侵食された浄土ヶ浦の海岸線では、約2600万年前に日本海がまだ湖だったころの地層を見ることができます。透き通るような海と大小様々な小島を有する、たぐいまれな景観で、民話には一休和尚がここを訪れた際に、まるで浄土のようだ、と狂歌を詠んだと伝わっています。以降、この海岸は浄土ヶ浦と呼ばれるようになりました。大小の岩石から成る海岸や松で覆われた小島には、ハヤブサ、ミサゴ、アマツバメなどのさまざまな野鳥が訪れます。海岸沿いの遊歩道では北方系、南方系、大陸性の植物が混在する不思議な光景を見ることができます。