三徳山

さんぶつじなげいれどうの拡大写真。原生林に囲まれたさんぶつじのおくのいん「なげいれどう」は、垂直に切り立った断崖絶壁の窪みに張り付くように建てられた他に類を見ない建築物で、国宝に指定されています。しゅげんどうの開祖とされるえんのぎょうじゃが、ほうりきでお堂を小さくして絶壁の岩窟に投げ入れたと語り継がれています。
さんぶつじ本堂の拡大写真。ぎょうじゃみちの起点で、心と体を清らかにする「ろっこんしょうじょう」の中では、香りで心を鎮める「鼻」にあたります。登山の出発前にお供えする線香と、しゅげんどうでは「しんぼく」とされるしゃくなげの芳香に包まれ、国宝なげいれどうへの参拝が始まります。
みささ温泉の拡大写真。みとくさんの麓にあるみささ温泉は、みとくさんとともに日本遺産に指定されており、高濃度のラドンを含む世界屈指のラジウム温泉です。みとくさんや周辺でのハイキングの後は、850年以上も昔にかいとうしたと伝わり、「みたび朝を迎えると元気になる」といわれる湯に浸かれば疲れも吹き飛びます。
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自然&歴史

三徳山(標高899.7メートル)は標高ごとに変化に富んだ植生が残り、山岳信仰の聖地としても知られている山です。山麓にある三佛寺は706年に修行者のためのお堂として建てられました。ここでは、一般の登山者も三佛寺から投入堂までの急な登山道を登ることができ、六根清浄の修行をしながら、自然や途中に残された文化財を楽しむことができます。
原生林に囲まれた三佛寺の奥院「投入堂」は、垂直に切り立った断崖絶壁の窪みに張り付くように建てられた他に類を見ない建築物で、国宝に指定されています。寺院の撮影で世界的写真家として知られる土門拳は、投入堂を国内でもっとも素晴らしい建物として賞賛しました。修験道の開祖とされる役行者が、山のふもとにお堂をつくり、法力でお堂を小さくして絶壁の岩窟に投げいれたという伝承が語り継がれています。
信仰の対象である三徳山の自然は大切に保護され、手つかずの自然林がそのままの状態で残されています。イヌワシやブッポウソウ、アカショウビンのような様々な鳥が見られます。

アクティビティ

三佛寺では座禅や写経などの仏教の修行体験できます。本堂から投入堂までの登山道は険しいため、登山靴が必要です。アクセスには入山料が必要で、冬は閉山しています。周辺には、三朝温泉コース、小鹿渓コース、俵原高原コース等のさまざまなウォーキングコースがあります。ハイキング後には近くの三朝温泉で疲れた体を休めることが出来ます。この三朝温泉は三徳山とともに日本遺産に指定されており、高濃度のラドンを含む世界屈指のラジウム温泉です。

アクセス

三徳山へは米子空港から車で約1時間30分。または、米子空港から米子駅までバスか電車で約30分、米子駅から車で約1時間15分。倉吉駅からは車で約25分。鳥取空港からは車で約50分。鳥取駅からは車で約50分。

みとくさん周辺の主立った地名や道路・鉄道を示した地図。みとくさんはだいせんの東、JRくらよし駅の南東に位置しています。みとくさんの麓には、見どころとしてさんぶつじなどの寺院群があります。