美保関は、島根半島の東端に位置し、岬と多くの入り江が特徴の歴史ある港町です。「リアス式海岸」と呼ばれる複雑に入り組んだ海岸は、展望台やクルーズ船から鑑賞することができます。美保関はかつて日本の沿岸部やアジア大陸に商品を運ぶ北前船の寄港地として栄えました。
美保神社は、大漁と繁栄の神である恵比寿様を祀る神社で、日本全国約3,400ある恵比寿社の総本宮です。周辺では、長年にわたり地元の人々によって様々な神事が執り行われています。美保神社の近くには、周辺の海岸で採掘された石が敷かれた青石畳通りがあり、歴史ある家屋や旅館が並びます。美保神社周辺には遊歩道が整備され、地蔵崎と呼ばれる岬の先端に立つ美保関灯台や展望台へと続いています。灯台へは普段上ることはできませんが、地蔵崎からは大山や日本海の彼方に浮かぶ隠岐諸島などを一望することが出来ます。海抜73m付近にある美保関灯台は、1898年に建てられた石造りの灯台です。灯台に隣接された旧事務所や宿舎は、レストランとして利用でき、日本海の景色を眺めながら食事をすることができます。