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中国四国地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [中国四国地区]

【三崎小環境学習③】川の生きものしらべ 2日目

2017年06月15日
足摺宇和海国立公園 谷吉萌

三崎小5年生川の学習、1日目は川の生き物について学び、

自分たちで作ったペットボトルの仕掛けを川に設置しました。

【2日目】(1日目同様、環境省と魚と山の空間生態研究所の共催で実施しました)

さてさて、2日目は授業の始まりとともに川に直行!

川に降りたら一も二もなく仕掛けを引き上げます。

ドキドキの瞬間です。運命やいかに・・

 

かかってました!このドヤ顔、すばらしいですね!

今年ペットボトルトラップで捕れたのは、ミナミテナガエビやヌマエビ、カワムツなど。

 

        ヤマトヌマエビ               ヒラテテナガエビ

下流の流れがある所で、茂みになった場所においた仕掛けには、

しっかりエビや魚が入っていました。

ペットボトルで捕れた生き物を放流して、お次は「ガサガサ」です。

3班に分かれて、班対抗で勝負。競うのは「数」ではなく「種類」!

一番いろいろな生き物を見つけた班の勝利です。

 

博士に教えてもらった茂みや石の下などで「ガサガサ」!

水生昆虫もたくさん出てきます。

ソーティング(仕分け)してみると・・・

みんなで11種類の生き物を見つけました!

 

      トンボのヤゴ3種類               エビやオタマジャクシ

最後にそれぞれ感想を言ってもらうと

「思ったよりずっといろんな種類の生きものがいた」

「岸辺の流れがある所でたくさんエビがとれた」

「色が全然違うのに同じ種類のエビでびっくりした」

など、それぞれ良い観察眼を持っていることが分かりました。

今回の注目の生きものは

ヤマトヌマエビです。

しっぽの青い模様と、腕の黄色い縞々がポイントのおしゃれさんです。

今回捕獲した生きものの中には子持ちのヌマエビも。

こういったエビやカニ、魚の中には、一度海まで下って産卵し、

また上流へと移動するものがいる、というお話もありました。

川で見つけた生きものは、川だけで一生を過ごすのかと思いきや

その場所だけでなく、海まで泳ぎでたり、とんでもない上流まで上りつめていくものもいます。

海、山、川それぞれが違うフィールドのように感じますが、

こうやってその間を行き来する生きものたちを目の当たりにすると、

全部つながっていて、何一つ欠かせないもの、と感じられた授業でした。

次の授業は・・夏と言えば海!

シュノーケリングで海の生きものを実際に見に行きます!

今回の生きものの観察ポイント、生かせるかな?