アクティブ・レンジャー日記 [中国四国地区]
【三崎小環境学習⑤】グラスボート&ジオ学習!
2017年11月20日木枯らしや北風を感じる季節になりましたね。
今月は、まだまだ連続投稿が予想される土佐清水の谷吉です。
今回は、久々の三崎小環境学習が行われたので、お知らせします!
(今年は、お隣の下川口小合同で、両校5・6年生対象の授業でした)
三崎小23名、下川口小11名の総勢34名で、いつもよりずいぶん賑やかな授業。
集合したら、それぞれの自己紹介から始まりです。
お互いをよく知るために、各校入り交じりで出発します。
グラスボートに乗ったら、みんな視線は海に釘付け。
グラスボートで海中遊覧を案内してくださるのは、竜串観光汽船の竹葉さんです。
外の気温(この日は10度)に比べて、海の水温はどうだと思う?と聞くと
「5度!」「もっと寒い!」という声が。
正解は「21度くらい」。海の方が暖かいんです。
なぜかな・・と考えてみると、すぐに「黒潮があるから!」という答えが。
よ~く考えれば、南から暖かい海水を運ぶ海流に思い当たります。
グラスボートを下りたら、弘法大師が見残したという言い伝えもある見残し海岸。
ここからは、市のジオパーク推進室、佐藤さんが案内してくださいました。
岩や地層を観察して、何千万年も昔の時の流れを感じるジオツアーの始まりです。
斜めに突き刺さったようにそびえる岩。
これは実は、昔水平に溜まった砂や泥が、大きな地球の動き(地殻変動)で
こうして起き上がった物なんだよ!というと「へぇえ~」という声が。
そこら中にある穴ぼこがどうやってできたのか、
そこにぽつぽつ見られる茶色い塊が何か、
など次から次へと飛び出す質問に答えてもらいました。
見残し海岸を堪能したら、お昼ご飯。
せっかくなので、他校の子たちと一緒に食べます。
ご飯を食べたら、お待ちかねの自由時間。
歩き疲れた~なんて言っていた子も、ここぞとばかりにはしゃぎ回ります。
潮だまり観察に勤しむ子や、カメノテさがしに熱中する子、
奇岩をアスレチック場にして駆け回る子など、過ごし方は様々でした。
そして帰りのグラスボートの中。
今10~12歳のみんなが生まれる少し前、
2001年の西南豪雨で、サンゴが壊滅的な被害を受けたお話がありました。
目の前で見たサンゴが、一度泥に埋まって無くなってしまったこと、
その後いろんな人が関わって、サンゴが復活できたこと、を知りました。
最近、集中豪雨が多く、いろいろな地域で土砂災害が起きています。
また、竜串で同じことが起きないようにするためにはどうしたら良いのか。
次回の授業では、それを考えるために「山」に向かいます!
【おまけ】
本日一番人気だった生きものは「ウツボ」。
日本最大級のシコロサンゴに感動しつつも、目はウツボ探しに忙しく・・
「ウツボおいしいと思う人~」という質問には、
ほとんど全員が「はーーーい!!」と元気に答えていました。
さすが高知の子です。