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中国四国地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [中国四国地区]

✿足摺ヤブツバキ保全シリーズ⑰ 繁忙期に突入!

2018年10月05日
足摺宇和海国立公園 谷吉萌

朝夕の涼しさや雲の様子などに、

いよいよ秋本番を感じる土佐清水からこんにちは!

さて、秋と言えば実りの季節。

3年目に突入したツバキ再生プロジェクトが、いよいよ繁忙期に入ります。

9/19には、昨年に引き続き強力な助っ人として協力してもらう

清水中学校2年生を対象に、ジオパークの取り組みと並んでオリエンテーションを行いました。

 

(※右写真:予定していなかった話をすることになり、急遽、廊下でプレゼン資料をつくる山下R)

ジオ、ツバキそれぞれの取り組みに対し、

中学生たちの率直な疑問や鋭い質問が飛びました。

前向きな姿勢がとても心強く、これからの活躍に期待が膨らみます。

9/25には、今年初となる種採りを行いました。

が・・無いんです!実が全然無い緊急事態です!

昨年の1回目は22人で5500粒弱集めたのに対し、

今年は16人で1000粒ほど・・。

  

裏年なのか、足摺岬にはツバキの実がほとんど見当たらない状態でした。

それでも、たくさんの団体の方が協力してくださり、

笑いが耐えない現場で、やる気も元気もみなぎりました。

9/28には、今年第3回目となる足摺岬小学校の授業。

種採りと鉢上げの両方を1日で行うハードスケジュール、

しかも今年は実が少ない、という厳しい条件の中でした。

 

昨年は501粒取れた種も、今年は148粒・・。

それぞれにひとつで20あったプランターも、

学年ごとの6つのプランターに縮小です。

 

鉢上げは、501の種からできた苗295本。

予定時間を過ぎても文句一つ言わず頑張ってくれました。

怒濤のように始まったツバキ再生プロジェクト2018秋の陣。

まだまだこれからが本番です。

種採りは昨年の経験から、作業量に想像がつきますが、

2万本近くある苗の鉢あげは、全く未知の大仕事。

協力する「ひとの輪」が物をいうシーズンになりそうです。