瀬戸内海国立公園 高松
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2014年02月03日【瀬戸内海】 海ゴミの実態見学に行ってきました
瀬戸内海国立公園 高松 大林めぐみ
海岸沿いや離島に行くと、ゴミでいっぱいになっている場所を
見たことありませんか?
地元の方や行政がクリーン作戦を行っていても、
しばらくするとまたゴミでいっぱいに、なんてこともあるのではないでしょうか。
これらのゴミは一体どこからやってくるのでしょう?
そんな海ゴミの実態を知るための勉強会に参加してきました。
主催は今年度の設立された、かがわ「里海」づくり協議会。
「海ゴミ」=「海域」の問題としてではなく、山、川、里(まち)、海の陸域、海域を一体として考え、行政や関係機関が連携、協働し進めていくために設立された協議会です。
また、今年度より香川県の呼びかけで県内17市町と漁業者らが協力し、海底堆積ごみを回収する取り組みが始まりました。
その取り組みを1番手に始めた漁協のひとつ、さぬき市の鴨庄漁協さんの
協力の下、今回の見学会が行われました。
海上の目的地までの船内では、海ゴミを調査している会社の方から
説明がありました。
ほとんどの方は海中のゴミまたは海岸に打ち上げられたゴミをひとまとめに「海ゴミ」呼んでいますが、ゴミは確認される場所によって3種類に分類されます。
「海岸漂着ゴミ」 陸に流れ着いたゴミ
「漂流ゴミ」 海中に漂っているゴミ
「海底堆積ゴミ」 海底に沈んでいるゴミ
調査会社ではトレーサー(蛍光砂)を使い海底堆積ゴミがどのように動いているのか、GPSの付いたフロートを使いどのように流れ漂流、漂着するのかなどゴミの動態、またそれぞれがどのように関係していくのかを調査しているそうです。
その結果どこがゴミの発生源となり堆積・漂流・漂着しているのか、どこに重点を置き対策を施せばいいのかなどを見つけていくのが調査の目的。
その説明の中で昨年調査をおこなった海底の映像を見せて頂きました。
【昨年11月調査 海底のようす】
画面真ん中には海藻に白い物体が引っ掛かっているのが見られます。
白い物体は海藻に絡まり、多少の潮の流れだけでは抜け出せずに海底で留まっていました。
海底が濁って見えるのは長年ゴミが沈んだままの状態が影響しているのでしょうか。
他の映像には便座など不法投棄されたであろう大きなゴミも見られました。
海上のポイントに着くと、船の下の海底の様子を見せてくれました。
【少し見えづらいかもしれませんが、赤く見えるのが海底】
画像を見る限りは、あまり海底にゴミがないように見えますが・・・。
沖に待機していたダイバー2人が実際に潜り、ゴミがあるのか探ります。
さぁ、どのような結果が待っているのでしょうか。
【水深3mの海底には・・・?】
【こんなに!?】
潜水時間はわずか5分!
しかもダイバー2人で海底10m×10m範囲だけでこんなにゴミが出てくるとは・・・。
もしかすると持ち上げられないような大きなものもあったかもしれません。
拾ってきたゴミは一体どんなものなのか・・・。
肥料袋や菓子袋などビニール素材のゴミがほとんどでした。
ビニール袋は軽量で潮に流されやすいから漂流して海岸に辿り着くのでは?
と思いがちですが、袋の中に海水が入りその重みで沈み、年月が経つにつれ船内で見た映像のように海底から脱出できなくなり堆積ゴミになってしまう。
沈まなかったゴミは海に漂流し海岸に漂着するものもあれば、漂流中に海水を含み海底堆積ゴミになってしまう場合も。
ボロボロになったビニールもあれば、製造年月日が2ヶ月前と新しいものまで長い年月の中で分解されることなく海底に溜まっていくことが分かります。
沖の深い海溝にはどれだけ溜まっているのかと考えると・・・。
下船した後に3ヶ所の海底地点の海底堆積ゴミを見比べてみましたが、
どこも生活から出たゴミ、レジャー後に出るようなゴミばかりでした。
【今でも使えそうなどんぶりも出た!】
回収したゴミの中にはタコが住処にしていることもあったそう。
「タコも好きでこんな所に暮らしているのではなく、仕方なく住処にしているんでしょう」と調査会社の方。
またビニールは海底に堆積するだけでなく、海底の土を覆うことで土に酸素が供給されなくなり、そしてヘドロが発生します。
それが海藻の中であれば海藻の成長を妨げ、またヘドロによって魚たちは産卵、生育場所を失ってしまうことになります。
【ドロッとした臭う土が付いています】
今年度より香川県で始まった海底堆積ゴミの回収・処理システムは、漁業者が漁の時に底引き漁など漁網にかかったゴミをボランティアで港まで持ち帰り、分別したものを地元自治体もしくは県が業者委託して適正に処理しています。
瀬戸内海の海底堆積ゴミは13,000t以上あるとも言われており、その個数割合97%が生活系ゴミと報告があります。
生活ゴミは直接海へ入るのではなく、陸から川を伝って、風に乗ってと間接的に流入していくものが大半です。
海にゴミが多くなれば魚たちは住処をなくし、また自然分解されないゴミをエサと間違えて食べてしまうことで奇形になったり、死んでしまったり。
漁業者たちにとっては漁獲量が減少するというお互いが悪循環に陥ります。
そもそもゴミでお腹いっぱいになった魚を食べたいですか?嫌ですよね。
今年、平成26年3月16日には瀬戸内海国立公園指定80周年を迎えます。
シーボルトやリヒト・ホーフェンなど海外の方から絶賛された瀬戸内海について今一度考えることがあるように感じさせられます。
【水中カメラでアマモを確認できた湾】
8年位前にこの湾でイカ釣りに来たことを思い出しました。
今思えばイカ釣りができたのはアマモのおかげでした。
見たことありませんか?
地元の方や行政がクリーン作戦を行っていても、
しばらくするとまたゴミでいっぱいに、なんてこともあるのではないでしょうか。
これらのゴミは一体どこからやってくるのでしょう?
そんな海ゴミの実態を知るための勉強会に参加してきました。
主催は今年度の設立された、かがわ「里海」づくり協議会。
「海ゴミ」=「海域」の問題としてではなく、山、川、里(まち)、海の陸域、海域を一体として考え、行政や関係機関が連携、協働し進めていくために設立された協議会です。
また、今年度より香川県の呼びかけで県内17市町と漁業者らが協力し、海底堆積ごみを回収する取り組みが始まりました。
その取り組みを1番手に始めた漁協のひとつ、さぬき市の鴨庄漁協さんの
協力の下、今回の見学会が行われました。
海上の目的地までの船内では、海ゴミを調査している会社の方から
説明がありました。
ほとんどの方は海中のゴミまたは海岸に打ち上げられたゴミをひとまとめに「海ゴミ」呼んでいますが、ゴミは確認される場所によって3種類に分類されます。
「海岸漂着ゴミ」 陸に流れ着いたゴミ
「漂流ゴミ」 海中に漂っているゴミ
「海底堆積ゴミ」 海底に沈んでいるゴミ
調査会社ではトレーサー(蛍光砂)を使い海底堆積ゴミがどのように動いているのか、GPSの付いたフロートを使いどのように流れ漂流、漂着するのかなどゴミの動態、またそれぞれがどのように関係していくのかを調査しているそうです。
その結果どこがゴミの発生源となり堆積・漂流・漂着しているのか、どこに重点を置き対策を施せばいいのかなどを見つけていくのが調査の目的。
その説明の中で昨年調査をおこなった海底の映像を見せて頂きました。
【昨年11月調査 海底のようす】
画面真ん中には海藻に白い物体が引っ掛かっているのが見られます。
白い物体は海藻に絡まり、多少の潮の流れだけでは抜け出せずに海底で留まっていました。
海底が濁って見えるのは長年ゴミが沈んだままの状態が影響しているのでしょうか。
他の映像には便座など不法投棄されたであろう大きなゴミも見られました。
海上のポイントに着くと、船の下の海底の様子を見せてくれました。
【少し見えづらいかもしれませんが、赤く見えるのが海底】
画像を見る限りは、あまり海底にゴミがないように見えますが・・・。
沖に待機していたダイバー2人が実際に潜り、ゴミがあるのか探ります。
さぁ、どのような結果が待っているのでしょうか。
【水深3mの海底には・・・?】
【こんなに!?】
潜水時間はわずか5分!
しかもダイバー2人で海底10m×10m範囲だけでこんなにゴミが出てくるとは・・・。
もしかすると持ち上げられないような大きなものもあったかもしれません。
拾ってきたゴミは一体どんなものなのか・・・。
肥料袋や菓子袋などビニール素材のゴミがほとんどでした。
ビニール袋は軽量で潮に流されやすいから漂流して海岸に辿り着くのでは?
と思いがちですが、袋の中に海水が入りその重みで沈み、年月が経つにつれ船内で見た映像のように海底から脱出できなくなり堆積ゴミになってしまう。
沈まなかったゴミは海に漂流し海岸に漂着するものもあれば、漂流中に海水を含み海底堆積ゴミになってしまう場合も。
ボロボロになったビニールもあれば、製造年月日が2ヶ月前と新しいものまで長い年月の中で分解されることなく海底に溜まっていくことが分かります。
沖の深い海溝にはどれだけ溜まっているのかと考えると・・・。
下船した後に3ヶ所の海底地点の海底堆積ゴミを見比べてみましたが、
どこも生活から出たゴミ、レジャー後に出るようなゴミばかりでした。
【今でも使えそうなどんぶりも出た!】
回収したゴミの中にはタコが住処にしていることもあったそう。
「タコも好きでこんな所に暮らしているのではなく、仕方なく住処にしているんでしょう」と調査会社の方。
またビニールは海底に堆積するだけでなく、海底の土を覆うことで土に酸素が供給されなくなり、そしてヘドロが発生します。
それが海藻の中であれば海藻の成長を妨げ、またヘドロによって魚たちは産卵、生育場所を失ってしまうことになります。
【ドロッとした臭う土が付いています】
今年度より香川県で始まった海底堆積ゴミの回収・処理システムは、漁業者が漁の時に底引き漁など漁網にかかったゴミをボランティアで港まで持ち帰り、分別したものを地元自治体もしくは県が業者委託して適正に処理しています。
瀬戸内海の海底堆積ゴミは13,000t以上あるとも言われており、その個数割合97%が生活系ゴミと報告があります。
生活ゴミは直接海へ入るのではなく、陸から川を伝って、風に乗ってと間接的に流入していくものが大半です。
海にゴミが多くなれば魚たちは住処をなくし、また自然分解されないゴミをエサと間違えて食べてしまうことで奇形になったり、死んでしまったり。
漁業者たちにとっては漁獲量が減少するというお互いが悪循環に陥ります。
そもそもゴミでお腹いっぱいになった魚を食べたいですか?嫌ですよね。
今年、平成26年3月16日には瀬戸内海国立公園指定80周年を迎えます。
シーボルトやリヒト・ホーフェンなど海外の方から絶賛された瀬戸内海について今一度考えることがあるように感じさせられます。
【水中カメラでアマモを確認できた湾】
8年位前にこの湾でイカ釣りに来たことを思い出しました。
今思えばイカ釣りができたのはアマモのおかげでした。
2014年01月14日【体験教室】 サザンカの花びら染め
瀬戸内海国立公園 高松 大林めぐみ
強い寒波の襲来となった年始めの3連休。
いつもはクラフトハウスで作業を行うのですが、五色台は標高400m近くにあるため市街地より3℃程寒く、暖房設備もないため急遽休暇村の一室をお借りしてある程度の工程を行いました。
今回で5回目を迎える人気の染め物教室。
講師はお馴染み、三豊市にあるあそ美工房の角田真理子さんです。
参加者の皆さんは受付後、自分が染めたい布選び。
布に余分なタンパク質や油分、汚れが付くと染め上がりに影響するため、手を洗ってから布を選んでもらいます。
今回はサザンカの花びらを使った染め物。
冬に咲くサザンカに似た花といえば・・・そう、ツバキ。
皆さんはこの違いが分かりますか?
【どちらがツバキでサザンカ?】
ツバキは花びらの根元が合着して筒状になっています。
サザンカは広がるように平たく咲き、ツバキのように花びらの根元が合着していないので、花びらを分解するとハラハラと取れるのが特徴。
どちらも同じツバキ科の樹木です。
参加者には知ってもらうために、実際にサザンカの花を少しだけ採りに行ってもらいました。
見頃を過ぎたもうすぐ花の落ちそうなものを選んで、また花の根元には蕾が付いていることもあるので花だけをそっと持って採ってもらいました。
今回染めるのに必要な花びらは、予め昨年インタープリターが地道に採って冷凍保存していたものを使います。
花びらは布1枚あたり150g位あれば十分のようです。
これだけの量が必要になるので、あえて見頃を過ぎた花を選んで欲しいんです。
室内に戻ったら、角田さんから模様付けのレクチャーを受けてから作業開始です。
【ビー玉やビーズ、輪ゴムや割り箸を使います】
【ここは染め残したいな】
【模様付け完成です】
模様付けできた布は染液が入るようにしっかりと水に浸しておきます。
次はいよいよ染料づくり。
まずは採ってきたサザンカは花びらだけに仕分けしていきます。
サザンカは蜜が多いため、仕分けていていると手に蜜が付いてきます。
チョウになったように、子ども達は手に付いた蜜を舐めながら仕分け作業。
冷凍保存していた花びらと合わせて、目の細かいネットに入れて水と酢を3:1にした中で揉んでいきます。
そうすると、どんどん泡が出てきます。
【みんなで揉んで色を出していきます】
オプションとしてフリージアの花びらも用意し、参加者に染料から作ってもらいましたが、泡が出るのはサザンカだけ。
なんだか要らなさそうなこの泡。
実は染めるにあたって重要な役割があります。
泡があると染める力(色が残っているということ)があって、染力がなくなると泡が消えていくのだそうです。
この泡が出る理由は角田さんも謎なのだそう。
揉み出しが終わったら、ザルとこし布を使って染料だけを鍋に移します。
【染料の完成です】
これを40℃になるまで火にかけて、みんなで一斉に布を入れます。
バラバラに布を入れてしまうと、先に入れた布が色を吸ってしまい、後から入れた布に色がきれいに入らないためです。
染めている間は布が均等に染まるよう菜箸で混ぜます。
この時、布を突かないよう、布が鍋の中で上下回るようにしてゆっくりと混ぜましょう。
素材によっては破れてしまうことがあるので注意してください。
約15分位染料に付ければ、色が十分布に入っています。
花びら染めの場合は草木染めのように色止めの媒染液はいらないため、染料から取り出したら水洗いして、干せば完成!
【フリージアの染め上がり】
【サザンカの染め上がり】
今回は十分な量の花びらがあったこともあり、昨年よりもサザンカの染め上がりが良いと角田さんも満足のようす。
角田さんから教わる染め物は、危険な化学薬品など使用せずスーパーで売っているもの、そのまま排水しても安全なものを使うため自宅でもできる染め物です。
大人の女性だけでなく、草木特有の柔らかい色合いが楽しめるのでお子さんにも楽しめる体験です。
またどの樹木からどんな色が出るのか分からないため、わくわくしながら試すことができるのも魅力のひとつ。
気軽にできる花びら染めにチャレンジしてみてはいかがでしょうか?
※花びらや草木を採る際は必ず土地所有者に許可を頂き、必要最低限だけにしましょう。
***************2月の体験教室***************
『竹のバウムクーヘン&焼きリンゴ作り』
大人気につき、ただいまキャンセル待ちが発生しています。
詳細は五色台ビジターセンターへお問い合わせください。
TEL:0877-47-2479
いつもはクラフトハウスで作業を行うのですが、五色台は標高400m近くにあるため市街地より3℃程寒く、暖房設備もないため急遽休暇村の一室をお借りしてある程度の工程を行いました。
今回で5回目を迎える人気の染め物教室。
講師はお馴染み、三豊市にあるあそ美工房の角田真理子さんです。
参加者の皆さんは受付後、自分が染めたい布選び。
布に余分なタンパク質や油分、汚れが付くと染め上がりに影響するため、手を洗ってから布を選んでもらいます。
今回はサザンカの花びらを使った染め物。
冬に咲くサザンカに似た花といえば・・・そう、ツバキ。
皆さんはこの違いが分かりますか?
【どちらがツバキでサザンカ?】
ツバキは花びらの根元が合着して筒状になっています。
サザンカは広がるように平たく咲き、ツバキのように花びらの根元が合着していないので、花びらを分解するとハラハラと取れるのが特徴。
どちらも同じツバキ科の樹木です。
参加者には知ってもらうために、実際にサザンカの花を少しだけ採りに行ってもらいました。
見頃を過ぎたもうすぐ花の落ちそうなものを選んで、また花の根元には蕾が付いていることもあるので花だけをそっと持って採ってもらいました。
今回染めるのに必要な花びらは、予め昨年インタープリターが地道に採って冷凍保存していたものを使います。
花びらは布1枚あたり150g位あれば十分のようです。
これだけの量が必要になるので、あえて見頃を過ぎた花を選んで欲しいんです。
室内に戻ったら、角田さんから模様付けのレクチャーを受けてから作業開始です。
【ビー玉やビーズ、輪ゴムや割り箸を使います】
【ここは染め残したいな】
【模様付け完成です】
模様付けできた布は染液が入るようにしっかりと水に浸しておきます。
次はいよいよ染料づくり。
まずは採ってきたサザンカは花びらだけに仕分けしていきます。
サザンカは蜜が多いため、仕分けていていると手に蜜が付いてきます。
チョウになったように、子ども達は手に付いた蜜を舐めながら仕分け作業。
冷凍保存していた花びらと合わせて、目の細かいネットに入れて水と酢を3:1にした中で揉んでいきます。
そうすると、どんどん泡が出てきます。
【みんなで揉んで色を出していきます】
オプションとしてフリージアの花びらも用意し、参加者に染料から作ってもらいましたが、泡が出るのはサザンカだけ。
なんだか要らなさそうなこの泡。
実は染めるにあたって重要な役割があります。
泡があると染める力(色が残っているということ)があって、染力がなくなると泡が消えていくのだそうです。
この泡が出る理由は角田さんも謎なのだそう。
揉み出しが終わったら、ザルとこし布を使って染料だけを鍋に移します。
【染料の完成です】
これを40℃になるまで火にかけて、みんなで一斉に布を入れます。
バラバラに布を入れてしまうと、先に入れた布が色を吸ってしまい、後から入れた布に色がきれいに入らないためです。
染めている間は布が均等に染まるよう菜箸で混ぜます。
この時、布を突かないよう、布が鍋の中で上下回るようにしてゆっくりと混ぜましょう。
素材によっては破れてしまうことがあるので注意してください。
約15分位染料に付ければ、色が十分布に入っています。
花びら染めの場合は草木染めのように色止めの媒染液はいらないため、染料から取り出したら水洗いして、干せば完成!
【フリージアの染め上がり】
【サザンカの染め上がり】
今回は十分な量の花びらがあったこともあり、昨年よりもサザンカの染め上がりが良いと角田さんも満足のようす。
角田さんから教わる染め物は、危険な化学薬品など使用せずスーパーで売っているもの、そのまま排水しても安全なものを使うため自宅でもできる染め物です。
大人の女性だけでなく、草木特有の柔らかい色合いが楽しめるのでお子さんにも楽しめる体験です。
またどの樹木からどんな色が出るのか分からないため、わくわくしながら試すことができるのも魅力のひとつ。
気軽にできる花びら染めにチャレンジしてみてはいかがでしょうか?
※花びらや草木を採る際は必ず土地所有者に許可を頂き、必要最低限だけにしましょう。
***************2月の体験教室***************
『竹のバウムクーヘン&焼きリンゴ作り』
大人気につき、ただいまキャンセル待ちが発生しています。
詳細は五色台ビジターセンターへお問い合わせください。
TEL:0877-47-2479
2013年12月27日【体験教室】 門松づくり
瀬戸内海国立公園 高松 大林めぐみ
残すところ後4日で年越。
大掃除に餅つき、年越そば(香川ではうどんが主です)やおせち、お世話になった方へのご挨拶など師走は大忙しです。
皆さん、年越準備は進んでいますか?
今月の五色台体験教室は年始には必須!の門松づくりです。
こちらのプログラムも毎年大好評で、
特に今年は1ヶ月前にキャンセル待ちが出るほど。
今回は約40名の参加者、門松は全部で18セット作りました。
【門松を学ぼうクイズ! いくつ分かったかな?】
昨年に引き続き、作業の前にまずは門松について知ろう!です。
門松には関東風と関西風の生け方ががあるということ、
昔は竹が主役ではなくその名通り松が主役だったこと、
門松を玄関に置くのは年神様をお迎えするための依り代になるということなど
意外と知らなかった門松のことを学ぶことができました。
・・・昨年もご参加の方は全問正解しましたよね?
<昨年の門松づくりのようす>
http://c-chushikoku.env.go.jp/blog/setonaikai/a-takamatsu/index_4.html
(2012年12月27日「季節のクラフト教室 門松づくり」
初参加の方はもちろん、何度か体験教室に参加して頂いている方にも
ノコギリの使い方をしっかりレクチャーします。
大きなケガに繋がらないよう、必ず手には軍手を付けましょう。
できるだけ滑り止めの付きの軍手の方が竹や道具がしっかりと持てますよ。
必要な道具を各自揃えたら作業開始です。
【土台になる竹の寸法をとろう】
竹の節が凹が上になるよう確認して寸法を測りましょう。
この時注意しなければいけないのは、竹を回してみて節の1番低い部分を基準に測らないと竹によっては切った時に節に穴が開いてしまい、中に入れるオアシスの水が漏れてしまいます。
それに気を付けながら節の上を9㎝、下を3㎝程度とります。
【うんしょっ あと半分!】
土台になる竹は直径10㎝ほどある大きな竹。
当施設にある竹挽き用ノコギリは大きな竹に比べると刃が少し小さめですが、
竹を回しながら切ったり、家族みんなでまたはお一人の方同士協力しながら
切り出すことができました。
次に本体部分の竹40㎝、35㎝、30㎝が1対になるよう切り出します。
この時、本体の竹3本が土台の竹に入るかどうか見て下さい。
【ずれないようにしっかり持っててね】
竹の斜め切り「そぎ切り」は切り口の長さが合わなかったり、
切っている内に歪んでしまったりと慣れていないとなかなか難しい。
ですが、写真に見える木枠に竹を入れて両脇の切れ目にノコギリを合わせると
一定の長さに揃ったそぎ切りができます。
こうした補助道具は、体験教室にも講師としてまた補助スタッフとしてお世話になっている福西さんが参加者のために作ってくれたものです。
毎年使いますが、本当に便利。
そしてこの竹を切るコツは・・・・
図のように先に斜めに切った後に両側を計って切れば1対できあがり。
手早く作りたいという方、切り口に節をまがたがない場合にはこの方法がオススメ。
参加者の中には立てた時に節の高さが揃うように、そぎ部分の節の見え方が同じようになるようにと、人によってこだわりはさまざま。
作る時は少し手間でも完成した時のことを考えれば苦にはなりません。
これら全てを切り出せたら、土台の竹を水洗いしてきれいに拭き取ります。
本体の竹は香川では主流の関西風並びにして、下側は太めのゴムで括り、
上側をシュロ縄で結びます。
【本体の竹はこれで完成】
とっくり結びは引っ張るだけできっちり固定できる便利な結び方なので
覚えておくと荷造りなどにも役立ちます。
この結び方でなくてもシュロ縄の結び目を後ろに回してしまえば見えないので
固結びでも大丈夫です。
またできる方は10月の一輪挿しプログラムでご紹介した垣根結びにして、あえて結び目を前に出してもいいですね。
結べたら竹を土台に入れて、周りにアオシスを埋めていきます。
【バランスはどうかな?】
今年の生け材も紅梅、白梅、赤松(雌松)、黒松(雄松)、赤白のナンテンや笹と販売している門松と引けをとらない豊富な種類。
松はぱっと見同じに見えますが、手の平に松葉をさしてみてあまり痛くないのが雌松(メンマツ)、痛いのが雄松(オンマツ)と覚えてもらうと雌雄区別がつきやすいと思います。
(ただ中には分かりづらいのも稀にあります。。。)
そして作業開始からおよそ1時間30分。順次できてきましたよ~。
【この出来映え、いかがでしょうか!?】
各々が作った門松はどれも同じものは一つとなく、
そのお家オリジナルの門松が出来上がりました。
もし、もう少し何か足したいなぁという方は生け材を増やしても良いですし、
また水引や土台の周りにオーガンジーを付けてみたりと
いろんな方法でバージョンアップさせることも可能。
さぁ、お正月はもうすぐです。
年神様をきちんとお迎えするためにも門松の準備はお忘れなく。
みなさん、良いお年を。
***************1月の体験教室***************
【サザンカの花びら染め】
今回は人気のサザンカの花びらを使って染め物を作ります。
植物由来の柔らかい色合いを楽しみませんか?
日 時:2014年1月12日(日)13:00~15:30
場 所:五色台クラフトハウス
(ビジターセンター前駐車場から木道を下りて3分)
参加費:100円+別途布代500円~
持ち物:汚れてもいい服装、作品を持ち帰るビニール袋
防寒対策(暖房設備はありません)
問合せ:五色台ビジターセンター TEL:0877-47-2479
http://goshikivc.web.fc2.com/
大掃除に餅つき、年越そば(香川ではうどんが主です)やおせち、お世話になった方へのご挨拶など師走は大忙しです。
皆さん、年越準備は進んでいますか?
今月の五色台体験教室は年始には必須!の門松づくりです。
こちらのプログラムも毎年大好評で、
特に今年は1ヶ月前にキャンセル待ちが出るほど。
今回は約40名の参加者、門松は全部で18セット作りました。
【門松を学ぼうクイズ! いくつ分かったかな?】
昨年に引き続き、作業の前にまずは門松について知ろう!です。
門松には関東風と関西風の生け方ががあるということ、
昔は竹が主役ではなくその名通り松が主役だったこと、
門松を玄関に置くのは年神様をお迎えするための依り代になるということなど
意外と知らなかった門松のことを学ぶことができました。
・・・昨年もご参加の方は全問正解しましたよね?
<昨年の門松づくりのようす>
http://c-chushikoku.env.go.jp/blog/setonaikai/a-takamatsu/index_4.html
(2012年12月27日「季節のクラフト教室 門松づくり」
初参加の方はもちろん、何度か体験教室に参加して頂いている方にも
ノコギリの使い方をしっかりレクチャーします。
大きなケガに繋がらないよう、必ず手には軍手を付けましょう。
できるだけ滑り止めの付きの軍手の方が竹や道具がしっかりと持てますよ。
必要な道具を各自揃えたら作業開始です。
【土台になる竹の寸法をとろう】
竹の節が凹が上になるよう確認して寸法を測りましょう。
この時注意しなければいけないのは、竹を回してみて節の1番低い部分を基準に測らないと竹によっては切った時に節に穴が開いてしまい、中に入れるオアシスの水が漏れてしまいます。
それに気を付けながら節の上を9㎝、下を3㎝程度とります。
【うんしょっ あと半分!】
土台になる竹は直径10㎝ほどある大きな竹。
当施設にある竹挽き用ノコギリは大きな竹に比べると刃が少し小さめですが、
竹を回しながら切ったり、家族みんなでまたはお一人の方同士協力しながら
切り出すことができました。
次に本体部分の竹40㎝、35㎝、30㎝が1対になるよう切り出します。
この時、本体の竹3本が土台の竹に入るかどうか見て下さい。
【ずれないようにしっかり持っててね】
竹の斜め切り「そぎ切り」は切り口の長さが合わなかったり、
切っている内に歪んでしまったりと慣れていないとなかなか難しい。
ですが、写真に見える木枠に竹を入れて両脇の切れ目にノコギリを合わせると
一定の長さに揃ったそぎ切りができます。
こうした補助道具は、体験教室にも講師としてまた補助スタッフとしてお世話になっている福西さんが参加者のために作ってくれたものです。
毎年使いますが、本当に便利。
そしてこの竹を切るコツは・・・・
図のように先に斜めに切った後に両側を計って切れば1対できあがり。
手早く作りたいという方、切り口に節をまがたがない場合にはこの方法がオススメ。
参加者の中には立てた時に節の高さが揃うように、そぎ部分の節の見え方が同じようになるようにと、人によってこだわりはさまざま。
作る時は少し手間でも完成した時のことを考えれば苦にはなりません。
これら全てを切り出せたら、土台の竹を水洗いしてきれいに拭き取ります。
本体の竹は香川では主流の関西風並びにして、下側は太めのゴムで括り、
上側をシュロ縄で結びます。
【本体の竹はこれで完成】
とっくり結びは引っ張るだけできっちり固定できる便利な結び方なので
覚えておくと荷造りなどにも役立ちます。
この結び方でなくてもシュロ縄の結び目を後ろに回してしまえば見えないので
固結びでも大丈夫です。
またできる方は10月の一輪挿しプログラムでご紹介した垣根結びにして、あえて結び目を前に出してもいいですね。
結べたら竹を土台に入れて、周りにアオシスを埋めていきます。
【バランスはどうかな?】
今年の生け材も紅梅、白梅、赤松(雌松)、黒松(雄松)、赤白のナンテンや笹と販売している門松と引けをとらない豊富な種類。
松はぱっと見同じに見えますが、手の平に松葉をさしてみてあまり痛くないのが雌松(メンマツ)、痛いのが雄松(オンマツ)と覚えてもらうと雌雄区別がつきやすいと思います。
(ただ中には分かりづらいのも稀にあります。。。)
そして作業開始からおよそ1時間30分。順次できてきましたよ~。
【この出来映え、いかがでしょうか!?】
各々が作った門松はどれも同じものは一つとなく、
そのお家オリジナルの門松が出来上がりました。
もし、もう少し何か足したいなぁという方は生け材を増やしても良いですし、
また水引や土台の周りにオーガンジーを付けてみたりと
いろんな方法でバージョンアップさせることも可能。
さぁ、お正月はもうすぐです。
年神様をきちんとお迎えするためにも門松の準備はお忘れなく。
みなさん、良いお年を。
***************1月の体験教室***************
【サザンカの花びら染め】
今回は人気のサザンカの花びらを使って染め物を作ります。
植物由来の柔らかい色合いを楽しみませんか?
日 時:2014年1月12日(日)13:00~15:30
場 所:五色台クラフトハウス
(ビジターセンター前駐車場から木道を下りて3分)
参加費:100円+別途布代500円~
持ち物:汚れてもいい服装、作品を持ち帰るビニール袋
防寒対策(暖房設備はありません)
問合せ:五色台ビジターセンター TEL:0877-47-2479
http://goshikivc.web.fc2.com/
2013年12月11日【屋島】 まだまだ、そしてこれから見頃です
瀬戸内海国立公園 高松 大林めぐみ
私の住んでいる地域では初霜が下り、そして氷点下を迎える週初めの朝となりました。
霜が下りた日中は晴れることが多いため定点観測日より!と思い向かったのですが、あっという間に薄曇りに・・・。
そんな薄曇りとは対照的に屋島では色鮮やかな景色を見せてくれました。
【獅子の霊巌より(屋島南嶺)】
【観古亭前より(屋島南嶺)】
【魚見台東壁(屋島北嶺)】
獅子の霊巌は談古嶺(南嶺)、遊鶴亭(北嶺)と共に屋島三大展望地のひとつ。
ここからは北嶺西斜面~備讃瀬戸~高松市街地~讃岐山脈と広く眺められ、観光客の多くはここからの眺望に感嘆の声を挙げる展望スポットです。
この「獅子の霊巌」とは、下方の断崖に見える大きな岩が獅子の頭に似ていることからそう呼ばれています。
北嶺にある魚見台は、その名通り漁師が魚影を探し、沖の漁師に知らせた場所と云われています。
それより昔は瀬戸内海を行き来する船を監視する見張り台だったようです。
また日本書紀にも記されている通り、白村江の戦いに敗れたのをきっかけに唐(中国)や新羅(朝鮮)からの侵攻を懸念した大和朝廷が対馬~瀬戸内海沿岸に整備した防御用の城として屋島・古代山城が築かれました。
そのことから屋島は重要な要塞として位置づけられていたことが分かります。
魚見台で見張りをしていた人達は気を張りつつも、晩秋の頃には紅葉を眺めて気持ちを休めていたのでしょうかね。
目を楽しませてくれるのは遠景だけでなく近景にもありました。
【まだ色付きがきれいなハゼやイロハモミジ】
もう少し紅葉が楽しめそうな屋島。
根香寺や白峯寺のように極彩色に染まる紅葉ではないのですが、黄色やオレンジ、落葉の茶色が優しい色合いを出しています。
普段見る屋島は緑濃くどっしり構えたように見えますが、晩秋~初冬の時期はやわらかにお化粧したしとやかな屋島を眺められます。
さぁ、こちらは今から見頃を迎えます。
【屋島城址(屋島南嶺)】
【談古嶺周辺遊歩道(屋島南嶺)】
南嶺の園路を彩るのは白に薄紅色、濃紅色をしたサザンカやタチカンツバキ。
大ぶりの花が咲く樹木が少ない屋島の中で1番多く見られるのがこれらではないでしょうか。
屋島城址展望地のタチカンツバキも見応えは十分ですが、1番のお薦めポイントはケーブルカー山上駅への分岐から談古嶺へと続く南嶺東側の遊歩道です。
こちらでは花に囲まれた園路を歩き、東側には寿永4年(1185年)に起こった源平屋島合戦の舞台・檀ノ浦を望むことができます。
また屋島西対岸には、源氏が海上から攻めてくると予想し、平氏が軍船を隠していたとされる『船隠し』を眺められるので、冬の花を楽しみたい方だけでなく歴史に興味のある方にも楽しめるルートです。
まだまだ色付いている紅黄葉、そして見頃を迎える花を同時に楽しめるのは今だけです。
この時期をお見逃しなく☆
霜が下りた日中は晴れることが多いため定点観測日より!と思い向かったのですが、あっという間に薄曇りに・・・。
そんな薄曇りとは対照的に屋島では色鮮やかな景色を見せてくれました。
【獅子の霊巌より(屋島南嶺)】
【観古亭前より(屋島南嶺)】
【魚見台東壁(屋島北嶺)】
獅子の霊巌は談古嶺(南嶺)、遊鶴亭(北嶺)と共に屋島三大展望地のひとつ。
ここからは北嶺西斜面~備讃瀬戸~高松市街地~讃岐山脈と広く眺められ、観光客の多くはここからの眺望に感嘆の声を挙げる展望スポットです。
この「獅子の霊巌」とは、下方の断崖に見える大きな岩が獅子の頭に似ていることからそう呼ばれています。
北嶺にある魚見台は、その名通り漁師が魚影を探し、沖の漁師に知らせた場所と云われています。
それより昔は瀬戸内海を行き来する船を監視する見張り台だったようです。
また日本書紀にも記されている通り、白村江の戦いに敗れたのをきっかけに唐(中国)や新羅(朝鮮)からの侵攻を懸念した大和朝廷が対馬~瀬戸内海沿岸に整備した防御用の城として屋島・古代山城が築かれました。
そのことから屋島は重要な要塞として位置づけられていたことが分かります。
魚見台で見張りをしていた人達は気を張りつつも、晩秋の頃には紅葉を眺めて気持ちを休めていたのでしょうかね。
目を楽しませてくれるのは遠景だけでなく近景にもありました。
【まだ色付きがきれいなハゼやイロハモミジ】
もう少し紅葉が楽しめそうな屋島。
根香寺や白峯寺のように極彩色に染まる紅葉ではないのですが、黄色やオレンジ、落葉の茶色が優しい色合いを出しています。
普段見る屋島は緑濃くどっしり構えたように見えますが、晩秋~初冬の時期はやわらかにお化粧したしとやかな屋島を眺められます。
さぁ、こちらは今から見頃を迎えます。
【屋島城址(屋島南嶺)】
【談古嶺周辺遊歩道(屋島南嶺)】
南嶺の園路を彩るのは白に薄紅色、濃紅色をしたサザンカやタチカンツバキ。
大ぶりの花が咲く樹木が少ない屋島の中で1番多く見られるのがこれらではないでしょうか。
屋島城址展望地のタチカンツバキも見応えは十分ですが、1番のお薦めポイントはケーブルカー山上駅への分岐から談古嶺へと続く南嶺東側の遊歩道です。
こちらでは花に囲まれた園路を歩き、東側には寿永4年(1185年)に起こった源平屋島合戦の舞台・檀ノ浦を望むことができます。
また屋島西対岸には、源氏が海上から攻めてくると予想し、平氏が軍船を隠していたとされる『船隠し』を眺められるので、冬の花を楽しみたい方だけでなく歴史に興味のある方にも楽しめるルートです。
まだまだ色付いている紅黄葉、そして見頃を迎える花を同時に楽しめるのは今だけです。
この時期をお見逃しなく☆
2013年12月02日【自然情報】 どこもかしこも冬支度
瀬戸内海国立公園 高松 大林めぐみ
毎日の最低気温が5℃前後と本当に寒くなってきましたね。
行き交う人の服装もダウンやマフラー、手袋とすっかり冬の服装に様変わりしました。
人の生活が冬仕様になれば、もちろん山の中も冬越し準備の真っ只中。
そんな秋の終わりを迎える様子が屋島と五色台で見つけられました。
【アキノキリンソウ】キク科アキノキリンソウ属
【ノコンギク】キク科シオン属
まだ花はきれいに咲いていましたが、秋を彩るこの花もそろそろ見納めとなりそうです。アキノキリンソウは主に休暇村駐車場下広場に、ノコンギクは休暇村~テニスコート~クラフトハウス間の遊歩道内で見られます。
もう少し秋を楽しみたい方はお早めに。
この時期になると樹上にあった紅葉が下に落ち、地面を赤く、絨毯のように染め上げ、風景を楽しむ目線も下へと移り変わります。
そうなると自然に目に入ってくるのは落ちてきた木の実。
【まだ栗が残っていました】
秋の味覚のひとつ、栗。美味しいですよねぇ。
栗ご飯に栗きんとん、モンブランケーキなどお店に並ぶものも栗一色になるほど秋の代表的な食べ物。
五色台にはたくさんの栗の木があり、散策しているとイガグリをたくさん見かけます。
ここのは主にシバグリという実は小ぶりながらも甘みのある美味しい栗です。
栗も全て落ち、イガグリに残っているのはごく稀。
というのも、落ちた栗のほとんどは人ではなくイノシシのお腹の中へ。
蹄や固い鼻を使って上手くイガを割り、栗を取り出して食べてしまいます。
だけど、栗の木がないところは何を食べているの?
【ドングリの食痕】
こちらは屋島に落ちていたドングリの殻。
先日捕獲されたイノシシの胃の中にはドングリがびっしり詰まっていたそうです。胃の中のドングリに殻は付いておらず、しかも人間でも取るのが面倒な渋皮まできれいに取って食べていたそうです。
なんとも器用なイノシシですが、最近では山に餌が少なくなったせいか人里まで下りてきては作物を荒らしたり、人への被害などが問題となり、有害鳥獣駆除の対象となっています。
イノシシをはじめとする野生生物は、人間が怖くて威嚇したり攻撃するのがほとんどです。イノシシと出会ってしまったら、声を上げず、ゆっくりとその場から離れるようにしましょう。
さて、ここからは苦手な方には苦手な生き物を。
落ち葉が増えてくると、それを食べる生き物やその下で越冬する生き物を見ることができます。
【ヤスデ】
ダンゴムシのように丸くなって少し窪んだ所にいました。
少し離れて見ると黄色と黒色の縞模様で、ヤスデだと思いませんでした。
ヤスデとムカデって固そうな外殻の節が連なり、足がたくさんあり見た目よく似てますよね。しかし、よーく見ると違いが分かります。
ムカデは節足動物・唇足(しんきゃく)網というグループになり、1節に足が1対(左右に1本ずつ)あります。
ヤスデは節足動物・倍脚(ばいきゃく)網というグループで、1節に足が2対(左右に2本ずつ)あります。
ヤスデの方がムカデよりも足が2倍ほど多いので動きが速い?と思うかもしれませんが逆なんです。ムカデの方が動きは断然速いです。
それには食性が関係しています。
ムカデは肉食性で生きた昆虫など捕食するため、素早く動かないと餌に有り付けません。
しかし、ヤスデは草食性で主に腐葉土、たまに動物の死体を食べますが、捕食対象物が動かないものなので襲って食べるという必要がないんですね。
休暇村のテニスコート下にある遊歩道上には、何やらうごめくものが・・・。
(本当に苦手な方はごめんなさい!)
【ケバエの幼虫】
野鳥観察会中に見つけたのですが、これには野鳥を守る会会員も釘付け。
拳くらいの大きさの塊が遊歩道上に6ヶ所くらいあって、どれを見てもウヨウヨと元気に動いていました。
調べてみると、幼虫は腐食質を食べるようで落ち葉や腐葉土上にいることが多く、種類によっては食糞のケバエもいるようです。
いわば分解の役割を持った生き物。
見た目気持ち悪いですが、これらがいることによってその土壌の栄養分がより豊かになり、植物が成長して、また他の生き物へ繋がる大事な役割を持っていることが分かりました。
今の時期だからこそ見つけられる生き物観察。
冬支度の方法は生き物によってさまざまです。
どんな生き物がどんな所でどんなふうに冬を過ごすのだろう?
そんな好奇心を満たしてくれるのは、意外と冬かもしれませんよ。
行き交う人の服装もダウンやマフラー、手袋とすっかり冬の服装に様変わりしました。
人の生活が冬仕様になれば、もちろん山の中も冬越し準備の真っ只中。
そんな秋の終わりを迎える様子が屋島と五色台で見つけられました。
【アキノキリンソウ】キク科アキノキリンソウ属
【ノコンギク】キク科シオン属
まだ花はきれいに咲いていましたが、秋を彩るこの花もそろそろ見納めとなりそうです。アキノキリンソウは主に休暇村駐車場下広場に、ノコンギクは休暇村~テニスコート~クラフトハウス間の遊歩道内で見られます。
もう少し秋を楽しみたい方はお早めに。
この時期になると樹上にあった紅葉が下に落ち、地面を赤く、絨毯のように染め上げ、風景を楽しむ目線も下へと移り変わります。
そうなると自然に目に入ってくるのは落ちてきた木の実。
【まだ栗が残っていました】
秋の味覚のひとつ、栗。美味しいですよねぇ。
栗ご飯に栗きんとん、モンブランケーキなどお店に並ぶものも栗一色になるほど秋の代表的な食べ物。
五色台にはたくさんの栗の木があり、散策しているとイガグリをたくさん見かけます。
ここのは主にシバグリという実は小ぶりながらも甘みのある美味しい栗です。
栗も全て落ち、イガグリに残っているのはごく稀。
というのも、落ちた栗のほとんどは人ではなくイノシシのお腹の中へ。
蹄や固い鼻を使って上手くイガを割り、栗を取り出して食べてしまいます。
だけど、栗の木がないところは何を食べているの?
【ドングリの食痕】
こちらは屋島に落ちていたドングリの殻。
先日捕獲されたイノシシの胃の中にはドングリがびっしり詰まっていたそうです。胃の中のドングリに殻は付いておらず、しかも人間でも取るのが面倒な渋皮まできれいに取って食べていたそうです。
なんとも器用なイノシシですが、最近では山に餌が少なくなったせいか人里まで下りてきては作物を荒らしたり、人への被害などが問題となり、有害鳥獣駆除の対象となっています。
イノシシをはじめとする野生生物は、人間が怖くて威嚇したり攻撃するのがほとんどです。イノシシと出会ってしまったら、声を上げず、ゆっくりとその場から離れるようにしましょう。
さて、ここからは苦手な方には苦手な生き物を。
落ち葉が増えてくると、それを食べる生き物やその下で越冬する生き物を見ることができます。
【ヤスデ】
ダンゴムシのように丸くなって少し窪んだ所にいました。
少し離れて見ると黄色と黒色の縞模様で、ヤスデだと思いませんでした。
ヤスデとムカデって固そうな外殻の節が連なり、足がたくさんあり見た目よく似てますよね。しかし、よーく見ると違いが分かります。
ムカデは節足動物・唇足(しんきゃく)網というグループになり、1節に足が1対(左右に1本ずつ)あります。
ヤスデは節足動物・倍脚(ばいきゃく)網というグループで、1節に足が2対(左右に2本ずつ)あります。
ヤスデの方がムカデよりも足が2倍ほど多いので動きが速い?と思うかもしれませんが逆なんです。ムカデの方が動きは断然速いです。
それには食性が関係しています。
ムカデは肉食性で生きた昆虫など捕食するため、素早く動かないと餌に有り付けません。
しかし、ヤスデは草食性で主に腐葉土、たまに動物の死体を食べますが、捕食対象物が動かないものなので襲って食べるという必要がないんですね。
休暇村のテニスコート下にある遊歩道上には、何やらうごめくものが・・・。
(本当に苦手な方はごめんなさい!)
【ケバエの幼虫】
野鳥観察会中に見つけたのですが、これには野鳥を守る会会員も釘付け。
拳くらいの大きさの塊が遊歩道上に6ヶ所くらいあって、どれを見てもウヨウヨと元気に動いていました。
調べてみると、幼虫は腐食質を食べるようで落ち葉や腐葉土上にいることが多く、種類によっては食糞のケバエもいるようです。
いわば分解の役割を持った生き物。
見た目気持ち悪いですが、これらがいることによってその土壌の栄養分がより豊かになり、植物が成長して、また他の生き物へ繋がる大事な役割を持っていることが分かりました。
今の時期だからこそ見つけられる生き物観察。
冬支度の方法は生き物によってさまざまです。
どんな生き物がどんな所でどんなふうに冬を過ごすのだろう?
そんな好奇心を満たしてくれるのは、意外と冬かもしれませんよ。
2013年11月29日【体験教室】 冬の五色台で野鳥さがし
瀬戸内海国立公園 高松 大林めぐみ
今月2本目の体験教室は野鳥観察会。
ビジターセンター(以下VC)周辺では10月中旬から冬鳥が見られるようになり、暑い夏の頃とは違った野鳥たちを観察することができます。
また近くには森だけでなく大きな池や施設もあるため、人間の生活と密接した野鳥から水鳥、普段なかなか見られない猛禽類など見られる野鳥もさまざまです。
さぁ、今回はどんな野鳥が見られるのでしょうか?
【図鑑と双眼鏡を持って、野鳥探しへ出発!】
VCを出ると、早速いろんな鳴き声が聞こえてきます。
野鳥を探す時は飛んでいる野鳥を見つけるのではなく、鳴き声で何の野鳥がいるのか、どの辺りから聞こえるのかで探すことが多いです。
さて、皆さんは同じ種類でも時期によって鳴き声が違う野鳥がいることを
ご存知ですか?
前回、野鳥観察会を開催したのは3月。
春は野鳥たちにとって繁殖期であり求婚の季節。
その時期に聞こえるのは、「ここはうちの棲むところだ!」というふうな縄張り宣言や「僕と結婚して下さい!」というプロポーズの意味を持つ『さえずり』と呼ばれる鳴き声です。
繁殖期のさえずり以外は『地鳴き』と呼ばれる普段の声。
例えば、ウグイス。
鳴き声といえば・・・? 大抵の人は「ホーホケキョ」と答えますね。
ですが、今の時期はというと・・・? 実は「チャッチャッ」と鳴くんです。
この「ホーホケキョ」が聞こえるのは春頃。ということはこれが『さえずり』。
「チャッチャッ」が普段の声『地鳴き』です。
また早春の頃は、少し下手な「ホーホケキョ」が聞こえてきます。
これは『口舌り(ぐぜり)』といい、さえずりの練習段階や繁殖期以外に聞かれる、つぶやくようなはっきりしない鳴き声のことを言います。
<ウグイスの鳴き声=ホーホケキョ>と思っている方は、<ウグイス=春の野鳥>と感じている方が多いかもしれませんが、ウグイスは留鳥といって1年中見られる野鳥なんですよ。
キャンプ場の中では、留鳥のメジロやスズメ、カワラヒワ、冬鳥のジョウビタキの雌が見られましたが、参加者の視線が気になるとすぐに飛んでいってしまいます。
そんな中、みんなが一斉に望遠鏡をセットし出しました!
【みんなの目先には何が・・・】
【ミサゴでした!】
VC裏にあるタンベ池の向こう側では、ほぼ毎年ミサゴが営巣しています。
餌場とする海も比較的近いため、営巣には良い場所なのだそう。
ミサゴは営巣中、特にヒナがいる時期は神経が過敏になっていて、どんなに遠くからでも視線を感じると雄が上空で見張り、雌は巣でヒナを守るように警戒する姿が見られます。
今の時期は繁殖期でもないためか、私達にその姿をじっくりと見せてくれました。
※広島ARがミサゴについて書いていますのでご参考に。
http://c-chushikoku.env.go.jp/blog/setonaikai/a-hiroshima/index.html
(2013年11月21日「猛禽類ミサゴ」
キャンプ場~休暇村へ行く途中では、野鳥の名前が付いた植物を見つけました。
【ヒヨドリジョウゴ】ナス科
名前の由来はヒヨドリが好んで赤い実を食べるという説が多いのですが、実際は・・・食べている姿は見られないようです。
このヒヨドリジョウゴには、ジャガイモの新芽と同じソラニンという神経毒を含んでいます。美味しそうだと思っても絶対口にはしないでください。
ただ毒性もある半面、解熱、利尿の薬効や東北地方のある地域では帯状疱疹の民間療法として使われることもあるそうです。
【休暇村展望デッキからは・・・】
トビや30羽のツグミの群れ、ハシブトガラス、望遠鏡でモズの姿を観察しました。
また休暇村駐車場近辺はサクラが多いため、首元が紅桃色したウソが寄って来やすいのだそうです。今の時期、「ヒー」と口笛のような地鳴きが聞こえたら、近くにウソがいるかもしれません。
この日は約20種の野鳥の姿もしくは鳴き声を確認することができました。
また野鳥を探すのではなく、このようなものが見つかるとその野鳥がいたことが分かります。
冬は寒くて外に出るのが億劫になるかもしれませんが、野鳥観察は室内からでもできます。
自宅や学校などの庭にはどんな野鳥がやってくるのか観察してみてください。
鳴き声は何かの言葉に例えられることもできるのでどんな風に聞こえるのか、またみんなで鳴き真似をしてみても楽しいですね。
※体験教室当日、ほぼ毎週五色台のフィールドで活動しているお山歩隊(おさんぽたい)の皆さんが作った昼食にご相伴させて頂きました♪
【メニューはパエリアとクリームシチューでした】
大変美味しかったです。ありがとうございました!
皆さんは昼食後、リース作りをしにまた森の中へ出かけられました。
ビジターセンター(以下VC)周辺では10月中旬から冬鳥が見られるようになり、暑い夏の頃とは違った野鳥たちを観察することができます。
また近くには森だけでなく大きな池や施設もあるため、人間の生活と密接した野鳥から水鳥、普段なかなか見られない猛禽類など見られる野鳥もさまざまです。
さぁ、今回はどんな野鳥が見られるのでしょうか?
【図鑑と双眼鏡を持って、野鳥探しへ出発!】
VCを出ると、早速いろんな鳴き声が聞こえてきます。
野鳥を探す時は飛んでいる野鳥を見つけるのではなく、鳴き声で何の野鳥がいるのか、どの辺りから聞こえるのかで探すことが多いです。
さて、皆さんは同じ種類でも時期によって鳴き声が違う野鳥がいることを
ご存知ですか?
前回、野鳥観察会を開催したのは3月。
春は野鳥たちにとって繁殖期であり求婚の季節。
その時期に聞こえるのは、「ここはうちの棲むところだ!」というふうな縄張り宣言や「僕と結婚して下さい!」というプロポーズの意味を持つ『さえずり』と呼ばれる鳴き声です。
繁殖期のさえずり以外は『地鳴き』と呼ばれる普段の声。
例えば、ウグイス。
鳴き声といえば・・・? 大抵の人は「ホーホケキョ」と答えますね。
ですが、今の時期はというと・・・? 実は「チャッチャッ」と鳴くんです。
この「ホーホケキョ」が聞こえるのは春頃。ということはこれが『さえずり』。
「チャッチャッ」が普段の声『地鳴き』です。
また早春の頃は、少し下手な「ホーホケキョ」が聞こえてきます。
これは『口舌り(ぐぜり)』といい、さえずりの練習段階や繁殖期以外に聞かれる、つぶやくようなはっきりしない鳴き声のことを言います。
<ウグイスの鳴き声=ホーホケキョ>と思っている方は、<ウグイス=春の野鳥>と感じている方が多いかもしれませんが、ウグイスは留鳥といって1年中見られる野鳥なんですよ。
キャンプ場の中では、留鳥のメジロやスズメ、カワラヒワ、冬鳥のジョウビタキの雌が見られましたが、参加者の視線が気になるとすぐに飛んでいってしまいます。
そんな中、みんなが一斉に望遠鏡をセットし出しました!
【みんなの目先には何が・・・】
【ミサゴでした!】
VC裏にあるタンベ池の向こう側では、ほぼ毎年ミサゴが営巣しています。
餌場とする海も比較的近いため、営巣には良い場所なのだそう。
ミサゴは営巣中、特にヒナがいる時期は神経が過敏になっていて、どんなに遠くからでも視線を感じると雄が上空で見張り、雌は巣でヒナを守るように警戒する姿が見られます。
今の時期は繁殖期でもないためか、私達にその姿をじっくりと見せてくれました。
※広島ARがミサゴについて書いていますのでご参考に。
http://c-chushikoku.env.go.jp/blog/setonaikai/a-hiroshima/index.html
(2013年11月21日「猛禽類ミサゴ」
キャンプ場~休暇村へ行く途中では、野鳥の名前が付いた植物を見つけました。
【ヒヨドリジョウゴ】ナス科
名前の由来はヒヨドリが好んで赤い実を食べるという説が多いのですが、実際は・・・食べている姿は見られないようです。
このヒヨドリジョウゴには、ジャガイモの新芽と同じソラニンという神経毒を含んでいます。美味しそうだと思っても絶対口にはしないでください。
ただ毒性もある半面、解熱、利尿の薬効や東北地方のある地域では帯状疱疹の民間療法として使われることもあるそうです。
【休暇村展望デッキからは・・・】
トビや30羽のツグミの群れ、ハシブトガラス、望遠鏡でモズの姿を観察しました。
また休暇村駐車場近辺はサクラが多いため、首元が紅桃色したウソが寄って来やすいのだそうです。今の時期、「ヒー」と口笛のような地鳴きが聞こえたら、近くにウソがいるかもしれません。
この日は約20種の野鳥の姿もしくは鳴き声を確認することができました。
また野鳥を探すのではなく、このようなものが見つかるとその野鳥がいたことが分かります。
冬は寒くて外に出るのが億劫になるかもしれませんが、野鳥観察は室内からでもできます。
自宅や学校などの庭にはどんな野鳥がやってくるのか観察してみてください。
鳴き声は何かの言葉に例えられることもできるのでどんな風に聞こえるのか、またみんなで鳴き真似をしてみても楽しいですね。
※体験教室当日、ほぼ毎週五色台のフィールドで活動しているお山歩隊(おさんぽたい)の皆さんが作った昼食にご相伴させて頂きました♪
【メニューはパエリアとクリームシチューでした】
大変美味しかったです。ありがとうございました!
皆さんは昼食後、リース作りをしにまた森の中へ出かけられました。
2013年11月22日【紅葉情報】 寒霞渓、色づいていますよ
瀬戸内海国立公園 高松 大林めぐみ
今週19日には早くも寒霞渓(標高612m)では初冠雪が見られるほどぐっと寒くなってきました。
紅葉情報をお届けするには少し遅くなりましたが、現在の寒霞渓をご紹介します。
寒霞渓は、耶馬溪(大分県)、妙義山(群馬県)とともに日本三大渓谷美または三大奇勝のひとつ。
※日本三大渓谷(峡谷)とは別です。
<清津峡(新潟県)、黒部峡谷(富山県)、大杉峡谷(三重県)>
そのため1年の中でも11月の紅葉シーズンが1番観光客も多く、賑わう時期なのです。
まずは土庄港から銚子渓を抜け、寒霞渓を一望できる展望台へ。
【四方指展望台】
ここは大型観光バスがなかなか立ち寄らないため、混雑することもなく、しかも寒霞渓を一望できるとっておきの展望台です。
山頂展望台よりも高い場所のため、奇岩景勝を下に眺めることのできる唯一のビュースポット。
9月に訪れた時は野生の猿もたくさんいたのですが、今の時期は人の出入りが多いせいか見られませんでした。
しかし!どこからともなくやってくるので、手荷物などは十分に注意して下さいね。
そして、最も賑わう山頂の三笠園地へ。
【三笠園地 山頂展望台】
正面には内海湾、右側には表12景が見られる渓谷です。
ここからの景色を見て、
「○○谷よりもキレイだわ」「すごーい!!」という観光客の声に思わず嬉しくなります。
そして、展望台はここだけではありません。
この日は山頂でも暖かく、歩くにはもってこいの気候でした。
そのせいか観光客の多くは展望地を全て回っていたように見られました。
また、山頂駐車場近くにある四阿にはボランティアガイドさんもスタンバイしていたので、ガイドさんに案内してもらいながら寒霞渓を楽しんでいる観光客を多く見られました。
ただ眺めるよりは、説明しながら回った方がより楽しいですしね。
【三笠園地から四望頂への遊歩道】
【鷹取展望台】
ここからの眺望もなかなかのものです。
午前中は陽も照っており、内海湾の照り返しや紅葉が映え、より展望日よりだったのではないでしょうか。
また展望台からだけでなく、ロープウェーを使うと谷を抜けて、より一層奇岩が近くに見られるので圧巻です。
ただ、臨時運行で通常より増便してはいるのですが、団体客の利用が多いため少し混雑しています。
お昼前後に集中するようなので、午前中もしくは時間に余裕を見て乗車してみてください。
そのロープウェー下山口がこちら。
【紅雲亭 駐車場から見上げたようす】
駐車場案内係の方が、「酷暑やったから、赤くならんと枯れると思ったけど、意外ときれいに紅葉したわ~」とおっしゃっていました。
ここだけでも十分に楽しめる紅葉スポット。
すぐ近くには遊歩道登山口もあるので、時間のある方は是非歩いてみて下さいね。
ここから表神懸遊歩道を歩いて山頂までは1時間30分程度みておくといいでしょう。
寒霞渓山頂付近は終盤を迎えましたが、麓への道はまだまだきれいです。
また上から眺めるだけでなく、下から寒霞渓の雄大な渓谷美を眺めてみてもいがかでしょうか。
【山頂から麓へ下りる車道から見上げる】
紅葉情報をお届けするには少し遅くなりましたが、現在の寒霞渓をご紹介します。
寒霞渓は、耶馬溪(大分県)、妙義山(群馬県)とともに日本三大渓谷美または三大奇勝のひとつ。
※日本三大渓谷(峡谷)とは別です。
<清津峡(新潟県)、黒部峡谷(富山県)、大杉峡谷(三重県)>
そのため1年の中でも11月の紅葉シーズンが1番観光客も多く、賑わう時期なのです。
まずは土庄港から銚子渓を抜け、寒霞渓を一望できる展望台へ。
【四方指展望台】
ここは大型観光バスがなかなか立ち寄らないため、混雑することもなく、しかも寒霞渓を一望できるとっておきの展望台です。
山頂展望台よりも高い場所のため、奇岩景勝を下に眺めることのできる唯一のビュースポット。
9月に訪れた時は野生の猿もたくさんいたのですが、今の時期は人の出入りが多いせいか見られませんでした。
しかし!どこからともなくやってくるので、手荷物などは十分に注意して下さいね。
そして、最も賑わう山頂の三笠園地へ。
【三笠園地 山頂展望台】
正面には内海湾、右側には表12景が見られる渓谷です。
ここからの景色を見て、
「○○谷よりもキレイだわ」「すごーい!!」という観光客の声に思わず嬉しくなります。
そして、展望台はここだけではありません。
この日は山頂でも暖かく、歩くにはもってこいの気候でした。
そのせいか観光客の多くは展望地を全て回っていたように見られました。
また、山頂駐車場近くにある四阿にはボランティアガイドさんもスタンバイしていたので、ガイドさんに案内してもらいながら寒霞渓を楽しんでいる観光客を多く見られました。
ただ眺めるよりは、説明しながら回った方がより楽しいですしね。
【三笠園地から四望頂への遊歩道】
【鷹取展望台】
ここからの眺望もなかなかのものです。
午前中は陽も照っており、内海湾の照り返しや紅葉が映え、より展望日よりだったのではないでしょうか。
また展望台からだけでなく、ロープウェーを使うと谷を抜けて、より一層奇岩が近くに見られるので圧巻です。
ただ、臨時運行で通常より増便してはいるのですが、団体客の利用が多いため少し混雑しています。
お昼前後に集中するようなので、午前中もしくは時間に余裕を見て乗車してみてください。
そのロープウェー下山口がこちら。
【紅雲亭 駐車場から見上げたようす】
駐車場案内係の方が、「酷暑やったから、赤くならんと枯れると思ったけど、意外ときれいに紅葉したわ~」とおっしゃっていました。
ここだけでも十分に楽しめる紅葉スポット。
すぐ近くには遊歩道登山口もあるので、時間のある方は是非歩いてみて下さいね。
ここから表神懸遊歩道を歩いて山頂までは1時間30分程度みておくといいでしょう。
寒霞渓山頂付近は終盤を迎えましたが、麓への道はまだまだきれいです。
また上から眺めるだけでなく、下から寒霞渓の雄大な渓谷美を眺めてみてもいがかでしょうか。
【山頂から麓へ下りる車道から見上げる】
2013年11月18日【紅葉情報】 五色台ビジターセンターより発信中!
瀬戸内海国立公園 高松 大林めぐみ
秋というより冬の顔がちらほら見えるような気候になってきました。
あちらこちらの国立公園からも紅葉情報が発信されていますが、
今年も五色台ビジターセンターからは五色台の紅葉スポット4ヶ所の状況を発信中です!
<五色台ビジターセンターHP>
http://goshikivc.web.fc2.com/
四国霊場八十八箇所の根香寺(ねごろじ)と白峯寺(しらみねじ)の紅葉は、県内でも屈指の紅葉名所ですが、その道すがらもきれいな紅葉が見られますよ。
【11月14日 高松から根香寺へ向かうスカイライン】
【11月14日 中山休憩所を抜け、ビジターセンター方面へ】
この時はまだ3割程度の紅葉。
もう少ししたらカエデやハゼの赤やサクラの黄葉が濃くなり、紅葉のトンネルが出来上がりますよ。
道中の紅葉がきれいで車をそのまま停めて鑑賞する方がたまにいます。
五色台など山中の車道は道路幅も広くなく、またカーブの多いので車道上には停車せず、拡幅部のある場所で安全を確かめて駐停車しましょう。
またハザードランプもきちんと付けて下さい。
今週はさらに朝晩の冷え込みが増すようです。
寒さ対策を万全にして、あっという間に終わってしまう秋を楽しみましょう。
あちらこちらの国立公園からも紅葉情報が発信されていますが、
今年も五色台ビジターセンターからは五色台の紅葉スポット4ヶ所の状況を発信中です!
<五色台ビジターセンターHP>
http://goshikivc.web.fc2.com/
四国霊場八十八箇所の根香寺(ねごろじ)と白峯寺(しらみねじ)の紅葉は、県内でも屈指の紅葉名所ですが、その道すがらもきれいな紅葉が見られますよ。
【11月14日 高松から根香寺へ向かうスカイライン】
【11月14日 中山休憩所を抜け、ビジターセンター方面へ】
この時はまだ3割程度の紅葉。
もう少ししたらカエデやハゼの赤やサクラの黄葉が濃くなり、紅葉のトンネルが出来上がりますよ。
道中の紅葉がきれいで車をそのまま停めて鑑賞する方がたまにいます。
五色台など山中の車道は道路幅も広くなく、またカーブの多いので車道上には停車せず、拡幅部のある場所で安全を確かめて駐停車しましょう。
またハザードランプもきちんと付けて下さい。
今週はさらに朝晩の冷え込みが増すようです。
寒さ対策を万全にして、あっという間に終わってしまう秋を楽しみましょう。
2013年10月22日【体験教室】 竹の一輪挿し&植物ウォッチング
瀬戸内海国立公園 高松 大林めぐみ
朝晩の冷え込みがぐっと増しましたね。
体調を崩しやすい時期なので、体温調整できる服装でお過ごし下さい。
さて、10月の体験教室は五色台にあるマダケを使って壁掛けできる一輪挿しを作ります。
昨年までの『雑草生け花』で作っていた花器は竹を横か縦に切るだけでしたが、今回はバージョンアップします。
講師は、讃岐の凧工房主宰している林保雄さん。
林さんは大きく立派な和凧や竹で作った精巧なストラップや置物など作られており、和凧ワークショップも開いています。
今年1月にビジターセンターで和凧を展示させて頂いたのも、林さんの和凧なのです。
今年も展示をお願いする予定なので、ビジターセンターHPを随時チェック★
その一輪挿しを作るにも生けるものが必要ですね。
アイスブレイクを兼ねた植物探しに出かけます。
この日の天気は生憎の雨模様でしたが、皆さんのやる気が伝わったのか、植物探しに出かける時間だけは雨が止みました。
「あっ、ノブドウ見つけた!」
ツル状の茎に青~紫色をした実を見つけました。これだけでも見映えのする素材です。
これとよく似たのに「ヤマブドウ」があり、ビジターセンター周辺でも見られます。
ヤマブドウは食べられますが、見つけたノブドウは食べられませんのでご注意を。
概ねの見分け方は、葉の切れ込みが浅いのが「ヤマブドウ」で、葉の切れ込みが深いのが「ノブドウ」ですが、ノブドウの葉は変異して切れ込みがやや浅いものもあるので見分けに迷うようなら止めておきましょう。
さて、こちらは何をしているのでしょう・・・?
「なんだか嗅いだことのある匂いがする」
これは「フユザンショウ」。
大人達が「何の匂いだろう」と嗅いでいると、小さな女の子が「ミカンの匂いー」
そう。サンショウはミカン科の植物なのでミカンの香りがするのです。
実を潰して嗅ぐと辺り一杯に香りが広がります。
他にも匂いを嗅ぐと面白いのが「ヘクソカズラ」や草木染めで使う「クサギ」の葉。
さぁ、どんな匂いがするのか是非試してみて下さいね。
左上:クサギ 右上:ヘクソカズラ(別名ヤイトバナ)
左下:フユザンショウ 右下:ノブドウ
色付きのいい葉や実を見つけると思わず触って見たくなりますが、ウルシ、ハゼ、ヌルデには触らないよう気を付けて下さい!被れてしまいますよ。
クラフトハウスに戻って、本日の体験教室のメイン:一輪挿しづくりです。
まずは竹を選び、飾るスペースに合った長さに切り出します。
みなさん大抵2~3節分+上下の節から10㎝位余部を残して切っていました。
竹を回しながら切ると切りやすいのだそう。
そのままの切り口は手など切りやすいので、小刀かサンドペーパーで滑らかにします。
下側の節の上方にインシュロックという結束バンドのようなものでがっちり固定し、不要な部分は切り取ります。
上方からナタで竹を割るのですが、竹には正面があるの知っていますか?
まず手のひらに竹を立てかけて、少し転がしてみましょう。
すると竹が止まり、こちらに向いている面が正面ということなんだそう。
正面に切れ目が入るようにナタでスパンっと割ります
中の節はカナヅチなどで割りましょう。
ここの切り口もサンドペーパーなどで滑らかにした後、割れ目を広げるための支え竹を切り出して挟み込みます。竹の戻る力は強いので手を挟めないよう要注意です。
割れ目の下方には草花を挿す竹を入れ込みます。
最初にインシュロックで固定したのは、この割れ目を止める役割なのです。
竹の左右に穴を開けて、挟み込んだ支え竹の中にシュロ縄を通したら壁掛け紐が出来上がり。
下方はインシュロックだけでは風情もないので、そこにもシュロ縄をくくります。また割れ目に入れた竹の挿し具合が緩いようなら、そこもシュロ縄で固定しましょう。
括り方はひと味違う「垣根結び」と呼ばれる庭師さんが使う結び方。
結び目がきれいな上にきっちり固定される結び方ですが、見ているだけでは覚えられませんでした。。。
今日の補助スタッフはこの日までに必至で覚えたのだそうです。
花器が完成したら、採取した草花を使って生けましょう。
こちらの方々はさすが!といった感じでこだわりをもって生けていました。
そして、完成です!
シンプルな生け方から大振りまでさまざま
講師の林さんは花器の作り方を教えて頂いただけでなく、こんなステキなものをプレゼントしてくださいました。
なんと竹細工のストラップ!
こちらの馬は5㎝四方弱と小さいながらも細部まで馬の特徴が伝わる逸品!
竹細工は糸ノコギリとノミを使って作るのですが、サイズが小さく、しかも細かい作業なので手傷が絶えないのだとか。
竹はササクレや切り口で傷を作りやすいので、今日の教室でもたくさんの絆創膏を持ってきて下さいました。
本当にありがとうございました!
竹を使った花器も少し手を加えるだけで、こんなにもおうちの中を華やかにさせるものに大変身。
ススキやエノコログサなど野原に生えている草木だけでも、十分に映える花器づくりにチャレンジしてみてください。
竹の色も青竹から黄色と移り変わるので、それに合わせた一輪挿し、そして秋の風情を感じてみてはいかがでしょうか。
******************11月の体験教室******************
【どんぐり三昧】
いろんなドングリをじっくり観察して、置物づくりをします。
他にも味わう??体験もできるドングリ尽くしの時間を満喫します。
日 時:11月4日(月・祝)9:00~12:00
場 所:五色台クラフトハウス
(ビジターセンター前駐車場から木道を下りて徒歩3分)
参加費:参加100円/人 別途置物作り50円/セット
持ち物:汚れてもいい服装(体温調整できるもの)
履き慣れた靴(スニーカーなどがいいです)、飲み物など
体調を崩しやすい時期なので、体温調整できる服装でお過ごし下さい。
さて、10月の体験教室は五色台にあるマダケを使って壁掛けできる一輪挿しを作ります。
昨年までの『雑草生け花』で作っていた花器は竹を横か縦に切るだけでしたが、今回はバージョンアップします。
講師は、讃岐の凧工房主宰している林保雄さん。
林さんは大きく立派な和凧や竹で作った精巧なストラップや置物など作られており、和凧ワークショップも開いています。
今年1月にビジターセンターで和凧を展示させて頂いたのも、林さんの和凧なのです。
今年も展示をお願いする予定なので、ビジターセンターHPを随時チェック★
その一輪挿しを作るにも生けるものが必要ですね。
アイスブレイクを兼ねた植物探しに出かけます。
この日の天気は生憎の雨模様でしたが、皆さんのやる気が伝わったのか、植物探しに出かける時間だけは雨が止みました。
「あっ、ノブドウ見つけた!」
ツル状の茎に青~紫色をした実を見つけました。これだけでも見映えのする素材です。
これとよく似たのに「ヤマブドウ」があり、ビジターセンター周辺でも見られます。
ヤマブドウは食べられますが、見つけたノブドウは食べられませんのでご注意を。
概ねの見分け方は、葉の切れ込みが浅いのが「ヤマブドウ」で、葉の切れ込みが深いのが「ノブドウ」ですが、ノブドウの葉は変異して切れ込みがやや浅いものもあるので見分けに迷うようなら止めておきましょう。
さて、こちらは何をしているのでしょう・・・?
「なんだか嗅いだことのある匂いがする」
これは「フユザンショウ」。
大人達が「何の匂いだろう」と嗅いでいると、小さな女の子が「ミカンの匂いー」
そう。サンショウはミカン科の植物なのでミカンの香りがするのです。
実を潰して嗅ぐと辺り一杯に香りが広がります。
他にも匂いを嗅ぐと面白いのが「ヘクソカズラ」や草木染めで使う「クサギ」の葉。
さぁ、どんな匂いがするのか是非試してみて下さいね。
左上:クサギ 右上:ヘクソカズラ(別名ヤイトバナ)
左下:フユザンショウ 右下:ノブドウ
色付きのいい葉や実を見つけると思わず触って見たくなりますが、ウルシ、ハゼ、ヌルデには触らないよう気を付けて下さい!被れてしまいますよ。
クラフトハウスに戻って、本日の体験教室のメイン:一輪挿しづくりです。
まずは竹を選び、飾るスペースに合った長さに切り出します。
みなさん大抵2~3節分+上下の節から10㎝位余部を残して切っていました。
竹を回しながら切ると切りやすいのだそう。
そのままの切り口は手など切りやすいので、小刀かサンドペーパーで滑らかにします。
下側の節の上方にインシュロックという結束バンドのようなものでがっちり固定し、不要な部分は切り取ります。
上方からナタで竹を割るのですが、竹には正面があるの知っていますか?
まず手のひらに竹を立てかけて、少し転がしてみましょう。
すると竹が止まり、こちらに向いている面が正面ということなんだそう。
正面に切れ目が入るようにナタでスパンっと割ります
中の節はカナヅチなどで割りましょう。
ここの切り口もサンドペーパーなどで滑らかにした後、割れ目を広げるための支え竹を切り出して挟み込みます。竹の戻る力は強いので手を挟めないよう要注意です。
割れ目の下方には草花を挿す竹を入れ込みます。
最初にインシュロックで固定したのは、この割れ目を止める役割なのです。
竹の左右に穴を開けて、挟み込んだ支え竹の中にシュロ縄を通したら壁掛け紐が出来上がり。
下方はインシュロックだけでは風情もないので、そこにもシュロ縄をくくります。また割れ目に入れた竹の挿し具合が緩いようなら、そこもシュロ縄で固定しましょう。
括り方はひと味違う「垣根結び」と呼ばれる庭師さんが使う結び方。
結び目がきれいな上にきっちり固定される結び方ですが、見ているだけでは覚えられませんでした。。。
今日の補助スタッフはこの日までに必至で覚えたのだそうです。
花器が完成したら、採取した草花を使って生けましょう。
こちらの方々はさすが!といった感じでこだわりをもって生けていました。
そして、完成です!
シンプルな生け方から大振りまでさまざま
講師の林さんは花器の作り方を教えて頂いただけでなく、こんなステキなものをプレゼントしてくださいました。
なんと竹細工のストラップ!
こちらの馬は5㎝四方弱と小さいながらも細部まで馬の特徴が伝わる逸品!
竹細工は糸ノコギリとノミを使って作るのですが、サイズが小さく、しかも細かい作業なので手傷が絶えないのだとか。
竹はササクレや切り口で傷を作りやすいので、今日の教室でもたくさんの絆創膏を持ってきて下さいました。
本当にありがとうございました!
竹を使った花器も少し手を加えるだけで、こんなにもおうちの中を華やかにさせるものに大変身。
ススキやエノコログサなど野原に生えている草木だけでも、十分に映える花器づくりにチャレンジしてみてください。
竹の色も青竹から黄色と移り変わるので、それに合わせた一輪挿し、そして秋の風情を感じてみてはいかがでしょうか。
******************11月の体験教室******************
【どんぐり三昧】
いろんなドングリをじっくり観察して、置物づくりをします。
他にも味わう??体験もできるドングリ尽くしの時間を満喫します。
日 時:11月4日(月・祝)9:00~12:00
場 所:五色台クラフトハウス
(ビジターセンター前駐車場から木道を下りて徒歩3分)
参加費:参加100円/人 別途置物作り50円/セット
持ち物:汚れてもいい服装(体温調整できるもの)
履き慣れた靴(スニーカーなどがいいです)、飲み物など
体験教室実施日の2月16日も2日前にかなりの降雪があったため、どうなることかと思いましたが、翌日には路面の雪がほぼ溶けたことで実施できるように。
今月の体験教室は『竹バウムクーヘンと焼きリンゴ作り』
広報を出した2ヶ月前には約20名のキャンセル待ちが出るほど、
皆さんに興味を持っていただいた初プログラムです。
このプログラムのように焼き炭を使う場合はスタッフが予め用意するのですが、
今回は参加者に火熾しから行って頂きました。
【スタッフから手ほどきを受けます】
細めの薪と新聞紙を使って着火しやすいように組み、
あとは火が安定しやすように薪を投入していきます。
薪もただ入れてしまうのではなく、燃えるには酸素が必要なので、
三角錐のような形に薪を組みながら火を安定させていきます。
【最初はこんなふうに・・・】
【どんどん燃えて火が安定しました!】
最近はオール電化になっていくこともあり、火を使う機会があまりないようです。
便利になる世の中ですが、こういった火を熾す手順を知っておけば何かあった時に役立つと思いますし、またお子さんには火の怖さも知ってもらえる機会だと思います。
そして、生地づくり斑はというと・・・。
【リンゴと生地の準備中】
リンゴは串で数カ所穴を開け、下まで貫通しないように芯をくり抜きます。
100円ショップでも芯抜き専用調理具があるので、それを使うと簡単です。
くり抜いた中にバターとシナモンシュガーを交互に詰め、
1番上にバターで蓋をすれば下準備終わり。
リンゴ下部が焦げないようにアルミカップ2枚敷いて、
その上からアルミホイルでくるめば準備OKです。
バウムクーヘンの生地はホットケーキミックスを使って簡単にできます。
もう少し工夫をしたい方はアーモンドプードルを加えたり、洋酒など入れてもいいですし、「本格的な生地で作りたい!」という方はインターネットを検索して頂ければ生地のレシピが見つかりますよ。
生地づくりができた頃、火熾し斑はバウムクーヘンを焼くための準備中。
竹はお子さんでも持ちやすい太さで、長さは1.2m程度(5節か7節分くらい)あれば十分です。
竹は炙る前に高温による破裂を防ぐために節を抜いておくか、
キリなどを使い1節毎に穴を開けておきます。
炙っていくと竹の油分が出てくるので、布で拭いてきれいにします。
【だんだんと竹の色が・・】
【こんなふうに薄茶色になります】
これくらいの色になれば、生地をのせて焼いていきます。
最初はなかなか竹に生地が定着しませんが、焼く→生地を掛けるを5回ほど繰り返すとそれっぽく見えてきます。
【最初はこんな感じですが・・・】
【バウムクーヘンらしくなってきました】
コツは火から下ろした竹が熱いうちに生地を薄く付けること、
そして焼き色がつくまで竹を回しながらしっかり焼くことです。
熱いうちだと予熱で生地が定着しやすく、
また薄く付けてしっかり焼き色を付けることで生焼けを防ぎ、
バウムクーヘンの特徴である年輪模様をつけることができます。
参加者の中には菓子職人さながらに上手く焼いていくお父さんもいました。
そういえば、リンゴはというと・・・。
バウムクーヘンに夢中になりがちですが、均等に火が通るよう回しながら
様子を見ていきます。
火にかけて30分くらいすると煮立ったような音と湯気が出て、
火箸で掴んでリンゴが柔らかくなっていれば完成です。
そして、生地がなくなるまで焼き続けたバウムクーヘンもできました!
【バウムクーヘン完成!】
そのまま抜くのは大変なので竹の片側をノコギリで切り落とし、
生地が外れやすいようにバウムクーヘン両側を少し切り取り、
ぐっと押さえながら慎重に抜きます。
この時も生地が生焼けだと崩れやすくなるので、じっくりと焼いておきましょう。
切り分ける時も潰れてしまわないように包丁の刃先を使って切れば・・・
【リンゴも一緒にいただきまーす♪】
約30~40分程度の焼き時間で写真の大きさ位のバウムクーヘンができます。
ひたすら生地を付け、じっくり回しながら焼くという単純作業ですが、
できあがっていくバウムクーヘンを見ていくと心躍りますよ★
今回、参加者には焼きたいモノがあれば持ってきてくださいと伝えていたので、焼き芋やじゃがバターなども一緒に作るグループも。
バーベキューコンロを使ってできるおやつ作りなので、いつものアウトドア料理のレパートリーに加えてみてはいかがでしょうか。
********************3月の体験教室********************
『巣箱づくり&野鳥観察会』
バードウォッチングだけでなく、巣箱を作って自宅の庭に付けて
野鳥をよんでみよう。
日 時 : 2014年3月23日(日)9:00~12:30
場 所 : 五色台クラフトハウス
(ビジターセンター前駐車場から木道を歩いて3分)
参加費 : 100円/人+巣箱1セットにつき600円
持ち物 : 汚れてもいい服装、寒さ対策(暖かい飲み物など)
あれば双眼鏡、野鳥図鑑