瀬戸内海国立公園
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2015年11月19日【体験教室】 ドングリ拾いと盛り盛り置物づくり
瀬戸内海国立公園 大林めぐみ
11月8日に行われた今月の五色台体験教室は、「ドングリ拾いと盛り盛り置物づくり」。
ドングリを使ったクラフトは通年できるプログラムですが、ドングリ拾いはやはり今の時期だけできること。市街地にある公園では意外とできないドングリ拾い、そしてオリジナルの置物をつくりましょう!
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いつもの体験教室で使うクラフトハウス周辺や遊歩道の中にもドングリは落ちていますが、今回はビジターセンター(以下VC)裏にあるキャンプ場内でドングリを拾います。
種類が分けられるように分別ケースと袋を準備して出発!
さぁ、どんなドングリを見つけられたかな?
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初めのうちはなかなか見つけられなかったドングリも、だんだんと目が慣れてくると「あっ!ここにも!」「あった!」と、どんどん見つけられるようになってきました。
ドングリ拾いは子供だけが夢中になるかと思いきや、むしろ大人の方が夢中になることも。
拾うのはドングリだけでなく、帽子と呼ばれることの多い「殻斗(かくと)」やそれが付いたままのドングリなどさまざまなバリエーションのものを探していました。
キャンプ場には植樹されたものも含め、クヌギ、ウバメガシ、スダジイ、アラカシなど数種類のドングリが落ちていました。
また、この時期に結実する樹木が多く、それらも一緒に少し頂戴して置物をつくることにしました。
左上:スダジイ 右上:トウネズミモチ
左下:シャリンバイ 右下:ヘクソカズラ
見つけた時は「カワイイ!」とみんな見ていたのですが、名前を聞いた途端、誰も採らなかったヘクソカズラ。。。人によっては、ピーナッツバターのような香りという方もいるくらい、名前のようなひどい匂いではありませんよ。
他にもクスノキの葉を嗅いだり、トベラの実を出して触ったり、アクの少ないスダジイを食べてみたりといろんな体験もしました。
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1時間ほど採取した後はVCに戻って置物づくり。
VC館内に設けている随時プログラムでは、直径5㎝程度の枝丸太の台座を使っていますが、今回は「盛り盛り」ということで約15㎝角板を台座に使って、普段より少し贅沢にドングリを載せて作っていきます。
キャンプ場で拾ってきたドングリだけ使うのもいいのですが、スタッフが予め用意していたものも使うと、さらにできるバリエーションが増えますよ。
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写真にあるモミジバフウやツバキ、テイカカズラの綿帽子などは、VC周辺を巡る遊歩道内や園地の中で見つかります。これらはこれからの季節に見られる実や種子なので、遊歩道を散策して、どこに落ちているか探してみてくださいね。
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さて、みなさんの作業のようすは・・・。
ドングリや殻斗の形、他の木の実や枝などを使ったり、ドングリに顔をつけたり、マツボックリに色を塗ったり、ああいうふうにしよう、こうしようと奮闘中です。
早い子は感性で作っていったという感じであっという間にできあがりました。なんと所要時間20分くらい!
中には、自分でストーリーを作ってそれを表すような置物を作る子や何かをオマージュしたもの、気に入った木の実を思い付いたように作っていく子など個性豊か。
親御さんの中には「やっぱり自分も作りたかったー(>_<)」と少し残念そうな方も(笑)
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始めてから1時間30分ほど経つと、ほとんどの人が完成しました!
<できあがりにこの笑顔★>
みんな満足顔で体験教室を終えられ、そして、何より楽しそうに作ってもらえて本当によかったです。
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このドングリ拾いの中で、参加者から聞かれた「ドングリの栄養って何だろう?アーモンドみたいにビタミンEなのかな?」という質問。ちょっと調べてみると、このようなものが含まれているのだそう。
・タンパク質と脂質が豊富に含まれている
炭水化物が68%、脂肪が18%、タンパク質が6%、ビタミンCが意外と(?)と多く含まれています。
栄養価が高いため、動物たちの栄養源として重要な役割を担っています。
また私たち人間も縄文時代から、食糧難の時にはアク抜きをして食しており、今でもドングリ粉で
作るクッキーやコーヒーとして加工しています。
因みにドングリによって渋みを感じる、感じないはタンニンの含有量の違い。タンニンが少ないほど渋みが少ないのです。しかし、渋くないからといって摂り過ぎると、お腹の調子が悪くなったりと消化器官への影響がみられるそうなので食べ過ぎ厳禁ですよ。
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※次回の五色台体験教室:12月「ミニ門松づくり」、1月「冬の森歩きと餅つき」はキャンセル待ち中!
********************冬の特別プログラム********************************
【五色台プチ・リースづくり】
VC周辺で採れたクズを使った直径18㎝位のリースを作ります。
クリスマス用にアレンジしてもよし、通年で飾れるリースでも何でもOK!
日 時:11月21~23日(土~月・祝)受付時間 9:00~11:00、14:00~16:00
場 所:五色台ビジターセンター
参加費:300円/個
その他:スタッフにお声がけ下さい(事前予約してくださるとよりスムーズです)
問合せ:五色台ビジターセンター http://goshikivc.web.fc2.com/
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今の時期の夕暮れは16:30~始まります。
特別プログラムを終えた後は、休暇村展望地から見える瀬戸内海の夕日がオススメです。
2015年11月13日【紅葉情報】 寒霞渓のご案内
瀬戸内海国立公園 高松 大林めぐみ
五色台に続いては、香川県内屈指の紅葉の名所・寒霞渓です。
例年だと寒霞渓の紅葉の見頃は11月中旬なのですが、今年は色付きが早いようで、今月11日に現地巡視に行った時の様子をご紹介します。
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【銚子渓】
銚子渓自然動物園お猿の国の近くには銚子の滝があり、車道から下りて見られる場所があります。駐車場から土庄港方面に戻る方向へ約100m進むと、谷側へ下りる道が出てきます。歩道を下りた分岐を左へ、そのまま道なりにほぼまっすぐ進むと滝壺近くへ出ます。ただし、歩道は石階段状にはなっている所もありますが、柔らかい土道で案内標識がないので不安な方や足下がスニーカーなど動きやすい靴でない方は止めておいた方が無難ですね。滝壺まで行かれる方も落ち葉の影響もあって、少し滑りやすくなったり、段差が見えづらくなっているので十分ご注意ください。
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左:下から見た滝のようす 右:滝見茶屋から見た滝
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10月は雨量が少なかったせいか、5月に見た時よりも水量が少なく、やや迫力は薄れますが、それでも滝や葉の落ちる音、野鳥の鳴き声などを聞きながら見る滝は見応えがあります。
イロハモミジの色付きはまばらで、全てが真っ赤に染まるということではないですが、それでもやはりきれいでしたね。
上:同じモミジでも色付きは異なります
左下:滝壺近くから下流方向へ 右下:今年はドングリの当たり年!
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【寒霞渓】
銚子渓から寒霞渓に向かう車道沿いも紅葉が進んでいました。
途中、スギや松の緑と紅葉がいい色合いの道になっていました。
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四方指付近
四望頂付近
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さすが紅葉の見頃とあって、平日でも山頂駐車場はほぼ満車、大型バスには国内だけでなく、韓国や台湾など海外からの団体客で溢れかえっていました。
団体客は時間制限もあるので山頂~四望頂付近まで足を伸ばして、眺望を満喫していました。
雨上がりのよく晴れたこの日は、四阿でランチを取る人も多く見られました。
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鷹取展望地からの眺望はオススメです!
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そして、眺望を楽しむ方だけでなく、歩いて紅葉を楽しもうという方も多くいらっしゃいました。
巡視では、山頂→四望頂→表神懸遊歩道→紅雲亭(ロープウェイ麓駅)→(車道)→裏神懸遊歩道→山頂と約4.5㎞のコースを利用しましたが、この時期が1番利用者が多いと毎年感じます。
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左:表神懸遊歩道下山口近くから望める奇岩・烏帽子岩(えぼしいわ)
内海湾まで見渡せ、四望頂の名の通り山、海、空に視界が開け、四方の展望を楽しめることから
名が付いたのが分かります。
右:表神懸遊歩道内 常緑樹が多いですが、程よい湿度で心地いいです。
落ち葉の絨毯をお楽しみください★(滑りやすいのでご注意ください)
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足下を彩る小さなイワヒバの紅葉もオススメです。
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紅雲亭に着いて、山頂を見上げるとまだ紅葉はこれから、という感じでした。
紅雲亭から裏神懸歩道口までは車道を通り、案内看板の方向に向かって進みます。
左:紅雲亭~裏神懸遊歩道口までの車道から
右:登山口~石門洞間にある法螺貝岩(左)と大亀岩(真ん中)
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左:石門洞 モミジはまだ緑
右:裏神懸遊歩道内 少し勾配がありますが、ゆっくりと登れば大丈夫です
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山頂展望台近くのモミジは枯れたものもあれば、まだ緑のもあり、あまり状態がよくないようです。
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さて、秋になると葉が赤や黄色くなるのは、なぜ・・・?
秋になるとブナのような黄葉する樹木の葉の中には、緑(クロロフィル)と黄色(カロチノイド)がありますが、緑の方が圧倒的に多く含まれ、それが光合成を行う葉緑体として働いています。秋になると気温や日照時間が下がり、光合成の効率が低下し、樹木は落葉の準備に入ります。光合成で作る養分より消費する養分の方が多くなり、緑の色素が分解→減少した結果、分解されにくい黄色色素が残り、色づきます。
では、紅葉は・・・?
よく聞くのは、葉の中に残った糖の働きによって、赤色素であるアントシアニンが生成され、最低気温が8℃下回ると、葉の養分を運ぶ管が閉じられることで色付きが始まるということ。
そういえば、同じ場所、同じ樹木なのに毎年紅葉の色付きが違うことに気付いたことありませんか?
実はこのような条件が揃えば、真っ赤に色付き、きれいな紅葉が見られるのだそう。
■日中の天気がいいこと
赤い色素となる糖分は光合成によって作られます。
→糖が作られないとアントシアニンが生成されません
■昼と夜の寒暖の差があること
夜の気温が高いと、昼間作った糖分を使って活動してしまうため、鮮やかな赤になりません。
→糖の減少=アントシアニンが減少するということ
■適度な雨や水分があること
乾燥しすぎると葉が紅葉する前に枯れてしまいます。
→今年の10月は雨量が少なかったのが原因かもしれません
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こんなことも思い出しながら、毎年の紅葉シーズンを楽しんでもらいたいですね。
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注)寒霞渓~銚子渓にかけて野生の猿がたくさん出没します!
彼らは車すら避けないので、集団で車道に出ていたら超低速で進んでください。
決して窓を開けたり、エサを与えないで下さい。大変危険です!
2015年11月12日【紅葉情報】五色台のご案内
瀬戸内海国立公園 大林めぐみ
標高の高い山地で10月に見頃を終えた紅葉も、平野部~低山では11月からが見頃を迎えます。
秋の行楽の醍醐味・紅葉の情報を少しではありますが、順次ご紹介していきます。
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五色台の紅葉といえば、四国八十八箇所霊場第81番札所・白峯寺と第82番札所・根香寺が1番の名所。
真っ赤に色づくイロハモミジを主体とした根香寺、モミジに黄葉するケヤキとイチョウが見られる白峯寺には、多くのお遍路さんやそれを写真に収めようとする観光客が訪れます。
※お遍路さんの参拝の邪魔にならないようにしてくださいね。
また五色台をはしる車道沿いには、春にピンクに色づかせた桜が今時期には黄葉し、また真っ赤に染めるモミジにヤマハゼなどが随所に見られます。
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そして、今回は五色台ビジターセンター(以下VC)周辺のご案内です。
VC周辺はヒサカキやカゴノキ、ウバメガシなど常緑樹が多いのですが、その中でも紅黄葉する樹木が見られます。
少し見えづらいですが、VCデッキ横のモミジも色づいています。
VCから周辺に整備された遊歩道へ入ると、常緑の中にも目に入ってくるのがモミジの色。
今年は色付きがあまりよくなく、緑~茶色く枯れたものまであり、紅葉一色というほど鮮やかになっていませんが、そこは視点を変えれば楽しめます。
目を前から下に向ければモミジの歩道が迎えてくれます。
カサカサと音をさせながら進むと、より秋らしさが増すのではないでしょうか。
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そして、さらに上を見上げれば・・・
モミジの葉がまるで星のように★
色付きはまだですが、真っ赤に染まる頃には、欲をいえば青空ならもっときれいな景色になるでしょうね。
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そして、秋の楽しみは紅葉だけではありませんよ。
赤い実をつけるクロガネモチ、臭うことから名が付いたヘクソカズラも色を秋らしい色を添えてくれています。他にも、周辺には紫灰色の実をつけるトウネズミモチや紫の実をつけるノブドウ。実といえば秋の代表・ドングリもありますよ。
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また、秋には上品な大人の女性を思わせるような花も咲かせ、柵や木には赤く色づくツル植物も。
左上:チャノキ 右上:ノコンギク
左下:アキノリキンソウ 右下:ツタ
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11月中旬~12月初旬まで見られる自然の移り変わりをぜひ見にお出かけください。
なお、五色台VCのホームページに紅葉情報を随時更新していますので、そちらもご参考に。
【五色台VCホームページ 紅葉情報】
http://goshikivc.web.fc2.com/kouyou.map.html
【五色台への交通情報:県道180号線工事による通行止めのお知らせ】
http://goshikivc.web.fc2.com/kouji.kendou/kouji.kendou180.tizu.jpg
2015年11月10日JPR事業~ぼくのわたしの「宮島子ども自然遺産」さがし~(2・3日目)
瀬戸内海国立公園 大髙下理恵
2日目の調査はシカのフィールド調査です。
宮島の市街地周辺には推定約600頭の野生のシカが生息していますが、
住民や観光客からエサをもらうことで人慣れしています。
現在はエサやりが禁止されていますが、
今も人とシカとの距離が非常に近く、
市街地にはシカの生活痕が多く見られます。
生活痕とはどんなものがあるでしょうか?
まずは2メートルの計測棒を持って樹木の葉の高さを測っていきます。
すると、どこも大体150~160㎝以上に葉があることに気づきます。
シカの口が届く高さの植物はきれいに食べられてしまうため、
宮島には至る所にこの「ディアライン」が見られます。
[壁につたうツタにもきれいにディアラインができています。]
ですが植物も食べられまいと必死です。
シカの口が届かない金網の中や石の隙間で生き残っていたり、
普通の大きさよりも葉を小さくして食べられないように工夫している植物もあります。
[石の隙間にシカが食べられる植物発見!][右が宮島で見られる小さくなったチドメグサ]
市街地から山道をのぼると、
山頂には盆栽型のアカマツが多数...
シカの痕跡調査をしてきたJPRなら
これもシカの影響であることは一目瞭然です!
痛そうなマツの葉も柔らかい新芽の時に食べられると
枝を伸ばせずこんな形になってしまうようです。
宮島には豊かな自然が残っていますが、
シカとの共存生活が植物に影響を与えていることがうかがえます。
そして、シカの角が生えるこの時期はシカにとって繁殖期。
角を持ったオスジカや角研ぎ跡、繁殖期ならではの鳴き声、
また臭いを身体につけるためのヌタ場も見られました。
しかも!ヌタ場で泥をつける場面にも偶然出くわしました。
シカのライフスタイルを調査したところで、
シカの身体の仕組みやシカが抱える問題について学びました。
シカは植物をタンパク質に変えるバクテリアや原生動物が胃の中に居ること、
人の食べ物をあげることでバクテリアや原生動物がいなくなったり、
ビニールなども間違えて食べてしまうこと、
結果栄養がとれなくなり自力で生きていけなくなったり、
栄養失調で死んでしまうシカもいること...
かわいいと思ってエサをあげてしまう行為がシカにとってはどうなのか...?
人間目線だけではなく、動物目線で見ると色々なことが見えてきたと思います。
[死んだシカの胃から出てきた3㎏ものビニールの塊]
最終日は二日間の自然調査を踏まえて
自分が伝えたい「宮島子ども自然遺産」を選定し俳画を作りました。
干潟の生き物やウミホタル、シカに星空、夜景など印象に残ったこと、
未来に残したいもの、人に伝えたいものは人それぞれ。
完成後は桟橋前で保護者や観光客の皆さんに街頭PRを行いました!
[五七五とイラストを描いた俳画作品] [街頭PR大作戦の様子]
クラスでの発表と違い、大人に伝えるのは恥ずかしかったかもしれませんが、
みんな自分の言葉で「宮島子ども自然遺産」を伝えることができました。
自然や動物を正しく知ること、気づくこと、そして伝えることが
自然を守ることにつながります。
今後もJPRとして、たくさんの人に伝えて言ってもらいたいと思います。
3日間のJPR任務、ホームシックにも負けずお疲れさまでした!
2015年11月04日JPR事業~ぼくのわたしの「宮島子ども自然遺産」さがし~(1日目)
瀬戸内海国立公園 広島 大髙下理恵
環境省では、子どもたちにレンジャー(自然保護官)の仕事を体験し、
自然保護への興味や理解を深めてもらおうと
子どもパークレンジャー(以下、JPR)事業を実施しています。
広島事務所では~ぼくのわたしの「宮島子ども自然遺産さがし」~をテーマに
10月10~12日(2泊3日)に宮島で実施しました。
宮島口に集合し、船で宮島へ渡って大元公園に移動後、
オリエンテーションを行いました。
今回の任務は学ぶだけではなく、
JPRとして自然調査を遂行し、
自分が伝えたい「宮島子ども自然遺産」を広く周知するというもの。
まずは国立公園てどんなところなのか?
レンジャーとはどんな仕事をしているのか?を学習しました。
最初のミッションは干潟のいきもの調査です。
干潟では場所によってハクセンシオマネキやコメツキガニなどカニが、
岩場では潮位によってカサガイやカメノテなどの生き物がすみ分けをしていることが分かりました。
また、今ではチヌや南方系のエイ・ナルトビエイの増加により数が少なくなっているアサリですが、保護ネットをしている干潟でグループ対抗潮干狩り対決も行いました。
時間制限はわずか10分。
各グループの採取数はなんと400個以上、全部で1800個以上を採取しました!
自分たちでアサリを調理してアサリの味噌汁にして美味しくいただきました。
夕食をすませた後は楽しみにしている子が多かったナイトハイクです!
夜ならではの時間を過ごそうと海の浜辺へ出かけました。
瀬戸内海の夜の生き物といえば、ウミホタル!
昼間は砂の中で眠っていますが、夜にはエサを食べに活動を始めます。
魚のアラを瓶に入れて仕掛けを投入し、30分ほど待ちます。
その間は1人1人が離れて浜辺へ座り、一言も話をせずに静かに過ごす時間を持ちました。
テレビや車など人工的な音や明かりがない代わりに、
瀬戸内海の波の音や繁殖期のシカの鳴き声、対岸の明かりや風の感触など
普段味わえない時間を体験しました。
[1人の時間に感じたことを皆でシェア]
いよいよ、ウミホタルの仕掛けを引き上げます。
数が減る秋で満潮時だったこともあり捕れるか心配でしたが、
全グループたくさん捕獲できました。
ウミホタルは2~3㎜と肉眼で見えますが、顕微鏡を使って観察したり、
発光させたりしてウミホタル観察を終えました。
こうして、初めての仲間と盛りだくさんの体験をして、1日目のJPRを終了しました!
2015年10月27日【体験教室】 段ボールオーブンでピザ&燻製づくり
瀬戸内海国立公園 大林めぐみ
10月の体験教室は、毎年秋の恒例となってきました『段ボールオーブンでピザづくり』。
今年はなんと!ピザづくりに加えて燻製も段ボールで作っちゃいます!
講師は、春の野草ランチも手がけてくれた角田夫妻と趣味が高じてパン屋を始めた片山さん。
できあがりは美味しいこと間違いなしです。
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まずは、ピザを作る食材斑と段ボールオーブンを作る工作班に分かれます。
食材班は、最初に時間のかかる燻製の準備です。
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燻製に使った段ボールは、下側の蓋を切り取り、真ん中と上から1/4の位置に2ヶ所ずつ金串を通して、上に金網を載せたお手軽なもの。
今回はサクラのスモークウッド(粉末木材を固めたもの)を使い、火のまわりが早くなるよう半分に割っています。これで約40分かけて燃え尽きます。スモークウッドなどはホームセンターでも購入可能ですが、燻製する食材や燻製の種類(温燻、冷燻、熱燻)によってできあがる時間は変わるので、ネットなどで検索してみてください。
次にピザの準備に取りかかります。材料と作り方は写真のとおり。
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前年まではボウルに入れて生地を捏ねていましたが、今回は手で直接さわらず、場所も選ばないビニール袋を使って生地づくり。
これならキャンプでの準備や後片付けも楽ですね。
ビニール袋に生地がつかなくなったら、できあがり。
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さて、工作班の進み具合はどうでしょうか。
こちらは主にお父さんが担当のようです。
段ボールの片方は蓋を閉じ、内側に両面テープを使ってアルミホイルを貼っていきます。
初めに両面テープを内側全てに貼ってから、アルミホイルを箱の面に合わせて切って貼っていく斑、一面ずつ両面テープとアルミホイルを貼っている斑を作業方法はさまざま。
内側に全てアルミが貼れたら、ピザの焼け具合を見るのぞき窓と斑の目印を付けたら完成です。
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左上:床や机と作業場所に個性が出ます 右上:工作中のお父さんをパチリ
左下:もうすぐ完成! 右下:できあがり!(前が見えない。。。)
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段ボール工作斑の完成がみえてきたら、食材斑はピザの仕上げにかかります。
ビニール袋から生地を取り出し、アルミ皿の大きさまで麺棒で伸ばして4等分にカットします。
片山さん手作りトマトソースにコーン、ピーマン、ベーコン、チーズなど載せたら、段ボールオーブンの中へ。
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左上:シンプルながら王道のトッピング 右上:丸くなるよう伸ばします
左下:みんなから「いい匂い!」絶賛のソース 右下:彩りを考えるのも楽しみのひとつ
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左上:焼く前のピザ。すでに美味しそう 右:炭に火が熾ったらオーブンへ
左下:炭も参加者で熾してもらいます
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炭や火の大きさ、酸素の入り具合にもよりますが、早くて5~10分、あまりに時間がかかるようなら火の大きな炭を入れて温度を上げてください。あまり密閉すると酸素が燃え尽きてしまうので、前面のふたはぴっちりと閉めない方がいいです。
この頃には燻製の段ボールからはいい匂いが。
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そして、ピザも燻製も上手く仕上がりました!
燻製はタマゴ、ウィンナーの他にクラフト・チェダー・カマンベールのチーズ3種の食べ比べと贅沢なラインナップ!
そして、野菜スープは、今朝冷蔵庫に残っている小麦粉を使って団子汁にバージョンアップ。
講師が持ってくれた特別オマケは、桑の実ジャムをのせたシャーベット。
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<これには大満足の笑顔♪>
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キャンプや子ども会などアウトドアで料理となると、カレーやバーベキューが定番ですが、身近にある物を使って、ちょっと一工夫すれば簡単かつ、豪華なアウトドア料理を作ることができます。
また、段ボールオーブンは一度作れば、アルミが破れてもそこだけ補修すればいいので、何度でも使えます。
ぜひ、アウトドア料理にチャレンジして、外ごはんを楽しんでくださいね。
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************************11月の体験教室*****************************
『ドングリ拾いと盛り盛り置物づくり』
夢中になってしまうドングリ拾いと15㎝四方の台座を使ってのドングリの置物づくり。
いろんな形のドングリを知って、作って、おうちに飾りましょう。
日 時:11月8日(日)9:00~12:00
場 所:五色台ビジターセンター クラフトハウス
(ビジターセンター前駐車場から木道経由で徒歩2分)
参加費:300円/セット(保険込)※小学生以下は保護者同伴
持ち物:暖かく汚れてもいい服装、飲み物
問合せ:五色台ビジターセンター http://goshikivc.web.fc2.com/
2015年10月01日【体験教室】 秋のネイチャー運動会
瀬戸内海国立公園 大林めぐみ
秋といえば・・・読書、芸術、食欲、そしてスポーツの秋!
ということで、9月の五色台体験教室は『秋のネイチャー運動会』を開催し、秋晴れの中、親子連れ約30名が参加しました。
さぁ、これからどんな運動会が始まるのでしょうか。
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さっそく、と言いたいところですが、まずは・・・。
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音楽はCDではなく、なんと生演奏でラジオ体操!
音楽は五色台で恒例になりつつある、こえびカンダダン。本日は7名で演奏してくれました。
みんなケガしないように、しっかり体を伸ばして、まわして、最後に深呼吸―。
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そして、競技開始!
まずは、広場でバッタ捕り競争です。
10分間でバッタを捕まえて、大きさによって点数を決めるもの。どれくらい捕まえられるかな~?
ちなみに足が取れてしまうと減点なので、優しく捕まえてね~。
子どもが走り回ると、広場ではバッタやコオロギが跳ね、その先を追いかけて、網を「エイッ!」。
捕まえる時は、そぉ~っと優しく持って、ネットに入れていきます。
途中、網からネットに移す時に逃げてしまったり、数で稼ぐよりも大きさ勝負に出た子はトノサマバッタに狙いを絞ったり、別の子はショウリョウバッタに狙いを絞ったりとそれぞれの作戦は結果につながるか!?
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<「スタート」と同時に猛ダッシュ!> <僕のも大きいよ!>
<計測結果にドキドキ・・・> <1番大きかった記録は、なんと11㎝!>
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せっかくバッタを捕まえたので、耳がどこにあるか見てみましょう。
7月の昆虫観察会に参加した子はちゃんと覚えていましたね。そう、腹部の足の付け根上。
バッタと一緒にコオロギやキリギリスを捕まえた子も耳がどこにあるのか探し、普段見られない?バッタの糞にも興味津々。
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次の「○○取り競争」は・・・なんと、ウサギの糞取り競争!
日中に見られることはほぼありませんが、五色台にはノウサギが生息しています。夜になり、人影がなくなると広場に出てきてエサを探したり、糞をしたりと結構痕跡が残っています。
インタープリターが広場をざっと見た時は、たくさんはないと思っていたとのことですが、開始早々お母さんのカップには糞がいっぱい!思わず「おかわりしますか?」と2杯目を渡しました(笑)
糞取りは重さ競争なので、中には「湿った糞を集めた方が重いんじゃないか」と、質にこだわったり、とにかく量を集めたりと、ここでもいろんな作戦が働きます。
最初は「えぇ~糞?!」という顔をしていましたが、集めている間にすっかり糞に慣れ、その頃には素手で触ってみたり、臭いを嗅いだりと普段できないことを十分に堪能。
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<糞を集めに真剣!> <こんなに取れたよ!>
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<誰が1番たくさん集めたかな~> <ツートップはこの兄妹>
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これまでは個人戦(家族対抗)でしたが、ここからは2組みに分かれての競技。
五色台らしく「玉入れ」は「マツボックリ入れ」にアレンジ。これがまた予想外に入る入る!
結果は負けた方が200個近く、勝った方はカゴに残ったものから300個近くでした。
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他にも竹を使ってボール運び。
的確な指示を出すお父さんのもと、みんな一体になって竹を繋いで、ゴールまでボールを運びます。
どうやらコツは、繋ぎ部分は重ねる、竹の角度のようです。
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障害物競走も竹を使った五色台ならではのプログラム。
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左上:竹ぽっくり 右上:ツタの輪なげ
左下:障害物競走の定番!竹平均台 右下:竹切り競争
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5競技全てを終え、みなさんやり切った感でいっぱいです。
9月も終盤ですが、当日は秋晴れのいいお天気で、少し汗ばむくらいの気温。
で、頑張った皆さんへのご褒美は、今年最後になるであろうかき氷。
<おかわり続出!おいし~い!!>
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普段の学校や地区の運動会ではできないプログラムを使った五色台式ネイチャー運動会。
みなさんも工夫次第で自然の物を使ったプログラムなどを編み出してはどうでしょうか。
楽しいこと間違いなしです。
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**********************10月の五色台体験教室**************************
『段ボールオーブンでピザ&プチ燻製づくり』 !まもなく定員!
段ボールがオーブンに?!ピザに燻製づくりのアウトドア料理で食の秋を満喫!
新しいアウトドア料理を覚えて、みんなを驚かせちゃいましょう!
日 時:10月18日(日)9:30~13:30
場 所:五色台ビジターセンター クラフトハウス
(ビジターセンター前駐車場から木道経由で徒歩2分)
参加費:4,000円/セット(1セット4人前)
持ち物:エプロン、汚れてもいい服装、飲み物など
問合せ:五色台ビジターセンター http://goshikivc.web.fc2.com/
2015年09月18日【お知らせ】 中国四国の国立公園展~香川会場~
瀬戸内海国立公園 大林めぐみ
9月に入り、朝晩が涼しくなりましたね。
そして、いよいよ今週末から秋の大型連休・シルバーウィークが始まります。
皆さんはどこかお出かけ予定はありますか?
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先月、米子アクティブ・レンジャー(以下:AR)から鳥取会場開催のお知らせがありましたが、今回は先週9月12日(土)から開催されている「中国四国の国立公園展~アクティブ・レンジャーが伝える自然と活動~」 香川会場のお知らせです。
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中国四国地方にある大山隠岐国立公園、瀬戸内海国立公園、足摺宇和海国立公園の3つの国立公園を写真やパネルを使ってご紹介しています。
日頃の業務の中で出会った美しい風景や動植物だけでなく、そこで自然保護活動を行っている人の姿や観察会など自然とふれあう参加者のようす、また皆さんにちょっと考えてもらいたいな、関心を持ってもらいたいなという内容の写真を展示しています。
パネルでは、中四国の国立公園やラムサール条約登録湿地の説明、各ARからの担当地域のオススメ見どころなどもご紹介しています。
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香川会場では、五色台ビジターセンターの展示ホール左半分が国立公園展となっており、右半分の丸形テーブルが並んでいる方がクラフト体験コーナー、奥(タンベ池側)は常設展示とライブラリーコーナーとなっています。
挨拶パネル下にホール内の簡単な案内図がありますので、気になる公園からご覧いただくのもよし、順にご覧頂くのもよしと、ご自由に見て頂ければと思います。
また、大型パネルを使って瀬戸内海国立公園の四季、特徴的な風景や生き物などを紹介したパネルも展示しておりますので、そちらもどうぞご覧下さい。
都会に住む人より、地方に住んでいる人の方が普段から何気ない自然が近しいだけに「自然は当たり前の存在」と感じていることが多いかしれません。しかし、地元でも意外と知らないこと、多いのでは?
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より多くの方に、さらには地元の方に国立公園を知ってもらいたく、そのきっかけとして始まった中国四国の国立公園展も今年度で6回目を迎えました。毎年観覧くださる方もいらっしゃったり、初めて見た方からの感想などはこちらにとって最大の励みにもなります。
会場にはアンケートも設置しており、回答や感想は次回に向けての改善材料として使わせて頂きますので、お時間よろしい方はご協力よろしくお願いします。
中四国の国立公園は人の住む場所から近い所にあり、その中でそれぞれの特徴があるのが最大の魅力。
これをきっかけに地元にある国立公園を知って頂ければ幸いです。
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雨上がりは空気も澄み、荘内半島まできれいに見渡せました。(9月17日16:30 五色台から)
2015年08月26日【体験教室】 ハチミツ絞りと蜜蝋キャンドルづくり
瀬戸内海国立公園 高松 大林めぐみ
今年もやってきました!
ここ数年の五色台体験教室大人気プログラム・『ハチミツ絞りと蜜蝋キャンドルづくり』。
毎年募集をかけるとあっという間に定員いっぱい、キャンセル待ちとなってしまう人気プログラムの講師は、五色台麓で生業されている中田養蜂さん。
体験教室にはリピーターさんも多く参加されますが、ハチミツ絞りは初めてという方がほとんど。
今日はハチミツのこと、それらを作るミツバチのことを一緒に知って学んで、体験しましょう!
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まずは、どうやってハチミツができるのか、巣箱には一体どのくらいミツバチが住んでいるのかなどのお話をしていただきました。
<子どもも大人も、そしてスタッフも興味津々で聞いていました>
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まず、「ハチミツはどうやってできるか知っている人」の問いには、なんと1人だけ手が挙がりました。
一般的には知らない人が多いようです。
ミツバチが花から蜜を採って、それを巣箱に貯めていくのはご存知ですよね。
じゃあ、ミツバチはどうやって蜜を採って、巣箱まで運んでいるのでしょう??
アニメではよく壺を持ったミツバチを見ますが、実際は見たことがないですよね。
ミツバチはストローのような口から蜜を吸って、お腹の中にある「蜜胃(蜜のう)」に蓄え、巣まで運び、また口から出して巣の中に貯蔵します。お腹がパンパンになっているミツバチとそうでないミツバチを見つけたら、「今、蜜を貯めているんだな」と分かるそう。吸った蜜はただお腹に入れて出すのではなく、ミツバチの体の中で酵素分解することで5倍~10倍に濃縮された甘いハチミツができあがります。
花の蜜を吸ったことのある人なら分かると思うのですが、実際、花の蜜ってハチミツのように濃厚でもないし、そこまで甘くもありません。ハチミツはミツバチがいるからこそできる食品なのです。
じゃあ、花粉は?お腹に貯めるの?
後ろ足外側に「花粉かご」があり、そこに花粉をくっつけて移動します。花粉をくっつけたミツバチが他の花に移った時に花粉を落とし、それによって野菜や果物が受粉交配し、美味しい実を付けたり、また巣に持って帰って幼虫のエサになったりと花粉集めもミツバチにとって、人にとって大事なお仕事なのです。
食べたことのあるハチミツですが、どうやってハチミツができるのか、ミツバチの役割などを初めて知り、お話の最中は特に大人の方が「へぇ~」と関心していました。
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さぁ、いよいよお待ちかねのハチミツ絞り体験です!
体験する順番を決めて、まずは巣板にある白い蜜蓋をナイフで取ることから始めます。
中田さん達にコツ教わりながら、蜜蓋をこそぎ取っていきます。さすがお母さん達はいつもお料理をされているだけあって、ナイフさばきも上手!子ども達も負けじと慎重に蜜蓋を取ることができました。
この蜜蓋は蜜蝋でできており、これは蜜を長く保管できるようミツバチたちがつくるもの。
巣板両面共、蜜蓋が取れたら遠心分離器に入れます。
<遠心分離器の中はこんな感じ>
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そして、一気に、思いっきり回します!!
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最初は遠慮がちだったけれど、「もっともっと早く」の声に一気にスピードアップ!
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みんなからの注目の的の中で回した遠心分離器には、飛び散ったハチミツがキラキラとしてなんともきれい♪
最後は大人がフル回しで最後まで降り出しました。
そして、今回も絞りたてハチミツを持ち帰りできます。本当に贅沢!しかも大容量500mlも!
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順番を待っている間、他の家族は何をしているかというと。
<「女王蜂はどれ?」「うわぁ!大きい!」初めて見る女王蜂に釘づけ>
働き蜂と女王蜂を入れた観察ケースを見て、実際どのくらい体格差があるか、他に違いはあるかなどじっくり観察したり、分からないことを中田養蜂のユウさんに質問したり、養蜂家の格好をしてみたりとやることいっぱい。
単純にハチの観察箱をずっと見ている子もいたくらい、飽きなかったのでしょうね。
全員が絞り終わったら試食タイム。今回も豪華に4種類用意してくれました。
さぁ、味はどんなかな?
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<正解は最後に>
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この後、少し休憩をした後、巣板から採れる蜜蝋を一旦溶かして作るキャンドルづくり。
蜜蝋は化粧品やクレヨン、工業資材など幅広く使われる素材。天然素材からできていると分かれば使う側も安心ですよね。
溶けた蜜蝋に糸を垂らして、少しずつ付けながら太くしていきます。
あまり長く付けると糸に付いたロウが溶けてしまうので、付けたらすぐに出しの繰り返し。根気作業ですが、少しずつ大きくなっているのが分かれば、思わず顔にも笑みが。
<蜜蓋も六角形のも蜜蝋です>
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キャンドル本体ができたら、ワイヤーで台座づくり。予め円筒形のものを使えば、上手く巻けますよ。そして、耐熱ガラスにワイヤーをボンド留めして、キャンドルをセットすれば完成★
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私たちは、ミツバチがいるおかげで美味しい野菜や果物の実ができ、そしてハチミツや蜜蝋なども頂けます。
しかし、数十年前に比べると花が減り、それによってミツバチの生育状況に変化が起こっているそうです。
ミツバチを見かけたら、「ハチだから危ない!殺虫剤!」と思わず、「何の花の蜜を採りに行ってるのかな?」「このビニールハウスでは、たくさんのミツバチが活躍しているんだな」など違った目線を向けられるようになると、うれしいですね。
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***試食の答えは***
1.アカシア 私はあっさりしているので、ハチミツレモンを作る時に使います。
2.みかん ほんのり柑橘の香り。これも私はハチミツレモンや紅茶に入れたりしています。
3.玉ねぎ 玉葱のハチミツは珍しい。少しネギっぽい香り、風味がします。
4.さくら 桜の若芽のような香り。
パンやケーキを作る時、酸味のあるものを漬ける時、コーヒーや紅茶など普段飲んでいる飲み物に加えて一工夫したりと、ハチミツひとつで簡単アレンジ。
特にパンやケーキに入れて焼くと、風味アップ、しっとりして美味しいですよ~。
ハチミツはそれぞれ違う味、風味があるので、好きなテイストを見つけて、またどんな料理に合うか探してみるのも楽しいですよ。
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********************9月の体験教室********************
秋といえば、、、スポーツの秋!今年は自然体験型運動会に参加してみませんか?
バッタ採り競争、箱の中身はなんだろうなゲーム、生き物からの挑戦状などなど目白押し!
『秋のネイチャー運動会』
日 時:9月27日(日)9:00~12:00
場 所:五色台ビジターセンター クラフトハウス
(ビジターセンター前駐車場から木道を通って徒歩3分)
参加費:300円/人(保険込み)
持ち物:動きやすい服装、飲み物
問合せ:五色台ビジターセンター TEL:0877-47-2479
今年最後の五色台体験教室は、季節柄ふさわしい日本の伝統・門松づくり。
昨年も多くの方にご参加いただきましたが、今年も昨年同様、約50名の参加・門松26組の申込があり、1ヶ月前からキャンセル待ちの状態。うれしい悲鳴ですが、キャンセル待ちでご参加いただけなかった方は残念。。。来年も同企画がありましたら、ぜひ懲りずにお申し込み頂ければ幸いです。
はじめに門松の由来や作り方、デモンストレーションをしながら道具の使い方などをレクチャー。
竹とナンテンはくじで選ぶ順番を決めて、それぞれ好みの竹を選びました。
※作り方は一昨年のAR日記をご参考に。
http://chushikoku.env.go.jp/blog/2013/12/
土台にするのは直径20㎝程度の太いモウソウ竹。
刃の長い竹挽きノコギリを使って切り出すのですが、これがまぁ大変!
直径が大きい竹だと、中に立てる竹や飾る松、クマザサなどがたくさん入るから豪華にできる!と思いがちですが、土台竹が太ければ太いほど切り出すのに時間も体力もいります。そして切り出す時に注意点は、湾曲している竹の節も一緒に切ってしまわないこと。穴があくと竹の中にオアシスを入れた時に水漏れするのです。
<子どもも一緒に大きな竹の切り出しに挑戦中!>
次は束ねて立てるマダケの切り出し。モウソウ竹に比べると切り出しは楽なのですが、1番の難所は竹を均等に斜めに切ること。そんな時はボランティアさん作「斜めに切る誘導具」を使えば、どの竹も均一な角度で切ることができる優れものを使います。
節部分をまたがって斜めに切れば、笑顔のような切り口ができます。
もう一つ、竹を切るときのコツとして、切り出す終盤は切り出す方の竹を持ってノコを挽くこと。勢いのまま竹を切ると、ササクレができたりと仕上がりがちょっと残念なことになってしまいます。
<節の高さを揃えたり、こだわりはそれぞれ>
竹の切り出しが終われば、竹を水洗いしてキレイに拭き取ります。
40、35、30㎝に切り出したマダケを輪ゴムで束ねて、シュロ縄を使ってとっくり結び。
土台竹の中に束ねたマダケを入れて、隙間にオアシスを詰め、向かって右が赤松(雌松)・紅梅・ナンテン(赤)、左は黒松(雄松)・白梅・ナンテン(白なければ赤でも可)、両方にササやアレンジでサザンカを挿します。
この覚え方、お雛様と同じだと思ってくれればより分かりやすいですかね。
向かって右がお雛様=赤松(雌松)・紅梅・・・、左がお内裏さま=黒松(雄松)・白梅・・・という感じで。
そして、さらに迷うのが赤松と黒松の違い。それは葉先の固さを比べて、赤松の方が黒松より痛くないです。これも勝手な覚え方ですが、葉先が固い=力強いお父さんをイメージ=黒松(雄松)というような覚えやすい関連づけだと分かりやすいかもしれません。
そうこうしている内に段々と完成に近づいてきました!
<「バランスどう?」「あれ、これどっちだっけ?」>
<できあがり~!>
玄関に置く門松は年神さまを迎えるための依り代、そこに飾るナンテンは難を転じる(災いを避ける)という意味を持つ新しい1年を過ごすための日本の伝統行事。
最近ではあまり見かけなくなった門松ですが、「体験教室をきっかけに門松を飾るようになった」という参加者の声に嬉しくなり、また意味を知ることで「また来年も飾ろう」と日本の伝統行事に親しみ、また子ども達に引き継いでもらえればいいなと思います。
門松は29日を避けて(29=二重苦)遅くとも30日までには飾り、片付ける時期は地域によって違いますが、概ね7日前後、遅い地域では小正月(15日)まで飾るそうです。
今年も残すところ後10日。
みんなで年神さまをお迎えしましょう。
===============五色台ビジターセンターからのお知らせ==================
1月「冬の森歩きと餅つき」、2月「竹のバウムクーヘン&焼きリンゴづくり」はキャンセル待ち中です。
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お問合せ:五色台ビジターセンター http://goshikivc.web.fc2.com/
【五色台ビジターセンター年末年始の休館日】
2015年12月28日(月)~2016年1月4日(月)