ACTIVE RANGER

アクティブ・レンジャー日記 [中国四国地区]

中国四国地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

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2018年1月

7件の記事があります。

2018年01月31日中海の野鳥達【コハクチョウ】

大山隠岐国立公園 米子 番原 昌子

今年は天気予報で雪マークが続く日が多いです。太平洋側のAR日記と見ていると、まぶしい青空の写真が掲載されていて、同じ日本なのかと思ってしまいます。

日照不足で心が萎え気味ですが、そんな中でも野鳥達は元気です。

今回は、シリーズ 中海の野鳥達【コハクチョウ】を紹介します!

129日、中海で月3回実施している野鳥調査をしに、雪が降る中いつもの観測地点に行くと、20羽のコハクチョウがいました。

バシャバシャと首を水面につけていましたが、寒くないんでしょうか。


コハクチョウは真っ白なイメージがありますが、それは成鳥(大人の鳥)だけで、幼鳥(大人になりきれていない鳥)の身体にはまだ灰色が残っています。

今回出会ったコハクチョウの群れの半分近くが幼鳥でした。

まだ若いので、色んなことに興味があるのかもしれません。

目の前を横切るオナガガモや冷風に吹かれて鼻水をすすりながら岸に佇む私の姿を、じっと観察しているようでした。



コハクチョウは、最後までネタとしてとっておきたかったのですが、2月上旬から北への帰行が始まるみたいで、姿を見られるのはもう少しとなりました。

出会った幼鳥達が、次の渡りのシーズンで立派な大人となり、無事に帰ってくることを祈るばかりです。

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2018年01月26日シコロサンゴに異変が・・!

足摺宇和海国立公園 谷吉萌

今年一番の寒波とも言われる今週は、雪舞い、山白む一週間でした。

どうせなら積もればいいのにと思う土佐清水からこんにちは!

草木も凍る寒さ!

さて。

昨年2月にもすこしだけ紹介しましたが、冬は海の透明度が高い季節!

海に入らなくても、息をのむような青さを楽しめるのが冬の醍醐味です。

 

       12月の大月町(柏島)            1月の竜串湾(グラスボートから)

グラスボートでも、いつになく深いところまで見通せる機会が多いので、

水に濡れずに海を楽しむには持って来いです。

しかし!そんな美しい冬の海で異変がありました。

発見したのは1月中旬。グラスボートの船頭さんとお話ししながら、

日本で最大規模と言われる見残しシコロサンゴ群集を観察したときのことです。

そのときの様子がこちら↓

なんだか、茶色っぽい部分があります。

船頭さん曰く、年末の大潮で水位が下がり、水面から出てしまった部分で、

その部分だけ死んでしまって、藻がついている状態なんです。

「えっ!?死んじゃったの?大丈夫??」と思いますよね。

2016年夏のサンゴ白化記事でも解説いただいた

黒潮生物研究所のサンゴ研究者 目崎博士に聞いたところ、

すでに現地調査済みで、以下のような回答をいただきました。

ーーーーーーーーーーーーーーー以下 目崎博士のコメントーーーーーーーーーーーーーーー

藻が付着したところは残念ながら斃死しております。

ですが、水面付近までシコロサンゴが成長したため、仕方のないことです。

一部のシコロサンゴの上部の凹んだところは、そのようにしてできたものです。

水面付近まで立派に成長した証と思ってください。

先端から3-4cmより下は全く問題なく生きておりますので、ご心配なく。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー以上ーーーー

今回の異変、一瞬驚いてしまいましたが、

いい意味での変化だったようで、胸をなで下ろしました。

写真のように、小魚やウツボのゆりかごになっている見残しのシコロサンゴ。

グラスボートの船頭さんのように、自然の変化にいち早く気づける「目」があることや

目崎博士のような専門家にすぐに尋ねられることなど、

日々のモニタリング環境が整っている素晴らしさを感じる一面でした!

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2018年01月18日【三崎小学校環境学習(特別編)】こどもガイド!リハーサル

足摺宇和海国立公園 谷吉萌

雪の舞う寒波から一転、4月上旬並みの暖かさの土佐清水から、こんにちは!

 

      (先週の霜柱)              (今日の事務所前の椿)

さて、前回ご紹介した三崎小学校6年生の子どもガイド準備から1ヶ月。

その間、ガイド練習や小道具づくりに励んできた子どもたちが、

1月16日、生暖かい曇りの日に、ガイドリハーサルを行いました!

17度近い気温に、半そで半ズボンの子たちも。

今回は、そんな練習風景をお届けします。

※最後に【耳より情報】もあるので、お楽しみに!

今回は、最初で最後の通し練習。

覚えてきた台本や、小道具のタイミング、お客さんと自分たちのポジショニング・・

すべてを確認しながら、本番さながらに発表してもらい、

お客さん役の講師陣も、都度アドバイスをしていきます。

はじめは緊張気味でしたが、徐々にのってきて・・・

  

お客さんを煽るトークや、選択肢が秀逸なクイズ、

くすっと笑ってしまうような小芝居に、講師陣も思わず「へぇ~」というような豆知識まで。

詳しい内容は、本番のために伏せますが、

この6年生たちのキャラクターが、端々に光るガイディングです。

もちろん、今回が初めてのガイドなので、反省点もぽろぽろ。

間の取り方や、ボディランゲージ、スムーズなマイク渡しといったテクニックから、(何も見えない・・・)

狭い場所での視線誘導の仕方や、暗い場所での資料の見せ方など、

現場ならではの気づきがたくさんありました。

講師陣からは、もっと自分なりの言葉で!エピソードを盛り込んで!という難しい注文も。

それもこれも、決して無理難題を押し付けているわけではなく、

この6年生ならできると思うからこそ。

今回のリハーサルがしっかり生かされれば、

ただ「子ども」が案内する珍しいガイドではなく、

子どもたちが三崎で暮らしてきたからこそできる、唯一無二の面白いガイドになりそうです。

年に1回、今回のメンバーでは今年が最初で最後の「三崎小6年生の子どもガイド」、

↓以下日程・内容で、皆さんをお待ちしておりますので、↓

↓     ぜひ、いらしてください!        ↓

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    三 崎 小 6 年 生 の 子 ど も ガ イ ド

日時:2月9日(金) 14時~

   ※雨天の場合13日火曜日の同時刻に延期

集合:レスト竜串

ガイド時間:およそ1時間

ガイドコース;レスト竜串~海底館内(往復)

特典①ここだけの子どもガイドが聞ける!

  ②子どもガイドなら海底館に無料で入れる!

  ③三崎周辺のスポットについてもご紹介!

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2018年01月17日【お知らせ】外国人写真展 島前会場が始まりました!

大山隠岐国立公園 隠岐 湯澤孝介

2018年1発目です。

皆様、今年もよろしくお願いいたします。

飛行機(編集)

この写真は、飛行機で羽田に着陸する少し前に撮影したものです。

きれいな景色だー、と思ってはいたものの、国立公園の写真ではないか...と投稿するのやめかけましたが、

右に写っているのは富士山!ということで強引にも頭で使わせてもらいました。

ありがとう、富士箱根伊豆国立公園。

空からもっと大山隠岐を眺めたいな-。

しばらくはドローンの活躍に期待しています。

さて、今回は、前回投稿しました外国人写真展「外国人の目から見た ~私のすきな大山隠岐国立公園~」の島前会場での展示が始まりましたので、ご報告します。

前回もご紹介しましたが、下記の通り開催しています。

○島前会場

と き 1月17日(水)~2月12日(月)

ところ 西ノ島町別府港フェリーターミナル2階待合スペース

別府港2階

待合スペース

展示写真

写真たち

船で移動の際、近くに寄られた際は是非ご覧になってください!

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2018年01月16日中海の野鳥達【コブハクチョウ】

大山隠岐国立公園 米子 番原 昌子

遅ればせながら、本年もよろしくお願いします!

個人的な今年の目標の一つとして、AR日記をはじめとするSNS関係をもっと頻度を上げて更新できればと思っています。

より一層、皆様に楽しんでもらえるよう頑張ります!

前置きが長くなりましたが、今回は、コブハクチョウを紹介します。

ネタが少ない冬...。それでも月3回、中海(なかうみ)の野鳥調査には行っているので、そこで見られる野鳥達をシリーズ化して紹介していきます。

 

コブハクチョウは、ヨーロッパ西・中部、モンゴル、バイカル湖東部、ウスリー川地域で繁殖、アジアでは冬に中国東部、朝鮮半島に渡るとされています。

迷鳥(本来の渡りの経路から外れた珍しい鳥)としての記録もあるようですが、野生渡来の個体がいるかどうかは、不明とされています。

 

写真のコブハクチョウは、幼鳥(巣立ってから大人になる前の若鳥)ですが、どうして本来いないはずの野鳥が中海にいるのでしょう?

この地域で見られるコブハクチョウは、ペットや観賞用に輸入されたものが野生化したものと言われており、中海周辺で繁殖していると聞いています。

 

 

他の野鳥達は、私の姿を見るとワワーーと逃げていくのですが、コブハクチョウは余裕の表情です。大サービスでハートマークまで作ってくれました。

本来いないはずのコブハクチョウが繁殖することで、渡来してきているコハクチョウやオオハクチョウに何らかの影響を与えているかもしれません。

しかし一番の問題は、先のことを考えずに外来生物を持ち込んだ人の行動です。

日本に持ち込まれた外来生物の多くは、人の都合によって連れてこられたものです。

現在、生態系に影響を及ぼしたり、人に危害を加えたりする外来生物が問題になっていますが、人も生態系の一部であるということを忘れず、生き物達と向き合っていきたいですね。

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2018年01月15日【お知らせ】中国四国の国立公園展 鳥取会場が始まりました!!

小森 夏奈

こんにちは。大山隠岐国立公園管理事務所の小森です。

こちらに着任し初めて山陰で冬を過ごしています。

すっきりしない天気が続き、先週の寒波による大雪で米子市内にも雪が積もりました。

そんな中、昨日と今日は久しぶりに大山が姿を現してくれました。

 

 

 

さて、大山公民館にて

『中国四国の国立公園展~アクティブ・レンジャーが伝える自然と感動~』

の特別展が始まりました。

 

とき 2017113日(土)~28日(日)

   午前830分~午後8時 (月曜日は午後5時まで)

ところ 大山公民館 (鳥取県西伯郡大山町末長269-1

 

『中国四国地方には、大山隠岐国立公園・瀬戸内海国立公園・足摺宇和海国立公園の3つの国立公園が指定されており、自然保護官(レンジャー)を補佐する10名のアクティブ・レンジャーが活動しています。
それぞれの国立公園でアクティブ・レンジャーが出会ったすばらしい自然や風景、自然とふれあう人々や保全活動に取組む人々の姿などを紹介する「中国四国の国立公園展~アクティブ・レンジャーが伝える自然と活動~」を平成29年4月から7会場にて巡回してきました。今回は、その特別展として鳥取会場は大山公民館にて開催します。』

 

 

 

写真だけでなく、その写真にまつわるコラムや補足写真で、アクティブ・レンジャーが感じた景色を身近に感じることができます。また、国立公園の概要や大山・蒜山地域の紹介などもパネル展示を行っています。

私は今回初めてアクティブ・レンジャー写真展を見ることができたのですが、コンパクトなスペースに展示されていながら、様々な角度から国立公園の魅力を取りあげており、見応えがあるなあと感じました。

来年度の国立公園展にも、魅力ある展示をできるようしっかりと写真を準備していきます!

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2018年01月04日大山隠岐国立公園 日御碕(ひのみさき)のご紹介

大山隠岐国立公園 松江 大山淳子

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【お詫び】

当初こちらの記事は、

中国四国地方のアクティブレンジャーによるリレー日記として、

各事務所のおすすめの場所を紹介し、リレーでつなぐとお知らせしておりました。

しかしながら、方針を変更しまして、各事務所の四季ごとのおすすめを季節毎にそれぞれ紹介する形をとることになりましたので、こちらの記事は形式を変更して掲載いたします。

お楽しみに待っていらっしゃった方がおられましたら、お詫び申し上げます。

3月末ごろより発信予定の、各事務所の各季節のおすすめ記事をお楽しみにお待ちくださいませ。

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あけましておめでとうございます!

2018年がみなさまにとってよい年になりますようにお祈りいたします。

今年もみなさまに大山隠岐国立公園のことを紹介していきたいと思いますので、

よろしくお願いいたします。

松江管理官事務所は、

大山隠岐国立公園の中の隠岐島地域以外の島根県内の地域を管轄しています。

今回は、

今年夕日をテーマにしたストーリーが日本遺産に認定され、

複雑で魅力的な海岸線を持つ、

「日御碕(ひのみさき)」をご紹介したいと思います。


日御碕は、島根県出雲市にあり、半島西部の突端に位置します。

出雲大社からだと、車で15分ほどで着くことができます。

出雲までの飛行機や電車でのアクセスはこちらです。

今回は日御碕をぐるっと一周するコースをご紹介します。

日御碕観光案内所→①出雲松島

        →②日御碕灯台

        →③海の味通り

        →④伯陵園(はくりょうえん)

        →⑤経島・鳥見台(ふみしま・とりみだい)

        →⑥日御碕神社

        →夕日鑑賞(経島付近、もしくはすこし戻って伯陵園で。)

歩く時間だけだと、30~40分ほどで歩けます。

売店巡りや、灯台に登る時間、神社を参詣する時間を含めると約2時間コースです。

今の時期の日没が17:15頃なので、15時頃スタートがおすすめです。

(伯陵園に戻って夕日鑑賞であればもう少し早めに。)

もちろんお昼の日が出てる間の散策もおすすめです。


さあ、散策スタートです。

①出雲松島

観光案内所前の小道を5分ほど歩いていくと、大小の島々が集まる出雲松島が見えてきます。

東北の名所である松島にちなんで、こう呼ばれているそうです。

②日御碕灯台

出雲松島から北へ向かって海沿いを歩いて行くと、日御碕灯台が見えてきます。


日御碕灯台は、石造りの灯台では東洋一の高さを誇り、世界の歴史的に特に重要な灯台100選に選ばれています。地面からの高さは43.65メートルあり、水面からは63.30メートルあります。200円(小学生以下は無料)で、中を見学でき、上まで登ることも出来るので、登ってみましょう。


163段あるらせん階段を上っていくと

360°大パノラマの景色が待っています。

結構体力が必要ですので、

気合いを入れて頑張って下さい。

遊歩道があんなに小さく!

さて、つぎは少し寄り道して、

売店、飲食店が並ぶ 

③海の味通り

海鮮丼やいかやきが食べられたり、また海ならではのお土産が買えるお店が並んでいます。

店頭で、いかを焼いている香りは食欲をそそられます。

日御碕神社の前にも1店舗お店があります。

おなかを満たしたところで、

元の道に戻りまして、

④伯陵園へ向かいます。

伯陵園には休憩のできる東屋や展望台があります。

昼間の景色もいいですが、夕日を観るスポットとしても人気があります。




展望台から

さて、遊歩道を歩いていると、

不思議な形をした岩が遊歩道沿いにあることに気づかれるかと思います。


れは、柱状節理(ちゅうじょうせつり)と呼ばれていて、

海底火山が噴火し、

流れ出た溶岩が冷却されたときに、

表面と内部で収縮の差が生じて亀裂ができ、規則的な割れ目ができたものです。

日御碕の柱状節理は1600万年前にできたと言われており、

こんなに細かい割れ目ができるのは珍しいそうです。

少し、豆知識を入れたところで、

鳥見台から、日御碕神社の方へ続く海沿いの道を下っていきます。

この続いている歩道からは、

⑤経島(ふみしま)を眺めることができます。

経島は、

通常島へ上がることはできず、

年に一度、神事を行うために神職だけが島へ渡ることができます。

人が近づけないこともあってか、

ウミネコの繁殖に最適なようで、

毎年11月後半~7月頃まで、約45千羽が繁殖にやってきます。

今がまさにその時期です。

ウミネコの繁殖地として国の天然記念物に指定されています。

ウミネコ観察のあとは

海沿いから奥へ入り、

⑥日御碕神社へ向かいます。


日御碕神社は、

朱塗りの権現造りで有名な重要文化財です。

社は2社あり、

神社へ足を踏み入れると、

まず日沉宮(ひしずみのみや)が迎えてくれます。

こちらにはアマテラスオオミカミが祀られています。

日沈宮は、735年に、

日本の夜を護るために建てられました。

日本の昼を護る伊勢神宮と対になる神社です。

アマテラスオオミカミは太陽の神であるため、

当時から、夕日を神聖視していたことが伺えます。

日沉宮から右へ身体を向けると階段を上った高台に

神の宮があります。

こちらにはスサノオノミコトが祀られています。


夕日が沈む西を向いていることからも、

夕日を大切に想ってきていたことがわかる日御碕神社をあとにし、

経島が見える海沿いまで戻り、最後に夕日を観賞して、

散策終了です。

さて、日御碕ぐるっと一周散策コースはいかがでしたか?

最後までお読み下さりありがとうございます。

まだまだ日御碕の魅力は伝えきれませんので、

ぜひ日御碕へ足を運んで、みなさまの肌で

日御碕のスケール、風、空気を感じていただけたら嬉しいです。

おまけ

夏に賑わう

おわし浜海水浴場

出雲松島の奥には、夏、海水浴客で賑わう、おわし浜海水浴場があります。

出雲松島からずーっと南下して、海岸沿いに行くとたどり着きます。


夏には、通りの民宿の方がたが、

かき氷などを販売し、

砂浜の上には休憩所が出現します。

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