大山が歴史の中で最初に登場するのは奈良時代に編纂された「出雲国風土記」の中の国引き神話です。神々の1人がこの国は狭く窮屈すぎると考え、海の向こうから土地を切り取り、大山を杭として綱で引き寄せて、土地を広げようとしました。ここで大山は歴史上最古の神山として記されています。大山には西日本最大級のブナ林が広がり、大山の名前にちなんで付けられた固有の生き物が多く生息・生育しています。ブナ林の中を通る登山道を抜けた先の標高1300m付近からは周囲が低木に変わり、標高1600m付近からは木道沿いにダイセンキャラボクが見られます。中国地方の最高峰である大山の1709mの弥山山頂からは、海まで見下ろす壮大なパノラマを楽しめます(大山の最高峰は標高1,729mの剣ヶ峰ですが、崩落が激しく危険なため剣ヶ峰に至る縦走路のご利用はお控えください)。