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中国四国地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [中国四国地区]

遠足で潮だまりの生きもの観察(清水小学校)

2012年07月05日
土佐清水
土佐清水市には8つの小学校があります。
全校生徒が10名足らずの所もあれば、360名ほどの所もあります。
市内で一番大きな学校である清水小学校は、土佐清水自然保護官事務所のすぐ近くにある学校。
この時期になると、事務所で内勤をしている時などは、プールでの活動の音がよく聞こえてきます。

その清水小学校の1年生2クラスが校外へ遠足に出かけることになり、潮だまりの生きもの観察をとりいれた自然環境学習を行うことになりました。
7月4日(水)に1年生53名と先生方とともに学校から歩いて、しおやの浜を目指しました。

歩いて磯に向かいます。
曇りから天気が回復し、汗が噴き出るような暑い日になりました。

学校から出発して30分ほど街を抜けていくと、岩場が見えてきます。
この向こう側には砂浜が現れ、今回の目的地です。

岩場越えの冒険です
53名の1年生にとっては、大きな岩場を乗り越えて行くのも大きな冒険でした。
砂浜に到着し、子ども達のうずうずしている気持ちを落ち着かせ、まずは生きもの探しをする前に注意事項や生きものを探すこつなどを海のスペシャリスト黒潮生物研究所の中地さんよりお話しいただきました。

生きもの探しをする前に…
この日は、ちょうどお昼時が干潮時間。大きく引いた岩場にはたくさんの潮だまり。
バットや袋を片手に子ども達は広がっていきました。
何がいるのか、どんなところに潜んでいるのかなどみんなで探していきました。



潮だまりを探ります

ナマコの感触を満喫

見つけた磯の生きものの一部
ガザニ・ケブカガニ・ムラサキクルマナマコ・イソアワモチ等々

カニを見つけた子、ナマコばかりを探す子、ヤドカリをたんまりバットに集める子、水遊びに明け暮れる子など様々。

最初は足下も濡れないように慎重に行動していた子達も、暑さのせいか最終的に靴のまま潮だまりに入ってました。

さすがに服の着替えは持ってきていないため先生からとめられていたのでやる子はいませんでしたが、気持ちはきっとドボンッと入りたかったことでしょう。

小さい頃は何事も経験が大事です。
その経験を通して、そこから少しずつ興味を抱き広げていってくれると嬉しいですね。