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中国四国地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [中国四国地区]

今年の大山の登山者は

2011年12月27日
米子
冬期になると2m近く雪の積もる大山では
雪ずりの重みなどで登山者カウンターが壊れないように冬期は撤去しています。
12月のはじめ
今年も米子事務所では、5月から稼働させてきた大山の登山者カウンターを撤去しました。


◎撤去の様子

持ち帰ってデータを集計してみると、
今年度のグリーンシーズン(5月~11月)の大山の登山者数は約57,000人でした。
昨年は登山者カウンターを7月から設置していたので
2年間の比較が可能な7~11月の数値を見ると
2010年度は約41,800人、そして今年度が約44,600人で、
昨年度より約2,800人の増加となりました。
特に今年は10月期の登山者が多かったようで、
一番登山者数の多かった日も10月9日(3連休の中日)の1,568人でした。
9月は昨年に比べ登山者が減っていますが、
これはおそらく大型の台風や、行者登山道の台風による土砂流出などの悪条件があったためと考えられます。


◎今年と去年の登山者数の比較(月別)

カウンターを撤去した日はうっすら雪化粧、といった感じだった大山ですが
今では積雪が参道付近で140cmにまでなっています。
これから大山はスノースポーツや冬山登山のシーズンです。
大山は標高1700mの山ですが、日本海からの風をもろに受ける独立峰であるため、
冬山の厳しさは3000m級の山に匹敵すると言われ、
毎年のように遭難事故が起きています。
これからの季節、大山に登られる方は十分な装備と無理のない計画でお願いします!