瀬戸内海国立公園
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2021年11月04日【11月10日 放映予定】レンジャーのお仕事見せて
瀬戸内海国立公園 辻優子
AR日記をご覧のみなさま、こんにちは。
ARは「Active Ranger(アクティブ レンジャー)」の略。日本語では「自然保護官補佐」となります。この「レンジャー」=「自然保護官」なので、ARは「レンジャーを補佐している人」ってことになります。では、レンジャーってどんなお仕事をしているのでしょう?
あまり知られていないレンジャーの仕事に注目!レンジャーの子どもたちも知っているのかな?
仕事をしているお母さんの姿を、子どもたちに見てもらおう、というテレビ番組「おしごとみせて」が撮影されました。ARも撮影に同行し、撮影の様子を撮影してきたので、紹介します。
撮影は、高松自然保護官事務所から。事務仕事をする戸来(へらい)レンジャーを密着取材です。
その後は、瀬戸内海国立公園・屋島に移動。
「国立公園内の景観を守るために、駐車場の柵や街路灯の柱は茶色にしてもらっています」
屋島の北嶺を歩き、遊鶴亭に到着。多島美をバックにこれからのことも話します。
「瀬戸内海国立公園の穏やかな海と多くの島々が紡ぎ出す美しさをこれからも残していけるよう、みなさんと協力していきたいです。」
お弁当を食べたら、五色台に移動。ビジターハウスで、行事の打合せ。
机の上に乗っている水槽は、地震の際の液状化現象をモデル化したもの。次の体験教室で使います。
日を改めて。最後は、お母さんでもあるレンジャーの仕事を見てきた3人の子どもたちが、順番にお手紙を読みます。
「お母さんはいろいろな植物の名前を知っているから、これからも自然を守るお仕事がんばってください」
温かい家庭の様子が伝わってきて、撮影の様子をのぞいていた職員もついほろっ。
放映は11月10日(水)。18:15からの番組「News Park KSB」の中の1コーナーです。KSB瀬戸内海テレビは岡山県、香川県が放送エリアですが、11月20日20時からは、YouTubeでも公開されます。ぜひ、ご覧ください。
2021年11月02日【体験教室】自然からもらった色を楽しむ。
瀬戸内海国立公園 辻優子
瀬戸内海国立公園の五色台ビジターセンターで行われた体験験教室から、今回は草木染体験について紹介します。
ヒサカキという木をご存じでしょうか?サカキは神事に用いられることから、漢字で書くと「榊」。そして、高木になるサカキに比べて樹高も葉の大きさもこじんまりとしていることから「姫榊」と書いてヒサカキ。春に白い小さな花を枝の下部にびっしりとつけ、それが秋には黒紫色に実ります。讃岐の山にもよく生えている常緑樹です。
そのヒサカキの実を使って絹のスカーフを染めるのが今日の体験教室。化学染料と違って草木染は、実の採集時期や場所、水質など様々な要素によってどんな色が出てくるかは、やってみないとわからない一期一会のもの。今日はどんな色に染まるのでしょう?
講師は例年お世話になっている角田真理子先生。
まずは、模様付け。洗濯バサミ、割りばし、たこ糸、ビー玉、輪ゴムなど身近なものを利用して模様をつける方法を教えていただきます。
こちらのお二人はビー玉をつかって輪ゴムで絞りを入れています。
模様付けの準備が整ったら、水に漬けます。
大量のヒサカキの実を煮詰めて作った染める液。こんなきれいな紫に染まるといいなぁ。
軽く水を絞って、鍋に投入。色むらができないように、ゆっくり布を動かしながら熱して15分。
そのあと色止めをしてから、もう一度染める液につけると、次は模様を確かめます。
この方は、割りばしとたこ糸を使って絞っていました。たこ糸を外すのはどうなっているのか、わくわくする瞬間です。
タコ糸と割りばしを外すと、こんな模様が!
こちらはビー玉絞り
水洗いをして干したらできあがり。
皆さんの思いの詰まったストールができあがりました。干しているときは紫色でしたが、乾くと上品なグレイに。どんな色に出会えるかは、その時だけのお楽しみ!同じ色にはもう二度と会えません。
木の実から美しい色をいただいた体験教室でした。
おまけ:体験教室の合間に近くの木の観察。スダジイのどんぐりが少しだけ顔を見せていました。開ききって姿を現すまで、あと少し。
実施日は2021年(令和3年)10月23日でした。
次回の五色台体験教室は11月27日(土)。五色台の地質について実際に見ながら学びます。
詳しいことは五色台ビジターセンターHPでお確かめください。
2021年10月11日五色台ビジターセンター、10月1日より利用再開しています。
瀬戸内海国立公園 辻優子
五色台ビジターセンターは新型コロナウイルス感染予防のため8月21日から9月30日まで閉館していましたが、10月1日より利用再開しています。
ビジターセンターに向かって右側に立つのぼりの色は瀬戸内海の青い色をイメージしたもの。見かけたら開館の合図です。五色台の自然に精通したインタープリターが常駐していますので、生き物や植物、地質など気になることは何でもお気軽にご質問ください。
また、10月2日からは企画展「中国四国の国立公園展~アクティブレンジャーが伝える自然と活動~」が始まりました。中国四国の10人のアクティブレンジャーが撮影した写真35枚と解説パネル4枚を展示し、皆様のお越しを待ちしています。11月3日まで、開館時間中に無料でご覧いただけます。
トベラに絡んだエビヅル。ブドウそっくりの実がなっています。写真の中から探し出せますか?答えは、ビジターセンター職員に質問してみましょう。どこにあるのか実際の場所も教えてくれますよ。
他にも赤い実や大小様々などんぐり、さまざまなくっつき虫たちなど多種多様な実や種たちが豊かに実る秋の自然に出会いに、出かけてみませんか?
2021年07月13日【観察会】え?カタツムリにとんがり帽子?
瀬戸内海国立公園 辻優子
アクティブレンジャー日記をご覧の皆様、こんにちは
今回は、五色台ビジターセンターで行われた体験教室「カタツムリ観察会」の様子をお知らせします。
講師は矢野重文さん(日本貝類学 会評議員、みんなでつくる自然史博物館・香川 理事)。カタツムリ愛にあふれる優しい先生です。
写真は、矢野先生の観察スタイル。「落ち葉のあるところで寝っ転がるから、長袖長ズボンは表面ツルツル。足下は給食センターで使う用の長靴。これが丈夫でいいんだよね~。あとは、ヘッドライトに頭に装着するルーペ。これだと両手が空くから観察にはぴったり。」とのこと。帽子に手袋で装備は完成です。
実際の観察の様子です。
地面に近づいて、ヘッドライトで手元を照らした上で、装着ルーペでのぞきながら、落ち葉をめくっていきます。
だからこんな小さいカタツムリも発見できます!
手のひらにのっている1mmぐらいの小さい粒がナタネガイ科の1種。指でつまむとつぶれてしまうのでそうっと扱います。
13人の参加者も一緒にカタツムリ探し。
こんな小さいカタツムリを発見する子も!
どこにいるかわかりますか?
葉っぱの先の方ですよ。
小さいものにもびっくりですが、一番びっくりしたのはこれ!このヤマクルマガイの「ふた」は、とんがり帽子型。「ふた」って薄い膜のようなものかな、と思っていたのでこんな形に出会えてうれしくなってしまいました。
この日、クラフトハウスには、カタツムリ大好きのスタッフが収集した10種類以上のカタツムリも展示していました。
最後の質問タイムでは、参加者からの熱い質問が多数。
「カタツムリを食べる生き物は何ですか?」
「カタツムリは減っていますか?」
「カタツムリの大人と赤ちゃんの違いってどこですか?」などなど
小さいもの、形のおもしろいものなどカタツムリの多様性に触れることができた観察会でした。
矢野先生によると、カタツムリの専門家は香川県内に2人しかいないそうです。現在、新たに専門に勉強したい人を絶賛募集中とか。我こそは、という人はぜひぜひ手を挙げてくださいね。
五色台ビジターセンターでは今回のカタツムリ観察会の他、月に1度ぐらいの割合で様々な体験教室を行っています。また、スタッフが近くの自然を案内するツアー「森を歩こう!」も予約制で行っています。興味をお持ちの方はお気軽にお問い合わせ下さい。
五色台ビジターセンターhttps://goshikivc.jp/
2021年06月10日【「中国四国の国立公園展~アクティブレンジャーが伝える自然と活動~」】徳島会場で開催中です。
瀬戸内海国立公園 辻優子
中国四国を巡回する「中国四国の国立公園展~アクティブレンジャーが伝える自然と活動~」を徳島県内の会場で開催中です。
6月5日(土)から29日(火)は、はこらいふ図書館(徳島市立図書館)で、7月1日(木)から25日(日)は鳴門市立図書館で、昨年度の展示から写真36枚を全て入れ替えて、皆様のお越しをお待ちしています。
その中から徳島県に関連する写真を紹介すると・・・
2019年4月に剣山山系で撮影されたカモシカの写真です。
このカモシカはどういう状況で、このようにカメラに視線を向けるようになったのでしょう。会場では、そんな背景も紹介しています。
これも剣山山系で撮影。花びらはどこ?めしべは?おしべは?名前にシコクってあるけど、四国でしか咲かないの?そんな疑問は会場で解決できますよ。
渦で有名な鳴門。スカイラインをドライブで楽しむのが定番ですが、時には、車を止めて途中の橋を歩いて渡ってみませんか?橋の上から見渡す風景を紹介します。
他にも中国四国の国立公園や国指定鳥獣保護区で活躍している自然保護官補佐(アクティブレンジャー)だからこそ出会うことのできた素晴らしい自然や風景、自然を守る取組などを、その説明を付けて紹介しています。
ぜひ、ご覧ください。
2021年03月03日【「瀬戸内海国立公園パネル展」開催中】高松市生涯学習センターまなびCANで3月21日(日)まで
瀬戸内海国立公園 辻優子
アクティブレンジャー日記をご覧の皆様、こんにちは!
今回は、どなたでも無料でご覧いただけるパネル展の案内です。
展示しているパネルは22枚。美しい風景の紹介だけでなく、人々の暮らしや生き物・植生・歴史など多方面から、瀬戸内海国立公園の素晴らしさを知っていただけるようになっています。
また、みどころマップやおすすめのお出かけ情報も紹介していますので、今後の旅行プランを立てる参考にもどうぞ。
会場は月曜日がお休みですが、日曜・休日以外の開館時間は、午前9時から午後10時まで!(3月中は日曜と20日が5時まで)お仕事帰りなど夕方からでもゆっくりとご覧いただけます。
ある方から、ご覧になった後「地元のことって意外と知らないのよね。こんないいところが近くにあったんですね」と感想をいただきました。知っているようで知らないことも多い瀬戸内海国立公園について、このパネル展で詳しく知っていただきたいです。ぜひ、ご覧ください。
*会場である高松市生涯学習センターまなびCANについての詳細は、HPをご覧ください。
http://www.city.takamatsu.kagawa.jp/kurashi/kosodate/shougai_gakushu/manabican/
2020年11月04日【紅葉情報】五色台の白峯寺~約300本のモミジが色づきはじめました~
瀬戸内海国立公園 辻優子
四国88ケ所霊場第81番札所・白峯寺(しろみねじ)の紅葉状況をお知らせします。
この白峯寺は香川県坂出市の五色台白峰中腹にあります。標高は約300メートル 、平地より早くモミジが鮮やかに色づいていきます。
10月最終日のようすです。
まだまだ緑の葉が多いのですが、日が当たる部分は赤く色づきはじめています。
この写真の撮影日は2012年11月16日。紅葉の状況は年によって違いますが、例年だと見頃は11月中旬から12月初旬です。
白峯寺から根香寺に向かう遍路道の入り口に実っていたフユイチゴ(左)とヤマノイモのムカゴ。実りの秋ですね~
2020年10月13日【「中国四国の国立公園展~アクティブ・レンジャーが伝える自然と活動~」開催中】五色台ビジターセンターで11月15日(日)まで
瀬戸内海国立公園 辻優子
国立公園は、日本を代表する自然の風景地を保護し、自然とふれあうことを目的とした制度です。
中国四国地方には、大山隠岐国立公園、瀬戸内海国立公園、足摺宇和海国立公園があり、各国立公園では、自然保護官(レンジャー)の補佐役として国立公園のパトロールや調査、自然解説などを行うアクティブ・レンジャーが活動しています。
この企画展では、中国四国地方のアクティブ・レンジャーが出会ったすばらしい自然や風景、自然を守る取り組みなどを34枚の写真と11枚のパネルとでご紹介しています。
会場である五色台ビジターセンターの自然についてもご紹介しています。企画展をご覧になった後は、配布している周辺MAPを片手に秋の五色台を楽しんではいかがでしょうか。
この企画展の準備の後、五色台ビジターセンター周辺で見つけた美しい木の実です。
問題「この木にはある魚と同じ名前が付いていますが、いったい何という魚でしょうか?次の3つのうちから選んでください。」(答えは最後に)
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1 サワラ
-
2 ゴンズイ
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3 オコゼ
会場である五色台ビジターセンターでは、整備された遊歩道を楽しむほか、バターナイフやハーバリウムなどを作るクラフト体験(有料)や、常設展をご覧になることもできます。企画展と併せてどうぞお楽しみください。(常設展、企画展は無料)
五色台ビジターセンターについての詳細は、HPをご覧ください。
最後に、先ほどの問題の答えは2のゴンズイです。どうして同じ名前なのかは諸説あるようですが、魚と樹木が同じ名前を持つというのはおもしろいですね。車道沿いに何本かありました。とても目立つ美しい実なので、すぐに見つかると思います。どうぞお早めに(鳥たちに食べられないうちに)見に来てください。
2020年09月08日【五色台体験教室】「初秋の昆虫観察会-ヤスデやミミズもさがすよ!-」を実施しました。
瀬戸内海国立公園 辻優子
9月5日(土)に五色台ビジターセンターで「初秋の昆虫観察会」を開催しました。
最初にクイズです。
この写真は、今回の観察会で見ることができたある生き物の赤ちゃんです。左に写っているのは成人女性の人差し指ですから、比べてみると、どのくらい小さい生き物なのかがわかりますよね。
さて、この生き物とは、次のうちどれでしょう?
1番 シロアリ
2番 ゴキブリ
3番 カマキリ
答えは、このAR日記の最後にありますので、最後までお楽しみに。
今回の講師は6月の観察会に引き続き、松本慶一さん(NPO法人 みんなでつくる自然史博物館・香川)。他にも、補助スタッフとして、脇悠太さん・細川涼太さん・原直誉さん・山田秀夫さん・福西勝さん。みなさん、生き物や五色台のことに詳しい人たちです。
まずは、多目的広場の前で昆虫採集!
「そうそう。網に入った虫をかごに入れるのも難しいよね。」小さな子どももお父さんに見守られながら一生懸命、かごに移しました。
この日、この草むらで見つけた生き物は以下の通り
ウスバキトンボ、ツマグロヒョウモン、キチョウ、ウスイロササキリ、エンマコオロギ、トノサマバッタ、クルマバッタ、ショウリョウバッタ、ヤマトフキバッタ、クマスズムシ、シバスズなど
草むらのあとは、落ち葉の下や土の中の生き物探しです。
まずは、スタッフが水路にたまった落ち葉や土を掘り上げます。参加者は、移植ごてや手でそれをかき分けて生き物を探します。見つかった生き物はビニール袋に入れてクラフトハウスに持ち帰り、観察です。
携帯型顕微鏡をのぞいて細かいところも観察します。
ヤスデは手に乗せても大丈夫。
コロナウイルス感染予防のため、集まっての観察が難しいので、みんなで一緒に観察したい生き物は、プロジェクタを使って、スクリーンに映してみました。
ここで見つけた生き物は以下の通り
ノラクラミミズ、イシムカデの仲間、アマビコヤスデ、モリヒラタゴミムシの仲間、モリチャバネゴキブリ、カメムシの一種、コメツキ幼虫、ホナシゴミムシの一種、ニセハリアリ、オカダンゴムシ、ウメマツオオアリ、シロハダヤスデの仲間など
最後に講師によるまとめです。
・見ることのできた生き物の一覧から、この場所がどういう場所なのかがわかります。
・昆虫はそれぞれ棲んでいる環境が違います。また、その環境を支えてもいます。私たち人間が生きる環境もこの小さな生き物たちに支えられているのです。
この後、捕まえた生き物を採集場所で放して解散となりました。
クラフトハウスの使用は事前申請が必要ですが、多目的広場はいつでも利用できます。五色台ビジターセンターに駐車して木道を3分ほど歩いていくのがお勧めです。採集した生き物の名前などが知りたくなったら、五色台ビジターセンターにたくさんある図鑑などで調べることができます。スタッフに相談してみましょう。
五色台ビジターセンターについての詳細は、HPをご覧ください。
最後に、最初のクイズの答え
一緒に写っているのがお母さん。ということは・・・・
答えは2番、ゴキブリです。詳しくはモリチャバネゴキブリ。家などにいるチャバネゴキブリとは違って、名前の通り森林など自然の中で生きているゴキブリです。お母さんは、卵を卵鞘(らんしょう)と呼ばれるカプセルに入れて生みます。写真はその卵鞘の中から赤ちゃんが出てきたところです。生まれたばかりの赤ちゃんは透明で、緑色に見えるのは内臓、黒いのは目です。
次回の体験教室は、
10月10日(土)「五色台の伝説・昔話」講演会です。根香寺に伝わる牛鬼伝説や勝賀城城主であった香西氏にまつわるお話しなど、聞いて楽しく、みんなに教えたくなる話です。ぜひ聴きに来てください。詳細は、以下のページをご覧ください。
https://goshikivc.jp/experience-class/
AR日記をご覧のみなさま、こんにちは
今回は、徳島県の鳴門公園内で行われた森林自然観察会の様子をお知らせします。
この観察会の参加者は、地元、鳴門市の小学校3年生です。引率の先生方や保護者の皆様と一緒に大型バス2台で鳴門公園にやってきました。
まずは、楽しいドングリ拾い。ウバメガシのドングリが道ばたにたくさん落ちています。今年は大勢が一生懸命拾っても、拾いきれないほどの大豊作です。
最初の展望台に着いたら、徳島県植物誌研究会会長の木下先生からのお話しです。先生が配ってくれたのは鳴門ウチノ海総合公園で拾ってきた「食べられるドングリ」。マテバシイ、スダジイ、ツブラジイ。「食べられる!」ということで興味津々の子どもたち。焙烙で煎る方法の他、紙の封筒に入れてレンジでチン、というやりかたでもおいしいとのことでした。
あと、ホルトノキ、ムクロジの実についても教えていただきました。
後半は、徳島県立佐那河内いきものふれあいの里の自然観察指導員である市原先生の生き物のお話しです。「何が入っているのかな?」代表の児童は箱の横から手を入れてみます。見ているみんなは箱の窓から見えるので何かわかっています。その反応を見てこわごわ手を入れると・・・
1回目は鹿の角、2回目はスズメバチの巣が入っていました!
話が終わって移動中、生き物を見つけて披露する市原先生。子どもたちの「ギャー」という叫び声が聞こえたので何かな?と近づくと・・・
おなかの大きなジョロウグモ。卵を今から産むのかな。
移動先は鳴門山展望台。鳴門公園の中で一番高いところにあるので見晴らしは最高です。
また、ここは、野鳥観察に最適な場所。「鳴門大橋の鉄塔にハヤブサがいることがあるよ」と市原先生に教えていただき、単眼鏡を目に捜してみますが、この日は見ることができませんでした。見えるのは優雅に風に乗るトビたちばかりです。
「鳴門には何度も来ているのに、こんないいところがあるなんて知らなかった」とは保護者の方の感想です。せっかくの高台の展望台がもったいない!
この展望台までの道は、小学生たちが通った道とは違いますが、駐車場近くの階段を上がって、高速道路を横切る橋の手前から上るコースがわかりやすいです。鳴門公園には展望台があちこちにあるのですが、ここは「鳴門山展望台」を目指してください。
階段をがんばって上ったご褒美はこの景色に出会えること。
さて、この日に拾ったドングリは小学校に持ち帰り、3年間大切に育て、卒業記念として生長した苗木を鳴門公園内の裸地等に植樹する予定です。
鳴門公園の自然にふれあい、自然保護の大切さを学ぶ行事でした。
どうぞ、ドングリが元気に育ちますように。