アクティブ・レンジャー日記 [中国四国地区]
【三崎小環境学習①】はじめに
2017年06月05日
足摺宇和海国立公園
日中と朝夕の気温差が激しくて、
何を着たらいいのか分からない土佐清水からこんにちは!
ヒルサキツキミソウも、いよいよ終わりですね。
さて、5月末に、三崎小学校の今年度1回目の5年生の授業がありました。
今年から新たに「はじめの一歩」となる授業を設け、
環境学習がはじまった経緯や、この学習から学んでほしいことを話しました。
まずは、レンジャーの自己紹介から。
どういう仕事で、どんなことをしているのかを知ってもらいます。
ここで興味引かれる子も多く「将来レンジャーになりたい!」なんていう子もいました。
それから、国立公園について。
日本に34しかない国立公園の一つと知って、その希少価値に驚きの声が上がりました。
そしていよいよ本題。
この環境学習が始まるきっかけになった、サンゴとその周辺環境の話です。
オニヒトデについては、かなり知名度があるようで、
見たことはなくても知っている子が多くいました。
ただ、平成17年生まれのみんなは、平成13年の高知西南豪雨の被害は余り知らなかったようで、
壊滅的な被害の建物の写真には絶句していました。
その後、海だけでなく山も川も整備されはじめ、
多くの人の手によって、失われつつあったサンゴがまた復活している一方、
オニヒトデの脅威は消えることがないことも伝えます。
三崎小学校は竜串湾まで歩いて10分程度。そんな身近な場所でも、全然知らないことだらけです。
今年の三崎小5年生は、釣りやエビ取りが好きな子もいれば、
あんまり外に出ないインドア派の子もいます。
それぞれが日常で触れる自然は少しずつ違うかもしれませんが、
この1年を通して、身近な自然の新しい一面を発見しながら、
親しみや誇りを持てるようにできればと思います。