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中国四国地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [中国四国地区]

【三崎小環境学習②】竜串の海と生きもの

2017年06月08日
土佐清水 谷吉萌

事務所は山(下)と谷(吉)で構成されている土佐清水からこんにちは!

三崎小5年生の授業、今回は身近な海について知ろう!

ということで、

大月町の博士タロウこと中地シュウ先生をお招きしました。

中地先生は、黒潮生物研究所で海の生き物の研究をしています。

土佐清水の海にいる生き物やサンゴについて、

クイズ形式で一喜一憂しながら学びます。

まずは土佐清水近海で見られる生き物について。

市の魚はカツオかメジカか、

挙手して正解「よっしゃ!」

中地先生が竜串海岸で見つけた日本初記録のなまこや最小サイズのなまこ、

ヒトデやサンゴの標本に実際にさわってみます。

 

触って、持って、かいでみて。

大きな貝に耳を当てて「波の音が聞こえる!」と大騒ぎ。

それから、サンゴの不思議な生態について。

サンゴの骨をよーく観察しながら考えます。

どれくらい生きるのかな?どうやってえさを食べるのかな?

200年以上生きている竜串のコブハマサンゴの話や、

サンゴと共生している「褐虫藻」の話。

全然ヒトとは違うサンゴの生き方について感心しきりでした。

今回は、身近な海について知る第1歩の授業。

シュノーケルの授業やグラスボートの授業でも、見てみたい生き物がたくさん増えました。

次回は、海にとってもヒトにとっても大切な栄養や水を運んでくれる生命線、「川」の授業。

三崎小学校のすぐ近くを通り、竜串湾に流れ込む三崎川へと向かいます。

おまけ

サンゴは植物?動物?

答えは・・・動物!

この穴ひとつひとつから「ポリプ」と呼ばれる

小さなイソギンチャクのような触手が出てきます。

そこに「褐虫藻」と呼ばれる藻を住まわせて守ってあげる代わりに、

藻が光合成で作る栄養をもらって生きています。

ぜんぜんヒトとは違う生きものですね~。