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アクティブ・レンジャー日記 [中国四国地区]

中国四国地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

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大山隠岐国立公園 米子

226件の記事があります。

2009年07月10日木の上の綿菓子は・・・

大山隠岐国立公園 米子 米田美里

この時期、鏡ヶ成などの湿地を歩いていると、
樹木の枝に直径15cmくらいの白い綿菓子のようなかたまりを見つけることができます。
このかたまりの正体、みなさん知っていますか?

実はこれ、モリアオガエルというカエルの卵なのです。
カエルは一般的に水中に産卵します。
樹木の枝上に産卵するのは日本ではモリアオガエルだけだそうです。


◎モリアオガエルの卵塊(らんかい)6月19日撮影
この泡の中には卵が300~800個ほど産みつけられているとか。

かたまりの中でオタマジャクシが誕生した後、
雨でかたまりが溶け崩されの下にある池に落ちていきます。


◎溶け始めた卵塊 7月10日撮影

湿地ばかりではなく、たまに道路の周りの樹木にも卵のかたまりがぶら下がっているのを見つけます。
もうそろそろ卵のかえる時期ですが・・・。
下に池がないので大丈夫なのか心配です。

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2009年06月18日中海・宍道湖一斉清掃

大山隠岐国立公園 米子 米田美里

こんにちは。
梅雨入りしたはずの米子ですが、ここ数日は晴れの日が続いています。
どうやら本格的な梅雨は来週からやってきそうです。

さて先日14日の日曜日にラムサール条約湿地に登録されている
中海・宍道湖の一斉清掃が行われました。
この一斉清掃は中海、宍道湖の周辺地域に住む人たちにラムサール条約の趣旨である
「環境の保全」と「賢明な利用(ワイズユース)」をもっと意識してもらうために、
6月の環境月間にあわせて鳥取、島根の中海・宍道湖沿岸7市町で行われています。
4回目の今年は鳥取県の境港市で開会式があり、
鳥取・島根両県知事のほか境港市長や、
たくさんの団体、地域の方々490人が境港市リサイクルセンターに集まりました。

開会式の後、清掃場所である中海干拓地西側護岸に移動し
さっそく清掃開始です。
約900mの清掃区間にあるゴミや流木をみなさんどんどん拾っていきます。
サンダルの靴底や料理に使うおたまなど、
なぜこんな場所に流れ着くのかと首をかしげてしまうようなゴミもたくさんありました。
拾っても拾っても岩場の陰にはよく見るとまだゴミが隠れています。
たった45分間の清掃時間の間に3.2トンものゴミが集まり、
道路にはゴミがいっぱいに詰まったゴミ袋が帯のように置かれていました。


◎ひたすら拾います。ゴミ袋がどんどん重くなっていきます・・・。

◎このゴミ袋の帯が900m近く続いていました。

この日の一斉清掃の会場のあった7市町全体での参加者は7433人、
28トンものゴミが集まりました。
一見きれいに見えていた中海や宍道湖のゴミの多さに驚くとともに、
保全活動の大切さを実感した日となりました。

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2009年06月12日大山夏山開き~山頂祭~

大山隠岐国立公園 米子 米田美里

こんいちは!
今回は前回ご紹介した大山夏山開き前夜祭の続編、
大山夏山開き山頂祭についてご紹介したいと思います。

夏山開き前夜祭から一夜明けた7日、
大山情報館は午前6時になる前から賑やかでした。
それもそのはず、この日は待ちに待った大山夏山開き山頂祭当日。
午前10時から始まる神事に間に合うようにみなさん続々と集まってきます。
前日のたいまつ行列では月が見えるほど天気が回復していたことから
山頂祭当日も良い天気かな?と思っていましたが、
大山情報館から一歩出るとガスで前が白い状態・・・。
しかし、何とか雨は降っておらず神事も予定通り行われるということ。
当事務所もみなさんと一緒に大山山頂に向けて出発しました。

登山道は、やはり山頂祭ということもありいつもより多い利用者が。
みなさん「あとちょっと、頑張れ~!」と言い合いながら登っていきます。
登山道はガスで展望が全くありませんでしたが、
7合目より上の登山道の周辺にはイワカガミの群落が広がり
みなさん楽しそうに写真を撮りながら登っていました。
8合目を過ぎ、登山道が木道になる頃には雲を抜け眼下には雲海が広がりました!


◎列なす登山者

◎左上:ダイセンクワガタ、右上:ツガザクラ
 左下:イワカガミ、右下:アカモノ
 

◎雲海の広がる大山山頂

10時からの山頂祭では関係機関の方々と登山者代表として
一番遠方の新潟から来られた方が玉串を奉納し厳かに神事が進められました。


◎神事の様子
登山者のみなさんの安全を祈願しました。

さて、この夏山開き祭をもっていよいよ大山は本格的な登山シーズンを迎えました。
今年も中国地方最高峰のこの大山に多くの人々が訪れると思います。
この山頂祭に参加したみなさんが願ったように、今シーズンは不幸な事故が起きないよう心から祈るばかりです。

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2009年06月10日大山夏山開き~前夜祭~

大山隠岐国立公園 米子 米田美里

こんにちは!
いよいよ梅雨入りしましたね。
梅雨入り前から曇り空の続いていた米子は今日もさっそく強い雨が降りました。
山陰は今年も雨が多そうです・・・。

さて大山では6月6日に夏山開き前夜祭、翌7日に山頂祭が行われました。
今年で63回目を迎えるこの夏山開き祭は、
本格的な登山シーズンを迎えるにあたって登山者のみなさんの安全を祈願するものです。
鳥取県知事や大山町長、鳥取森林管理署長、大山遭難防止協会など
大山に関係する様々な機関が参加しました。
もちろん米子自然環境事務所も関係機関として参加してきました!
今回は6日に行われた大山夏山開き前夜祭についてご紹介したいと思います。

前夜祭では大神山神社奥宮で神事が行われました。
大神山神社奥宮は日本最大級の権現造(ごんげんづくり:神社建築様式の一つ)で
国の重要文化財に指定されています。
この大神山神社までは日本一長い700mの石畳の参道があります。
県外からの参加者のみなさんは
「まだ着かない、長いなー。」
と口にしながら参道の上り坂を歩いていました。


◎神事の様子

神事の間、拝殿には入れなかった人たちは記念撮影に余念がありません。


◎写真撮影に引っ張りだこだった鴉天狗と僧兵

当日はあいにくの小雨模様だったのですが、
神事が終わりみなさんお待ちかねのたいまつ行列が始まる頃には
雲も晴れ、月が見えるほどに天候も回復していました。




◎参道には火の川ができていました。

2000本のたいまつが一斉に参道を下っていく様子は
『すごい』の一言!
その景色は日常から離れた異空間のようでした。
山頂祭に参加する自信はないという人も、
来年は是非この前夜祭のたいまつ行列には参加してもらいたいです。
すごいです!幻想的です!!感動です!!!

さて、大山夏山開きの本番ともいえる山頂祭の様子は
次回ご報告したいと思います。それでは。

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2009年05月29日もうすぐ夏山開き!~大山登山道整備活動~

大山隠岐国立公園 米子 米田美里

こんにちは!
5月も下旬となりいよいよ大山の夏山開きが迫ってきました。
今年の大山夏山開き祭は前夜祭が6月6日、山頂祭が7日に行われます。
今回は25日に実施された大山登山道整備についてご紹介したいと思います!

この登山道整備は大山夏山開き祭を前に利用者の方々に安全に登山道を利用してもらえるように、関係者が集まり毎年行っているものです。
今回も例年と同様に、利用者の多い夏山登山道とユートピア登山道の
二手に分かれて行いました。
私は夏山登山道グループで整備に参加したのですが、
前年に比べると雪が少なかったためか木道などには
それほど破損している箇所はありませんでした。
しかし登山道の途中にある文字が薄れた注意看板や木階段の杭がゆるんでいるものが
ちらほらとあり、それらを修繕しつつ山頂へ向かいました。


◎注意看板の修繕作業

山頂では浸食や崩壊が進み今では立入禁止となっている大山縦走路への入口の
ロープを新しく張りかえました。
縦走路が廃道になっていることは広く周知されていますが、
それでもなお縦走路に挑む人が多くいます。
一つの要因として大山の三角点がこの縦走路の途中に位置することもあると思いますが、
この縦走路では毎年のように滑落事故が起きているほど危険な箇所です。


◎この緩んだロープともろくなった柱を修復して・・・

◎こうなりました!

これから本格的に始まる登山シーズン、登山者のみなさんにはマナーを守り
悲しい事故ではなく楽しい思い出を持って帰っていただきたいです。
また、登山の際には一木一石運動※へのご協力もお願いします!


◎昨年の頂上保全活動でこも伏せをしたところからダイセンキスミレが咲いていました!こうやって植生が回復していくんですね。

◎6合目避難小屋
この日は米子の小学校が来ていました。みんな元気いっぱいでした。

※一木一石運動:土砂流出により裸地化した大山山頂の植生を復元するために、登山者に浸食溝を埋めるための石を(一石)、植栽復元のための苗を(一木)登山をする際に持ってあがってもらい、それを用いて頂上の保全活動を行おうという運動です。

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2009年05月26日草原植生調査

大山隠岐国立公園 米子 米田美里

大山隠岐国立公園の鏡ヶ成は草原、湿原そしてブナやミズナラなどの広葉樹林と、
様々な自然環境が集まっているとても面白い地域です。

先日この鏡ヶ成で「鳥取県西部希少野生植物保全調査研究会(RDの会)」という団体とともに鏡ヶ成草原の植生調査を行いました。
今回はその様子をご報告したいと思います。

この植生調査は3×3(m)のプロットをそれぞれ10箇所に設定し、
そのプロット内の植生を調べるというものでした。
2グループに分かれ、それぞれ5プロットずつ調査を行います。
5月のこの時期、ほとんどの草本には花などついておらず若芽だけです。
RDの会の方々が次々に植物の名前を言い当てていく中、
周りの人たちに1種ずつ特徴を教えてもらいながら、
苦戦しつつも何とか調査に協力することができました。
特にフモトスミレはまだ葉っぱが1cm程度のものがほとんどで
なかなか見つけることができず、他の葉っぱをかき分けながらみなさん探していました。


◎調査の様子

調査が終わっても楽しそうに周りの植物を言い当てたり調べたりと
みなさんの旺盛な知識欲に感心のしきりでした!
この植生調査、今年度はまだ夏と秋にも予定されています。
今度の調査では即戦力になれるようにしておかなければ・・・!


◎ニオイタチツボスミレ

◎フモトスミレ

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2009年05月18日ハマナス群落弓ヶ浜で発見!

大山隠岐国立公園 米子 米田美里

先日、弓ヶ浜海岸でハマナスの群落が確認されました。
この群落、どうやら昔からの自生群落らしく、
今まではよく似たノイバラに紛れて気がつかなかったのでは?ということらしいです。

国内南限地として国の天然記念物に指定されている
「因幡の白兎」で有名な鳥取市の白兎海岸のハマナス自生群落の
4倍もの規模があるということなので、先日実物を見に行ってきました。

まず驚いたのは、弓ヶ浜の砂浜の白さです。
普段弓ヶ浜になかなか行くような機会はない上にあまり気にして見ていなかったのですが、
白砂青松百選に選出されているだけあり、砂の白さと海の青さのコントラストがとても綺麗でした。


◎弓ヶ浜の砂浜

ちょっとした駐車スペースから3分ほど歩くと話題のハマナスの群落がありました。
すでに時期が過ぎていたためあまり花は咲いていませんでしたが、鮮やかなピンク色の可愛らしい花を見ることができました。


◎ハマナスの花

◎ハマナスの群落。

一体に見える緑はほとんどハマナスです。
こうしてみると道路のすぐ近くにあり、今まで発見されなかったことが不思議です。

ハマナス自体の勢いもあり、まだまだ広がる可能性がある貴重な群落ですので、
これからも大切に見守っていってもらいたいものです。

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2009年05月12日船上山の正面登山道

大山隠岐国立公園 米子 米田美里

以前ご紹介したことのある船上山。
この船上山は標高615mと、大山隠岐国立公園の中では気軽に行くことのできる山です。
しかし、船上山には実はたくさんのルートがあることをご存じでしょうか?
船上山には東坂登山道、西坂登山道、正面登山道、横手道があります。
この中で、横手道は東坂登山道からの分岐、正面登山道は横手道の途中に分岐があり、屏風岩と屏風岩の間にある斜面を登ります。
一般的に船上山に登るときは東坂登山口から登ります。
先日、船上山に巡視に行った際もこの東坂登山道を登ったのですが、
今回は行ったことのないルートを通ってみよう!ということで
下山に正面登山道と横手道の巡視を行いました。

正面登山道へは船上山山頂から分岐があるはずなのですが標識がない・・・。
おそらくこの道だろうという小径を見つけ不安を抱えつつ進んでみたところ、
しばらくすると道が広くなり補助ロープが張ってありました。
よかった、この道だった!と、ほっとしたのもつかの間、道はツルツルの急斜面に。
補助ロープを頼りに下っていくと今度はガタガタの急斜面です。
この頃にはすでに補助ロープはないので木の根や石を頼りに慎重に下っていきました。


◎ツルツルの急斜面。ツルツルです。ツルツル!

やっと横手道への分岐地点に到着し、今度は千丈滝の真下へ。
この横手道も道幅が狭く急勾配。足下に気をつけながらまずは雌滝へ。
雌滝は滝口よりも滝の途中の岩肌が出ているため、
真下から滝口を見ることはできませんでしたが水の流れの涼しさが疲れを癒してくれました。
続いて雄滝へ。
こちらの雄滝は雌滝に比べまっすぐに水が流れ落ちているため、
滝口を下から見ることができます(ちなみに雄滝の滝口が千丈滝のぞきです)。


◎雄滝下

この横手道と正面登山道は健脚者向けコースとなっています。
是非一度チャレンジしてみてはいかがでしょうか?

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2009年05月01日紫の花がお出迎え◎毛無山

大山隠岐国立公園 米子 米田美里

GWを目前にしたこの時期、
大山隠岐国立公園の大山・蒜山地域でもっとも注目を集める山があります。
その山の名は『毛無山』。
今回はこの毛無山についてご紹介したいと思います。

毛無山は平成14年に大山隠岐国立公園に編入された山で、
『水源の森百選』にも選ばれたブナ林が広がっています。
さて、なぜこの毛無山がこの時期ににぎわうのかというと・・・
みなさんこの花が目的なんです!



この紫の花の名前みなさんご存じですか?
たぶん誰でも一度は聞いたことのあると思います。
その名もカタクリです!
そう、昔はこのカタクリの球根から片栗粉がつくられていたんです。

毛無山はこのカタクリの花が群生していることで有名です。
そのためカタクリの咲く4月下旬から5月上旬には多くの人々が
この花を見るために毛無山に訪れます。

毛無山には鳥取県側からと岡山県側からの2つのルートがありますが、
今回は鳥取県側をご紹介します。
このルートでは5合目を過ぎた辺りからカタクリが自生しており、
その可憐な姿を見せてくれます。
そしてなんといっても毛無山の見所は8合目のカタクリ広場!
一面に広がったカタクリの群落はもう「すごい」の一言です。
(岡山県側から登った場合、毛無山山頂から白馬山への
縦走路の途中にカタクリ広場があります。)

今年はGWの前半までカタクリの花を見ることができそうです。
毛無山は登り1時間半程度のなかなか手頃な山です。
是非みなさん一度カタクリを見に行ってみてください!


◎群生するカタクリ

◎突然変異の白色のカタクリ

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2009年04月28日ゲンゲの力

大山隠岐国立公園 米子 米田美里

こんにちは。
米子は週末の寒さで大山山頂が再び雪で白くなりました。

さてこの時期、外に出ると一面ピンク色の田んぼをよく目にします。
このピンク色の正体、ご存じの方も多いと思います。
その名もゲンゲ。レンゲ(蓮華)とも呼ばれていますよね。
では、ゲンゲが何のために田んぼに植えられているかご存じですか?

植物には成長する過程で欠かすことのできない『必須元素』というものがあります。
その中でも窒素、リン酸、カリウムは『肥料の三要素』ともいわれ、
植物が大きく生長する上で特に必要とされている要素です。
ゲンゲのようなマメ科植物は根に根粒菌という菌を持っています。
この菌は三要素の中の窒素を蓄え、
植物が使うことのできる窒素化合物につくりかえる作用を持っています。
よくマメ科の植物が荒れた土地でも生えているのは、
自分の持つ根粒菌で自分に必要な栄養分をつくっているからです。
さらにゲンゲは枯れた茎や葉を土と混ぜてそのまま肥料にすることもできます。
可愛いだけでなくすごい力を持った花なんですね。


◎ゲンゲの花

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