大山寺と大神山神社

だいせんじの大献灯の拡大写真。夜の闇の中、開山1300年の歴史をもつだいせんじ本堂の前に、黄色、オレンジ、紫、紺、白などの様々な色合いで独自の柄が描かれた23個の職人手作りの和傘がライトアップ展示されています。毎年行われている期間限定のイベントです。
冬のおおがみやま神社おくみやの拡大写真。だいせんじから石畳の参道をあがったところにおおがみやま神社おくみやがあります。社殿は国内最大級の壮大な権現造りで、国指定の重要文化財です。もともとは僧が修験のためにだいせんに登り、その道場として簡単な遥拝所を設けるようになったのが始まりとされ、だいせん信仰の中心的存在でした。
石畳の参道の拡大写真。だいせんじ入り口からおおがみやま神社おくみやまで、約700メートルにわたって続く自然石で作られた参道は、日本一長い石畳の道として知られています。別名“みゆきさんどう”とも呼ばれるこの道は、寛政年間(1789~1800年) にその原形ができたとされています。
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自然&歴史

733年に編纂された日本最古の歴史書の1つ「出雲国風土記」では、大山は神々が住む山と記されています。718年に金蓮上人がこの山に地蔵権現を祀り、大山寺を創建しました。その後、大山寺は山岳信仰の地として栄え、一時期は西日本最大級と言われるほどの仏教の一大勢力となりました。平安時代には基好(きこう)上人が牛馬の安全を祈願し「牛馬信仰」を広め、人々は牛馬をひき連れて大山寺に参詣するようになりました。次第に大山寺での牛馬の取引が盛んになり、日本の三大牛馬市の一つにまで発展しました。その後市場は1937年に廃止されています。
大山寺へ向かう参道は、今も昔のままの雰囲気が残り、宿坊や史跡などが立ち並んでいます。日本最大級の権現造りの建造物である大神山神社奥宮へと通じている自然石の石畳みの参道は700mあり、その長さは日本最長です。晴れた日には、このエリアから大山の北壁、日本海、島根半島、弓ヶ浜半島、隠岐諸島などの絶景が見渡せます。

アクティビティ

ブナの森を抜け、日本海の雄大な景色を眺めながら大山の中腹から日本海まで下るダウンヒルサイクリングを楽しめるほか、史跡や地蔵が点在するブナ林の中の古道を通って山頂へ向かうこともできます。大山寺の参道沿いでは一年中温泉を堪能できます。また、冬の大山では、スノーシューやスキーなどのアクティビティが楽しめます。

アクセス

大山寺へは米子空港から車で約45分。または、米子空港から米子駅までバスか電車で約30分、米子駅からバスで約50分。

だいせん周辺の主立った地名や施設、道路・鉄道を示した地図。だいせんじとおおがみやま神社はだいせんの北側に位置しており、近くにだいせんナショナルパークセンターやだいせんしぜんれきしかんなどの施設があります。周辺にはだいせんや桝水高原、せんじょうさんなどの他のビューポイントがあります。