奥大山は、大山の南麓に位置するブナ林に囲まれた高原です。奥大山の鏡ヶ成には、この地域では珍しい山岳湿原があります。標高920メートルにあるこの湿原には、周囲の烏ヶ山(1448m)、象山(1085m)、擬宝珠山(1110m)に降った水が集まります。また、湿原周辺には様々な植物が生育する草原が広がり、秋には美しいススキ野原となります。奥大山の水はブナの原生林でろ過され、天然水となり、この地方の水道水や販売用の水として使用されています。ここでは現在、縮小傾向にある湿原を再生させるため、湿原再生プロジェクトが行われています。