中国四国地方のアイコン

中国四国地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [中国四国地区]

【体験教室】 竹のバウムクーヘン&焼きリンゴづくり

2016年02月10日
瀬戸内海国立公園 大林めぐみ

毎年2月の体験教室はドキドキ・・・。

それは、大抵この時期に雪が降ることが多く、何回か中止したことがあるから!

今回も「朝寒いな~、けど天気いいし」と思いつつ、五色台に登り始めるとなんと雪!朝に降ったばかりのようで斜面や日影に残る積雪を見てヒヤリとしましたが、道路凍結もほぼなく、参加者皆さん無事到着できたのでよかった~。

寒い冬の体験教室は、火を使って暖を取りながら、美味しいバウムクーヘンと焼きリンゴを作ります。

これも大人気プログラムのひとつで、実施2ヶ月程前にはキャンセル待ちになるほど。


まずは、食材斑と火おこし斑に分かれて準備をすすめていきます。

食材斑はバウムクーヘン生地と焼きリンゴの下準備。 体験教室ではお手軽にホットケーキミックスを使います。表示とおりの分量だと生地がもったりと少し固めになってしまうので、牛乳を足しながらゆるめに作るのが丸くフワッとしたバウムクーヘンを焼くコツです。

焼きリンゴは専用器具で底を残すようにして芯をくり抜いて、バター→砂糖→バター・・・と3回ほど繰り返し、最後はバターを詰めてお好みでシナモンをのせます。

子ども達も率先してお手伝い。リンゴの芯抜きも上手くできました!



火おこし斑のお父さん&男児チームは、煙に巻かれながらも木炭に火を安定させていきます。安定したら、バウムクーヘンを巻き付ける竹を油分が出るまで炙り、きれいに拭き取ります。注)この時に竹を焦がさないように!


<お父さんの腕の見せどころ>


そして、バウムクーヘンづくりです!

熱した竹に生地を万遍なく付けて、垂れ落ちる生地が落ち着いたら火にかけてクルクルと回しながら焼きます。この最初に生地が竹に安定して巻き付くまでが難所。生地を厚く付け過ぎると重さで落ちてしまうし、早く回しすぎても火の入りがイマイチだったりと辛抱が必要なところ。

コツとしては、コンロから下ろしたらすぐ、竹が熱いうちに生地をのせると予熱で生地がくっつきやすい(焼ける)ので安定しますよ。あと、みなさんやりがちなのが、生地がある程度焼けたら(乾いたら?)次の生地を付けがちですが、バウムクーヘンの年輪模様は焦げ色!これがちゃんと付かないと真っ白なバウムクーヘンになってしまいます。

もう1つのメニュー、焼きリンゴは直火ではなく、隅に置いて、火が全体に当たるよう時折回します。ブスブスと煮えるような音が聞こえて、柔らかくなったら完成です。


生地をのせては焼く単純作業を繰り返し、しかも完成までに最低30分はかかるため、飽きた子どもは広場で走り回る・・・。それに対して大人はバウムクーヘンづくりに熱中しています。いかに上手く、形よくフワッと焼けるかを探究し始めたようです(笑)


完成したら、いよいよバウムクーヘンを竹から外します。

節があると抜けにくいので片方をノコギリで切り落とし、生地が竹から外れやすいように生地の端部分を包丁でこそぎ取ります。1人がバウムクーヘンを、もう1人が竹を持ってお互い逆方向に回しながらゆっくりと抜いていきます。さぁ、できあがりは!?



みなさん、上手くできあがりました~!


<見てください、この笑顔!達成感が伝わります!>


せっかくコンロがあるので、他にも焼きたい物があれば持ってきて下さいとお伝えしていたところ、トウモロコシやサツマイモ、バナナなどいろいろ持ってきてくれて、そちらも楽しんでいただけたようでした。

今回は簡単にホットケーキミックスを使いましたが、バリエーションを増やしてココアパウダーやアーモンドプードル、甘みがもう少し欲しいならハチミツを足したり、ほんの少しブランデーを加えて大人風味にするなどみんなで作って楽しんでみてくださいね。


**************<3月の五色台体験教室>**************

             『段ボールコンポストづくり』

家庭で出る生ゴミを栄養たっぷりの土に変身させる段ボール製コンポストを作ります。

できた土を家庭菜園に使えば、美味しい野菜が育つだけでなく循環型生活につながります。

日 時:2016年3月27日(日)10:00~12:00

場 所:五色台ビジターセンター クラフトハウス

    (ビジターセンター前駐車場から木道を歩いて3分)

参加費:100円/人・別途500円/セット

持ち物:汚れてもいい服装、軍手、シャベル、前日に出た生ゴミ、防寒対策(飲み物など)

締切り:3月18日(金)※定員になり次第締め切らせていただきます

問合せ:五色台ビジターセンター http://goshikivc.web.fc2.com/