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アクティブ・レンジャー日記 [中国四国地区]

中国四国地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

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瀬戸内海国立公園 高松

256件の記事があります。

2020年11月04日【紅葉情報】五色台の白峯寺~約300本のモミジが色づきはじめました~

瀬戸内海国立公園 辻優子

四国88ケ所霊場第81番札所・白峯寺(しろみねじ)の紅葉状況をお知らせします。

この白峯寺は香川県坂出市の五色台白峰中腹にあります。標高は約300メートル 、平地より早くモミジが鮮やかに色づいていきます。

10月最終日のようすです。

まだまだ緑の葉が多いのですが、日が当たる部分は赤く色づきはじめています。

この写真の撮影日は2012年11月16日。紅葉の状況は年によって違いますが、例年だと見頃は11月中旬から12月初旬です。

白峯寺から根香寺に向かう遍路道の入り口に実っていたフユイチゴ(左)とヤマノイモのムカゴ。実りの秋ですね~

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2020年10月13日【「中国四国の国立公園展~アクティブ・レンジャーが伝える自然と活動~」開催中】五色台ビジターセンターで11月15日(日)まで

瀬戸内海国立公園 辻優子

立公園は、日本を代表する自の風景地を保護し、自然とふれあうことを目的とした制度です。

中国四国地方には、大山隠岐国立公園、瀬戸内海国立公園、足摺宇和海国立公園があり、各国立公園では、自然保護官(レンジャー)の補佐役として国立公園のパトロールや調査、自然解説などを行うアクティブ・レンジャーが活動しています。

この企画展では、中国四国地方のアクティブ・レンジャーが出会ったすばらしい自然や風景、自然を守る取り組みなどを34枚の写真と11枚のパネルとでご紹介しています。

会場である五色台ビジターセンターの自然についてもご紹介しています。企画展をご覧になった後は、配布している周辺MAPを片手に秋の五色台を楽しんではいかがでしょうか。

この企画展の準備の後、五色台ビジターセンター周辺で見つけた美しい木の実です。

問題「この木にはある魚と同じ名前が付いていますが、いったい何という魚でしょうか?次の3つのうちから選んでください。」(答えは最後に)

  1. 1 サワラ

  2. 2 ゴンズイ

  3. 3 オコゼ

会場である五色台ビジターセンターでは、整備された遊歩道を楽しむほか、バターナイフやハーバリウムなどを作るクラフト体験(有料)や、常設展をご覧になることもできます。企画展と併せてどうぞお楽しみください。(常設展、企画展は無料)

五色台ビジターセンターについての詳細は、HPをご覧ください。

https://goshikivc.jp/

最後に、先ほどの問題の答えは2のゴンズイです。どうして同じ名前なのかは諸説あるようですが、魚と樹木が同じ名前を持つというのはおもしろいですね。車道沿いに何本かありました。とても目立つ美しい実なので、すぐに見つかると思います。どうぞお早めに(鳥たちに食べられないうちに)見に来てください。

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2020年09月08日【五色台体験教室】「初秋の昆虫観察会-ヤスデやミミズもさがすよ!-」を実施しました。

瀬戸内海国立公園 辻優子

9月5日(土)に五色台ビジターセンターで「初秋の昆虫観察会」を開催しました。

最初にクイズです。

この写真は、今回の観察会で見ることができたある生き物の赤ちゃんです。左に写っているのは成人女性の人差し指ですから、比べてみると、どのくらい小さい生き物なのかがわかりますよね。

さて、この生き物とは、次のうちどれでしょう?

1番 シロアリ

2番 ゴキブリ

3番 カマキリ

答えは、このAR日記の最後にありますので、最後までお楽しみに。

今回の講師は6月の観察会に引き続き、松本慶一さん(NPO法人 みんなでつくる自然史博物館・香川)。他にも、補助スタッフとして、脇悠太さん・細川涼太さん・原直誉さん・山田秀夫さん・福西勝さん。みなさん、生き物や五色台のことに詳しい人たちです。

まずは、多目的広場の前で昆虫採集!

「そうそう。網に入った虫をかごに入れるのも難しいよね。」小さな子どももお父さんに見守られながら一生懸命、かごに移しました。

この日、この草むらで見つけた生き物は以下の通り

ウスバキトンボ、ツマグロヒョウモン、キチョウ、ウスイロササキリ、エンマコオロギ、トノサマバッタ、クルマバッタ、ショウリョウバッタ、ヤマトフキバッタ、クマスズムシ、シバスズなど

草むらのあとは、落ち葉の下や土の中の生き物探しです。

まずは、スタッフが水路にたまった落ち葉や土を掘り上げます。参加者は、移植ごてや手でそれをかき分けて生き物を探します。見つかった生き物はビニール袋に入れてクラフトハウスに持ち帰り、観察です。

携帯型顕微鏡をのぞいて細かいところも観察します。

ヤスデは手に乗せても大丈夫。

コロナウイルス感染予防のため、集まっての観察が難しいので、みんなで一緒に観察したい生き物は、プロジェクタを使って、スクリーンに映してみました。

ここで見つけた生き物は以下の通り

ノラクラミミズ、イシムカデの仲間、アマビコヤスデ、モリヒラタゴミムシの仲間、モリチャバネゴキブリ、カメムシの一種、コメツキ幼虫、ホナシゴミムシの一種、ニセハリアリ、オカダンゴムシ、ウメマツオオアリ、シロハダヤスデの仲間など

最後に講師によるまとめです。

・見ることのできた生き物の一覧から、この場所がどういう場所なのかがわかります。

・昆虫はそれぞれ棲んでいる環境が違います。また、その環境を支えてもいます。私たち人間が生きる環境もこの小さな生き物たちに支えられているのです。

この後、捕まえた生き物を採集場所で放して解散となりました。

クラフトハウスの使用は事前申請が必要ですが、多目的広場はいつでも利用できます。五色台ビジターセンターに駐車して木道を3分ほど歩いていくのがお勧めです。採集した生き物の名前などが知りたくなったら、五色台ビジターセンターにたくさんある図鑑などで調べることができます。スタッフに相談してみましょう。

五色台ビジターセンターについての詳細は、HPをご覧ください。

https://goshikivc.jp/

最後に、最初のクイズの答え

一緒に写っているのがお母さん。ということは・・・・

答えは2番、ゴキブリです。詳しくはモリチャバネゴキブリ。家などにいるチャバネゴキブリとは違って、名前の通り森林など自然の中で生きているゴキブリです。お母さんは、卵を卵鞘(らんしょう)と呼ばれるカプセルに入れて生みます。写真はその卵鞘の中から赤ちゃんが出てきたところです。生まれたばかりの赤ちゃんは透明で、緑色に見えるのは内臓、黒いのは目です。

次回の体験教室は、

10月10日(土)「五色台の伝説・昔話」講演会です。根香寺に伝わる牛鬼伝説や勝賀城城主であった香西氏にまつわるお話しなど、聞いて楽しく、みんなに教えたくなる話です。ぜひ聴きに来てください。詳細は、以下のページをご覧ください。

https://goshikivc.jp/experience-class/

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2020年07月30日【有明浜の夏】海浜植物の花が見頃を迎えています。

瀬戸内海国立公園 辻優子

例年開設される有明浜海水浴場が、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、今年は開設中止となっています。遠浅の美しい海で泳ぐことを楽しみにしていた皆様に、代わりに夏の海辺を彩る海浜植物を紹介します。この夏は、密を避けて植物観察を楽しんでみてはいかがでしょう。

香川県の南西部、有明浜では希少な海浜植物であるハマゴウやネコノシタの花が咲き始め、見頃を迎えています。なお見頃は8月上旬までですが、その後も8月末頃まで少しずつ咲き続けます。

砂浜に向かう道の両脇でハマゴウが群生しています。向こうに見えるのは伊吹島です。

ハマゴウの花のほとんどは涼しげな紫色です。

まれに白く咲くハマゴウもあります。

手前で黄色く咲いているのはネコノシタです。漢字で書くと「猫の舌」。触ってみると、葉の両面がざらざらしていて、その名前の由来がわかります。

この黄色く咲いているハマニガナは今にも砂に埋もれそうです。

有明浜は全長2km、最大幅105mの砂浜海岸で、西日本屈指と言われる海浜植物の大群落を見ることができます。

海辺は、日陰が無く日差しが強い、砂地のため水分や養分を蓄える力が弱い、風が強く砂に埋まりやすい、という植物にとっては過酷な環境です。その環境に適応して、けなげに花を咲かせる海浜植物をぜひ見に来てください。

近くの琴弾山山頂展望台からは、銭形砂絵、有明浜、伊吹島を見渡すことができます。有明浜にお越しの際は、ぜひこちらの展望台にもお立ち寄りください。

★有明浜へのアクセス

車(レンタカー)・・・さぬき豊中ICから国道11号線~県道5号線を経由して約20分。琴弾公園駐車場を利用。

公共交通機関・・・JR観音寺駅から徒歩約30分、タクシーで約5分。駅の近くにはレンタサイクルもあります。

観音寺市ホームページ

レンタサイクル

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2020年06月18日【体験教室】「森の生き物」観察会を実施しました。

瀬戸内海国立公園 辻優子

6月13日(土)に五色台ビジターセンターで「『森の生き物』観察会 土や水の中の小さな生き物を探そう!」と題した観察会を開催しました。

講師の松本慶一さん(みんなで作る自然史博物館・香川)と、3人の学生さんたち(アリ博士こと細川涼太さん、ヤスデ博士こと脇悠太さん、ミミズ博士こと原直誉さん)に、森の生き物について教えてもらいました。

クラフトハウスに集合した12家族34名の参加者は、生き物との出会いを期待しながら、雨上がりの輝く緑に囲まれた遊歩道へ出発しました。

遊歩道の少し広くなったところで生き物探し。普段は気にとめることの少ない落ち葉や石の下や土の中などでも、いろいろな生き物と出会えます。

「いた!シーボルトミミズ!」

朽ち木の中からは、クワガタムシの幼虫。

「おぉ、これはいいものを見つけたね」気になる生き物はすぐに講師に質問します。

途中でグミのおやつ付き。このほのかな甘さが感じられるかな?

魚の池では、池に近づきすぎると落ちる危険があるので、講師が代表して網を使って水生昆虫をすくいます。

遊歩道を歩いたあとは、クラフトハウスに戻って採集してきた生き物を観察します。

採集した生き物は透明度の高い袋に入れて、コンパクト携帯型顕微鏡で観察します。

木の枝からアリが・・・アリの巣って土の中だけじゃないんだね。

「ミミズの体の中にも脳や心臓があるんですよ」説明に使ったミミズの模型は原さんと原さんのお母さんのお手製です!

「ヤスデってかわいい!」手に乗せてその足の運びを観察します。こんなに足がいっぱいあるのに絡まないなんて、不思議だね。

採集した水生昆虫は衣装ケースに入れて観察します。

最後に松本さんから「今日観察したような生き物たちが森を支えることで、私たちの生きる環境も作り出しているんだよ」という説明をお聞きし、観察会は終了しました。

今回の観察路は五色台ビジターセンター周辺MAPの遊歩道04むしむし観察コースでした。

https://goshikivc.jp/wp/wp-content/themes/goshikivc/assets/images/pdf/gosikidai_vc_map.pdf

次回の五色台体験教室は毎年大人気のあま~い教室です。

行事名  親子で体験 はちみつしぼり&みつろうキャンドルづくり

開催日時 2020年7月25日(土)9:30~12:00

申込受付 2020年7月1日(水)10:00~7月15日(水)16:00

*先着順ではありません。応募者多数の場合は、抽選になります。

 詳細は五色台ビジターセンターのHPをご覧ください。

https://goshikivc.jp/experience-class/

*観察会のあと、採集した生き物は、スタッフによって元の環境に戻しています。

*この日は、湿度、気温ともに高く、熱中症の危険があったため、適宜マスクを外していることがあります。

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2020年06月04日「中国四国の国立公園展~アクティブ・レンジャーが伝える自然と活動~」(徳島会場)開催中です。

瀬戸内海国立公園 福田学

アクティブ・レンジャーが、中国四国の国立公園(大山隠岐国立公園、瀬戸内海国立公園、足摺宇和海国立公園)の美しい自然や自然を守る取り組みを写真とパネルでご紹介する展示です。

右ポスターの中心にある写真は、瀬戸内海国立公園の紫雲出山です。桜で有名になりましたが、今の時期、あじさいもきれいですよ。この写真も展示写真の一つです。

他にも展示物を紹介すると・・・・

ポスター「サンゴ占い」。これは、質問にYES、NOで答えていくことで、自分が何サンゴか占うというものです。ちなみに私が占ってみたところオオスリバチサンゴになりました。説明を読んだら「当たってる!」と感動!みなさんもぜひ占ってみてください。あなたは何サンゴ?

さらにもう一つ・・・

写真「どんぐり拾い・・・だけじゃない!」。これは鳴門山での小学生のどんぐり拾いの様子をとらえた写真です。しかし、拾って楽しむだけではないんです。このあと、どんぐりは・・・続きはぜひ会場でご覧ください。

他にも数多くの写真やポスターを展示していますので、楽しんでいただけたら幸いです。

今後、別の会場でも開催します。


会場では、マスクを着用し、人との十分な距離を保つなど新型コロナウイルス感染症予防にご協力ください。

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2020年05月01日タイムラプス!瀬戸内海国立公園の日常

瀬戸内海国立公園 高松 福田学

新型コロナウィルス感染拡大により、不安な日々が続く今日この頃。

「1日が始まり、平穏に1日が暮れていく」そんな「当たり前」の有難さに気づかされます。当たり前の日々に感謝。1日も早く平穏な日常が戻ってきますように。

<タイムラプス:五色台からの夕景>

https://www.youtube.com/watch?v=f78ghGOpUfo


<タイムラプス:瀬戸内海国立公園>

https://www.youtube.com/watch?v=wl8DOCrk13Q


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2020年05月01日動画!瀬戸内海国立公園・足摺宇和海国立公園

瀬戸内海国立公園 高松 福田学

美しい新緑や木々の枝からいっせいに芽を出す新芽が活力を与えてくれる季節になりました。春の日差しの中に映える新緑を見ていると、日常を一瞬忘れてしまうことがあります。

新型コロナウィルス感染拡大により、心落ち着かない日々をお過ごしのこととお察ししますが、長い年月そこに残ってきた壮大な自然とそこに暮らす人々が築き上げた文化には力強さがあり、元気をもらえる気がします。不要不急の外出自粛が要請される中での活力になればと、「瀬戸内海国立公園」と「足摺宇和海国立公園」の動画を紹介します。

<瀬戸内海国立公園>

https://www.youtube.com/watch?v=Vs0b6Q8JCOg

<足摺宇和海国立公園>

https://www.youtube.com/watch?v=MnmTMznpHM8

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2019年06月14日【体験教室】 初夏の昆虫観察会

瀬戸内海国立公園 大林めぐみ

初夏といえども日中はすっかり夏に!

いつもは8月に開催することが多い昆虫観察会ですが、今回は6月!昆虫も人と同じで夏の暑い時期より春や秋の過ごしやすい気候の方が動き出しやすく、見られる種類が多いのだそう。

昨年に引き続き、講師は、むしむし博士こと松本さん(NPOみんなでつくる自然史博物館・香川)。そして、今回は特別講師として伊藤さん(香川大学農学部教授・昆虫生態学)と超強力な講師2人で観察会を盛り上げてもらいました!

今回の観察ポイントは、ハチの住居やさまざまな環境下にくらす生き物たち。

■ハチの住居編

ハチの住居っていえば、よく見るのがコレ↓

ミツバチやスズメバチは集団で生活するハチですが、単身で生活するハチもいるんです。

そんなハチ達の住居をスタッフで作ってみました。それがコチラ↓

直径約10㎝の竹に細い竹をひたすら突っ込んだだけのハチの家。

「こんな細いトコにハチなんて入れるの?」って思いますよね?

さてさて、当日はどうなったのやら。伊藤先生が慎重に竹を割ると・・・

巣を作ってくれていたのはツツハナバチの仲間。黄色いのは全部花粉です。

幼虫との間にあるのは土でできた壁。ツツハナバチのお母さんは子どものために1匹ずつ快適に過ごせるように土で壁を作っていました。

では、なぜ人が作った穴に住んでくれたのか?

実は、単独で生活するハナバチやカリバチはエサ(花や昆虫など)にはさほど困らないのですが、巣にできる木の穴などは意外とない・・・。そう、シングルのハチは住居に困っていたのです。

巣が見つからないと・・・→子育てできる場所がない!→子孫を増やせない!→ハチの種類や数が減少・・・?→他の生き物にも影響が・・・?→人の生活にも影響が・・・?となんだか不穏なサイクルに陥りそう。

植物が子孫を残す種や、人や動物が食べる実を付けるには受粉が必要。受粉するためには花粉を運ぶ役割のハナバチがとっても重要。

カリバチが庭にいれば、庭木の葉を食べ尽くしてしまう害虫を捕ってくれるなど一色単に「ハチ」=怖いではなく、人の生活に密着していることを学びました。

■朽ち木・沢編

去年は近くの水路でオニヤンマのヤゴを探してもらいましたが、今回はむしむし博士からのアドバイスで枯れた木を集めた環境を作ってみました。さぁ、どんな昆虫が見つかるのか?

いました!!コクワガタの幼虫!

なんと去年は見つけられなかった成虫も発見!小さくても「クワガタいたー!」の言葉に子どもも大人も大興奮!

幼虫にとって人の手はヤケドレベルの熱さ。幼虫を掴む時は小さな枝やコヨリなどを顔近くに寄せるとパクッと噛みつきます。その瞬間に素早く移動させましょう。

そして、昨年同様にトラップ(カル○スウォーター、ちらし寿司の素、一味唐辛子を混ぜたもの)も仕掛けてみましたが、どうやら去年の秋とは違う昆虫ラインナップ。ルイスナガゴミムシ、アトボシアオゴミムシ、クロヒゲアオゴミムシ、オオホソクビゴミムシなどなど。正直、区別ができるのはむしむし博士だけ(笑)

・・・しかし、ゴミムシの種類多い。けど、色がキレイ。

■うおの池(止水域)編

下見の時もヒメミズカマキリやコオイムシなど見られましたが、当日は?

網で生き物をすくってくれるスタッフ。子ども達は身を乗り出して待ちきれない様子。

今回はヒメゲンゴロウが見つかりました!

※観察している間にどこかに行ってしまい、子ども達が手にして写真撮れーず(ToT)

この他にヒメミズカマキリやコオイムシ、アカトンボやギンヤンマのヤゴなどいろいろ見つかりました。

8月と11月に開催した去年と6月に開催した今年。

場所は大きく変わらないのですが、見つけた昆虫は少しずつ違っていました。

前回は「環境が変われば生き物の種類や数が変わる」を学びましたが、今回は「同じ場所でも季節が変われば見られる種類と数が変わってくる」ことを教わりました。

昆虫観察会ってなんとなく夏をイメージ(夏休みの宿題っぽいから?)ですが、1年を通して楽しめる、場所や環境を変えればそれだけで新しい発見ができるアクティビティ。親子で、またお友達と一緒に、もちろん1人でもOKな身近にできる自然観察をはじめてみませんか?

■■昆虫観察で気をつけること■■

・甘い匂いの食べ物や飲み物はきっちり蓋をする。食べた後はきちんと口や手をぬぐうこと。

 ※甘い匂いに誘われてスズメバチなどが近づいてくることがあります。

・長袖、長ズボン、帽子、スニーカー等を着用しましょう。毛虫やウルシなどから肌を守ります。

・昆虫を捕まえるときは手足や羽が取れないようやさしく接しましょう。

・夢中になると休憩を忘れがち!十分な飲み物、塩飴などしっかりと熱中症対策を。

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2019年04月18日【体験教室】 五色台カフェ・野草ランチ

瀬戸内海国立公園 高松 大林めぐみ

桜は散り始めましたが、街には初々しい新入生や新社会人が溢れています。私にとって、そんなフレッシュな時代は遠い昔のことのよう・・・。ですが、気分だけは新鮮な気持ちで新年度をスタートさせたいと思います!

ここ数年、この時期に開催しているのが「五色台カフェ・野草ランチ」。

「えぇっ!?野草って草じゃん!!」って思いましたよね?まぁ、普通そうだと思います。

そんな野草を使ったランチ、一体どんなお料理に変身するのでしょうか。

講師は五色台カフェや草木染めでもお馴染みの角田眞理子さん。角田さんは野菜ソムリエの資格も持ち、昨年の国営まんのう公園では防災の観点からの「非常時の食」プログラムを実施するなどさまざまな所で活動しています。

そんな講師陣とつくる料理。まずは野草探しからスタート!

<レクチャー受けながら採取してみよう!>

野草は何でも食べられるかといったら・・・キノコと一緒でNO!

例えば、春の七草に出てくるセリ、ナズナ、ゴギョウ、ハコベラ、ホトケノザ、スズナ、スズシロですが、実はこの中に食べちゃダメなのが。

それはホトケノザ。七草がうまれた頃のホトケノザはコオニタビラコのことを言います。今、ホトケノザと呼ばれている植物とは別物なんです。

違いはコチラ↓

<左:ホトケノザ  右:コオニタビラコ>

約40分ほど野草を探し歩いたら、クラフトハウスに戻って、みんなで仕分け大会!

「これはこっちかな?」など言いながらもきっちり仕分けができていました!

ここからはいよいよ料理開始!

こちらはホットケーキづくり。

ヤケドに注意すれば、小さな子でもカンタンにできちゃう野草ホットケーキ。トッピングにオオイヌノフグリやスミレなど載せて焼けば、色鮮やかなホットケーキのできあがり!

そして、こちらも小さな子でも作れるおにぎり。

普通の塩は使いませんよ。炒ってすりつぶしたハコベと塩を混ぜたハコベ塩。※クック○ッドにレシピあります。

さらに桜の塩漬けを混ぜて作ったおにぎり+サクラ葉で桜餅風に。

こっちはスイバ、スギナ、モミジの新葉などを使った天ぷらづくり。

その奥では煮物や炒め物、酢の物などが着々と仕上がっていきます。小学校中高学年の子ども達も率先してお手伝いしてくれるので、はかどります♪

調理開始して1時間。完成です★

たっくさんのおかずで机が埋め尽くされました!

左上:ワラビの卵焼き 右上:レンゲと干し柿のしょう油和え

左下:サクラの塩漬けおにぎり&葉づつみ 右下:天ぷら

<上記以外の本日のお品書き>

・ハコベ塩で握ったおにぎり ・ちくわのワラビ詰め ・タケノコとワラビの炊いたん

・レンゲの酢の物 ・ワラビの白和え ・カンゾウと鶏肉の炒め ・イタドリとおあげの炊いたん

・天ぷら10種(スイバ、スギナ、ヨモギ、モミジの新葉、カラスノエンドウ、ノビル、ツバキの花、タンポポの花、タラの芽、アケビの花)

・ノビル&タネツケバナ&ハコベの雑炊 

・エディブルフラワー風にオオイヌノフグリ、スミレ、タンポポの花を添えたホットケーキ

 付け合わせは、スタッフお手製のスイバ(赤・緑)、クワの実、イタドリのジャム

と、こう見ると野草でつくるランチのバリエーションって幅広い!ほんと、普通に野菜や山菜と一緒(笑)

初春は草木が新芽を出す時期。少し苦みがあるかもしれませんが、その味覚こそが春を感じる感覚。

冬にため込んだエネルギーいっぱいの新芽をいただき、旬の感じると共に自然の恵みを堪能してみるのもいいですね。

<山菜や野草を採取する上での注意>

・山や田んぼは誰かが所有する土地。勝手に立ち入ったり採取したりしないようにしましょう。

・国立公園や指定植物など採取してはいけない場所や採ってはダメな植物もあります。

・「これはそうかな?」はっきりと分からないモノには手を出さないで。

・野草は山菜と同様アクが強いので、特に小さなお子さんや胃腸の弱い方は食べ過ぎに注意。

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