瀬戸内海国立公園 高松
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2012年11月21日【紅葉情報】 屋島
瀬戸内海国立公園 高松 大林めぐみ
屋島も今週末までは見頃でしょうか。
麓から南嶺、北嶺といろんな所で景色を楽しむことができますよ。
では、ドライブウェイから山頂駐車場まで行ってみましょう。
料金所を抜けるとそこからどんどん秋の風景に。
ドライブウェイ沿い
あちらこちらでサクラやイロハモミジの紅葉や黄葉が見られ、またサザンカも見頃を迎えています。
ドライブウェイ途中には「ミステリーゾーン」を書かれた場所があります。
「ん?何?」って思った方は、まず車のハザードランプを付けシフトをニュートラルにしてサイドブレーキを引かずにいると・・・さぁ、何が起こるか??体験してみて下さい。
ただし、車の通行量が多いときは他の方の迷惑になるので、あくまで通行車両がいない時、もしくは前後に十分注意してやってみてください。
そうこうすると、駐車場に到着。
ここから血の池に行ってみましょう。
血の池前
夏は血の池のスイレンが可憐に花咲かせていましたが、今は目の前にあるイロハモミジが主役です。
まるで血の色のよう??。
血の池とは、その昔源平合戦檀浦の戦いに勝った源氏軍が血の付いた刀をこの池で洗ったことで池の水が血の色に染まったという云われからこの名がついたとされています。
血の池から屋島寺とは反対方向に進むと、檀浦が見える場所に出ます。
そこからは南嶺東斜面、そして源平の古戦場・檀浦を見渡すことができます。
上;屋島南嶺東斜面
下;屋島北嶺東斜面と御殿山方面
この麓には、平氏の菊王丸の墓や安徳天皇行宮跡、源氏の佐藤継信の墓など源平合戦の史跡が数多くあります。
対岸には平氏が船を隠した船隠しなど景色の他にも歴史も楽しめる場所。
ここから談古嶺を経由して北嶺へ歩いて約20分。
利用者カウンターを通り越えて右手に入ると広場があります。
一歩きしたら紅葉でも眺めながら休憩。
下を見ると・・・
モミジのじゅうたん
上を向いて紅葉を眺めるのもいいですが、たまには下を見ていつもと違う地面の色を楽しんでは。歩くとカサカサと音を立てて、虫の音が聞こえていた時期とは違う音も感じられます。
同じ広場にあるイロハモミジでも樹木によって色の移り変わり、付き始めもそれぞれ違い、落ちた葉もひとつひとつが全く同じものはありません。
落ち葉を拾って押し花のようにしてそれを和紙に貼り付けてしおりを作ったり、大きな落ち葉でお面を作ったりいろんなクラフトも楽しめますよ。
今回写真はありませんが、屋島北嶺・遊鶴亭から眺める瀬戸内の島々も秋色真っ只中。
夏の青さ立つ瀬戸内とは違う風景もお楽しみ下さい。
2012年11月20日【紅葉情報】 小豆島・寒霞渓
瀬戸内海国立公園 高松 大林めぐみ
この紅葉が始まるといつも以上に利用者が増加するのが奇岩景勝地・寒霞渓。
高松管内では年4回それぞれの四季に定点観測を行っており、その中で利用者状況、景観変化などを長期に渡って記録しています。
その定点観測。行くのならやはり利用者の多い時期を狙っていきます。
今年は今日行ってきました!
まだ紅葉鑑賞をしていない方、まだ行きたい!という方に紅葉状況のお知らせです☆
まずは銚子渓
駐車場出入り口近くに滝見茶屋があり、そこから銚子滝を見ることができます。
また茶屋脇には川に下りられる遊歩道もありますので下りてみるのもいいでしょう。
ただ、ロープを張っている場合がありますので、その際は通行止めです。無理に下りないようお願いします。
↑↑写真にある山頂には何やらあずまやのようなものが・・・
銚子渓山頂展望地
以前AR日記でもご紹介したオススメ眺望ポイント。
360°ビューで一望できますよ。
展望地は足下が岩場なので、ヒールやサンダルなど脱げやすい靴の方は登らないようにしましょう。
ケガをしてしまっては楽しい紅葉観賞どころではありませんから。
銚子渓から寒霞渓山頂へと行く途中、【四方指(しほうざし)園地】があります。
ここもARオススメ眺望ポイント☆
ロープウェーや奇岩、紅葉の谷間、星ヶ城山から内海湾まで眺められるベストポイント!
山頂も眺めがよく、観光客に人気の場所ですが私はやはりここ。
観光バスも来ないし、観光客でごった返す事がないのでゆっくり紅葉観賞できます。
たまたま居合わせた観光客も「ここは絶景だわー」と満足気。
思わずニヤリとしてしまいました。
四方指から車で約10分。山頂駐車場は観光バス、乗用車でいっぱいでした。
山頂から発着しているロープウェーに乗ると、奇岩を眺められるのですが、この時期はなんと1時間待ちとのこと!
臨時便で増便しているそうなんですが、1つの団体客で満車になってしまうので乗りたい方は早めに行かれた方がいいですね。
その待ち時間を利用して山頂展望地へ行ってみましょう。
曇り空のせいか少し霞んでいるのが残念ですが、眺めは良いです。
晴れた日は内海湾に光が反射し、より寒霞渓の木々の色合いを美しく引き立たせます。
ただここは観光客も多いのでゆっくりはできないかもしれませんが。。。
ですが、展望地は山頂だけではありませんよ。
もう少し奇岩を近くで見てみたい!という方はコチラへ。
四望頂(しぼうちょう)展望地
山頂から歩くこと10分。
奇岩【烏帽子岩(えぼしいわ)】が近くで見られます。
まだまだ歩いて堪能したい!と言う方にはすぐ近くにある【表神懸(おもてかんかけ)遊歩道】を歩いてみてはどうでしょう。
屋島や五色台とは違った寒霞渓独特の植生や現れる奇岩12景が目を楽しませてくれます。
山頂~四望頂~表神懸遊歩道~紅雲亭(ロープウェー駅)までの下りは約1時間。
紅雲亭からロープウェーに乗って景色を楽しみながら戻ってもいいですし、山頂まで登って戻りたい方は、15分ほど車道を歩いて【裏神懸遊歩道】から登るのもオススメです。
こちらは奇岩8景が見られ、また表神懸とは違った山深い印象のある遊歩道です。山頂~表神懸遊歩道~車道~裏神懸遊歩道の全行程を歩くと約2.5時間。
山頂の紅葉はやや終わりかけですが、寒霞渓全体的には今週末まで楽しめるでしょう。
さぁ、本格的な冬が来る前に秋を堪能しつくしましょう!
2012年11月13日【自然観察会】 鳴門公園でどんぐり拾い
瀬戸内海国立公園 高松 大林めぐみ
今年で17年目を迎え、地元・鳴門市立桑島小学校3年生38名と先生方、保護者数名が参加しました。
少し肌寒いかなと思いましたが、10時過ぎる頃には歩くと汗ばむくらいの暖かな冬晴れの日の中、どんぐり拾いや自然観察を行いました。
講師は、徳島県植物研究会会長の木下覺さんと
佐那河内いきものふれあいの里・自然観察指導員の市原真一さんの2名。
バスを降りて講師の紹介、お手洗いを終えたら、いよいよ鳴門山へ。
少し急な上り坂を進み、途中にも落ちているドングリを脇目に拾うのを我慢しつつ展望広場に到着。
ここで本格的にどんぐり拾いです。
どんぐり、みっけー!
下を見ると、たっくさんのドングリが落ちていました↓↓
不作だった一昨年、昨年とはうって変わってこの量!
拾ったドングリは学校で苗木に育て、卒業前にまたこの鳴門山へ植樹します。
拾う量が多ければ多いほど苗木に育つ確率も高く、またそれだけウバメガシの森を増やすことができるのです。そのため、児童たちは夢中になって拾いました。
一通り拾い終えると、講師2名による観察会。
あらかじめ用意したものや鳴門で見られる植物や昆虫・野鳥を中心にお話します。
さて、これは何だろう??
シラカシ、アラカシ、ウラジロガシと見比べる。
「みんなが拾ったウバメガシとどこが違いますか?」の問いに
「これはドングリに黒いすじがあるー」「こっちは小さい」などドングリの違いを答える児童たち。
木下先生はドングリの見た目だけではなく、葉にも違いがあること、ドングリを食べてどんな味がするか児童たちに試してもらいました。その中で味にも「美味しい」「不味い」「甘い」「辛い」「酸っぱい」「苦い」という分かりやすい表現だけではなく「渋い」という表現があることを児童たちは教わりました。
もう1人の講師・市原先生からは昆虫や野鳥のことについて。
「生き物の足は何本?」
この問いに児童からは驚くような答えが返ってくることも。
「カニの足は何本?」→ 多くの児童たちは「8本!」
市原先生は「ハサミも足の一部だから10本。知っとかないとカニ買う時に損しちゃうよ~」
また足がどこから出ているかも実際捕まえたアサギマダラを使って観察。
足だけでなく翅の色や形もじっくり見てみよう
その後展望台に登り、そこから見える鳴門の風景や飛んでいる野鳥を見ました。
タカ類の渡りを見られれば良かったのですが、少し時期が遅かったようでした。しかし市原先生が用意した望遠鏡から覗く景色は児童達には初めてのことで興味津々。またこの日は風が強く、トビがすぐ近くまで滑降してくると食い入るように見ていました。
展望台から千畳敷へ下り、駐車場まで戻るのですが、
児童たちは動くものに反応するようで「あ!見つけた!これなに?」と矢継ぎ早に先生たちに質問していきます。
ミノムシを見つけた児童には、「ちょっとずつはがしてみてごらん」と自分たちで中に何がいるか確認させたり、オオカマキリやツユムシ、ジョロウグモ、モリノチャバネゴキブリを触ってみたり。
引率の先生方や保護者達も児童が見つけてくるもの、それに答える講師2人の言葉に「へぇ~」と声が出るばかり。
自然観察中に校長先生が「屋内で授業するだけでは知り得ないことばかり。環境について学ぶのは児童たちにもいい体験になります」と。
本を見て知ることも大切ですが、実際見て、触れて、匂いを嗅いで、(食べられるものは)味わって、鳴き声を聞くことで児童たちの好奇心が一気に開かれたような気がした観察会でした。
2012年11月12日【ご案内】 クラフト教室 『森の動物カレンダーづくり』
瀬戸内海国立公園 高松 大林めぐみ
ハロウィンが終わるとクリスマス、そして年末の雰囲気が漂います。
そして時期になると、続々と目にするものが。
そう。カレンダーやスケジュール手帳など年明けに替える物。
その中でもカレンダーを五色台で手作りしませんか?
今回は割り箸から作った再生和紙を利用して、循環型社会について考えたり、森のお話をした後、森の動物をモチーフとしたカレンダーを作ります。
自分で作ったカレンダーで来年を過ごしましょう☆
http://goshikivc.web.fc2.com/121202morinodoubutucalendar.pdf
「森の動物カレンダーづくり」は12月2日(日)10:00~14:00開催!
開催まであと3週間です!
先着20セットと早いもの勝ち!もちろん予約は必須!
お問い合わせは、下記までお願いします☆
【五色台ビジターセンター】
坂出市王越町木沢(休暇村讃岐五色台より1㎞手前) ☎:0877-47-2479
2012年11月02日【紅葉情報】 五色台ビジターセンターより始めました!
瀬戸内海国立公園 高松 大林めぐみ
市街地から近い場所でも楽しめたら・・と思いませんか?
そんな方にオススメしたいのが五色台。
坂出市、高松市街地から車で約40分と気軽にお出かけできる範囲。
五色台ビジターセンター(以下VC)では、今年から五色台の紅黄葉情報を随時ホームページに掲載していきます。
期間は11月初旬~12月上旬の約1ヶ月。
現在は五色台VC周辺の紅葉情報のみですが、五色台スカイライン、根香寺、白峯寺の紅葉情報も近々掲載していきますので、ぜひお出かけにご活用ください!
【五色台VCホームページ】
http://goshikivc.web.fc2.com/
→トップページ中頃に『紅黄葉情報』
さて、そんな情報発信に先立ってAR日記でも現在の五色台をご紹介☆
VC~休暇村周辺にある遊歩道は、主に常緑樹のヒサカキやウバメガシ、シロダモが多く、年中同じような景色ですが、よく見ると四季の変化が見つけられます。
シロダモの雄花
シロダモの実
シロダモは今の時期、実と雄花両方が見られるのが特徴です。
遊歩道沿いの中でも実が多く見られる所、雄花が多く見られる所と同じ五色台でも場所によって全然違います。
樹木だけではなく、前回雑草生け花でも花材となった草花も遊歩道の中で
たくさん見られます。
【リュウノウノギク】
【ノコンギク】
【ヨシノアザミ】
【アキノキリンソウ
これら植物の共通は?
属性は違いますが、4つともキク科の植物です。
野草図鑑を見るとキク科の掲載量がダントツで多く、キク科のアザミ属だけで図鑑に載っていないもの入れると60種もあると言われています。
植物名に地名が入っているのは、その土地で発見されたもの、主にその土地でしか生息していない植物だったりします。
もしかすると自分たちの地名が入っている植物名が見つかるかもしれませんね。
クラフトハウスから魚の池を通り、休暇村へ抜ける遊歩道を進むと何やら臭う・・・。
下を見るとその正体が現れました。
ギンナン!
イチョウの葉はまだ黄葉していませんが、秋の味覚ギンナンはほとんど落ちていました。
美味しくて私も大好きなのですが、食べられる状態にするまでにはこの独特のにおいと格闘しなければなりません・・・。もし拾う時は、においが付いてもいい服装・手袋(ビニールorゴムがいいです)を装着することをオススメします。
この近くにあるイロハモミジもまだまだ緑。
ほんの少し赤くはなっていますが、まだ先ですね。
しかし、場所によっては秋深い色になってきていますよ。
遊歩道の中で色付き始めたヤマハゼやヤマザクラ、そして休暇村芝生広場のモミジバフウは真っ赤になって今が見頃!
もう少しすると、かがり手まりのような可愛らしい集合果が落ちてきます。
このモミジバフウの集合果はクラフト教室でも大人気。
今から始まる紅葉シーズン。
五色台VCからの情報を元にぜひお出かけください☆
2012年10月26日季節のクラフト教室 【雑草生け花に挑戦】
瀬戸内海国立公園 高松 大林めぐみ
朝晩の冷え込みもグッと強まり、最低気温も15℃を下回り始めました。
しかし、まだまだ日中は少し暑いくらい。
日中の暑さに油断して体調を崩さないよう気を付けましょうね。
今月の季節のクラフト教室は、身近な植物を使っての生け花。
【生け花】と聞くと「少し難しそう」「敷居が高そう」と思われるかもしれませんが、そんなことありません。剣山もきちんとした花器も使わない自分の思い付くままに飾るといった感じです。
最初にみんなで葉について遊んでみました。
さぁ、どんなことで分けているのでしょう?
下;なんの並びでしょう?
単純に考えるとすぐ分かるのですが、大人は結構凝って考えてしまいます。
答えは・・・
上写真:分かりづらいですが、葉に鋸歯(葉のフチのギザギザ)の有無
下写真:紅葉の色づき順
答えが分かると「あ。それだったの」と少し拍子抜けした声が返ってきます。
参加者の中でただ1人の小学生は答えが合っていてうれしそう。
大人ももっと簡単に物事を捉えたり、自分の思ったことを声に出してみると、そこから違ったものの見方もできるようになるかもしれませんね。
そうして、お待ちかねの花材を取りに散策しに行きます。
昨年は30分の散策時間でしたが、好評だったため今回は1時間程度歩くことに。
あらかじめ配布した植物一覧表を持って、どんな風に生けようか、お目当ての植物を探しながら遊歩道や広場を歩きます。ただ花材を探すだけでは味気ないので、五色台で活動しているスタッフから植物の名前や特徴、豆知識を教わりながらの散策。
何が見えるの?
広場脇にあるスダジイとマテバシイ。
まだドングリが殻斗に隠れて見えないものもあれば、大きくなっているものもあり、どんなふうに成長しているかが見られます。もう少し遅い時期になると地面に落ちてしまうので、過程を見るにはちょうど良かったかもしれません。
【スダジイ】
殻斗にスッポリ隠れているもの、3つに裂け始めたもの
スダジイは小ぶりのドングリ、マテバシイは細長い少し大きめのドングリ。
他にもコナラやウバメガシ、クヌギのドングリも見られるので違いを比べてみると全部同じ形ではないんだなって分かります。
遊歩道に入ると、ススキやカルカヤ、セイタカアワダチソウ、センダングサなどあぜ道でも見られるものから、ノブドウやイヌホオズキ、エビヅルなど山野で見られるものなどさまざまです。
あっちにもあるよ!
みんなよーく探して使えそうな花材を探しました。
普段は目に付かない小さな花に気付いたり、くっつき虫(センダングサなど)を久しぶりに見つけた大人は「懐かしいわね。」と昔を思い出したり。
植物以外にもジョロウグモやハラビロカマキリの観察、花材にはしないですがイヌビワやムカゴ、ゴヨウアケビなど食べられる実なども一緒に見て、参加者はいろいろ知ることができたようです。
そして予定していた散策時間をややオーバーしつつ、花材を持ってクラフトハウスへ戻ってきました。
実際歩いて採れたもの、スタッフがあらかじめ用意していた草花とで、
こんなに集めることができました。
イヌタデ ヤクシソウ
クサギ ガマズミ
アオツヅラフジ ウツギ
ヘクソカズラ シロダモ
これらを生けるためには器も必要。もちろん花器は五色台でおなじみの竹。
節間に穴を開けたもの、切り口を斜めにしたもの、縦使い横使いと
自分たちの好きなように、時間が許す限り数も作れます。
ノコギリやナタを初めて使う方もいましたが、危ないこともなく
「こんなふうに作りたい」などスタッフに聞きながら作業を進めていきました。
リピーター親子はノコギリ使いも慣れたもの
今回は竹が太く大きなものばかりだったので、できた花器も大きめ。
中には足を付けた背の高い花器もできあがりました。
いよいよ竹の花器ができた人から順次生け始めていきます。
剣山は使わず、散策前に水に浸したオアシスを竹の大きさに合わせて切って節に置いていきます。
みんな集中!
生けては遠くから見て色や高さのバランスを考えたり、花器周りに置くものを見つけたりとイメージしたものに近づけていきます。
今回は花器を縦に使う方が多かったのですが、子どもは横・縦両方で生けていました。
縦に生けるとダイナミックに、横使いだと可愛らしい印象の生け花になりました。
できた作品は力作揃い
普段雑草と呼ばれている植物にも名前がきちんとあること、よく見ると小さな花が咲いていることなどに気づく事ができた教室でした。
ただ、いくら雑草だからといっても下記のことには注意してください。
・根こそぎ採らない
根から幹からではなく、必要な分だけ頂きましょう。
ずっとその場所でその植物が見られるのも採る方次第です。
また山も誰かの所有地ということも忘れずに。
***************11月の季節のクラフト教室***************
【花びら・草木染めに挑戦】
今回はサザンカやフリージアの花、ヒサカキの実を使って染料を作り、
ストールやハンカチを染め上げていきます。
日 時 : 11月18日(日)10:00~14:30
場 所 : 五色台クラフトハウス(ビジターセンター駐車場から木道を下りる)
参加費 : 200円/人+別途布代(1枚500円~)
持ち物 : 汚れても良い服装、昼食、飲み物、ビニール袋
※安全管理上、遅刻された方は参加をお断りする場合がございます。
9:50までに受付を済ませられるよう余裕を持ってお越し下さい。
2012年10月12日豊作の予感☆
瀬戸内海国立公園 高松 大林めぐみ
屋島北嶺に設置してある利用者カウンターのメンテナンスに行くと、
サクラやモミジ、ヤマハゼが色付き始めていました。
色付き始める北嶺広場
北嶺へは常緑のウバメガシ林の中を抜けると辿り着きます。
山頂駐車場から北嶺までの約1.3㎞の道のりは1年中変わらない風景ですが、
そこを抜けると四季の変化を楽しめる北嶺。
北嶺も主にウバメガシとヒサカキが多いですが、その中に花を付けるもの、実を付けるもの、葉が変化するものなどさまざま。
ヤマハゼは11月中旬が見頃
ヤマハゼはさわるとかぶれることもあるので、キレイだからといって手を伸ばさないようにしましょう。ヤマウルシやヌルデもです。
ハゼノキは実を付けますが、これは何かの原料として使われます。
さて、一体何でしょう?
答えは・・・・
正解はロウソクです。
最近では量産できる石油パラフィンが原料のロウソクが主流ですが、昔はハゼの実からロウを搾取し作られていました。現在では和ロウソクと呼ばれ、高級品として扱われています。
ちなみに以前紹介した蜜ロウは最初に日本に伝わったロウソクです。
遊歩道を歩いていると脇にはツル状の木にぶら下がっている実が見つけられます。
【ミツバアケビ】
徐々に赤くなり、実が裂けると食べ頃。
中に入っている実は、白くフワフワしています。種がたくさんあるので若干見た目が・・・という方もいますが、食べると適度な甘みを感じ、山歩きのおやつにピッタリです。
ですが、人間の手に渡るよりも早く手にする者が・・・
食べられたアケビ
それはきっと屋島にいる野生の猿。
歩いているとあちこちに美味しそうな色をしたアケビが落ちています。
全部食べられた後でした。
アケビは野鳥も食べるので人間よりも猿と野鳥の競争ですね。
広場に落ちていたクリ
ただ、中身はからっぽ。
多分、食べたのはイノシシ。
尖って痛そうなイガをどうやって食べるのかというと・・・
固い鼻と蹄を使ってイガを割り、固い皮を噛んで美味しい実の部分を食べます。五色台でも小さいけど甘みの強いシバグリがたくさん実っていますが、イノシシと人間との取り合いです。
昨年よりもアケビもクリもたくさんなっているのですが、心待ちにしていたものが今年は大豊作!
それは・・・
ドングリ!
一昨年、昨年と連続で不作だったドングリ。
設置しているカウンター近くにもたくさん落ちていました。
屋島ではコナラやウバメガシ、クヌギを拾うことができます。
クヌギはまだ木にいっぱい付いており、落ちるのを待つばかり。
屋島でこれだけ落ちていたら、鳴門も豊作?
というのも毎年鳴門では地元小学生によるドングリ拾い&観察会が行われています。そこで拾ったドングリは苗木に育てられ、卒業間近の頃にもとの山に植樹されます。一昨年、昨年と不作で拾う方も必死で探していましたが、今年はそんな心配もなさそうです。
このドングリが豊作、不作となる年があるのは、食物連鎖に大きく関わっています。
ドングリが豊作→それを食べる生き物が栄養を蓄え子孫を増やす→
さらにそれらを補食する生き物もエサが増えることで子孫繁栄
↓
ドングリが不作→それを食べる生き物はエサがないため子孫を残せない→
さらにそれらを捕食する生き物もエサがないため生き残れない
こんなサイクルで捕食されるもの、捕食するものの数が保たれています。
ドングリも毎年豊作だとそれを食べる生き物が増え続けることで自分たちの子孫が残せないから、こういった豊作・不作を繰り返しているのです。
資源をどんどん使ってしまう人間よりも、自然界のシステムの方が永続的にかつ効率がいいと感じますね。
そんな自然の恵みにあやかってドングリ拾い、クラフトなどを楽しみましょう☆
2012年10月09日【注意】 スズメバチ!!
瀬戸内海国立公園 高松 大林めぐみ
高松事務所管内では、この1週間の内に2ヶ所でスズメバチの巣を駆除しました。
それも遊歩道脇に営巣していたため、利用者になにかあってはいけないということで。
営巣場所は2ヶ所とも違ったタイプで、1つは子ども達が取り付けた鳥の巣箱の中という閉鎖的な場所。これはヒメスズメバチでした。
もうひとつは、ヒサカキの枝にくっついており開放的な場所に巣を作るコガタスズメバチ。ただ2つともパッと見ただけでは分かりづらい所で、両方とも利用者さんからの連絡でした。
こちらはヒサカキの枝に作っていた巣↓↓
上;(赤丸部分)巣があるの分かりますか?
下;(赤丸部分)エサを持って帰ってきたコガタスズメバチ
この巣は直径15㎝位でサイズとしてはまだ小さい方。
いくら巣が小さくても相手はスズメバチ。
さすがに自分たちで駆除は無理なので駆除業者にお願いしました。
巣の入り口を探して、そこに殺虫剤スプレーを何回かかけます。
ハチが落ち着いたところで虫取り網に巣を入れて揺さぶってもぎ取ります。
取った巣の中にハチが生き残っていないか確認するため分解。
この大きさの巣は2層からできていました
業者さんによると成虫には殺虫剤が効きますが、サナギや幼虫には効かないそう。なので成虫を駆除しても中のサナギや幼虫まで確認して駆除しないと、それがどんどん成虫になっていくんだそうです。
サナギになっている層
赤丸はほぼ成虫!出てくる寸前でした(汗)
ここまで成長していると殺虫剤も効くのか、何度かスプレーをかけていました。
巣の素材もミツバチとは違って固そう。。。パルプのようです。
ハチノコ
巣の一番内側にいました。
動きは可愛らしいのですが、これがあんな成虫になると考えれば・・・。
ハチノコは長野など内陸部で食べられており、貴重なタンパク源のひとつ。
見た目クリーミーな感じはしますが、どうでしょうか。
スズメバチは夏~10月いっぱいまで活発に活動しており、今の時期が一番刺される被害が多く発生しています。
その中でも特にオオスズメバチは世界最強とも言われる位毒性が強く、どう猛なスズメバチです。行動範囲は数百㎞とも言われ広範囲に動きますが、エサ探し中は人間が余程興奮させるような行動をしない限り襲ってくることはなく、また巣の近くに行ってもハチの機嫌?によっては威嚇してこない場合もあるそうです。
そしてオオスズメバチは他のスズメバチのように枝や軒先に営巣するのではなく、地中に営巣するのだそう。腐った切り株の近くや掘りやすい土がお好みのようで、近くにきれいに掘った穴(粗い土から細かい粒子の土までが掘り出されていたら確率高し!)があれば危険信号は増します。
別の場所で大型のスズメバチにまとわりつかれたと業者さんに相談すると、危ないからと一緒に見に行ってくれました。
すると怪しい場所があったようで私に
「100mを12秒で走れますか?」と。もちろん「無理!」と答えましたが、
それほどスズメバチの飛ぶスピードが速いということ。
その日は結局スズメバチも巣も確認することができませんでした。
今の時期少し涼しくなり、山歩きや里山歩きにはぴったり。
楽しいレクリエーションにするためにも危険情報を
きちんと把握することは大切なことです。
スズメバチに刺されないためにも以下のことを守ってください。
・まとわりつくハチを手で払わない。
(巣が近くにあって威嚇しているのかも。カチカチ音がしたら警告音です!
はらったりせず静かにゆっくりとその場から離れて下さい。)
・甘い匂いの飲食物にはきちんと蓋をしましょう。
また食べた後は口や手を拭き取り、香水は付けない。
(ハチは甘い匂いに寄ってきます。
またビールも大好物です。一度生ビールにダイブされたことがあります。)
・できるだけ黒い服装でハチのいそうな山歩きなどに行かない。
(ハチは黒いものに襲ってきます。もし目の前にハチが現れたら下を向いて
目を守りましょう。帽子で髪を隠すのも有効です)
※スズメバチ以外にも足の長い「アシナガバチ」も毒を持っています。
もし!ハチに刺されたらすぐに病院に行って下さい。
2012年09月24日季節のクラフト教室 【段ボールオーブンでピザづくり】
瀬戸内海国立公園 高松 大林めぐみ
そう。秋といえば食欲の秋!
今月のクラフト教室は、前回も好評だった段ボールをオーブンに見立てたアウトドア料理づくり。今回も多くの申込をいただきました!
最初にアイスブレイクとしてゲームをチーム対抗戦で行いました。
みんなで肩を組んで片足だけスリッパを履いて、それを隣の人に手を使わず足だけで渡していくというもの。
5分ほど練習した後、「よーい、スタート!」
終わったーー!
5人にパスしたらゴール!
最下位とブービーには何やら罰ゲームが??
それは後のお楽しみということで。
アイスブレイクの後は、各班内でピザ生地づくりとオーブンづくりに分かれて作業を行っていきます。
【ピザづくり(5人前)】
・強力粉;500g ・ドライイースト;小さじ2 ・水;270cc ・塩;小さじ2
・砂糖;大さじ3 ・オリーブオイル(サラダ油でも可);大さじ4
・トッピング材料(ピザソース、溶けるチーズ、ピーマン、ベーコン、ツナコーン、トマト、パプリカなどお好みで)
・サランラップ、アルミホイル、クッキングシートなど
【段ボールオーブンづくり】
・段ボール(みかん箱くらい);1箱 ・アルミホイル;1~2本
・両面テープ(弱粘度は☓);1つ ・ガムテープ、はさみ、カッター;各1
・トレイ(炭を置くためのもの);1つ ・金網;1~2枚
・金棒(ピザを載せた金網を置ける位の強度、段ボール幅以上の長さ);2~4本
・石(段ボールと炭置きトレイの間に敷くため);トレイが安定して置ける数
まずは生地づくり。
ボウルに強力粉、砂糖、塩、ドライイーストを入れ、均等になるよう混ぜた後、水とオリーブオイルを入れてこねていきます。
仲良く生地づくり
最初は生地がパサパサでしたが、続けていく内にツルッとした丸い生地に変わっていきます。ボウルに生地がベタベタとくっつかなくなったら、5等分した生地を丸めてラップして、暖かい場所で約40分ほど発酵させます。
その間に、生地づくり班はトッピング材料を切っていきます。
どんなふうに切ろうかな~
慣れた手つきで包丁を持って切っていた姉妹。「上手ですね~」とお母さんに聞くと、「いつもやりたがってお手伝いしてくれるんです」と。
いつもの台所とは違った場所でのお手伝い。楽しそうでした。
そして、こちらは段ボールオーブンづくり班。
今回使う段ボール箱は、みかん箱よりも少し大きめの段ボール箱を使うため縦長にして、焼く金網を2段にして作ります。
なのでピザが焼けるスピードも早いのです。
作り方は以下を参考に。↓↓
一番時間の掛かる作業がこのアルミホイル貼り。
両面テープを一気に剥がしてしまうと、無駄にアルミホイルもくっついてしまうので、慎重に剥がしながら進めていきます。
オーブンづくりに夢中!
最初は賑やかだった子ども達も、オーブンづくりに入ると一気に集中して作業を行っていました。
アルミホイルが貼れたら小窓を作って、各班分かるように色付けをしましょう。
完成オーブンはコチラ↑↑
そして、オーブンが仕上がる頃、ピザづくり班の生地の発酵も終わり、いよいよお待ちかねのトッピングへ。
何を載せようかな~♫
ピザソースをのばして、たっぷりの具材、チーズをのせて。
自分で作るのなら載せるのも好き放題!具材を使って顔にしたり、動物にしたりと好き好きなピザが出来上がりました。
もしここで具材の野菜が余っても、ホイルの上に野菜を置いて上からチーズをかければホイル焼きのできあがりです。
さぁ!できた班からいよいよオーブンへとピザを入れていきますよ~。
入れる前はドキドキ・・・
ピザが奥へと滑り落ちないように慎重に金網に載せます。
段ボールの上部を触って「温いかな?」を思ったら、よく火の付いた木炭に交換しながら約10分~15分ほど待ちます。
この間にもきちんと小窓から焼け具合を見ておいて下さいね。
そして・・・
完成ーー!
いい焼け具合です。
焼けたらどんどん追加のピザを入れていきますが、ここでひとつ注意!
焼くときに木炭を使うので、オーブンに木炭を入れる際は離れること、そして革手袋など使い火傷に要注意です。またオーブンを開けた時に熱風が出てくるので、いきなり顔や手を入れないこと。
できあがった順に切り分けて、みんなでいっせーの!
いただきまーす!
自分たちで作ったのもあって、自然と笑顔になる美味しさです☆
ピザと一緒にあらかじめスタッフで用意したコンソメスープも一緒に頂きました。もちろんマイカップ持参です。
そして、お腹がいっぱいになる頃、なにやら出てきた物が・・・
かきごおりー
最初に行ったゲームの最下位、ブービーのチームはかき氷を手動でつくってもらうつもりだったのですが、みんな手動でくるくる回す方がやりたいようでした。ゲーム優秀チームのご褒美、電動かき氷器は早く食べたい人用になってしまいました。
イチゴにレモン、ブルーハワイ、練乳、みぞれといろんな味のかき氷を楽しんで参加者の中には「今年最初で最後のかき氷やわ~」とデザートを楽しんでいました。
最近はオール電化が多く普及したせいか、子ども達の中には火を見たことがないという子がいます。大学生の中にはライターを付けられない人も。
できるだけ小さい頃から火や刃物などの道具の便利な使い方を知っておくと、いざ何かあった時に役立つかもしれません。
また、それらの危険な使い方も知っておくことで自分だけでなく、誤って他人を傷付けずにすむかもしれません。
アウトドア料理は、そんなことを知っていく第一歩。
この段ボールオーブンを応用して、他にもいろんな野外での調理にチャレンジしてみてくださいね☆
***************10月の季節のクラフト教室***************
【雑草生け花に挑戦!】
普段、雑草、草花と呼ばれている花にも名前はあります。
そんな身近な草花も覚えて、簡単生け花を楽しみましょう!
日 時 : 10月21日(日)9:00~12:30
場 所 : 五色台クラフトハウス
(ビジターセンター前駐車場から木道を使って下りられます)
参加費 : 300円/人(保険込み)
持ち物 : 汚れてもいい服装、作品を持って帰る袋、飲み物
定番の五色台特有の色が出るメリケンカルカヤ、五色台でたくさん採れるヒサカキの実、そして今回は草木原料だけでなくフリージアとサザンカの花びらから染料を作ります。
講師は毎年お馴染みの角田真理子さん。
参加者は受付を済ませ、ストールやバンダナなど染めてみたい布を選び、参考にどれがどんな色になるか見本を見て染料を決めます。
ストールもただ染めるよりも模様をつければ自分だけのオリジナルのものになります。
それも角田さんからレクチャー。
輪ゴムやビー玉、ビーズ、洗濯ばさみを挟んだり縛ったり。
こんな時、子どもって決めるの早いなぁって思います。大人は考え込んだりするのですが、意外とざっくり直感でした方がうまくいくことが多いのです。
模様付けができた人から染料がよく染みこむように水に浸します。
ただ浸すだけではなく、縛ったり模様を付けた所はギュッと揉んで水を浸ませるとより染め上がりがきれいになります。
この間に染料を作っていきます。
カルカヤやヒサカキの実は煮出すのですが、花びらは少しやり方が違います。
サザンカはこんなピンクになります。
まず、ぬるま湯と酢を1:1で混ぜたところへネットに入れた花びらを投入。
花びらはありったけを使い、みんなで交代しながらひたすら揉み込みます。水が冷たくなったらぬるま湯と酢を足しまた揉み込んでいくと、色と一緒に泡がモコモコと。角田さん曰くこの泡が大事なんだそう。
十分な色が出て泡が残っている内に水を絞った布を「いっせーの」で染料に入れます。
素材がシルクとガーゼ両方あれば、シルクを数秒先に入れます。そうでないと一気に水気を吸ってしまうガーゼがシルクよりも先に色を取ってしまうのです。
フリージアもいい色が出ました!
花びらは染料を火に掛けることなく、洗面器に入った状態で布を染めます。
~染料に浸している間にお昼休憩~
この日は暖かく、広場や展望台でピクニック気分を味わいながらみなさんお弁当を広げていました。広い芝生広場も住んでいる近所にはなかなかないので、子ども達は走り回ったりブタナで花冠を作ったりとめいいっぱい遊んでいました。
そして昼休憩後、サザンカとフリージア染めの人は布を引き上げて水洗い。
さぁ、どんなふうになったかなー?
今回初のフリージア、上手く染まりました!
横目で花びらチームを見ながら今か今かと待ち構えていたヒサカキ・カルカヤで染める方達。お待たせしました。こちらも染料が出来上がりました!
ヒサカキの実とできた染料
こちらは染料の温度を50℃位にキープしたまま、花びらと同じ要領で布を入れます。
布を突かないよう箸を使ってやさしく混ぜて色が均等に染まるよう約15~20分。
カルカヤは1度染料から取り出し絞ってから、布重量5%のみょうばんをぬるま湯で溶かした媒染液(色留めの役割)に浸け、また染料に入れると染め上がりがより良くなるのだそう。
今年のカルカヤはどうかな?
染料に浸す目安時間はありますが、染め具合は人それぞれなので自分が「これだっ!」と思った時点で布を引き上げていいのです。
私は昨年クサギで一度染め、さらにヒサカキに浸け色を混ぜ合わせました。
場所によって色を分けて染めてもいいし、模様を付けたところは白地のまま残っているので、さっと別の染料をくぐらせてもいいですよ。
そしていよいよカルカヤも最後の媒染。
あとは待つのみ
そういえば花びら染めは媒染していないって気付きましたか?
花びら染めの場合、染料を作る時に酢を入れましたよね。
それが媒染の代わりとなるので媒染液に浸けなくていいのだそう。
媒染液に浸けること10分。
いよいよ模様付けしていた輪ゴムなどを外していきます。
・・・輪ゴムを外して、早く乾くように水気を絞りきったら・・・
完成です!
同じ染料や布を使ってもそれぞれ違う物ができるのがこの自然由来の染め物の特徴。
質問タイムでは、さまざまな質問が出て参加者のみなさんは真剣に聞いていました。
角田さんからは「ヒサカキのように最初紫だけど後々グレーに変色するものなど草木染めは決して同じ色はキープできない。そこがまた面白いし、同じ草木でもその場の水によっても色が違うから飽きない」
天然革製品も使い込む内にどんどん馴染んだいい色具合になりますよね。
それと同じように自然由来のものは、その時で出来上がるものが変わってくるので楽しみも拡がります。
角田さんも自宅の台所から始めた草木染め。
決して難しいものではないので外を歩いて「あれはどんな色になるんだろう」と気になった草木や花びらを染めてみてはいかがでしょうか。
**********12月の季節のクラフト教室【門松づくり】**********
マンションの玄関でも飾りやすい大きさ(高さ40㎝)の門松を作ります。
手作りの門松で年始を迎えましょう。
日 時 : 12月23日(日)9:30~12:30
場 所 : クラフトハウス(五色台ビジターセンター駐車場から木道を下りる)
参加費 : 1,000円/セット
持ち物 : 汚れてもいい服装、寒さ対策
(暖房等設備はありません。
温かい飲み物やカイロなど各自で用意してください)