瀬戸内海国立公園
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2020年06月18日【体験教室】「森の生き物」観察会を実施しました。
瀬戸内海国立公園 辻優子
6月13日(土)に五色台ビジターセンターで「『森の生き物』観察会 土や水の中の小さな生き物を探そう!」と題した観察会を開催しました。
講師の松本慶一さん(みんなで作る自然史博物館・香川)と、3人の学生さんたち(アリ博士こと細川涼太さん、ヤスデ博士こと脇悠太さん、ミミズ博士こと原直誉さん)に、森の生き物について教えてもらいました。
クラフトハウスに集合した12家族34名の参加者は、生き物との出会いを期待しながら、雨上がりの輝く緑に囲まれた遊歩道へ出発しました。
遊歩道の少し広くなったところで生き物探し。普段は気にとめることの少ない落ち葉や石の下や土の中などでも、いろいろな生き物と出会えます。
「いた!シーボルトミミズ!」
朽ち木の中からは、クワガタムシの幼虫。
「おぉ、これはいいものを見つけたね」気になる生き物はすぐに講師に質問します。
途中でグミのおやつ付き。このほのかな甘さが感じられるかな?
魚の池では、池に近づきすぎると落ちる危険があるので、講師が代表して網を使って水生昆虫をすくいます。
遊歩道を歩いたあとは、クラフトハウスに戻って採集してきた生き物を観察します。
採集した生き物は透明度の高い袋に入れて、コンパクト携帯型顕微鏡で観察します。
木の枝からアリが・・・アリの巣って土の中だけじゃないんだね。
「ミミズの体の中にも脳や心臓があるんですよ」説明に使ったミミズの模型は原さんと原さんのお母さんのお手製です!
「ヤスデってかわいい!」手に乗せてその足の運びを観察します。こんなに足がいっぱいあるのに絡まないなんて、不思議だね。
採集した水生昆虫は衣装ケースに入れて観察します。
最後に松本さんから「今日観察したような生き物たちが森を支えることで、私たちの生きる環境も作り出しているんだよ」という説明をお聞きし、観察会は終了しました。
今回の観察路は五色台ビジターセンター周辺MAPの遊歩道04むしむし観察コースでした。
https://goshikivc.jp/wp/wp-content/themes/goshikivc/assets/images/pdf/gosikidai_vc_map.pdf
次回の五色台体験教室は毎年大人気のあま~い教室です。
行事名 親子で体験 はちみつしぼり&みつろうキャンドルづくり
開催日時 2020年7月25日(土)9:30~12:00
申込受付 2020年7月1日(水)10:00~7月15日(水)16:00
*先着順ではありません。応募者多数の場合は、抽選になります。
詳細は五色台ビジターセンターのHPをご覧ください。
https://goshikivc.jp/experience-class/
*観察会のあと、採集した生き物は、スタッフによって元の環境に戻しています。
*この日は、湿度、気温ともに高く、熱中症の危険があったため、適宜マスクを外していることがあります。
2020年06月04日「中国四国の国立公園展~アクティブ・レンジャーが伝える自然と活動~」(徳島会場)開催中です。
瀬戸内海国立公園 福田学
アクティブ・レンジャーが、中国四国の国立公園(大山隠岐国立公園、瀬戸内海国立公園、足摺宇和海国立公園)の美しい自然や自然を守る取り組みを写真とパネルでご紹介する展示です。
右ポスターの中心にある写真は、瀬戸内海国立公園の紫雲出山です。桜で有名になりましたが、今の時期、あじさいもきれいですよ。この写真も展示写真の一つです。
他にも展示物を紹介すると・・・・
ポスター「サンゴ占い」。これは、質問にYES、NOで答えていくことで、自分が何サンゴか占うというものです。ちなみに私が占ってみたところオオスリバチサンゴになりました。説明を読んだら「当たってる!」と感動!みなさんもぜひ占ってみてください。あなたは何サンゴ?
さらにもう一つ・・・
写真「どんぐり拾い・・・だけじゃない!」。これは鳴門山での小学生のどんぐり拾いの様子をとらえた写真です。しかし、拾って楽しむだけではないんです。このあと、どんぐりは・・・続きはぜひ会場でご覧ください。
他にも数多くの写真やポスターを展示していますので、楽しんでいただけたら幸いです。
今後、別の会場でも開催します。
2020年05月01日タイムラプス!瀬戸内海国立公園の日常
瀬戸内海国立公園 高松 福田学
新型コロナウィルス感染拡大により、不安な日々が続く今日この頃。
「1日が始まり、平穏に1日が暮れていく」そんな「当たり前」の有難さに気づかされます。当たり前の日々に感謝。1日も早く平穏な日常が戻ってきますように。
<タイムラプス:五色台からの夕景>
https://www.youtube.com/watch?v=f78ghGOpUfo
<タイムラプス:瀬戸内海国立公園>
2020年05月01日動画!瀬戸内海国立公園・足摺宇和海国立公園
瀬戸内海国立公園 高松 福田学
美しい新緑や木々の枝からいっせいに芽を出す新芽が活力を与えてくれる季節になりました。春の日差しの中に映える新緑を見ていると、日常を一瞬忘れてしまうことがあります。
新型コロナウィルス感染拡大により、心落ち着かない日々をお過ごしのこととお察ししますが、長い年月そこに残ってきた壮大な自然とそこに暮らす人々が築き上げた文化には力強さがあり、元気をもらえる気がします。不要不急の外出自粛が要請される中での活力になればと、「瀬戸内海国立公園」と「足摺宇和海国立公園」の動画を紹介します。
<瀬戸内海国立公園>
https://www.youtube.com/watch?v=Vs0b6Q8JCOg
<足摺宇和海国立公園>
2019年09月19日【開催報告】子どもパークレンジャー事業~海と森のお宝探しin似島~を開催しました。
瀬戸内海国立公園 広島 大高下 理恵
現在、広島事務所に大学院生の大平祐輔さんがインターン生として来てくれています!
レンジャーと一緒に国立公園の自然にふれる「子どもパークレンジャー事業」にも
2泊3日でどっぷり参加していただきましたので、その様子を大平さんにレポートしていただきます。
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「子どもパークレンジャー」として瀬戸内海国立公園における自然体験を通して、
生物多様性についての理解を深め、自然のすばらしさを体験することで、
主体的、協働的に自然保護に取り組む力を育むことを目的に
小学4年生から6年生 20人を対象に子どもパークレンジャー(以下 JPR)事業を開催しました。
日程は9月14日~16日の2泊3日で、場所は瀬戸内海国立公園の似島で実施しました。
□1日目
これから3日間JPRとして活動する子どもたち一人ひとりに、
レンジャーからJPR任命書とJPRバッジが手渡されました。
フェリーで似島へ上陸し、徒歩でこの2泊3日の拠点となる似島臨海少年自然の家(以下 自然の家)へ移動しました。そこで、レンジャーとはどんなことをしているのかということを学び、ともに過ごすグループカウンセラーや同じチームのメンバーと自己紹介を交わし、共同作業などで結束を深めました。
今回、JPRの任務は「自然を楽しみ、魅力を見つけること。そして、その魅力を伝えること」です。
また、プログラムには、自然を堪能するためのミッション(以下 M)が5つ盛り込まれています。
昼食後、早速M1「自然のお宝探しハイキング」がスタートしました。
似島のお宝を探すべく、隅々に目をこらしながら森と海が望めるコースを突き進みました。
ハイキングで発見した一番のお宝を各班で発表しました。
私には、子どもたちのこの笑顔こそお宝だと感じました。
その後、2日目の昆虫採集に用いるトラップ作りに合わせて、
広島市森林公園こんちゅう館の藤井智展さんが講師(以下 藤井講師)として登場。
昆虫に関する圧倒的な知識でトラップ作りや仕掛け方などをレクチャーしていただきました。
「あの昆虫を捕まえたい!!」「この餌を使いたい!!」とわくわくドキドキしながら、チームで協力してトラップを作製しました。
トラップが完成すると設置するためにいざ、森へ!
トラップの仕掛け方の実践指導後、JPRはチームで相談し、トラップを仕掛けました。
夜、M2「夜の海辺へナイトハイク」を実施。
夜の海辺で昆虫たちの歌声と海の音など自然の音楽を味わい、
自分が感じたこと、考えたことを仲間たちと分かち合いました。
続いて、夜の海辺でレンジャーの山崎さんとアクティブレンジャーの大高下さんによるレンジャートークがあり、レンジャーとなったきっかけややりがいなどレンジャーという職業に関するお話がありました。
子どもたちの将来の夢の選択肢が広がると幸いです。
大きなバッタやクツワムシ、カマキリなど様々な昆虫に出会いました。
出会ったのは昆虫だけではありません。
よく見ています!!
ヤモリの赤ちゃん!!
JPRが発見しました。
小さな命ですが輝いていました。
このように様々な生き物に出会いながら自然の家へ帰りました。
1日目のプログラムはここで終了。入浴後、翌日に備え就寝しました。
□2日目
この日は、早朝からアカテガニ釣りがありました。
早朝から釣りを楽しみ、中には直接手掴みで捕まえる猛者も現れ、
結果、大漁となりました。
朝食後、M3「森の生き物さがし」が始まりました。
昆虫を一点に追い込み一網打尽!!
その後、チームで協力しながら様々な昆虫を捕獲しました。
JPRは、どんな生き物がいるのか興味津々!
どんな生き物がいたのでしょうね!
そして、昨日仕掛けたトラップを安全に配慮し回収しながら自然の家に戻り、捕獲した昆虫をチェック!
何が入っているのかワクワクします。
午後からは、海の生き物のスペシャリストである岡田和樹さんを講師(以下 岡田講師)にお迎えし、M4「海辺の生き物さがし」がスタート!
海に関するレクチャーもばっちりです。
磯の一見何もいなさそうな岩場や潮だまりなどをしっかりチェック。
石を裏返したり、貝殻をスコップなどでかき分けたり。
すると、貝やヤドカリ、ウミウシなどいろんな生き物にたくさん出会えました。
さらに、岡田講師がゴンズイやタツノオトシゴを捕獲!
危険な生き物や普段はあまり出会えないような生き物にも安全に生で観察することができました。
森と海を存分に満喫した1日でした。
帰り際には、海岸に漂着したゴミの清掃活動を行いました。
地球は、人間だけのものではないということを念頭に置き、
美しい自然がいつまでもキープしていきたいです。
□3日目
JPR活動最終日です。最後のミッションは「似島の自然お宝自慢大会」です。
JPRは、この島で見つけた自分だけのお宝について調べ、紹介シートや展示ケースを制作。
JPRたちは、自分のお宝の魅力をたっぷりとアピール!
お気に入りの生き物を手に、
その目は輝き、表情はいきいきとしていました。
そして、似島を後にし、広島港へ帰還。
保護者の方々へ向けて、
JPRとして経験してきたことを歌にして披露!
自分が見つけたお宝も発表しました。
JPRはみんな、自分だけのお宝を見つけたようで輝いていました。
これにて、JPR事業は終了。
2泊3日朝から夜まで、ボリューム満点なプログラムでしたが、
子供たちは最後まで元気いっぱい自然と向き合い、生き物とふれあいました。
地球は、人間だけのものではなく、いろんな命で溢れている。
この思い出を大切にし、いつまでも自然を好きでいてほしいです!
似島には、豊かな山と海があります。
自然を満喫したい方、生き物が好きな方、リフレッシュしたい方は是非足を運んでみてはいかがでしょうか!?
きっと自然は、あなたを快く迎え入れてくれるでしょう!
2019年07月31日【開催報告】「孫と楽しむ!海辺の生き物調べIN宮島」を開催しました!
瀬戸内海国立公園 大高下 理恵
干満の差が4メートルにもなる瀬戸内海。
自然海岸が残る宮島では、干潮時に広大な干潟が出現します。
そんな干潟には生き物がいっぱい!
宮島の海辺の生き物を知ってもらおうと、
宮島地区パークボランティアの会では毎年「海辺の生き物調べ」を企画し、
今回は27名の方にご参加いただきました。
一見何も居なさそうな干潟ですが、
砂地に下りて視線を落とすと、
ホソウミニナやアラレタマキビなどの貝類、
ケフサイソガニやマメコブシガニなどのカニ類、
それにアナゴの赤ちゃんなど次々に見つかりました。
また、今はカニにとって繁殖期。
じ―――っと座って砂泥地を観察すると...
ハクセンシオマネキやチゴガニの求愛ダンス(ウェービング)がたくさん見られました。
[拡大:ハクセンシオマネキ] ↓ [拡大:チゴガニ] ↓
反対側の砂浜に行ってみると、
直径2~3センチの穴がポツポツ・・
その穴に、流し入れたサラサラの乾いた砂を目印にし、
掘ってみると、出てきたのは真っ白なスナガニ!
ここでは普通に見られますが、
ハクセンシオマネキやスナガニなどは希少種。
自然海岸が残る宮島だからこそ見られる生き物がたくさん観察できました。
最後は海の掃除屋に出てきていただきました。
カキのむき身を置いてみると、
臭いを頼りにたちまちアラムシロやヤドカリ、マメコブシなどが群がっていました。
海が生き物たちの死骸でいっぱいにならないのは彼らがいるからなんですね。
大元無料休憩所に戻り、
今日見つけた生き物の記録とスケッチをしました。
今まではカニの違いは分からなかったかもしれませんが、
「前歩きができるマメコブシ」や
「片方のハサミが大きいハクセンシオマネキ」などそれぞれカニの特徴が描かれていて、
"観察眼"が養われたようでした^^
夏休みは始まったばかり!
干潟の観察は干潮2時間前からがベストです。
潮見表を見て、干潟へ出かけ、(熱中症に注意しつつ)じっくりじっくり観察してみてくださいね!
広島は埋め立てされているので市内の河川でも河口干潟がたくさんあります。
広島駅前猿猴川でもたくさんのカニが見られますよ☆
2019年07月18日【開催報告】宮島地区パークボランティア研修会を開催しました!
瀬戸内海国立公園 広島 大高下 理恵
瀬戸内海国立公園宮島地区で活動いただいている
パークボランティアの皆さんを対象に研修会を開催しました。
研修テーマは昨今SFTSなどの感染症で話題となっている"マダニ"
広島県立保健環境センター主任研究員の島津さんをお招きし、
「マダニの生態とマダニ対策について」お話しいただき、
旗振り法でマダニの採取にトライしました。
マダニは幼虫→若虫→成虫→産卵の各ステージで吸血が必要なため、
吸血源となる野生生物がいて、身を隠せる植生がある場所ならどこにでもいます。
宮島は吸血源のシカやイノシシはいるけど、シカの影響で下草が少ない環境。
果たしてマダニはいるのか?
動物に見立てたふわふわの白い布で落ち葉や低い枝などをなでてみると、
動物の通過を待ち構えていたマダニがたくさんしがみついてきました!
広島でマダニの活動が活発な時期は3月下旬~11月上旬。
山登りやキャンプ、畑仕事など野外での活動が多い時期でもあります。
マダニに噛まれたら即危険!という訳ではありませんが、
噛まれないに超したことはありません。
野外活動をされる際は下記4つのマダニ対策を心がけ、楽しんでいただければと思います。
☆マダニ防除4箇条☆
-
①マダニに取り付かれない行動をする!
→やぶに入らない
ツルツルした素材の服を着る
長袖長ズボンで肌の露出を避ける
袖口やズボン、シャツの開口部からの入り込みを防ぐ
ディート・イカリジン含有の防虫スプレーを使用する など
-
②取り付かれても吸着される前に落とす!
→時々身体や衣類をはたく
仲間にダニがいないか見てもらう
帰宅後お風呂でダニがいないかチェック など
-
③吸着されても早期に発見して除去
→(1)自分で取る:ピンセットや毛抜きで皮膚すれすれの部分を挟んで除去
(本体は絶対につままないこと!ダニ取りピンセットやティックトゥイスターも利用可能)
(2)皮膚科で取ってもらう
(受診まで時間がかかる場合は,放置せず早めに自分で取った方がよい)
※早めに除去した方が、ダニが病原体を持っていた場合注入される量が少なくて済みます。
-
④発熱等、身体に異常があったら医療機関を受診する!
※ダニに噛まれたことを伝え、血液検査ができる医療機関が望ましい。
2019年06月14日【体験教室】 初夏の昆虫観察会
瀬戸内海国立公園 大林めぐみ
初夏といえども日中はすっかり夏に!
いつもは8月に開催することが多い昆虫観察会ですが、今回は6月!昆虫も人と同じで夏の暑い時期より春や秋の過ごしやすい気候の方が動き出しやすく、見られる種類が多いのだそう。
昨年に引き続き、講師は、むしむし博士こと松本さん(NPOみんなでつくる自然史博物館・香川)。そして、今回は特別講師として伊藤さん(香川大学農学部教授・昆虫生態学)と超強力な講師2人で観察会を盛り上げてもらいました!
今回の観察ポイントは、ハチの住居やさまざまな環境下にくらす生き物たち。
■ハチの住居編
ハチの住居っていえば、よく見るのがコレ↓
ミツバチやスズメバチは集団で生活するハチですが、単身で生活するハチもいるんです。
そんなハチ達の住居をスタッフで作ってみました。それがコチラ↓
直径約10㎝の竹に細い竹をひたすら突っ込んだだけのハチの家。
「こんな細いトコにハチなんて入れるの?」って思いますよね?
さてさて、当日はどうなったのやら。伊藤先生が慎重に竹を割ると・・・
巣を作ってくれていたのはツツハナバチの仲間。黄色いのは全部花粉です。
幼虫との間にあるのは土でできた壁。ツツハナバチのお母さんは子どものために1匹ずつ快適に過ごせるように土で壁を作っていました。
では、なぜ人が作った穴に住んでくれたのか?
実は、単独で生活するハナバチやカリバチはエサ(花や昆虫など)にはさほど困らないのですが、巣にできる木の穴などは意外とない・・・。そう、シングルのハチは住居に困っていたのです。
巣が見つからないと・・・→子育てできる場所がない!→子孫を増やせない!→ハチの種類や数が減少・・・?→他の生き物にも影響が・・・?→人の生活にも影響が・・・?となんだか不穏なサイクルに陥りそう。
植物が子孫を残す種や、人や動物が食べる実を付けるには受粉が必要。受粉するためには花粉を運ぶ役割のハナバチがとっても重要。
カリバチが庭にいれば、庭木の葉を食べ尽くしてしまう害虫を捕ってくれるなど一色単に「ハチ」=怖いではなく、人の生活に密着していることを学びました。
■朽ち木・沢編
去年は近くの水路でオニヤンマのヤゴを探してもらいましたが、今回はむしむし博士からのアドバイスで枯れた木を集めた環境を作ってみました。さぁ、どんな昆虫が見つかるのか?
いました!!コクワガタの幼虫!
なんと去年は見つけられなかった成虫も発見!小さくても「クワガタいたー!」の言葉に子どもも大人も大興奮!
幼虫にとって人の手はヤケドレベルの熱さ。幼虫を掴む時は小さな枝やコヨリなどを顔近くに寄せるとパクッと噛みつきます。その瞬間に素早く移動させましょう。
そして、昨年同様にトラップ(カル○スウォーター、ちらし寿司の素、一味唐辛子を混ぜたもの)も仕掛けてみましたが、どうやら去年の秋とは違う昆虫ラインナップ。ルイスナガゴミムシ、アトボシアオゴミムシ、クロヒゲアオゴミムシ、オオホソクビゴミムシなどなど。正直、区別ができるのはむしむし博士だけ(笑)
・・・しかし、ゴミムシの種類多い。けど、色がキレイ。
■うおの池(止水域)編
下見の時もヒメミズカマキリやコオイムシなど見られましたが、当日は?
網で生き物をすくってくれるスタッフ。子ども達は身を乗り出して待ちきれない様子。
今回はヒメゲンゴロウが見つかりました!
※観察している間にどこかに行ってしまい、子ども達が手にして写真撮れーず(ToT)
この他にヒメミズカマキリやコオイムシ、アカトンボやギンヤンマのヤゴなどいろいろ見つかりました。
8月と11月に開催した去年と6月に開催した今年。
場所は大きく変わらないのですが、見つけた昆虫は少しずつ違っていました。
前回は「環境が変われば生き物の種類や数が変わる」を学びましたが、今回は「同じ場所でも季節が変われば見られる種類と数が変わってくる」ことを教わりました。
昆虫観察会ってなんとなく夏をイメージ(夏休みの宿題っぽいから?)ですが、1年を通して楽しめる、場所や環境を変えればそれだけで新しい発見ができるアクティビティ。親子で、またお友達と一緒に、もちろん1人でもOKな身近にできる自然観察をはじめてみませんか?
■■昆虫観察で気をつけること■■
・甘い匂いの食べ物や飲み物はきっちり蓋をする。食べた後はきちんと口や手をぬぐうこと。
※甘い匂いに誘われてスズメバチなどが近づいてくることがあります。
・長袖、長ズボン、帽子、スニーカー等を着用しましょう。毛虫やウルシなどから肌を守ります。
・昆虫を捕まえるときは手足や羽が取れないようやさしく接しましょう。
・夢中になると休憩を忘れがち!十分な飲み物、塩飴などしっかりと熱中症対策を。
2019年04月18日【体験教室】 五色台カフェ・野草ランチ
瀬戸内海国立公園 高松 大林めぐみ
桜は散り始めましたが、街には初々しい新入生や新社会人が溢れています。私にとって、そんなフレッシュな時代は遠い昔のことのよう・・・。ですが、気分だけは新鮮な気持ちで新年度をスタートさせたいと思います!
ここ数年、この時期に開催しているのが「五色台カフェ・野草ランチ」。
「えぇっ!?野草って草じゃん!!」って思いましたよね?まぁ、普通そうだと思います。
そんな野草を使ったランチ、一体どんなお料理に変身するのでしょうか。
講師は五色台カフェや草木染めでもお馴染みの角田眞理子さん。角田さんは野菜ソムリエの資格も持ち、昨年の国営まんのう公園では防災の観点からの「非常時の食」プログラムを実施するなどさまざまな所で活動しています。
そんな講師陣とつくる料理。まずは野草探しからスタート!
<レクチャー受けながら採取してみよう!>
野草は何でも食べられるかといったら・・・キノコと一緒でNO!
例えば、春の七草に出てくるセリ、ナズナ、ゴギョウ、ハコベラ、ホトケノザ、スズナ、スズシロですが、実はこの中に食べちゃダメなのが。
それはホトケノザ。七草がうまれた頃のホトケノザはコオニタビラコのことを言います。今、ホトケノザと呼ばれている植物とは別物なんです。
違いはコチラ↓
<左:ホトケノザ 右:コオニタビラコ>
約40分ほど野草を探し歩いたら、クラフトハウスに戻って、みんなで仕分け大会!
「これはこっちかな?」など言いながらもきっちり仕分けができていました!
ここからはいよいよ料理開始!
ヤケドに注意すれば、小さな子でもカンタンにできちゃう野草ホットケーキ。トッピングにオオイヌノフグリやスミレなど載せて焼けば、色鮮やかなホットケーキのできあがり!
そして、こちらも小さな子でも作れるおにぎり。
普通の塩は使いませんよ。炒ってすりつぶしたハコベと塩を混ぜたハコベ塩。※クック○ッドにレシピあります。
さらに桜の塩漬けを混ぜて作ったおにぎり+サクラ葉で桜餅風に。
こっちはスイバ、スギナ、モミジの新葉などを使った天ぷらづくり。
その奥では煮物や炒め物、酢の物などが着々と仕上がっていきます。小学校中高学年の子ども達も率先してお手伝いしてくれるので、はかどります♪
調理開始して1時間。完成です★
たっくさんのおかずで机が埋め尽くされました!
左上:ワラビの卵焼き 右上:レンゲと干し柿のしょう油和え
左下:サクラの塩漬けおにぎり&葉づつみ 右下:天ぷら
<上記以外の本日のお品書き>
・ハコベ塩で握ったおにぎり ・ちくわのワラビ詰め ・タケノコとワラビの炊いたん
・レンゲの酢の物 ・ワラビの白和え ・カンゾウと鶏肉の炒め ・イタドリとおあげの炊いたん
・天ぷら10種(スイバ、スギナ、ヨモギ、モミジの新葉、カラスノエンドウ、ノビル、ツバキの花、タンポポの花、タラの芽、アケビの花)
・ノビル&タネツケバナ&ハコベの雑炊
・エディブルフラワー風にオオイヌノフグリ、スミレ、タンポポの花を添えたホットケーキ
付け合わせは、スタッフお手製のスイバ(赤・緑)、クワの実、イタドリのジャム
と、こう見ると野草でつくるランチのバリエーションって幅広い!ほんと、普通に野菜や山菜と一緒(笑)
初春は草木が新芽を出す時期。少し苦みがあるかもしれませんが、その味覚こそが春を感じる感覚。
冬にため込んだエネルギーいっぱいの新芽をいただき、旬の感じると共に自然の恵みを堪能してみるのもいいですね。
<山菜や野草を採取する上での注意>
・山や田んぼは誰かが所有する土地。勝手に立ち入ったり採取したりしないようにしましょう。
・国立公園や指定植物など採取してはいけない場所や採ってはダメな植物もあります。
・「これはそうかな?」はっきりと分からないモノには手を出さないで。
・野草は山菜と同様アクが強いので、特に小さなお子さんや胃腸の弱い方は食べ過ぎに注意。
例年開設される有明浜海水浴場が、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、今年は開設中止となっています。遠浅の美しい海で泳ぐことを楽しみにしていた皆様に、代わりに夏の海辺を彩る海浜植物を紹介します。この夏は、密を避けて植物観察を楽しんでみてはいかがでしょう。
香川県の南西部、有明浜では希少な海浜植物であるハマゴウやネコノシタの花が咲き始め、見頃を迎えています。なお見頃は8月上旬までですが、その後も8月末頃まで少しずつ咲き続けます。
砂浜に向かう道の両脇でハマゴウが群生しています。向こうに見えるのは伊吹島です。
ハマゴウの花のほとんどは涼しげな紫色です。
まれに白く咲くハマゴウもあります。
手前で黄色く咲いているのはネコノシタです。漢字で書くと「猫の舌」。触ってみると、葉の両面がざらざらしていて、その名前の由来がわかります。
この黄色く咲いているハマニガナは今にも砂に埋もれそうです。
有明浜は全長2km、最大幅105mの砂浜海岸で、西日本屈指と言われる海浜植物の大群落を見ることができます。
海辺は、日陰が無く日差しが強い、砂地のため水分や養分を蓄える力が弱い、風が強く砂に埋まりやすい、という植物にとっては過酷な環境です。その環境に適応して、けなげに花を咲かせる海浜植物をぜひ見に来てください。
近くの琴弾山山頂展望台からは、銭形砂絵、有明浜、伊吹島を見渡すことができます。有明浜にお越しの際は、ぜひこちらの展望台にもお立ち寄りください。
★有明浜へのアクセス
車(レンタカー)・・・さぬき豊中ICから国道11号線~県道5号線を経由して約20分。琴弾公園駐車場を利用。
公共交通機関・・・JR観音寺駅から徒歩約30分、タクシーで約5分。駅の近くにはレンタサイクルもあります。
観音寺市ホームページ
レンタサイクル