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中国四国地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [中国四国地区]

✿足摺ヤブツバキ保全シリーズ⑦ 春よ来い♪

2017年03月16日
足摺宇和海国立公園 谷吉萌

春は足下からやってくる土佐清水からこんにちは!

今日は久々のヤブツバキシリーズ、近況報告を兼ねて、

事務所の周りで感じられる「春」をお届けします。

春といえばうららかな陽気に鳥がさえずり、

あちこちで花が開いて、香りが漂うすてきな季節。

事務所の前では、こんな花が彩りを添えてくれています。

【ホトケノザ】

由来は、葉っぱの形が仏様(仏像)を置く台座に似ていることから。

実は、春の七草の「ホトケノザ」はこれではなくて、

「タビラコ」という黄色い花のつく草だそうです。

そのタビラコの仲間もいました!

【オニタビラコ】

小さなタンポポが先に集まったような黄色い花が咲きます。

そのうち綿毛がつくのがオニタビラコ、

七草のタビラコには綿毛がつきません。

 

【セイヨウタンポポ】

外来種のセイヨウタンポポの見分け方は総苞(花の付け根の部分)。

反り返るのがセイヨウタンポポです。

何度も草引きしたの蘇る、不死身の雑草です。

【ムラサキカタバミ】

クローバー(シロツメクサ)にそっくりの葉っぱを持つカタバミ。

花は全く違う形ですが、葉っぱだけ見ると、

やった~4つ葉のクローバー・・・と思いきやカタバミだった!

なんてこともあるかもしれませんね。

駐車場に植樹されているこの植物も!

【シデコブシ】

2月中旬からネコヤナギのように毛が生えた芽が膨らみ、

中から白や薄ピンクの花が現れ始めました。

お次は気になるツバキたち。

春の息吹を感じてか、徐々に芽吹き始めています!

  

トベラ(発芽率80%超えの健康優良児!)      ハマヒサカキ(小さいですがちらほらと)

  

シャリンバイ(春を一番感じているようです)    ツバキ(こちらも春になるにつれ芽が出てきました)

そして一番遅れて仲間入りしたマサキも・・

出ましたーーーー!!(1本だけですが)

12/20に種を播いて以降、うんともすんとも言わなかったのですが、

これで勢揃いした足摺の植物たち。

一時はもうダメなんじゃないかと危ぶまれましたが、「春」は偉大ですね~。

来年度は、地元小学校や中学校も参戦する

「ヤブツバキ再生プロジェクト」!

逐一ご報告していきますので、お楽しみに~!