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中国四国地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [中国四国地区]

第6回環境学習 「山と人 間伐現場から・・・」

2010年12月21日
土佐清水
今年も残すところ10日ほどとなりました。
三崎小学校での環境学習第6回目の「間伐体験」は、今年最後の環境学習となりました。


12月17日、「山と人~間伐現場から針葉樹を知ろう!」をテーマに、土佐清水市の至る所の間伐等の作業を請け負い大忙しの土佐清水市森林組合の組合長、山下林栄さんにご指導いただきました。
森林組合の北代さん、宮本さん、中村さんの3名もサポートに入ってくださいました。

まずは、森林組合が現在間伐を行っている今ノ山山頂付近にて、林業機械を用いた作業現場へ。
チェンソーで間伐した材をワイヤーで引き上げ集積していく様子を見学しました。

①重機での作業現場見学
②斜面下で間伐された木にワイヤーをくくる
③重機で林道まで引き上げる
④林道まで引き上げた木を重機アームで集積

途中、崩壊地や他の現場の集材ワイヤーを見ました。

午後からは、子どもたちが実際に間伐を行います。
まずは、間伐のサイクルなどについて説明いただきました。

間伐について学ぶ

いよいよ間伐です。
昨年は、地道に手ノコギリで40年生の木を間伐していきましたが、今年はなんとチェンソーが登場しました。
初めて触るチェンソーにこどもたちは、興奮と緊張が入り交じります。
今回は2グループに分かれて間伐しました。

講師のサポートの下チェンソーで間伐
伐採した切り株の年輪を見てみる

受け口を入れた木を山下さんのサポートの元、チェンソーを握って直径約20cm前後の40年生のスギを一人ずつ伐採。
年輪を数えたり間伐後のスギ林内を観察したりしました。

今回間伐したのは、スギ。
山下さんがヒノキの輪切りを切り出して見せてくださり、スギとヒノキの違いを教えていただき、香りや年輪の様子などの比較も行いました。

今回の間伐後のスギ林

おみやげに間伐したスギの輪切りを持って帰りました。
子どもたちはそれで何かつくるのでしょうか?
学校では、間伐材でベンチを作りたいという計画もあるようです。
これを機に、木に親しみをもってもらえるといいです。