平安時代から山岳仏教が栄えた船上山は、三徳山や大山と共に修験道の三霊山(伯耆三嶺)と呼ばれる修行場でした。また、14世紀には、鎌倉幕府によって隠岐の島に配流となった後醍醐天皇が、島を脱出して船上山にたてこもり、鎌倉幕府を倒した後、1333年には建武の新政を行いました。しかし、1336年に足利幕府が権力をもち、天皇による統治は短命に終わりました。その後、幕府による統治は1868年の明治維新まで続きました。
船上山の東側には、屏風岩と呼ばれる約百万年前に形成された柱状節理の地形が広がっています。切り立った崖から流れ落ちる雄滝、雌滝も必見です。4月下旬になると麓の万本桜公園の八重桜が満開を迎え、さくら祭りが開催されます。秋には紅葉が見頃を迎えます。