大山隠岐国立公園
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2017年01月24日隠岐も雪です。
大山隠岐国立公園 湯澤孝介
くちびる乾燥警報が発令されました湯澤です。こんにちは。
気がつけば1月ももう終わり。
隠岐に来てはや1年が経とうとしています。
光陰矢のごとし。ふむ、全くその通りだ。
と、毎年の如く思うほどに、1年経ってしまうのはほんとうに早い早い。
遅ればせながら、本年もどうぞよろしくお願いいたします。
さて、連日の降雪で、事務所のある西郷もすっかり雪化粧。
巡視の姿もまた違って写りますね。
子どもの頃は雪が降るともっとはしゃいでいたのに、、、なんて思いつつも、
隠岐1年目の私にとって、雪が降った後の大満寺山はどうなっているんだろうか!
国賀は!?浄土は!?あげたらきりがないほどやっぱりウキウキしています。
まだまだ隠岐の雪Ver.を十分に見られていませんが、
少しずつこちらで紹介するぞ!と、意気込んでいるところです。
さて、
よく「日本海の荒波に揉まれて」なんて言葉を耳にしますが、
聞くのと体感するのとではやはりわけが違う。
隠岐のダイナミックな海岸線の景観も、この荒波に揉まれながら、長い年月をかけてできたのだなあ
と、波風を受けながらまざまざと感じさせられました。→(こういう崖になるんです)
しかし悪天候もひょっとすると楽しみなもので、
それまで暴れていた黒~い雲から、光が差し込んだらそれはもう綺麗で...
島の景色と合うんですこれがまた!
都万海岸より島前を望む
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そんなこんなも含めまして、
また今年も国立公園隠岐を紹介していきますので、よろしくお付き合いください!
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おまけ・巡視にて
~カルガモ隊~
①ででん、カルガモ隊 ②いざ!
③出陣!...ん? ④で、出遅れた..
~雪と合いますなあ~
セグロセキレイはたたずむ
▽お知らせ▽
中国四国地方環境事務所では、平成29年度採用のアクティブ・レンジャーを募集しております。
私は、"自然を守る一助となれれば""自然の楽しさを伝えたい"そんな思いからこの職にチャレンジしました。
国立公園をフィールドに、一緒に働いてみませんか?
お待ちしております!
<29年度AR募集案内>
2017年01月20日【報告】蒜山の草原の未来をみんなで考える会
大山隠岐国立公園 大利茜
大山隠岐国立公園のうち、岡山県側に位置する「蒜山(ひるぜん)」。
大山の南東へ連なる蒜山三座(上蒜山・下蒜山・中蒜山)と、その南に広がる高原地帯のことを言います。
蒜山山頂部にはササの草原やブナ林が、山麓部には草原景観やコナラの二次林が広がります。
伝統的な「山焼き」によって形成されている草原は、希少な草原性の動植物の生息・生育地になっています。
蒜山地域は1963年に「大山隠岐国立公園」に仲間入りしました。(岡山県真庭市)
■2017年1月17日
真庭市との共催で、「蒜山の草原の未来をみんなで考える会」を開催しました。
蒜山の山焼きに関するヒアリング結果や、蒜山の草地利用の歴史的展開についての研究報告、
全国の草地利用の事例発表、ワークショップなどを行いました。
「何のために山焼きを続けるのか?」「どうして草原が必要なのか?」
地元住民、ボランティア、観光・・・蒜山に様々な形で関わりを持つ皆さんと集まり、
「蒜山の山焼き、これからどうする?」について意見交換を行いました。
【そもそも草原ってどんな場所?山焼きってどんなこと?】
今回は蒜山の草原や山焼きについて、簡単にご紹介したいと思います。
■草原とは?
木がほとんど生えておらず、あたり一面を草でおおわれた、広い原っぱのことを言います。秋には白銀いろのススキでおおいつくされ、とても美しい景色が広がります。ヒョウモンチョウの仲間など草原に咲く花が好きな生き物や、ひらけた場所が好きな生き物、草原ならではの美しい植物も見られます。
■蒜山の人々の生活と山焼き
昔は、今よりもっと広い草原がありました。田畑の肥料や、牛や馬のエサ場、かやぶき屋根の材料など、昔の人の生活に必要なものが草原に多くあったからです。人々は山を焼いて、毎年草原にはえてくる草を利用していました。これを「山焼き」と言います。
今では、草原の草を生活に利用する人が少なくなりました。それに高齢化などの影響で、山焼きを受け継ぐ人や地域が減ってきています。
蒜山では、ボランティアを受け入れて山焼きを行っている場所(山焼き隊)もあります。
しかし経験・知識・技術等が必要で、危険をともなう作業でもあります。
興味をお持ちの方は、山焼きを知ること、ボランティアとしてサポートをすることから
「山焼きについて考える」ことを始めてみてください。
(山焼き隊問い合わせ窓口:津黒いきものふれあいの里 0867-67-7011)
四季折々にさわやかな風景を見ることが出来る「蒜山」に、足を運んでみてくださいね。
2017年01月13日明けましておめでとうございます。
大山隠岐国立公園 森上亜依
新年、明けましておめでとうございます。
今年もよろしくお願い申し上げます。
みなさん年末年始はどのように過ごされましたでしょうか?
私は年末年始、登山に明け暮れていました。
"元旦はやっぱりご来光を拝みたい!"ということで、大山隠岐国立公園である伯耆大山にプライベートで行ってきました。
山頂では、新年をお山で迎える多くの登山者の方々で賑わっていましたが、
当日は視界がとても悪く、ガスが抜ける気配のない状況でした(残念!)
しかし!!多くの方々の念が通じたのか、ほんの一瞬だけガスが抜けて、
剣ヶ峰まで続く、厳しくも美しい稜線が顔を出してくれました。
待ち望んでいたすばらしい景色に、思わず胸が熱くなりました。
(※厳冬期の登山は危険も伴います。十分情報収集して計画を立て、正しい装備で行いましょう。)
(2017/1/1 伯耆大山弥山より)
さて、2017年は酉年です。
国指定鳥獣保護区である宍道湖に集う渡り鳥たちも寒空の下、穏やかに過ごしているように感じます。
そして今年はよりいっそう、島根エリアの豊かな自然や景色、生き物などをご紹介していきたいと考えます。
また、みなさんにとって開運鳥(とり)込める一年になりますように!
私自身もアクティブレンジャーとして、日々精進していきたいと思います。
(羽ばたくコハクチョウ) (17/1/5 日御碕より西の空に彩雲をみる)
2016年12月06日【お知らせ】国立公園展がやってくる!
大山隠岐国立公園 大利茜
中国四国地方を巡回している「アクティブレンジャー国立公園展」の特別展を、
大山公民館にて開催いたします!
大山隠岐国立公園、瀬戸内海国立公園、足摺宇和海国立公園。
それぞれの国立公園でアクティブレンジャーが出会ったすばらしい自然や風景、
自然とふれあう人々や保全活動に取り組む人々の姿などを紹介します。
ぜひお立ち寄りください。
<大山情報館で開催した国立公園展の様子>
『中国四国の国立公園展-アクティブ・レンジャーが伝える自然と活動-』
会場 大山公民館 (鳥取県西伯郡大山町末長269-1)
期間 2017/1/7(土)~1/29(日)(※祝日休館)
時間 8:30~22:00(月曜は午後5時まで)
問合せ 米子自然環境事務所 0859-34-9331
2016年11月18日【職場体験③】企画をしてみよう!
大山隠岐国立公園 湯澤孝介
この3日間で、1番の巡視日和となりました。
が、今日は室内業務です(汗)
早いものですね...。
職場体験最終日、はりきっていきましょう!!
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今日職場体験最終日でとても天気が良かったのですが、ずっと事務所で仕事でした(泣)
しかし、事務所での仕事もなかなか大変でした。
私は今回、このようなイベントがあったらいいのではないかという案を考えました。
あまりそういったことは考えたことがなくて、とても悩みました。
たくさん考えて・・・
頭がパンクしそうになったり
でも、湯澤さんや久永さんから助言をもらいつつなんとかやりきることができました!
企画発表! 緊張する...
3日間でしたがこの事務所の水落さん、湯澤さん、久永さんには大変お世話になりました。
ここで学んだことをどこかで生かせたらいいなあと思います。本当にありがとうございました!!
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まずは3日目の業務お疲れ様、ですね!
今回は企画という作業の中で、地元地域や隠岐の魅力を再認識できたかな?とおもいます。
そして、人に"伝える"ということへの挑戦もしました。
自分の考えを伝えることはとても大事なことです。
ですがそれ以上に、相手に"伝わる"ように工夫することはもっと大事なことです。
私もその点はマダマダで・・・^^;
私たちも普段から気をつけているところであります(向上心向上心!)
村上さんのプレゼンテーションの中で、とても素敵な言葉がありました。
「地元のことをもっと知ってほしい、もっと好きになってほしい」
か、感動しました・・・
こんな風に自分の住む地域のことを想えるのは、とても大切なことだとおもいます。
いやー、これからの活躍がとても楽しみですね!
3日間、ほんとうにお疲れ様でした!
レンジャー服が似合ってます!
~今日のひとコマ~
お昼に事務所の近くで野鳥観察
ウミウの若鳥発見
2016年11月18日【報告】湿原守ろうプロジェクトin鏡ヶ成
大山隠岐国立公園 大利茜
標高約900mに位置する奥大山「鏡ヶ成(かがみがなる)」。
周りを山に囲まれてお皿状になった地形の真ん中に、湿原があります。
低木やササが侵入し、乾燥化が進んだこの湿原を守ろうと、
毎年春と秋にボランティアを募って保全作業を行っています。
先日実施したプロジェクトの様子をご報告いたします。
【11月10日事前作業】
11月16日の本番に向けて、刈払い・伐採作業などの関係者での事前作業を行いました。
2日前の雪がうっすらと残っています。
共催である休暇村奥大山、日野振興センター、江府町、鳥取大学、環境省のほか、
米子野鳥保護の会、自然公園財団、大山自然歴史館の皆さんにもご協力いただき、
総勢20名での作業となりました。
<伐採前> →→→ <伐採後>
<伐採前> →→→ <伐採後>
<刈払い前> →→→ <刈払い後>
毎年行っているこの作業ですが、自然再生を専門とする鳥取大学日置教授(研究室)や
院生の山田さんにより「湿原再生計画」を1年間かけて調査・作成いただき、
今年度からはその計画を基に作業を進めています。
これまで手を入れていなかった箇所の伐採も試み、大規模な作業となりました。
【11月16日本作業】
事前作業で伐採、刈払いをした草木を、ボランティアの皆さんにもご協力いただいて運び出します。
この日は関係者を含めて約30人が集まりました。
(協力:鳥取県自然保護ボランティア、山岳協会、王子製紙山岳部、サントリーブナの森工場)
ゾーン毎の班に分かれ、作業開始です。
伐採された山盛りの低木や草を担架で運ぶのですが、とっても重く大変な作業でした!
<作業前> →→→ <作業後>
<作業前> →→→ <作業後>
運び出す量もかなりのものでしたので、今回だけでは終わらなかったエリアもありますが、
茂っていた湿原のあちらこちらが、かなりすっきりした景観になりました。
隠れていた湧水が現れたり、低木で陰になっていた場所に陽が当たるようになったりと、
湿生植物の植生回復に効果が期待されると、日置教授もおっしゃっていました。
【午後の勉強会】
午後には鳥取大学山田さんによる「鏡ヶ成湿原の植生・植物」というタイトルでの勉強会があり、
前回の作業で現れた効果や、今回の作業により見込まれる効果について等もお話がありました。
皆さん熱心に聞き入っておられ、質問もたくさん挙がりました。
★今回参加された皆さんからは、
「計画に基づいた作業で、以前より湿原が良くなってきた」
「疲れたけど充実していた」
「毎回参加して、変化が見られたら良い」
「湿原保護のために科学的に裏付けをとりながら取り組んでいることがわかった」
「自分で作業した場所に、春にどんな植物がでてくるか楽しみ」
などのたくさんのご意見をいただきました。
ご参加くださった皆さん、本当にありがとうございました。
(筋肉痛にはなりませんでしたか~?)
また来春にも実施しますので、ご参加をお待ちしています!
2016年11月17日【職場体験②】巡視をしました!
大山隠岐国立公園 湯澤孝介
本土では、インフルエンザで学級閉鎖になっている学校もあるようで...
季節の変わり目、気温の変化、年末前の疲れ!?などなど調子を崩しやすい時季ですが
元気に乗り切って行きましょー!
さてさて、それでは隠岐事務所に来た元気印
村上さんの職場体験2日目スタートです。
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今日、巡視をしに行った場所は那久岬と油井の池です!
那久岬は、とても景色が良かったです。しかし、その中でも昔からあった柵が残っていたり、木が伸びすぎて一部の景色が見られなかったりしました。とてもきれいなところなので、そういった点は改善していってほしいです。
油井の池は、とてものどかでいいところでした。たくさんの野鳥がいたり、植物が見られたりしたのでいろいろ勉強することができました。油井の池で見つけた植物を同定するのもたのしかったです。
油井の池 同定しました!(下記参照)
トベラ マユミ
油井の池で見つけた植物や事務所にあった貝を同定しました!
まず、油井の池で見つけた植物の方はアオキという植物でした。これは、ナンゴクアオキと言うそうです。葉っぱの形が少しアオキとは違いました。
次に、事務所にあった貝はツメタガイという貝でした。たくさん似ている貝があって、探すのが大変でした。
たくさん同定をしてみて、とても楽しかったし、勉強になりました!
ナンゴクアオキ
ツメタガイ
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展望地や自然観察路をまわり、普段考えない視点で見つめることで
これまでにない部分の視野が広がったのではないでしょうか。
生きものの同定もよく頑張りました!大変だったかも知れませんが、とても意味のある第1歩でした。
3日間とはあっという間ですね-...もう明日が最終日です。
また明日も元気に頑張りましょう!
~今日のひとコマ~
まじめに作業!(マスクの下で笑ってます?笑)
久永ARの目が光る...
2016年11月16日【職場体験①】隠岐自然保護官事務所へようこそ!
大山隠岐国立公園 湯澤孝介
ここ半月ほどで隠岐もだいぶ色づき始めてきましたよ~
赤や黄が映える山々は美しく、いつも心が癒やされます。
さてさて、今回のお話へ。
本日(11/16)より3日間、中学2年生の女の子が隠岐事務所へ職場体験に来てくれています!
せっかくの機会ですので、AR日記にもちょこっと登場してもらいました。
村上蓮華(ムラカミ レンゲ)さん
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今日から、職場体験として隠岐の島町立都万中学校から
来ました、村上蓮華といいます。
事務所での仕事は、思っていたよりも少ない人数でたくさ
んの仕事をしておられて、とてもびっくりしました。
そして、実際に国立公園をまわってみて、自然保護官や自
然保護官補佐がどのようなところに注目しているのかが分
かったり、見たことはあるけれど名前が分からなかったり
する植物などをたくさん知ることができました。
とくに、きのこについてはたくさん知れました!
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1日目の今日は、
水落レンジャーから隠岐事務所の取組や国立公園についての説明を聞いた後、
関係団体の事務所などへ伺い、仕事や取組についてさらに理解を深めてもらいました。
そしてここから巡視へ!
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今日巡視をしに行ったところは布施天然林と浄土ヶ浦です。
布施天然林では、たくさんの植物が生えていました。その中でも、とても大きな杉と杉の下の方に生えているきのこが印象に残っています!
浄土ヶ浦では、景色はすごく良かったのですが、松が枯れていたり、一部が落石したりしていて、少し残念でした。しかし、面白い植物も見ることができました!
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好奇心旺盛にたくさんのことを吸収していて、私にとっても良い刺激になりました。
明日もまた楽しんで行きましょう!
~今日のひとコマ~
慣れないと言いつつ撮影に励む
2016年11月09日11/3 ふれあいイベント西ノ島サイクリング
大山隠岐国立公園 久永剛大
こんにちは!隠岐の久永です!11月3日(木)に自転車を用いたふれあいイベントを開催しました!
天気が心配でしたがなんとか持ちました!今回のコースのメインは国賀海岸と焼火(たくひ)神社ですが、集落内や海辺や山道などを走行し、多様な景観を楽しめるようにしてみました。
それでは早速出発!
途中、外浜海水浴場に立ち寄りながら、海辺を走り
国賀へ到着!
ここではお昼休憩や自然解説もしつつ
午後は登る登る
ようやくついた焼火神社では宮司さんのおもてなしも
社務所からの眺めもおつなのです
この日訪れた場所
国賀海岸は冬の北西の風や波を強く受けることで形成されるダイナミックな海蝕景観がみどころです。この日の通天橋は冬の訪れを感じさせるような強い風と白波が立っていました。
焼火神社の周辺は古くから特別視されていました。現在では国立公園に指定されているほか、島根県の鳥獣保護区特別保護地区や西ノ島の焼火神社神域植物群として文化財に指定され、大切に守られています。焼火山の自然環境についてはまた、別の記事で紹介させていただきます。
今回の様子をブログや記事として掲載していただきました。
(本記事の写真は一部参加者の提供を受けています。)
こんにちわ! 松江自然保護官事務所の森上です。
気がつけば1月もあっという間に終わり、2月になりました。
寒い日が続きますが、暦の上ではもう春ですね。
そういえば、先日プライベートで松江市内にある、とある神社に
参拝した際に梅の花が満開に咲いているのを見かけました。
寒い中、一生懸命花を咲かせ、参拝者を迎えてくれる姿に、
先取りの春を感じ、心が温かくなりました。
「 三寒四温 」
なんとなく、春の訪れを感じるかのように聞こえますが
本当の意味は少し異なり、冬の言葉であると教えてもらいました。冬季に、寒い日と暖かい日が繰り返しやってくる様を現すようです。つまり、ここ数日のぽかぽか陽気はある意味、「疑似春」 なのでしょうか??
毎年、いち早く春を知らせてくれる梅の花。
そして疑似春に、暦の上での立春・・・う~ん、やっぱり春が待ち遠しい!!
何はともあれ、春はすぐそこ!!( のはず!笑 )
2月に突入しましたが1日1日を大切に過ごしてゆきたいと思います~!
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【 大山隠岐国立公園 島根半島西部エリア:出雲日御碕 】
2月1日(水)日御碕宇竜地区 宇竜港周辺
日御碕地区で伝統的に行われている、豊漁を祈願する早春の神事である
「和布刈(めかり)神事」に私も参列させて頂きました!
ウミネコの繁殖地でも知られる、日御碕ですが、この和布刈神事のいわれには
そのウミネコがもたらす、興味深いストーリーがあります。
【 和布刈神事のいわれ 】
成務天皇6年旧暦5月の早朝、1羽のウミネコが潮のしたたる和布(わかめ)を
口にくわえて飛んできた。そして、日御碕神社の欄干に何度もその和布を掛けたので、
神主がこのことを不思議に思い、神前にお供えし、そしてそれらを水で洗い乾かしたら
和布になったという。
そのような故事にならって、以来毎年旧暦正月の5日に、宇竜港・権現島の
熊野神社で「和布刈神事」が行われています。
権現島は女人禁制で、神事の際には御渡海(ごとかい)神事といって、地元の漁船が大漁旗を立て
神官、宇竜区長、来賓の方々を乗せて島へ渡り、そこで今年初めての和布を刈り、神前に
お供えして和布刈神事の御祭典が執り行われます。
また、なんといっても神事のみどころであるのが、祭典終了後に権現島より御舟で岸へと戻る際、
権現島で待機していた赤下帯姿の裸役の若者たちが、寒風吹きすさぶ中、海に飛び込み
岸に向かって泳ぎ帰り、舟と岸の間に桟橋を掛け、関係者の上陸を助け神事を終える、という光景です!
13時から御渡海神事が行われました。
大勢の方々が見守る中、神官さん・区長さんを先頭に、来賓の方々が舟へ乗り込みます。
そして、対岸にある権現島へ渡ります。島にある熊野大社で祭典が執行されます。
地元の保育園の子供たちや小学生、地域の方々、そして県外から訪れた人など
多くの方々が見守る中で、神事がはじまりました。
関係者の方々が権現島へ渡られ、祭典が執行されている間、
待機中ということもあって、広島から来られたというカメラマンの男性二人組と
出雲からお越しの神事を巡られているという女性と、少しお話をさせて頂きました!
その3名の方に、どのように神事を知って来られたんですか?と尋ねたところ
みなさん共通して、インターネットで調べてやってきました!と言われていました。
さすが!!!!インターネットですね!!!
また、今回の神事ではみさき.comさんや、日御碕コミュニティセンター実行委員会さんなどが
主体となって、和布刈神事をテーマとした俳句の募集やフォトコンテストを開催していたこともあり
大勢の方々で賑わっていました。
広島県からお越しの男性お二人は、今回の旅を通じて日御碕が大山隠岐国立公園エリアで言うことを知ったとのことで、引き続き国立公園エリアの絶景を写真に収めて帰ります!!と仰られていました。
(ありがとうございます!我々も、大山隠岐国立公園のPRにしっかりと努めていきます!!)
そうこうしているうちに、熊野神社での祭典を終えた関係者の方々が
舟に乗り込みだし、権現島から対岸へ移動されはじめると、いよいよクライマックスです!!
団長をはじめ、7人の代表の方々が 神社に向かって礼拝し、順番に海の中へ飛び込みます。
大勢の観覧の方々が見守り、子供たちの「がんばれ~!がんばれ~!」という温かい声援の下で
岸を目指して泳いで海を渡ります。
男性方が無事に岸に着くや、いなや拍手喝采。
関係者の方々も岸に戻り、こうして和布刈神事も終わりを迎えます。
日御碕、早春の風物詩である和布刈神事。
古くから伝わる習わしが今もなお、受け継がれており、豊漁を祈る神事を経て
ようやく出雲のワカメの刈り取りが解禁になるといいます。
さすが神話の国出雲ですね。
このような貴重な神事に参列でき、本当によかったです!
ぜひ一度、出雲の地で、神話を感じる感動体験を味わってみてはどうでしょうか!
PS.この日は地域の方による、お接待のふるまいもあり、わたしも頂きました*
あったかくて、美味しくて、...ごちそうさまでした!!