瀬戸内海国立公園 高松
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2015年10月01日【体験教室】 秋のネイチャー運動会
瀬戸内海国立公園 大林めぐみ
秋といえば・・・読書、芸術、食欲、そしてスポーツの秋!
ということで、9月の五色台体験教室は『秋のネイチャー運動会』を開催し、秋晴れの中、親子連れ約30名が参加しました。
さぁ、これからどんな運動会が始まるのでしょうか。
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さっそく、と言いたいところですが、まずは・・・。
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音楽はCDではなく、なんと生演奏でラジオ体操!
音楽は五色台で恒例になりつつある、こえびカンダダン。本日は7名で演奏してくれました。
みんなケガしないように、しっかり体を伸ばして、まわして、最後に深呼吸―。
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そして、競技開始!
まずは、広場でバッタ捕り競争です。
10分間でバッタを捕まえて、大きさによって点数を決めるもの。どれくらい捕まえられるかな~?
ちなみに足が取れてしまうと減点なので、優しく捕まえてね~。
子どもが走り回ると、広場ではバッタやコオロギが跳ね、その先を追いかけて、網を「エイッ!」。
捕まえる時は、そぉ~っと優しく持って、ネットに入れていきます。
途中、網からネットに移す時に逃げてしまったり、数で稼ぐよりも大きさ勝負に出た子はトノサマバッタに狙いを絞ったり、別の子はショウリョウバッタに狙いを絞ったりとそれぞれの作戦は結果につながるか!?
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<「スタート」と同時に猛ダッシュ!> <僕のも大きいよ!>
<計測結果にドキドキ・・・> <1番大きかった記録は、なんと11㎝!>
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せっかくバッタを捕まえたので、耳がどこにあるか見てみましょう。
7月の昆虫観察会に参加した子はちゃんと覚えていましたね。そう、腹部の足の付け根上。
バッタと一緒にコオロギやキリギリスを捕まえた子も耳がどこにあるのか探し、普段見られない?バッタの糞にも興味津々。
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次の「○○取り競争」は・・・なんと、ウサギの糞取り競争!
日中に見られることはほぼありませんが、五色台にはノウサギが生息しています。夜になり、人影がなくなると広場に出てきてエサを探したり、糞をしたりと結構痕跡が残っています。
インタープリターが広場をざっと見た時は、たくさんはないと思っていたとのことですが、開始早々お母さんのカップには糞がいっぱい!思わず「おかわりしますか?」と2杯目を渡しました(笑)
糞取りは重さ競争なので、中には「湿った糞を集めた方が重いんじゃないか」と、質にこだわったり、とにかく量を集めたりと、ここでもいろんな作戦が働きます。
最初は「えぇ~糞?!」という顔をしていましたが、集めている間にすっかり糞に慣れ、その頃には素手で触ってみたり、臭いを嗅いだりと普段できないことを十分に堪能。
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<糞を集めに真剣!> <こんなに取れたよ!>
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<誰が1番たくさん集めたかな~> <ツートップはこの兄妹>
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これまでは個人戦(家族対抗)でしたが、ここからは2組みに分かれての競技。
五色台らしく「玉入れ」は「マツボックリ入れ」にアレンジ。これがまた予想外に入る入る!
結果は負けた方が200個近く、勝った方はカゴに残ったものから300個近くでした。
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他にも竹を使ってボール運び。
的確な指示を出すお父さんのもと、みんな一体になって竹を繋いで、ゴールまでボールを運びます。
どうやらコツは、繋ぎ部分は重ねる、竹の角度のようです。
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障害物競走も竹を使った五色台ならではのプログラム。
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左上:竹ぽっくり 右上:ツタの輪なげ
左下:障害物競走の定番!竹平均台 右下:竹切り競争
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5競技全てを終え、みなさんやり切った感でいっぱいです。
9月も終盤ですが、当日は秋晴れのいいお天気で、少し汗ばむくらいの気温。
で、頑張った皆さんへのご褒美は、今年最後になるであろうかき氷。
<おかわり続出!おいし~い!!>
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普段の学校や地区の運動会ではできないプログラムを使った五色台式ネイチャー運動会。
みなさんも工夫次第で自然の物を使ったプログラムなどを編み出してはどうでしょうか。
楽しいこと間違いなしです。
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**********************10月の五色台体験教室**************************
『段ボールオーブンでピザ&プチ燻製づくり』 !まもなく定員!
段ボールがオーブンに?!ピザに燻製づくりのアウトドア料理で食の秋を満喫!
新しいアウトドア料理を覚えて、みんなを驚かせちゃいましょう!
日 時:10月18日(日)9:30~13:30
場 所:五色台ビジターセンター クラフトハウス
(ビジターセンター前駐車場から木道経由で徒歩2分)
参加費:4,000円/セット(1セット4人前)
持ち物:エプロン、汚れてもいい服装、飲み物など
問合せ:五色台ビジターセンター http://goshikivc.web.fc2.com/
2015年09月18日【お知らせ】 中国四国の国立公園展~香川会場~
瀬戸内海国立公園 大林めぐみ
9月に入り、朝晩が涼しくなりましたね。
そして、いよいよ今週末から秋の大型連休・シルバーウィークが始まります。
皆さんはどこかお出かけ予定はありますか?
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先月、米子アクティブ・レンジャー(以下:AR)から鳥取会場開催のお知らせがありましたが、今回は先週9月12日(土)から開催されている「中国四国の国立公園展~アクティブ・レンジャーが伝える自然と活動~」 香川会場のお知らせです。
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中国四国地方にある大山隠岐国立公園、瀬戸内海国立公園、足摺宇和海国立公園の3つの国立公園を写真やパネルを使ってご紹介しています。
日頃の業務の中で出会った美しい風景や動植物だけでなく、そこで自然保護活動を行っている人の姿や観察会など自然とふれあう参加者のようす、また皆さんにちょっと考えてもらいたいな、関心を持ってもらいたいなという内容の写真を展示しています。
パネルでは、中四国の国立公園やラムサール条約登録湿地の説明、各ARからの担当地域のオススメ見どころなどもご紹介しています。
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香川会場では、五色台ビジターセンターの展示ホール左半分が国立公園展となっており、右半分の丸形テーブルが並んでいる方がクラフト体験コーナー、奥(タンベ池側)は常設展示とライブラリーコーナーとなっています。
挨拶パネル下にホール内の簡単な案内図がありますので、気になる公園からご覧いただくのもよし、順にご覧頂くのもよしと、ご自由に見て頂ければと思います。
また、大型パネルを使って瀬戸内海国立公園の四季、特徴的な風景や生き物などを紹介したパネルも展示しておりますので、そちらもどうぞご覧下さい。
都会に住む人より、地方に住んでいる人の方が普段から何気ない自然が近しいだけに「自然は当たり前の存在」と感じていることが多いかしれません。しかし、地元でも意外と知らないこと、多いのでは?
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より多くの方に、さらには地元の方に国立公園を知ってもらいたく、そのきっかけとして始まった中国四国の国立公園展も今年度で6回目を迎えました。毎年観覧くださる方もいらっしゃったり、初めて見た方からの感想などはこちらにとって最大の励みにもなります。
会場にはアンケートも設置しており、回答や感想は次回に向けての改善材料として使わせて頂きますので、お時間よろしい方はご協力よろしくお願いします。
中四国の国立公園は人の住む場所から近い所にあり、その中でそれぞれの特徴があるのが最大の魅力。
これをきっかけに地元にある国立公園を知って頂ければ幸いです。
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雨上がりは空気も澄み、荘内半島まできれいに見渡せました。(9月17日16:30 五色台から)
2015年08月26日【体験教室】 ハチミツ絞りと蜜蝋キャンドルづくり
瀬戸内海国立公園 高松 大林めぐみ
今年もやってきました!
ここ数年の五色台体験教室大人気プログラム・『ハチミツ絞りと蜜蝋キャンドルづくり』。
毎年募集をかけるとあっという間に定員いっぱい、キャンセル待ちとなってしまう人気プログラムの講師は、五色台麓で生業されている中田養蜂さん。
体験教室にはリピーターさんも多く参加されますが、ハチミツ絞りは初めてという方がほとんど。
今日はハチミツのこと、それらを作るミツバチのことを一緒に知って学んで、体験しましょう!
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まずは、どうやってハチミツができるのか、巣箱には一体どのくらいミツバチが住んでいるのかなどのお話をしていただきました。
<子どもも大人も、そしてスタッフも興味津々で聞いていました>
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まず、「ハチミツはどうやってできるか知っている人」の問いには、なんと1人だけ手が挙がりました。
一般的には知らない人が多いようです。
ミツバチが花から蜜を採って、それを巣箱に貯めていくのはご存知ですよね。
じゃあ、ミツバチはどうやって蜜を採って、巣箱まで運んでいるのでしょう??
アニメではよく壺を持ったミツバチを見ますが、実際は見たことがないですよね。
ミツバチはストローのような口から蜜を吸って、お腹の中にある「蜜胃(蜜のう)」に蓄え、巣まで運び、また口から出して巣の中に貯蔵します。お腹がパンパンになっているミツバチとそうでないミツバチを見つけたら、「今、蜜を貯めているんだな」と分かるそう。吸った蜜はただお腹に入れて出すのではなく、ミツバチの体の中で酵素分解することで5倍~10倍に濃縮された甘いハチミツができあがります。
花の蜜を吸ったことのある人なら分かると思うのですが、実際、花の蜜ってハチミツのように濃厚でもないし、そこまで甘くもありません。ハチミツはミツバチがいるからこそできる食品なのです。
じゃあ、花粉は?お腹に貯めるの?
後ろ足外側に「花粉かご」があり、そこに花粉をくっつけて移動します。花粉をくっつけたミツバチが他の花に移った時に花粉を落とし、それによって野菜や果物が受粉交配し、美味しい実を付けたり、また巣に持って帰って幼虫のエサになったりと花粉集めもミツバチにとって、人にとって大事なお仕事なのです。
食べたことのあるハチミツですが、どうやってハチミツができるのか、ミツバチの役割などを初めて知り、お話の最中は特に大人の方が「へぇ~」と関心していました。
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さぁ、いよいよお待ちかねのハチミツ絞り体験です!
体験する順番を決めて、まずは巣板にある白い蜜蓋をナイフで取ることから始めます。
中田さん達にコツ教わりながら、蜜蓋をこそぎ取っていきます。さすがお母さん達はいつもお料理をされているだけあって、ナイフさばきも上手!子ども達も負けじと慎重に蜜蓋を取ることができました。
この蜜蓋は蜜蝋でできており、これは蜜を長く保管できるようミツバチたちがつくるもの。
巣板両面共、蜜蓋が取れたら遠心分離器に入れます。
<遠心分離器の中はこんな感じ>
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そして、一気に、思いっきり回します!!
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最初は遠慮がちだったけれど、「もっともっと早く」の声に一気にスピードアップ!
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みんなからの注目の的の中で回した遠心分離器には、飛び散ったハチミツがキラキラとしてなんともきれい♪
最後は大人がフル回しで最後まで降り出しました。
そして、今回も絞りたてハチミツを持ち帰りできます。本当に贅沢!しかも大容量500mlも!
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順番を待っている間、他の家族は何をしているかというと。
<「女王蜂はどれ?」「うわぁ!大きい!」初めて見る女王蜂に釘づけ>
働き蜂と女王蜂を入れた観察ケースを見て、実際どのくらい体格差があるか、他に違いはあるかなどじっくり観察したり、分からないことを中田養蜂のユウさんに質問したり、養蜂家の格好をしてみたりとやることいっぱい。
単純にハチの観察箱をずっと見ている子もいたくらい、飽きなかったのでしょうね。
全員が絞り終わったら試食タイム。今回も豪華に4種類用意してくれました。
さぁ、味はどんなかな?
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<正解は最後に>
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この後、少し休憩をした後、巣板から採れる蜜蝋を一旦溶かして作るキャンドルづくり。
蜜蝋は化粧品やクレヨン、工業資材など幅広く使われる素材。天然素材からできていると分かれば使う側も安心ですよね。
溶けた蜜蝋に糸を垂らして、少しずつ付けながら太くしていきます。
あまり長く付けると糸に付いたロウが溶けてしまうので、付けたらすぐに出しの繰り返し。根気作業ですが、少しずつ大きくなっているのが分かれば、思わず顔にも笑みが。
<蜜蓋も六角形のも蜜蝋です>
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キャンドル本体ができたら、ワイヤーで台座づくり。予め円筒形のものを使えば、上手く巻けますよ。そして、耐熱ガラスにワイヤーをボンド留めして、キャンドルをセットすれば完成★
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私たちは、ミツバチがいるおかげで美味しい野菜や果物の実ができ、そしてハチミツや蜜蝋なども頂けます。
しかし、数十年前に比べると花が減り、それによってミツバチの生育状況に変化が起こっているそうです。
ミツバチを見かけたら、「ハチだから危ない!殺虫剤!」と思わず、「何の花の蜜を採りに行ってるのかな?」「このビニールハウスでは、たくさんのミツバチが活躍しているんだな」など違った目線を向けられるようになると、うれしいですね。
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***試食の答えは***
1.アカシア 私はあっさりしているので、ハチミツレモンを作る時に使います。
2.みかん ほんのり柑橘の香り。これも私はハチミツレモンや紅茶に入れたりしています。
3.玉ねぎ 玉葱のハチミツは珍しい。少しネギっぽい香り、風味がします。
4.さくら 桜の若芽のような香り。
パンやケーキを作る時、酸味のあるものを漬ける時、コーヒーや紅茶など普段飲んでいる飲み物に加えて一工夫したりと、ハチミツひとつで簡単アレンジ。
特にパンやケーキに入れて焼くと、風味アップ、しっとりして美味しいですよ~。
ハチミツはそれぞれ違う味、風味があるので、好きなテイストを見つけて、またどんな料理に合うか探してみるのも楽しいですよ。
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********************9月の体験教室********************
秋といえば、、、スポーツの秋!今年は自然体験型運動会に参加してみませんか?
バッタ採り競争、箱の中身はなんだろうなゲーム、生き物からの挑戦状などなど目白押し!
『秋のネイチャー運動会』
日 時:9月27日(日)9:00~12:00
場 所:五色台ビジターセンター クラフトハウス
(ビジターセンター前駐車場から木道を通って徒歩3分)
参加費:300円/人(保険込み)
持ち物:動きやすい服装、飲み物
問合せ:五色台ビジターセンター TEL:0877-47-2479
2015年08月03日【鳴門】 全国一斉美化清掃運動
瀬戸内海国立公園 高松 大林めぐみ
毎年、全国の自然公園を対象として、利用者の集中する地区において、管理団体や関係自治体、ボランティアさんたちの協力を得て、大規模な美化清掃活動を展開することにより、自然公園の美化思想を広く普及させることを目的とした全国一斉美化清掃運動が実施されています。今年は8月2日が一斉美化清掃日「クリーンデー」となっており、各自然公園にて行われました。
鳴門地区では、自然公園財団鳴門支部が中心となり、朝7時と早い時間帯にも関わらず近隣施設や関係自治体・団体、自治振興会から多くの方が参加してくださいました。
鳴門公園は本州とつなぐ明石海峡大橋の出入り口であり、また観光の目玉である鳴門の渦潮を見にやってくる観光客で賑わう場所。それだけに美化清掃にも精が出ます。
各々草刈り鎌とゴミ袋、竹ホウキなど持って、第1駐車場-孫崎-千畳敷-大鳴門橋架橋記念館-第1駐車場のぐるりを清掃しました。
<伸びたカヤなどを刈っていきます>
草でも伸びれば子どもの背丈ほどあり、種類によっては手や顔を切ったりすることもあります。また草が伸び、ゴミがたくさん落ちているとその場がどんどん荒廃した雰囲気にもなってしまいます。美化清掃は環境整備の意味だけでなく、安全面の確保やよりよい雰囲気づくりといった役割もあります。
<草刈り前> <草刈り後>
約1時間の清掃活動でしたが、これだけスッキリとしました。
刈った草や剪定した枝などは、後に自然公園財団スタッフが回収してくれ、全てのゴミ袋を集めると、例年800㎏以上!にもなります。
クリーンデーは美化清掃を実施しているだけでなく、毎年、清掃道具や協力者への呼びかけ、後始末と大変な作業をしてくれている自然公園財団をはじめ、朝早くから集まり、公園の美化に努めてくれている皆様に感謝する日でもありました。
公園や施設の維持は、清掃に携わっている人達がいるからこそ気持ちよく利用できます。みなさんもどこかへ出かけた際には、ゴミは持ち帰る、所定の場所に決まりに従って捨ててください。また、地区の清掃活動があれば、それに参加してみるのもいいと思います。どんなゴミが多い、どこに多く捨てられているとか、草刈りをすることで通行時の視界が広がったりと、参加することで分かることがあるかもしれません。
2015年07月29日【体験教室】 昆虫観察会
瀬戸内海国立公園 高松 大林めぐみ
夏休みに入って1週間。四国もやっと先週末に梅雨明けしました!
プールに海、山でのレジャー、家族旅行や林間学校などなど、楽しいことがたくさん待っている夏休みですが、子ども達にはさらに待っているものが。
そう、宿題。
7月の五色台体験教室は、そんな子ども達の自由研究の材料としてピッタリな昆虫観察会を行いました。今回の昆虫観察会は、2ヶ月前にはキャンセル待ちになってしまい、スタッフ数を考慮した結果、予定より多めの約30名を受け入れさせていただきました。
<フィールドに出る前の準備>
フィールドに出る前に、まずは触ってはいけない、威嚇してはいけないなど注意しなければならない生き物についてレクチャー。最近何かと話題のマダニや危険生物の常連・マムシにスズメバチ、知らずに触りがちなウルシやハゼなど、特に小さなお子さんを持つ親御さんにはしっかり聞いて欲しいことです。このレクチャーをすると、たまにフィールドに出るのを怖がる子もいますが、何も知らずにフィールドに出てしまう方が最も危険!しっかり対処方を聞いて、気を付ければ大丈夫です♪
早速、みんなでバッタ探し!前日にインタープリター(以下:IP)が探した時は1匹しか見つからなかったそうですが、30人一気に広場に入るとバッタも一気に飛び跳ね、トノサマバッタにショウリョウバッタ、エンマコオロギなど捕まえました。
ここで質問。みなさん、バッタの顔を見た時に目と口は分かりますよね?では、耳は一体どこにあるのでしょうか。「そもそも耳があるの?」という声が聞こえてきそうですが。
答えは・・・
<赤○部分の穴が耳>
バッタ科は後ろ足の付け根に耳がありました。オスが前翅をこすり合わせ、鳴き音を出し、それを聞いたメスがオスに近寄ってくるために耳はあります。そう、心地よい鳴き音を出すのはオスだけ。野鳥にしても昆虫にしても、オスはメスの気を引くためにいろんな工夫をしているんだな、と思いました。キリギリス科(キリギリス、ツユムシ、ササキリなど)とコオロギ科は前足の関節近くにあるので、捕まえた時にそっと探してみてください。
バナナ+焼酎+酢を混ぜ、発酵させた虫寄せトラップには残念ながら引っ掛かってくれず。。。しかし、キャンプ場奥で仕掛けたトラップには、オサムシ、シデムシ(幼虫・成虫)がいました!初めて見るシデムシの幼虫(三葉虫のような形)に釘付けのようでした。
シデムシのような動物の死骸を食べ、分解してくれる昆虫がいるからこそ、土が肥え、また植物が育つ環境が整います。カブトムシのように目立つ昆虫ではないですが、こうした役割を持つ生き物がいるからこそ成り立つ自然環境があると学びました。ちなみにここで仕掛けたトラップは、レトルトのちらし寿司の素です。
さて、お次のトラップは人が仕掛けたものではなく、昆虫が仕掛けたもの。
旗を立てたすぐ側には小さな穴が。
この穴の下に潜んでいるのがアリジゴク、ウスバカゲロウの幼虫です。穴に落ちた昆虫を捕らえて食べる肉食性のアリジゴクは普段表に出ないため、その姿を見たことがないのでは?そこでシャーレを使って土をすくってみると・・・いました!
こんな姿をしたアリジゴクですが、成虫になると名前通り、トンボに似たカゲロウになります。このように完全変態する昆虫を1から観察すると、姿だけでなく生態や生息する環境の違いなどいろいろ学べますよ。来年の自由研究を今から始めておくのもいいかもしれません。
魚の池では恒例のアメンボの匂いを嗅いだり、トンボを捕まえたり。今の時期はギンヤンマにショウジョウトンボ、モノサシトンボ、クロイトトンボ、シオカラトンボと見られる種類も増え、広場ではウスバキトンボがたくさん飛んでいます。ここで活躍するのはやはり親御さんたち。中にはトンボ2匹同時に捕まえたお母さんも!捕まえたお母さんの子どもは「これ、お母さんが捕まえたんだよ!」と何だが誇らしげでした。
小さな子はすばしっこいトンボを捕まえるのは一苦労なので、セミの抜け殻探しをしたり、ダンゴムシやアリの行列を観察したりと、昆虫観察は子ども~大人まで楽しめ、そして新たな発見もできます。
おうちの庭や公園から始めても十分楽しめる昆虫観察。自由研究だけでなく、絵や工作などいろんなヒントが隠されているかもしれませんよ。
<鳴き声や昆虫の特徴が表れている絵を描いてくれました!>
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****************夏休み自由研究お助けプログラム***************
『小鳥の巣箱づくり&使ってもらうための方法』
小鳥の巣箱を作るだけでなく、使ってもらうための方法や野鳥の基礎知識、双眼鏡と望遠鏡の使い方などを学ぶ、自由研究お助けプログラムです。野鳥好きっ子には必見です!
日 時:8月9日(日)9:00~12:00
場 所:五色台ビジターセンター
参加費:1,000円/巣箱1個(材料費+保険代)
申 込:事前受付・先着10名(参加条件:原則小学4年生以上)
問合せ:http://goshikivc.web.fc2.com/
---------------<余談>------------------
体験教室とは別日に、とある方とお話した時に「自由研究は夏休み終盤になって始めるのでは遅い。子どもが何に興味を持って、何をやってみたいか、そこから失敗・成功両方学ぶことが自由研究の醍醐味。大人はすぐに答えや手を出してしまいがちだけど、子ども自身で考え、気付きを見つけられるように導くこと、待つことが大人の重要な役割」。
教える・催促することと導くことは紙一重だけど全く違うことだと感じた言葉でした。
2015年07月03日【体験教室】 ミサゴ観察会in五色台
瀬戸内海国立公園 高松 大林めぐみ
6月の五色台体験教室第2弾は、五色台に営巣する鷹の仲間・ミサゴ。
ここ数年、ビジターセンター(以下VC)裏にあるタンベ池奥の松に営巣し、ほぼ毎年ヒナも巣立っています。タンベ池を越えれば海があり、山にはまだ営巣しやすい松があるため子育てしやすい環境なのかもしれません。
野鳥の先生といえば、五色台VCではお馴染み、香川の野鳥を守る会の岩田さん。そしてスタッフには岩田さんの奥様、その子ども達と、なんと一家揃って野鳥に詳しい野鳥一家なのです。
今回は参加者7名と少なめではありますが、その分、望遠鏡を見る時間はたっぷりです。
早速、VC2階デッキへ行ってみましょう!
子育て中のミサゴは、とても警戒心が強く、森からタンベ池に少し顔を出しただけで「キィーッキィーッ」と、ものすごい鳴き声を発します。なので、ストレスがかからないよう遠くから観察します。
今年はなんと3羽のヒナがいるとのことですが・・・
<見えるかな>
望遠鏡でも少し見えづらいですが、かすかに顔を上げるヒナが見られました。親ミサゴはどうやら留守のよう。ここ数日天候が良くなく、親ミサゴもエサを十分ヒナに与えられていないので、魚を持って巣に帰ってくるのでは?という期待を持ちつつ、みんなでチャンスをうかがいます。
その間に「ミサゴってどんな姿?」を岩田さんからレクチャー。
ミサゴは羽根を広げると約1.5~1.7m、1㎏程度の鷹の仲間。四国や本州では留鳥として見られますが、北海道など北のミサゴは本州で越冬します。瀬戸内では、比較的見られるミサゴですが、営巣しやすい松が枯れたり、その他環境の変化により環境省レッドリスト準絶滅危惧種に指定されています。近年では、鉄塔に営巣するミサゴの姿も目撃されています。最近だと徳島県鳴門市に飛来したコウノトリも鉄塔の上で営巣していましたね。
ミサゴはトビと違い、写真の様にのど~腹が白く、尾羽根は丸尾になっています。また、メスとオスの見分け方としては、のどが茶色になっているのがメス。ただ幼鳥だとどちらも茶色いですが、幼鳥は羽根1枚1枚に白い縁取りがあります。
しばらく観察していたのですが、親ミサゴの来る気配やヒナの羽ばたきも見られないので、スタッフに見張りをお願いして、その間に参加者の皆さんはスライドでミサゴを見てみましょう。
ミサゴの好きな食べ物は魚。魚ってヌルヌルしたり、暴れたりと結構掴みにくいですよね。しかし、ミサゴの足はそれに特化した構造になっています。
このウロコ状の足を使って、池や海にダイブして魚を捕ります。それも結構勢いよく頭から突っ込んで下りるのですが、水面直前でこのように・・・
<この体勢の変え方は見事です!>
体半分位が浸かるほど入り、魚が捕れたら足を前後にし、空気抵抗が少なくすむよう魚の頭を前にして、安心できるところまで持って行き食べる、もしくはヒナに与えます。
10数年前に釣りに行った時、バシャンッ!と大きな音がしたと思って振り向くと、目の前で猛禽類が池から魚(しかも大きめ!)をかっさらって行ったのです。こっちは何も釣れず、しかも目の前で魚をさらわれたので完全にやる気0になり、帰ったことを思い出しました。あの頃はトビだと思っていましたが、実はミサゴだったのかな。
という位、他地域と比べると、瀬戸内には意外とミサゴは多く生息しています。特に香川県は平地と池、営巣しやすい山林とが近接しているため、ミサゴにとって棲みやすいようです。
その後、「ミサゴが帰ってきた」という朗報はなかったですが、タンベ池にやってきたカルガモやカワラヒワ、ホオジロなど見られ、今まで聞いても分からなかった野鳥の鳴き声の正体を知ることができました。
スライドでミサゴについて学んだら、最後にみんなでミサゴクイズに挑戦!
1.ミサゴは魚を食べるが、その中で好き嫌いはある?
2.ミサゴは魚を骨毎食べる?
3.ミサゴの英語名は?
4.ミサゴが魚と捕る時に見せる飛び方は何という?
→正解は最後!
体験教室終了後は、岩田さんからお借りしている野鳥の剥製や巣などいろいろ見せて頂きました。剥製だと野鳥の特徴などもしっかり見えますね。
お出かけの際に空を飛んでいる猛禽類がいたら、あれはトビかな?ミサゴかなと探してみて下さいね。
ヒナが無事巣立ち、来年も五色台でミサゴが子育てしてくれますように。
*******ミサゴクイズの正解は・・・********
1.何でも食べます。ボラ、ウマヅラハギ、フナ、長いダツも食べるそうです。
2.エラなど大きな骨は外します。噛むというより飲むように頭から食べていきます。
3.オスプレイ。アメリカでは飛行機の名前に猛禽類の名前を使うことが多いそう。
4.ホバリング。翼を高速ではばたかせ、空中の1点にとどまり続ける飛び方のこと。
2015年06月26日【体験教室】 磯の生き物観察会
瀬戸内海国立公園 高松 大林めぐみ
6月の五色台体験教室は、生き物観察2本立てで開催しました。
6月14日に開催した体験教室は、いつもの山から海へフィールドを移して行われました。前日までの天気予報が「曇り一時雨」という何ともはっきりしない空模様でしたが、当日は少し晴れ間をみせ、雨の降らないほどよいお天気となりました。
今回の講師は、五色台にある香川県立自然科学館に在籍後、現在は高松市内中学校で理科の先生として活躍されている根津さん。自然科学館は、県内小中学校の集団宿泊学習の受入、プログラム提供を行っており、今回のフィールド・小原海岸でもよく磯の観察を行っていました。
最初にビジターセンター(以下VC)で移動中や磯での注意事項などをお話ししてから、バスに乗っていざ出発!バスの中では、満潮・干潮のしくみや海のアレコレを説明していると、あっという間に到着です!
小原海岸は、車道から少し足場の悪い林内の道を下って行くと・・・
小原海岸に到着!
海岸に到着した途端、大人も子どももソワソワして探したいオーラが分かりやすいほど見えます(笑)
そんな参加者に、早速、根津先生から何か手渡されました。
海岸を歩いていると、よく海藻が流れ着いているのを見ますよね。緑のアオサやトコロテンの原料である紅いテングサなどなど。その中でも特徴があるのが肉付きのいい(?)海藻、ミル。名前もカワイイし、見た目も分かりやすいので覚えやすいですね。子ども達も見つけては触っての繰り返し。先生によると、瀬戸内海の海藻はたいてい食べられるそうですよ。
海藻探しの後に先生が手にしたのは、小さな巻き貝・アラレタマキビ。岩場にくっついているこの貝をみんなで捕まえて、水槽に入れておきます。
しばらく待つと、これが一体どうなるの?
待っている間にみんなで生き物探し!
やはり子ども達はカニ捕りに夢中になりました。岩場をめくったり、タイドプールの中をじーっと見て見たことのない貝や不思議なモノに興味津々。見つける度に先生に質問攻め!
海岸奥で宿泊学習の中学生に引率していた科学館の先生も、子ども達のお手伝いをしてくれました。
みんなで捕まえたカニを見比べて、どんな特徴があって、どんな名前が付いたのか、オスとメスの調べ方など絵と本物を使って教えてもらいました。図鑑を見ても、模様や色が少しでも違うと別の種類なのかな~と思ったりと、意外と自分で同定するのって難しいですよね?根津先生は特徴を捉えて、小さな子にも分かりやすく教えてくれました。
さぁ、水に漬けていたアラレタマキビはどうなっているのでしょう?
見てみると・・・
水槽の上部へと移動していました!
水が苦手なアラレタマキビは、波しぶきがかかる程度の潮間帯より少し高い岩場に群がっている1㎝満たない巻き貝。なので、こうやって水槽に入れておくと、水から逃げようと上に登ってくるのです。ただ、生きているうえで水分は必要不可欠なので、人の目に見えない位の藻を食べて水分を摂取しているようです。
次に先生が取り出したのは、煮干し?
これをヨロイイソギンチャクに近づけると・・・
煮干しを取り返そうとしても、イソギンチャクは「私のものだ!」と言わんばかりに離しません。本州や瀬戸内に見られるヨロイイソギンチャクは、刺胞という毒を差し入れる細胞を持っていますが、人が触っても影響はない程度(魚などエサを取るための毒)なので、興味ある方は触って、吸われる感触を試してはいかがでしょう。ただし、肌の弱い方は軍手を着用した方がベターです。
いろんな実験を見ても、やはり子ども達はまだまだ生き物探しをしたいようで・・・
1つのタイドプールからは、こんなにもカニが!
他にも・・・
左上:イシダタミ 右上:謎のオレンジ色のそうめんは、アメフラシの卵塊
左下:バフンウニ 右下:クモヒトデ
親御さんも今まで見たことはあるけど、何だか分からなかったダイダイイソカイメンや「カメノテ食べたな~」など新たな発見&思い出しては子ども達と一緒に生き物探しをし、子どもは子どもで「もう帰るよー」の声にもなかなか腰をあげてくれない程、十分楽しんだ磯の観察会でした。
最近、海に行く人が減った、と耳にしますが、来てみるとやはり夢中になるもの。きっと、きっかけ1つあれば海に興味を持つ人、行きたいと思う人が増えるんじゃないかなと思います。
あと1ヶ月すれば、夏休み!ぜひ、海に出かけて、いろんなモノを見たり、アクティビティを楽しんだりして欲しいですね。海には自由研究のネタも転がっていますよ~。
※海には、ゴンズイ、ガンガゼ、ヒョウモンダコやクラゲのように毒を持つ危険な生き物もいますので、十分注意してください。
***********************8月の五色台体験教室***********************
『はちみつ絞りと蜜蝋キャンドルづくり』※残り定員わずか!
地元の養蜂家を招いて、遠心分離器を使ったはちみつ絞りにチャレンジ!
ミツバチが作った蜜蝋から自然にやさしい蜜蝋キャンドルを作ります。
日 時:8月23日(日)9:30~12:30
場 所:五色台ビジターセンター クラフトハウス
(ビジターセンター前駐車場から木道下りて徒歩2分)
参加費:蜂蜜絞り体験100円/人+キャンドル作り500円/本
(1組に1本はキャンドルを作ること)
持ち物:汚れてもいい服装、飲み物(施設に冷房はありません)
問合せ:五色台ビジターセンター http://goshikivc.web.fc2.com/
※7月26日開催の「昆虫観察会」はキャンセル待ち中です。
2015年06月10日【体験教室】 わくわく発見!エコ・アカデミーに出展
瀬戸内海国立公園 大林めぐみ
1週間ほど前に四国も梅雨入りしました。これから少しの間は雨ばかりが続きますね。
さて、先日6月7日にサンポートで行われた「わくわく発見!エコ・アカデミー!」に、五色台ビジターセンター(以下VC)からはクラフト体験教室を出展させていただきました。
これは毎年環境月間である6月に開催され、ワークショップやパネル展示、ショーなど自然物を材料にものづくりや、節電や節水などできることから始めようなど環境について学べるイベントとなっています。
五色台ビジターセンターの他にもいくつかの団体が参加しており、また他のイベントとの相乗効果で多くの方が来場されました。
<早い時間帯からお客さんが来てくれました>
VCからは五色台で採れるドングリなどを中心とした「ドングリの置物づくり」を出展。
11:00スタートだったのですが、準備をしている段階で何人かの方から「何時に来ればできますか?」など嬉しいお声がけを頂き、少し早めにスタートしました。
受付で置物の台座となるサクラ、アカメガシワ、ヒノキなど枝の丸太を選び、スタッフから道具の使い方や作り方の説明を受けたら好き好きにドングリを選んで付けていきます。
<どれをつけようかな~>
ドングリや木の枝は個々に違う形をしているので、作り手の個性が出ます。
二手に分かれた枝、「これ台座に立てるの?」という位太い枝を選ぶ子、また木の実を割って付けたりと子どもの独創性には毎度脱帽させられます。
そして、つくり出すと夢中になるのは子どもだけではありません。付き添いだった保護者の方も「これ、いいんじゃない?」など、一緒になって楽しめるのが簡単クラフト教室の醍醐味です。
<サンプルを参考にしたり、お兄ちゃんのを参考にしたり・・・>
写真左下の真剣に制作している男の子の背後に、実は・・・
未来環境防衛隊ドラゴンレッドと歌のお姉さんが影ながら応援中。
しかし、男の子は制作に集中していて気が付きません(笑)その集中力にも脱帽です。
この日はVC体験教室の隣のブースで、ドラゴンレッドと歌のお姉さんによる、リサイクルや省エネルギーなど環境について学べるショーが行われ、その後には参加者と一緒に撮影したりと終始賑やかでした。
<ショーでは映像やパネルを使って環境について知ってもらいました>
また、他にも香川県みどり整備課による香川県産ヒノキの間伐材を使った子どもイスの制作ワークショップや、徳島文理大学理工学部による干潟の生き物生態観察や科学実験が行われていました。
4時間で約50名と多くの方に置物づくりを体験してもらい、完成した作品の一部がコチラ↓↓
<完成した子ども達の笑顔は格別です★秀逸な作品が出揃いました!>
VCでは、ドングリの置物づくりのように、簡単・短時間でできるクラフト教室を午前9:00~11:00・午後14:00~16:00の間で随時受け付けています。
クラフト体験は屋内できるので雨の日でも楽しめます。ご興味のある方はぜひご利用くださいね。
子ども会など10名以上でのご利用の場合は、予めご予約して頂けるとスムーズです。
********************6月の体験教室******************
『ミサゴ観察会in五色台』
ミサゴは五色台で見られる魚が大好きな鷹の仲間。
巣立ちを迎えるヒナの様子など望遠鏡を使って観察してみましょう。
日 時:6月20日(土)9:00~12:00
場 所:五色台ビジターセンター
参加費:100円/1人(保険込)
持ち物:活動しやすい服装、飲み物、あれば双眼鏡や野鳥図鑑
問合せ:http://goshikivc.web.fc2.com/
※6月14日開催「磯の生き物観察会」は現在キャンセル待ち中です。
2015年05月01日【お知らせ】 パネル展のご案内
瀬戸内海国立公園 大林めぐみ
明日から5連休のゴールデンウィークですね。
皆さんはどこかお出かけでしょうか。
先日のAR日記で五色台はヤマフジやキリ、色とりどりのツツジなどが咲いて花見頃ですので、ぜひ五色台に足をお運びください、とお伝えしましたが、遠くまで行けないなぁと言う方やお天気が悪くて遠出は・・・という方にこちらをご案内。
『瀬戸内海国立公園パネル展』
会 期:現在展示中~5月10日(日)
場 所:高松市生涯学習センターまなびCAN(3階市民ギャラリー)
高松市片原町11-1(琴電片原町駅から徒歩2分)
開 館:平日 9:00~22:00 休日・祝日 9:00~17:00
<休館:毎週月曜(月曜が祝日の場合は翌平日)>
入場料:無料
昨年7月にサンポートで開催された瀬戸内海国立公園指定80周年記念式典で展示したパネル16点と、瀬戸内海国立公園の変遷パネル5点を展示しています。
当展では、瀬戸内の四季や風景、動植物の特徴、アクティブ・レンジャーがおすすめする見どころや旅プランなど瀬戸内海国立公園が一体どんな所なのかが分かるパネルをご紹介しています。
また、会場には「おっ」というパネルもありますので、そちらもぜひご覧ください。
少しではありますがパンフレットもありますので、ご興味ある方はお持ち帰り下さい。
(閲覧用は皆さんでご覧いただくものですので、持ち帰らないで下さいね)
この機会に、意外と暮らしの近くにある瀬戸内海国立公園を知っていただければと思います。
みなさん、楽しいゴールデンウィークをお過ごし下さい★
10月の体験教室は、毎年秋の恒例となってきました『段ボールオーブンでピザづくり』。
今年はなんと!ピザづくりに加えて燻製も段ボールで作っちゃいます!
講師は、春の野草ランチも手がけてくれた角田夫妻と趣味が高じてパン屋を始めた片山さん。
できあがりは美味しいこと間違いなしです。
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まずは、ピザを作る食材斑と段ボールオーブンを作る工作班に分かれます。
食材班は、最初に時間のかかる燻製の準備です。
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燻製に使った段ボールは、下側の蓋を切り取り、真ん中と上から1/4の位置に2ヶ所ずつ金串を通して、上に金網を載せたお手軽なもの。
今回はサクラのスモークウッド(粉末木材を固めたもの)を使い、火のまわりが早くなるよう半分に割っています。これで約40分かけて燃え尽きます。スモークウッドなどはホームセンターでも購入可能ですが、燻製する食材や燻製の種類(温燻、冷燻、熱燻)によってできあがる時間は変わるので、ネットなどで検索してみてください。
次にピザの準備に取りかかります。材料と作り方は写真のとおり。
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前年まではボウルに入れて生地を捏ねていましたが、今回は手で直接さわらず、場所も選ばないビニール袋を使って生地づくり。
これならキャンプでの準備や後片付けも楽ですね。
ビニール袋に生地がつかなくなったら、できあがり。
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さて、工作班の進み具合はどうでしょうか。
こちらは主にお父さんが担当のようです。
段ボールの片方は蓋を閉じ、内側に両面テープを使ってアルミホイルを貼っていきます。
初めに両面テープを内側全てに貼ってから、アルミホイルを箱の面に合わせて切って貼っていく斑、一面ずつ両面テープとアルミホイルを貼っている斑を作業方法はさまざま。
内側に全てアルミが貼れたら、ピザの焼け具合を見るのぞき窓と斑の目印を付けたら完成です。
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左上:床や机と作業場所に個性が出ます 右上:工作中のお父さんをパチリ
左下:もうすぐ完成! 右下:できあがり!(前が見えない。。。)
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段ボール工作斑の完成がみえてきたら、食材斑はピザの仕上げにかかります。
ビニール袋から生地を取り出し、アルミ皿の大きさまで麺棒で伸ばして4等分にカットします。
片山さん手作りトマトソースにコーン、ピーマン、ベーコン、チーズなど載せたら、段ボールオーブンの中へ。
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左上:シンプルながら王道のトッピング 右上:丸くなるよう伸ばします
左下:みんなから「いい匂い!」絶賛のソース 右下:彩りを考えるのも楽しみのひとつ
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左上:焼く前のピザ。すでに美味しそう 右:炭に火が熾ったらオーブンへ
左下:炭も参加者で熾してもらいます
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炭や火の大きさ、酸素の入り具合にもよりますが、早くて5~10分、あまりに時間がかかるようなら火の大きな炭を入れて温度を上げてください。あまり密閉すると酸素が燃え尽きてしまうので、前面のふたはぴっちりと閉めない方がいいです。
この頃には燻製の段ボールからはいい匂いが。
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そして、ピザも燻製も上手く仕上がりました!
燻製はタマゴ、ウィンナーの他にクラフト・チェダー・カマンベールのチーズ3種の食べ比べと贅沢なラインナップ!
そして、野菜スープは、今朝冷蔵庫に残っている小麦粉を使って団子汁にバージョンアップ。
講師が持ってくれた特別オマケは、桑の実ジャムをのせたシャーベット。
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<これには大満足の笑顔♪>
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キャンプや子ども会などアウトドアで料理となると、カレーやバーベキューが定番ですが、身近にある物を使って、ちょっと一工夫すれば簡単かつ、豪華なアウトドア料理を作ることができます。
また、段ボールオーブンは一度作れば、アルミが破れてもそこだけ補修すればいいので、何度でも使えます。
ぜひ、アウトドア料理にチャレンジして、外ごはんを楽しんでくださいね。
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************************11月の体験教室*****************************
『ドングリ拾いと盛り盛り置物づくり』
夢中になってしまうドングリ拾いと15㎝四方の台座を使ってのドングリの置物づくり。
いろんな形のドングリを知って、作って、おうちに飾りましょう。
日 時:11月8日(日)9:00~12:00
場 所:五色台ビジターセンター クラフトハウス
(ビジターセンター前駐車場から木道経由で徒歩2分)
参加費:300円/セット(保険込)※小学生以下は保護者同伴
持ち物:暖かく汚れてもいい服装、飲み物
問合せ:五色台ビジターセンター http://goshikivc.web.fc2.com/