アクティブ・レンジャー日記 [中国四国地区]
【三崎小環境学習⑦】 5年生まとめの授業
2018年03月12日♪はーるがきーたはーるがきーたこーこにーきたー♪
ツバキの苗畑を作業しやすいように整理しました。
これぞ劇的ビフォーアフター!
さて、三崎小環境学習シリーズを1年を通してお届けして参りましたが、
今回は5年生のまとめ授業があったので、その報告です。
今までの授業は
①はじめに ②竜串の海と生きもの ③川の生きものしらべ1日目、2日目
④爪白シュノーケル授業! ⑤グラスボート&ジオ学習! ⑥間伐体験!
と、6回行っています。
今回は、1年間で学んだ海、山、川のことを振り返りつつ、
その自然と、自分たちの関わりについて考える時間になります。
まずは、どんなことを学んだか、写真を見つつ、
当時の感想も読み返しながら思い出していきます。
毎日見る物聞くことが刺激になる多感な5年生にとっては、
1年近く前のことはちょっとおぼろげ・・。
海、山、川それぞれで見た物や、それに関わる人々について思い出したら、
次のステップ。
それらの自然をどう思うか、自然を守るためにどうしたらいいか、
そして、自分はどう関わりたいか。
1年間三崎の自然を大満喫した環境学習ですが、
楽しい学習を、次につなげるための大切なプロセスとして、考えてもらいます。
たくさん意見を出してもらいましたが、
いくつか、授業風景を振り返りながらご紹介します。
「三崎の自然をどう思うか」
・海にも川にも生き物がたくさんいて、山も空気がきれいで、自慢できる。
・いろんな災害に耐えてきて、長い年月続いている自然は宝物だと思った。
・自然が豊かで、それを支えている人たちがいることが分かった。
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「三崎の自然を守るためにどうしたらいいか」
・ゴミをポイ捨てしない、している人を見つけたら注意をする。
・洗剤など、川や海をよごすので、流さない。
・自分のゴミじゃなくても、ゴミは拾う。
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③「川の生きものしらべ」 ④「爪白シュノーケル授業!」
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「自分はどう関わりたいか」
・森林組合にはいって、いっぱい仕事をして、いっぱいお金を稼ぎたい。
・もしまた、高知西南豪雨みたいな強い豪雨がきたら、ボランティアで
その被害のあった地域を助けてあげたい。
・友達、親、親戚などに山川海の大切さを教えて、ゴミを捨てないように呼びかけたい。
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⑤「グラスボート&ジオ学習!」 ⑥「間伐体験!」
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田舎の子どもたちからよく聞く「地元の自然は当たり前だと思っていた」という声は、
やはり三崎の5年生からも上がってきました。
しかし、実はそこには日本でも他にないような生き物や植物がいて、
それらが、たくさんの人の助けがあって、今まで守られてきたこと、
三崎にしかない自然を育んできた、長い歴史があることを知ってもらえたようです。
自分たちなら何ができるだろう、と考えたとき、
小学校5年生はまだまだ具体的な将来を考えることは難しいですが、
身近なゴミ拾いや清掃活動には積極的に参加する、という動機付けもできました。
(三崎小学校5、6年生と下川口小学校の5、6年生)
さらに次のステップとして、来年度、
6年生になったときに、子どもガイドをしてもらうことになります。
「誇り」と呼べるようになった自然の魅力とともに、
生まれ育ったからこそできる自分たちなりの話を人に伝えられれば、
きっと地元だけでなく、自分自身も誇らしく思えるはずです!