ACTIVE RANGER

アクティブ・レンジャー日記 [中国四国地区]

中国四国地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

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2018年9月

2件の記事があります。

2018年09月28日【体験教室】 竹を使ったバウムクーヘンづくり

瀬戸内海国立公園 大林めぐみ

朝晩は20℃を下回り、すっかり秋らしい気候になってきましたね。

秋といえば行楽シーズン。そして、食、スポーツ、読書、芸術の秋。

10月の体験教室はお天気のいい日に持ってこいなアウトドアでのお菓子づくり、竹を使ったバウムクーヘンづくり。

タイトルだけだと「??」の方も多いのでは。作業としては竹にバウムクーヘン生地を巻いて焼いていくという聞くとカンタンなものですが・・・。

今回の講師は、かがわ自然観察会の好井さん。毎月第1日曜(変更もあり)に五色台自然楽校という季節感あるプログラムと自然観察をセットにした自然活動を開催しています。

今回、体験教室は初参加という方ばかりだったので、森に入る前に講師から少しお話を。

「森はそこに暮らす虫など人以外の生き物の生活エリアなので、当たり前にヘビや虫はいます。私たちはそこにお邪魔します、という気持ちで森に入りましょう」これ、とても大事なこと。

バウムクーヘン作りに必要な竹を切りに行きましょう!

ヘルメット、軍手を付けて、各組1人がノコギリとナタを腰に巻き付けて作業。ナタやノコを腰紐で装着しておくのは、必ず使った後は腰に付けたカバーに戻すため。地面に置きっ放しにしてしまうと、気付かずに踏んだり、手で草を払う時に当たったりしてケガをしてしまうことも。道具の安全管理、切った竹を動かす前に周辺を見渡して人に当たらないかなどしっかり確認しましょう。

ただ竹を伐るだけでなく、枝落としや玉切りなど歩道の邪魔にならないようにしっかりと処理まで行ってもらいました。

5節分位の竹を切り取ったら、クラフトハウスまで持って帰って、ゴシゴシとしっかり水洗い。

ここからは各組2つに分かれて作業。

こちらはバウムクーヘン生地づくり。

ここで使うのは、いろいろと作ることができる<魔法の粉>ホットケーキミックス粉。私たちはこう呼んでいます。

①ホットケーキミックス粉2袋、卵黄2個分、牛乳を混ぜる。後でメレンゲを混ぜるので、生地は固めのトロッとした状態になるよう様子をみながら牛乳を入れましょう。

②卵白2個分は泡立ててメレンゲに。

③①+②をさっくり混ぜる。これでできあがり★カンタン生地です。風味足しにバニラエッセンスを加えてもOK。

と、これとは別に焼きリンゴも作っちゃいます。

①リンゴの底が抜けてしまわないように芯を抜き取る。100均ショップの芯抜き器を使いました。

②くり抜いた芯の部分にバター(100g)+シナモンパウダー適量の順に詰める。

③②をもう一度繰り返し、最後にバターでフタをします。

④リンゴをアルミホイルで巻き、焼け具合が分かるように上部を少しだけ開けておけば準備完成。

<材料はこんな感じ。余った牛乳は後で美味しくいただきました>

こちらは、火おこし&竹の下準備。

バーベキューコンロに古新聞紙+木っ端(コクバ(落松葉)だとより燃えやすい)を積み重ねます。理科で習ったように火は酸素がないと燃焼しないので、木っ端を平坦に積み上げてしまうと燃えにくいです。空気が入るよう山のように積み上げるよういいですよ~。

中にはマッチに挑戦する男の子も。最近はIHコンロなど電化が進んで、実際に火を見るのが初めてと言う子も!使い方を教えられる大人がいる時にいろんな"体験"をしておくと、大人になって、また災害など非常時に使えるテクニックとして応用できるかも。

我が家は高校生までいわゆる五右衛門風呂だったので、火焚きは自然と身につきましたね。湯が冷めると火をおこさなければならなかったので、子どもの頃はただただ面倒なだけでしたけど、今となっては役に立っているのかなぁ。

火がおこせたら、木炭を入れて火力を安定させます。そして、水洗いした竹を炙ってアブラを出してきれいな布で拭き取ります。火を炙るのはバウムクーヘンを巻く真ん中の1節分だけでOK

下準備ができたら、いよいよバウムクーヘンづくり!

炙った竹を回しながら生地をのせ、ムラなく生地がついたら火の上に。生地が垂れ落ちないよう回しながら焼き、生地が落ちなくなったらゆっくりと焦げ目が付くように。

バウムクーヘンはドイツ語で「バウム=木」「クーヘン=ケーキ」を意味し、年輪模様が特徴。なので、焦げ目が付かないと年輪模様にならないばかりか生焼けにやってしまうのです。これを繰り返し、生地がなくなるまで続けます。

焼きリンゴは焦げないようコンロの隅の方に置いて、均等に火が通るように時々回します。

最初はこんな感じですが・・・どんどん大きくなっていく!

根気よく巻いては焼いてを続けること約1時間(生地の量にやゆるさによります)

<左:上手く焼けました!><右:照れながらも・・・完成!!>

できあがったら・・・

①包丁でバウムクーヘンの両端を少し切り取る。←こそぎ取らないと竹から抜けません!

②キッチンペーパーと新聞紙をバウムクーヘンに巻く。

③ノコギリで径が細い側の竹を伐る。※細い竹径の方が内輪が狭くなります。

④写真のようにバウムクーヘンを持つ人、反対側の竹を持つ人がねじるように回しながらバウムクーヘンを抜き取る。例:お互いが時計回りに回すと方向が一致しない。

リンゴは柔らかく焼け、バウムクーヘンにはきれいな年輪模様★

五色台に繁茂する竹。その竹が他の樹木の生長を妨げ、森がどんどん竹林化しています。体験教室や随時クラフト体験の材料となる竹は森林保育のために間伐したものを使っています。

今回はそんな森の状況、その間伐作業の一コマを参加者に担っていただきました。「また竹を伐りたい」と言ってくれ、美味しい+自然の保全活動を楽しんでもらえたようです。

バウムクーヘンはココアや抹茶パウダーを加えてみたりと味変可能なので、キャンプや地域の行事などみんなで楽しんでもらえたらいいなと思います。

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2018年09月21日足摺宇和海にインターンがやってきた!

足摺宇和海国立公園 谷吉萌

"My Intern"という洋画をみて感動した土佐清水の谷吉です。

今回は、そんな「インターン」が、この足摺宇和海国立公園にやってきたので、

たった2日間でしたが、その様子をご紹介します。

噂のインターン生は、高知大学農林海洋科学部の「小林くん」!

自然が好きな、20歳になったばかりの3回生です。

将来的に自然に関わる仕事を、と考える中で、

環境省の仕事に興味を持ってくれました。

我々土佐清水自然保護官事務所も、ありのままの姿を見せるべく、

詰め込みすぎ!?なスケジュールで2日間を共にしました。

【1日目】

初日は挨拶もそこそこに、足摺へ突っ走ります。

車移動中に心配していた雨が・・・。

それでも苗畑を前に、足摺岬で取り組んでいる

ヤブツバキ再生プロジェクトの話の後で、苗畑の整備も一緒にしてもらいました。

整備をしながらも、雨脚はだんだん強くなり、逃げるように足摺岬先端へ。

今年のツバキ種の状況を見ながら足摺岬を歩いて回ったり、

苗畑から移植される現場をみてみたり。

休む間もなく竜串へ。

ご飯を食べた後は、今水面下で進行中のプロジェクトの打合せへ。

まったく予備知識なしでしたが、イベントを催行する難しさは

大学生活でイベント企画をした苦労と通じるものがあったようです。

1日のまとめ代わりに、足摺宇和海国立公園のFacebookページ

記事を投稿してもらいました。

怒濤の1日を終え、「環境省=自然を守る」という強い印象が覆され、

自然を守るために必要な地域のひととの関わりや、

守るべき自然を正確に知るために、地域の文化・歴史的背景をしることも、

仕事の一部であることを感じてもらえたように思います。

【2日目】

最終日ながら、スケジュールは分単位です。

まずは大岐の浜へ行き、園地の見回りと危険木・危険箇所のチェックをしました。

実は小林君、旅行で行った韓国の松林に感銘を受け、

松林の保全に興味を持っているそう。

かつては松林だった大岐の海岸林を歩いてもらっていると、

沖縄の樹林帯を歩いた時のような「息苦しさ」を感じたそうです。

小林君の見立てでは、落ち葉や土に潜み、目には見えないバクテリアたちが、

この大岐にもたくさんいて、二酸化炭素を多くはき出しているのかも・・とのこと。

この視点は、旅行好きな農林海洋科学部学生だからこそ!

漂着ゴミだらけの海岸を歩きながら、ゴミ拾いもしてもらいました。

蚊とゴミの印象が強烈な大岐から帰ると、すぐさま移動で再び竜串へ。

今度はビジターセンターの工事現場内を見学です。

これから新しくなる竜串の集団施設地区。

今の風景と、2年後の風景は全く違うものになります。

その整い切った状態ではなく、途中段階の舞台裏をのぞくことで、

利用者目線ではない、新しい視点を持てたようです。

目の前にいろいろな選択肢が広がっている、未来ある大学生が、

土佐清水自然保護官事務所を選んでくれたこともありがたいですが、

まっさらな状態で見た国立公園や事務所の業務についての意見や、

素直でまじめな感想をもらえたことは、今後の活動にもつながり、

我々にとっても貴重な機会になりました。

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