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アクティブ・レンジャー日記 [中国四国地区]

中国四国地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

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足摺宇和海国立公園 土佐清水

298件の記事があります。

2013年07月04日H25年度三崎小5年生環境学習「海中&奇岩観察」

足摺宇和海国立公園 土佐清水 笠貫 ゆりあ

毎年、三崎小学校で行っている環境学習が今年もスタートしました!
今年の5年生のテーマは「山川海里のつながりを学ぶ」です。
第1回目の授業はグラスボートに乗ってサンゴなどの海中観察、
そして見残しや竜串で奇岩や化石の観察を行いました。


講師は竜串観光汽船の竹葉さん。


まずはグラスボートに乗る前に竜串の海についてのお話しをしていただきました。
土佐湾にすむクジラの話しから、海・川・山の環境や生きものどうしのつながりについて。
西南豪雨で川から竜串湾へ流れ込んだ泥により壊滅的なダメージを受けたサンゴの話し。
そのサンゴの衰退と回復、最近の白化現象を写真を見せながらわかりやすく、教えていただきました。
そして、乗船前に難関が…ふるさとの海を知ろうテスト!
主に竜串の海にいる生きものについての問題です。
60点以下は学校に戻って自習です!と言われましたが、難易度は高め…。
60点以下続出です…。
みんな戻ってしまっては授業にならないと言うことで、
全員無事にグラスボートへ乗せてもらうことになりました。
よかった よかった。


いよいよグラスボートに乗船です!


普段はあまり見れない海の中、みんなわくわくしながらのぞいていたようです。
サンゴや魚の観察をしながら、それにまつわるお話しもしてもらいました。
テーブルサンゴは50cmくらいになるのに約6年。
でも、オニヒトデが30cmくらいのサンゴを食べきってしまうのは約1週間だそうです!
私もびっくり。
シコロサンゴの間からウツボが顔を出したり、
キレイな青色のソラスズメダイ、ウニに似たトゲトゲのガンガゼなどいろんな生きものが見れました。


楽しく海中観察をしているとあっという間に見残しに到着!
生きものの通り道などが化石として残った生痕化石を探したり、
雨・波・風の影響で削れて特徴的な形となった様々な奇岩を観察しました。

【“つづみ岩”たたく場所によっても少し違う音色】


【本物の蜂も出現した“蜂の巣城”】


【“チェーン岩”のそばで地層の様子も観察】


【みんなで通過“厄除け穴”】


お昼も見残しにある岩の上で。


しかしこの頃から雨がパラパラ…
奇岩観察は少し早めに終わりにして、展望台へ登った後、船で戻ることになりました。

【展望台。この日はあまり景色は見えず…】


帰りのグラスボートの中では、
映画の主人公にもなったクマノミについてのお話を聞きました。
性別が変わっちゃうこともあるなんて…
クマノミの生態にみんなもびっくりだった様子。


帰港してから今度は竜串海岸で化石漣痕の観察です。


漣痕の「漣」はさざなみのこと。
さざ波の跡が残っている竜串の地層から、ここが深い海ではなく浅い海だったことがわかります。

続いて巻き貝の化石を探してみることに。


小さい化石でなかなか見つからずみんな苦戦。
竹葉さんから誰の近くにあるかなどヒントをもらいながら、
ようやく発見することができました。





最後は事務所に戻って質問タイム。


無事に1回目の授業終了です。お疲れ様でした!


グラスボートや見残しも今回が初めてではない子も多かったと思いますが、
今日の竹葉さんのお話や案内を通して、新たに発見したこと、気づいたこともたくさんあったと思います。
身近なようで意外と知らなかった地域の自然とその魅力、
これから1年かけて一緒に見ていきたいと思います。


次回の環境学習はシュノーケリング体験の予定です。

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2013年06月24日事務所紹介&レンジャーインタビュー

足摺宇和海国立公園 土佐清水 笠貫 ゆりあ

こんにちは。
雨続きのせいもあり、事務所でのお仕事が多い日々です。
と言うわけで、今日は私が働いている事務所をちょっと紹介したいと思います!


○土佐清水自然保護官事務所ってこんな所○



玄関から入るとすぐに来客用椅子とテーブルがあります。国立公園に関する打ち合わせや相談を行います。


国立公園に関するいろんなパンフレットも置いてあります。
横の壁には足摺宇和海国立公園の地図。愛媛県から高知県にまたがる広範囲の国立公園を、様々な関係者と協力しながら管理しています。


公園内のどの場所がどんな区域に指定されているのか色分けされています。
私も見ながら勉強中です。


そして…


私は春に来たばかりなので、まだ使用したことがありませんが、
寒い季節に活躍する(であろう)ペレットストーブ!
おがくずなどを有効活用して作られた固形の「木質ペレット」が燃料の環境にもやさしいストーブ。
詳しくはまた冬に…。



職員の仕事スペース

【仕事中の保護官】
事務所での作業を行うデスク(保護官の向かいに私のデスクもあります)。
保護官の後ろの棚には資料や図鑑などが置いてあります。



倉庫


足摺宇和海国立公園はその名の通り沿岸が多く含まれているので、
シュノーケルセットなど海や水辺で活躍する道具が備えられています。
もうそろそろ海に入りたくなる季節ですね。



事務所の駐車場にある謎の物体は…


前を通過するとセンサーが反応し、その数を記録する利用者カウンター。
国立公園内に設置し、いつ、どれくらいの人がその場所を利用しているのかなどを知るために役立ちます。
なぜ駐車場にあるのかと言うと…
普段は2つのカウンターを国立公園内に設置しているのですが、
先日現地に設置していたカウンターのデータが上手くとれず、
原因究明のため、ただいま事務所敷地内で実験中。無事にデータがとれますように…。



それでは最後に土佐清水自然保護官事務所の小林レンジャーにインタビューしたいと思います。

【さわやか笑顔な小林レンジャー】

Q.好きな食べ物は何ですか?
 A.グミ。

Q.どうしてレンジャーになったのですか?
 A.自然は人間が生きていく上で最も重要な基盤だと思う。将来世代に渡って、豊かな環境の下で快適に生きていけるように、
環境問題の解決に取り組み、自然と共生する社会を目指したいから。

Q.土佐清水歴は何年ですか?
 A.1年5ヶ月。

Q.仕事で一番うれしかったことと大変だったことは?
 A.うれしかったことは、仕事が地域の人に感謝されたこと。
   大変だったことは、実現したい事がなかなか前に進まないこと。

Q.今までに何カ所の国立公園に行ったことがありますか?
 A.仕事とプライベート旅行併せて13箇所。(釧路、三陸復興(旧:陸中海岸)、磐梯朝日、日光、上信越、秩父多摩甲斐、富士箱根伊豆、中部山岳、山陰海岸、瀬戸内海、大山隠岐、足摺宇和海、雲仙天草)前任地は大山隠岐国立公園。

Q.レンジャーでなければ何をしたかったですか?
 A.高性能な宇宙船を開発するなど、宇宙関係の仕事が楽しそう!

Q.足摺宇和海国立公園の魅力をどうぞ!!
 A.サンゴなど豊かな海中景観をはじめ、海あり山ありの多様性に富んだ景観を楽しめるところです!!皆さん、ぜひお越し下さい!


小林レンジャー、どうもありがとうございました!

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2013年06月13日キレイに咲いているけれど…

足摺宇和海国立公園 土佐清水 笠貫 ゆりあ

こんにちは。
雨が続いていましたが、今日は久々に晴れ間も見える土佐清水です。


さて、皆さんは道路沿いなどでこんな黄色い花を見かけたことはありませんか?





足摺宇和海国立公園内や周辺でも咲いているのをよく見かけます。
「わー!きれいな花!」「うちの近くにも咲いてる~」と思った方も多いと思います。
しかし、この花「オオキンケイギク」と言う外来種。
原産は北アメリカですが、今では日本全国に分布し5~7月にかけて開花の時期を迎えます。
オオキンケイギクが日本の在来植物の衰退の一因とされている場所もあり、
外来種の中でも「特定外来生物」に指定されています。
野外に播くのはもちろん、栽培や輸入なども原則禁止です。


オオキンケイギクに限らず、先日のAR日記に載せたミシシッピアカミミガメ(http://c-chushikoku.env.go.jp/blog/2013/05/1125.html)など多くの外来生物が日本にもたくさんいます。
外来生物だと知らなければ、美しい自然の風景にも感じられるかもしれません。
しかし、実はその逆で日本の生態系を脅かしている場合もあります。
地域には、その地域独自の自然があり、自然のバランスがあります。


皆さんがいつも見ている風景の中にもそんな外来種がいるかもしれません。
なぜ外来種がここにいるのか、何が問題なのか…
ちょっと考えてみたり、知ったりすると、
いつもの風景も少し違う風に見えるかもしれません。



いつまでも日本独自の豊かな自然でありつづけるためには、
1人1人の考え方や行動が大切ですね。

外来生物法について詳しくはこちら↓
http://www.env.go.jp/nature/intro/index.html



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2013年05月30日見残していませんか?

足摺宇和海国立公園 土佐清水 笠貫 ゆりあ

千年以上前、弘法大使がこの地を見残したことから名付けられたとされている「見残し海岸」へ行ってきました。
私も1ヶ月半、見残していました。。。


見残し海岸へは竜串からグラスボートで約15分(陸路もあります)。

【グラスボート船内】

向かう途中はテーブルサンゴやシコロサンゴ群集が見られます。
竜串のサンゴは90年代頃から水質悪化や食害などにより衰退しはじめ、
2001年の西南豪雨により河川から大量の土砂が流出し多くが死滅してしまいました。
しかし、このサンゴを回復するべく竜串自然再生事業により様々な取り組みが行われ、
10年ほどの間にかなりの回復を見せています。

【テーブルサンゴ】

【シコロサンゴ】
サンゴの周りには様々な魚などがいました。
ちなみにテーブルサンゴと一緒に写っているシマシマの魚は、
私が大学院生の頃、調査で訪れた島で初めて釣った味はちょっとイマイチな思い出の魚、オヤビッチャです。
サンゴと一緒にどんな生きもの見られるか探すのも楽しいですね。


海中風景を楽しんだ後は、いよいよ見残しへ上陸です。



この見残しでは様々な奇岩が見られ、それぞれの岩の特徴からいろんな名前がつけられています。
たとえばこちらは「蜂の巣城」↓



他にもこんな風な名前がつけられてる様々な岩があります。
どんな名前かちょっと想像してみてください。(答えは最後に)

①真ん中の岩を人に見立てると…



②細長いアレのような…



③この模様は…



そして、名前の由来は見た目だけではありません。


こちらの岩はつづみ岩↑
なんだか「つづみ」っぽい感じはしませんよね。
ですが、手のひらで岩面をたたくと…↓
答えがわかると思います♪ポン♪




また、生物が通った跡や糞などが化石となった「生痕化石」も見られます。
生きものそのもののではありませんが、その生物の生きた証です。

【茶色い部分が生痕化石】

【こちらのミミズのような跡も!】


海中景観も奇岩も楽しめる「見残し」。
見残すのはもったいない!
ぜひ、見残しのないようお越しください♪




●奇岩の名前のこたえ●
①「愛情岩」
 人が二人で抱き合っているように見えることから。
②「チェーン岩」
 細長いチェーンのような形から。
③「渦巻き岩」
 ぐるぐるした渦巻きのような模様から。

想像通りの名前だったでしょうか!?

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2013年05月22日須ノ川の住人

足摺宇和海国立公園 土佐清水 笠貫 ゆりあ

こんにちは。
最近、外に出る日になかなかスッキリ晴れません…。
本日も土佐清水はじんわり暑い薄曇りです。


先週、愛媛県愛南町にある須ノ川へ現地確認に行きました。
須ノ川は駐車場からウバメガシの林を抜けると海まですぐ!
海までの道は石畳のようになっていてちょっと雰囲気あります。



この日も少し曇っていたので写真はあまりキレイに撮れなかったのですが、
海の透明度は良さそうでした!
夏はシュノーケリングに来る方もいらっしゃるそうです。






そして、すぐそばには池と広場が隣接しています。



この池、ある生きものがたくさんいるのです。



・・・何かわかるでしょうか!?


正解は↓


ミシシッピアカミミガメ。見たことある方も多いのではないでしょうか。
もともとその地域にいなかったのに、人間の活動によって他の地域から入ってきてしまった「外来種」です。
ミシシッピアカミミガメは、今のところ外来生物法による
輸入や飼育などの規制対象にはなっていない「要注意外来生物」というものですが、
在来のカメ類との競合などが懸念されています。
外来生物は「入れない」「捨てない」「拡げない」ようご協力お願いします。

*外来生物について詳しくはこちら
http://www.env.go.jp/nature/intro/1outline/index.html


また、ゴミも「捨てない」ようご協力お願いします。




●おまけ●
2013年4月10日のAR日記
http://c-chushikoku.env.go.jp/blog/2013/04/1102.html
の中で「さて何でしょう!?」とご紹介した植物の写真、
正解は↓




「シャリンバイ」でした。
白い小さな花が咲きました。
が、残念ながらほとんど散っており、見頃を逃してしまいました…。
来年は満開の頃に見られたらいいなと思います♪
10月頃には紫の実をつけるようです。

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2013年05月16日パワースポット!唐人駄場 巨石群

足摺宇和海国立公園 土佐清水 笠貫 ゆりあ

こんにちは!
だんだん暑い日が多くなってきましたね。


今日は市街地から足摺岬へ向かう途中にある
唐人駄場(とうじんだば)遺跡へ現地確認に行きました。


山の中にある唐人駄場にはたくさんの巨大な石があり、
パワースポットにもなっています。



【どーんと現れる巨石】


中でも最強のパワースポット(らしい)はこちら↓

【亀石】
亀石のある「再生のエリア」と名付けられている場所です。
この亀石は子どもで左の岩がお母さん、右がお父さんだそうです。
(全景の写真がなくてごめんなさい)
実は、さらに登った場所にも別の亀石があります。
足摺岬の方にも亀石がありますし、なんだか亀石巡りでもできそうですね。


さらに別の場所からは巨石や周辺の景色を見渡すことができます。





【唐人石】

【海も見えて眺めばっちり】
千畳敷石(せんじょうじきいわ)と言われる広く平らな石の上からは、
空気の澄んだ晴れた日の夕暮れは九州が望めるそうです!
今日は残念ながら少し曇りがかっていました。


他にも様々な形をした石やストーンサークル(多数の石を円形状に配置した遺跡)などがあります。
賑わうことも多い足摺岬ももちろん素敵ですが、少し落ち着いた雰囲気で神秘的な唐人遺跡群も魅力的です。
ぜひ散策してみてはいかがでしょうか?

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2013年05月02日滑床山開き

足摺宇和海国立公園 土佐清水 笠貫 ゆりあ

こんにちは!
あっという間に4月も過ぎ、5月に突入ですね!
私もアクティブ・レンジャーになり早1ヶ月です。

先週は愛媛県にある滑床(なめとこ)渓谷で行われた山開き式典に参加しました。
お祓いや玉串奉奠、渓魚の放流などの神事がなされ、
主催者の松野町長や来賓の挨拶が行われました。

【神事】


【土佐清水の自然保護官もご挨拶】

そして、アウトドア体験の1つ、キャニオニングが披露されました。

【キャニオニング】
夏にはとても気持ちよさそうですね!
今年も安全に滑床渓谷を多くの方に満喫していただけたら嬉しいですね^^


式典の後は現地確認へ。
駐車場から渓谷沿いを歩いて雪輪(ゆきわ)の滝まで向かいました。
渓谷沿いには歩道が整備されており、比較的なだらかな斜面が多く歩きやすい感じです。渓谷を見ながら散策を楽しめます。


大きな岩々とその間を流れる水は、激しさや穏やかさ、様々な風景を見せてくれました。




まだ、桜が咲いている場所もありました!




そして雪輪の滝の長さにはびっくり!

【展望台から見た雪輪の滝】

【下から見た雪輪の滝】

【滝の行く先】

雪輪の滝は、岩肌をサラサラ流れているような滝で、
なんとなく上品な印象です♪
キャニオニングでは雪輪の滝を滑るコースもあるそうですよ。楽しそう!
展望台やその下から見える部分(約80m)だけで十分見応えありですが、全長はなんと300mにもなります。


現地確認を終え、近くでお弁当にしようと車を降りたら、待ち構えていたようにサルが出現!
外で食べるのは断念しました…。




さて、明日からゴールデンウィークも後半ですね。
お近くの国立公園に訪れてみてはいかがでしょうか?(^o^)

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2013年04月25日篠山のアケボノツツジが見頃です!

足摺宇和海国立公園 土佐清水 笠貫 ゆりあ

先日は、愛媛と高知の県境にある篠山(ささやま)へ!
樹木医の先生と愛南町、南宇和森林事務所の方々とアケボノツツジの現地調査を行いました。

●篠山のアケボノツツジ●
毎年、4月下旬~5月上旬に見頃を迎える人気モノ!
しかし、近年、アケボノツツジの周辺に生えているササがシカに食べられたことが一因となり、
土壌浸食がおき、アケボノツツジの根返りなどが起こっています…。
これについては、表土流出防止、シカの進入防止柵、根返り防止のワイヤー設置などの対策が行われています。

【シカ進入防止策柵】

【根返り防止のワイヤー】

が、さらに!
今生えている木の衰えに加え、新しい木が育っていないようだという問題も…
そこで、現在のアケボノツツジ群落の状態を調査し、
今後の管理や対策を考えていかなければなりません!


-『入らずの森』の群落-

【調査の様子】

根元に土が少なく根が出てしまっている木や、根返りを起こしている木もあります。

【根返り】

やはり、ササの減少により土が流されやすくなってしまったことも、関係しているようです。
他の木々によって日当たりが悪くなっている所もある様子。
しかし、しっかり花が咲いている木も!!





森林事務所の方により新しい標識も設置され、わかりやすくなりました。

【看板設置風景】


【看板設置後】



-『山頂』の群落-
木によって様々ですが、ほぼ満開の木も!





入らずの森よりも元気そうな木も多く、根元の土もしっかりしているようです。
日当たりの良さなども関係しているのかもしれないとのことでした。
ササもまだ背は低いですが、少しずつ回復してきているようです。



今後も引き続き表土流出防止やシカ進入防止対策、
そして日当たり確保の対策も必要となってきそうです。
何十年後もアケボノツツジが見られる篠山であってほしいですね。

【山頂にて現在のアケボノツツジの状態についての説明】

この日は曇りで山頂も震えるほど寒かったですが、
晴れた日はきっと花のピンクが青空に映え、さらにキレイなのでしょうね。
今年のアケボノツツジは花付きも良い方だそうですよ♪
ピークは今週末から来週にかけてと思われます。
5月の連休はもしかすると散ってしまっているかもしれないので、
お早めに見にいらして下さい(^^)/

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2013年04月23日展望UP!高茂岬へ行こう!

足摺宇和海国立公園 土佐清水 笠貫 ゆりあ

先週、愛媛県愛南町にある高茂岬へ行ってきました。
この日は、天気はよかったのですが、風が強く、冷たく、寒い…
海も荒れ模様です。4月になりましたが、まだ寒い日もありますね~


高茂岬へ向かう道の脇には草木が生い茂っています。
木陰も気持ちよいですが、せっかく海沿いの道なのに海が全く見えないのはもったいない!
と言うことで、昨年、環境省のグリーンワーカー事業(※)で展望が良くなるよう一部修景伐採を行いました。


-その①-
ジャングルのような感じでしたが…

【Before①】

島が見えるようになっていますね!

【After①】
国立公園の一つ、『鹿島(かしま)』です。全島が足摺宇和海国立公園に指定され、島の周囲には海域公園地区も指定されており、彩り豊かな魚やサンゴなど生き物であふれています。
私はまだ行ったことがありませんが、その名の通り野生の鹿や猿もいます。船で15分ほどで渡れるそうです。いつか上陸したいです。
昨年から夏場にはシーウォーカーも実施されているようです。泳げない方、ダイビング出来ない方でも、気軽に海中散歩ができますね!

-その②-
奥に島のようなものが少し見えますが…よくわかりません。。。

【Before②】

全貌が明らかに…!!

【After②】

半島の地形や浜の様子も見えるようになりました。




-高茂岬-
そして、高茂岬の展望台も!

【Before③】

海が広く見渡せます!!

【After③】

駐車場の方も…

【Before④】

かなりスッキリ!!

【After④】



高茂岬の先も開放感たっぷりです。

【高茂岬の先端から眺めた海】


【振り返ると…】

見事に見晴らしが良くなった高茂岬、国立公園としても魅力アップです!
来たことある方も、ない方もぜひ来てみてはいかがですか?
高茂岬で海を見ながらピクニックも楽しそうです。
夕日もキレイだそうですよ(^^)

※グリーンワーカー事業については下記参照
http://www.env.go.jp/park/support/gw.html

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2013年04月10日はじめまして

足摺宇和海国立公園 土佐清水 笠貫 ゆりあ

こんにちは!

今月から土佐清水のアクティブ・レンジャーになりました、
神奈川出身の笠貫ゆりあです。
まだまだ知らないこと、分からないことばかりですが、
これから足摺宇和海国立公園の魅力をたくさん見つけて
この日記に載せていきたいと思っています!


先週は、大岐海岸、臼碆、足摺岬へ行きました。

まずは大岐海岸。


天気もよく暖かい日で気持ちよかったです。
海岸脇の森の中には、環境省で整備した大岐海岸園地があります。
訪れる人が快適に利用できるように、本日も園路や看板などに異常がないか確認する巡視も行いました。

↑園地に生えている植物。さて何でしょう!?答えは花が咲いたら…


続いて臼碆へ。
木々に囲まれた道を抜けていくと…特徴的な岩の絶壁と海!
先端のほうには竜王宮神社があります。


なんだか古代遺跡のようじゃありませんか!?
あまり知られていない場所なのかこの時は他に人はいませんでしたが、
なかなかの絶景だと思います!ぜひ多くの方に訪れてほしいですね。

最後に足摺岬へ。足摺岬をじっくり楽しむために、市営の駐車場に車を止めて、遊歩道を通りながら、足摺岬先端部へ向かいました。
アロウド浜へ降りる遊歩道沿いには、ダンチク(ヨセ)が覆い茂っており、長年、本来の景観が損なわれておりました。そこで、環境省のグリーンワーカー事業で今年の2月にダンチクの刈り取りを行ったことで、見違えるような素敵な景観になりました。

before(2月)

after(2月)

しかし、すでに新しいダンチクが生えてきております。

現在(4月)
今後も定期的な管理が必要になりそうです。


そこから白山洞門のそばを通り灯台へ。

下から見上げた灯台

間近で見た灯台も展望台から見るのとはまた違って迫力がありますね。
そして、展望台の東側にある「天狗の鼻」へも行きました。

展望台から見た天狗の鼻

展望台から眺めた天狗の鼻は遠くに感じましたが、
実際に歩いてみると展望台から5分くらいで着きました!
ここから灯台を見るとちょうど灯台そばの他の工作物が隠れてオススメです。ぜひ展望台だけでなく、天狗の鼻まで足を運んでくださいね!

天狗の鼻から見た灯台(奥)と展望台(手前)


国立公園のステキな場所を垣間見れた1日でした。






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