆっくりと景色を楽しむことができるフェリー。それぞれに良さがあるので時間や目的に合わせて選んでみてください。
 
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