ACTIVE RANGER

アクティブ・レンジャー日記 [中国四国地区]

中国四国地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

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2010年11月

13件の記事があります。

2010年11月30日季節のクラフト教室 【草木染めに挑戦】

瀬戸内海国立公園 高松 大林めぐみ

昨年好評だった草木染め。
今年もそんなリクエストに応えて開催しました!

講師は昨年同様、国営まんのう公園インタープリターでもある、角田ご夫妻。
昨年の参加者の声を反映して、ガーゼストールとハンカチの他に
希望者にはシルクストールなども染められるよう、いろんな布を用意してくれました。
  ↓↓昨年のようす↓↓
"http://c-chushikoku.env.go.jp/blog/author/author539_3.html"
2009年11月13日「草木染めに挑戦」参照

5色の染液の内、4色はあらかじめ作っておいたモノを使いますが、カルカヤはクラフトハウス前広場に生えているので、1から染液を作っていきます。
今年もイノシシによる掘り返しで全滅しないかとヒヤヒヤしましたが、
なんとか生き残っていました。良かった~。



カルカヤを炊いて色を出している間に、染め上がった時に出る模様付け。
ビーズやビー玉、割り箸に紐、輪ゴムなど使って、布をねじったり、ビー玉を布で丸めたりと、どんな模様になるかワクワクしながらの作業。
中には布全体をねじって、シンプルな模様を付ける人も。



みなさん思い切りがいいのか、今年は模様付けが早く出来上がりました。
できあがったら、自分が染めたい色を決めて、一旦布を水に漬けます。
いきなり染液に入れてしまうと、どうしても乾いた箇所ができてしまい、布全体に色が行き渡らず、染めムラができてしまいます。
そこで一度水によく浸して、乾いた部分ができないようにしておくことで、まんべんなく染色できるんです。

水が十分に浸るように、この間にお昼休憩。
ちょっと肌寒い風が吹いていましたが、紅葉を楽しみながら外で皆さん昼食を取っていました。中にはピクニックみたいにシートを広げて。

そして休憩後、いよいよ染めていきます。






中には2色染めや、模様を付けたところにもう一度染液を漬けて、もう1色楽しんだりと、いろいろ応用できるのも草木染めのいいところ。
15分程で色が付いたら、みょうばんを溶かした「ばいせん(色の定着水)」に10~15分漬ける。もっと色濃くしたい場合はこの工程の繰り返し。
その後、水洗いして輪ゴムやビー玉などを外していきます。


1つ1つ丁寧に輪ゴムなどを外して、模様が出てくる度に歓声が出ます。

そして完成したのがコチラ。



どれもキレイな染め上がり

今年は猛暑の影響か、ビワの色も昨年よりは薄く、カルカヤもほんの少し茶黄色っぽくなりました。
この五色台で採れるカルカヤは黄色がよく出て、講師も珍しがっているくらい。そこで育った土壌や染色で使う水の成分によって、色の出方が違うって面白いなぁと思いました。
今回で染色にはまった参加者は、余った染液を持って帰って家でやってみるそう。
家でも気軽に出来るので、興味のある方はぜひ挑戦してみてください。
どんな色が出るかは、やってみてからのお楽しみ☆

******12月季節のクラフト教室******
      【門松づくり】
 高さ45㎝程度のミニ門松を作ります。
日 時;12月19日(日)13:00~15:00
参加費;500円(1セット)
寒いので暖かい服装でお越し下さい。

=====五色台ビジターセンターHP=====
http://www.ab.auone-net.jp/~goshiki/

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2010年11月29日瀬戸内海に生息するニホンアワサンゴ 

瀬戸内海国立公園 広島 大髙下理恵

前回のAR日記で海域公園のご紹介をしましたが、
藻場の他にも指定へ向けて調査を行う計画のある場所があります。
山口県周防大島沖合にある「ニホンアワサンゴの群生地」です。

新聞等では1年以上前から
「ニホンアワサンゴが確認された」
「日本最大級ではないか」
といった記事を見かけることがありましたが、
実際には地元ダイバーによって10年近く前から確認されていたとか。
ニホンアワサンゴは国内では鹿児島県から千葉県に渡って広く分布していますが、
主に暖かい黒潮海流が通る太平洋側に生育しているようです。
なぜ瀬戸内海に?
それも国内最大級といわれる群生地があるのか?
今は解らないことだらけですが、
地元漁協の方によると、
群生地周辺の海域は漁場としても豊かな場所だそうです。


今月11日には周防大島町から海域公園指定に向けて調査、検討するよう要望書が提出され、
環境省では来年度ニホンアワサンゴ群生地を中心とする周辺海域の調査を行うことを検討しています。

[椎木周防大島町長(右)より要望書を受け取る藤岡広島事務所長(左)]

当日は陸上からの現地確認も行いましたが、
陸域からは他の場所とは違った場所のようには見えません。
海の中では目に見えないすばらしい世界が広がっているんですね!

[現地確認の様子 海の中にはニホンアワサンゴが!]

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2010年11月26日スナメリ再発見はなるか

瀬戸内海国立公園 松山 永田清美

冬の空気がひたひたと近づいていますね。
紅葉も山の麓まで降りてきました。

さて、興奮のスナメリ観察会から2週間ほどして、11月に発見が多かった
という昨年の発見記録に期待を込め、別の現地調査なども兼ねて
同じ航路のフェリーに乗船しました。

しかし、往・復路とも目を皿のようにして探しましたが、この日は空振り。
先日、あんなに良い条件で見れたのは幻だったのかと思うほどに
発見はありませんでした。

その代わり(?)スナメリ観察会参加者の方より、
当日撮れたスナメリの写真をいただいたので掲載させていただきます。
(写真提供:NPO愛媛生態系保全管理 藤原陽一郎氏)




息を吐いた瞬間の水しぶき(上)や噴気孔(下)がよくわかります。


スナメリには背びれがありませんが、その代わりにある背中の隆起が見えます。

水面に呼吸に現れる、撮影の瞬間はほんの1秒ほど。
船から通りすがりのスナメリを見ていられるのは1分ほどのことです。
いつ現れても逃さないよう、カメラを構えてスタンバイしていてくれました。
貴重な写真のご提供ありがとうございました。

瀬戸内海全域でのスナメリの目撃情報は引き続き募集しています。
寒くなってきましたが、船に乗る際などスナメリの姿をさがしてみてください。

詳しくは下記のホームページをご覧ください。

スナメリモニタリング ホームページ
http://www.denshimap.jp/setouchi/sunameri/index.html

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2010年11月22日紅葉情報 【小豆島・寒霞渓】

瀬戸内海国立公園 高松 大林めぐみ

先週朝、寒いなぁと思ったら霜がおりていました。
どおりで。。。
しかし、寒くなってくると見られるのが紅葉。
先日、紅葉の名所【寒霞渓(かんかけい)】に定点観測を行ってきました。

寒霞渓は、日本三大渓谷美の一つに数えられ、
香川県を代表する景勝地でもあります。
山頂付近の展望地から見る景色もいいんですが、
なんといってもオススメは2本の遊歩道!
西側遊歩道を【表神懸12景】、東側遊歩道を【裏神懸8景】という名前が付いています。
この12景と8景ってなんだと思いますか?
これは奇岩怪石が見える数なんです。


四望頂展望台から見える【烏帽子岩(えぼしいわ)】
(表神懸山頂付近で見られます)

この奇岩怪石は、長い年月の中で風雨によって浸食された凝灰岩などの火山性岩石で、なんとも不思議な形をしています。
そんな奇岩怪石は遊歩道を歩いた方がベスト!
ちゃんと見える方角と名前、説明があるので、分かりやすいんです。
それに紅葉を間近に感じることができますし。


彩りの豊かな遊歩道。

歩くと段々と体が温まってきますが、遊歩道の中は日陰でヒンヤリしているので、脱着しやすい上着があるといいですね。
他にも遊歩道にはこんなお楽しみが。
小豆島は香川県でも貴重植物が生育する場所でもあります。
今回のお目当てはコチラ。

ミセバヤ

乾燥した集塊岩に生育するので、手の届く所にはありません。
よ~く岩を見ながら歩くと見つけることができますよ。

普段はそんなに人を見かけることのない遊歩道ですが、
紅葉シーズンなだけに多くの方が楽しんでいました。
遊歩道の中には隠れた展望地もあるので、
マイベスト眺望を探してみるのもいいですね。

もう一つ。近くに紅葉の眺望ポイントがあります。

四方指から寒霞渓山頂を望む

この四方指付近には、こんな住民がいます。

観光客の増加とともに猿も道路脇にワラワラと・・・

車が目の前まで来ても何食わぬ顔で寝っ転がる。。。
しかも「あらあら、何かしら」といった感じでゆっくり移動。
こんな感じの猿たちなので、スピードは上げずゆっくりと走行してください。
この辺りはカーブも多いので見通しが悪いです。
そう!あと、猿に餌付けは禁物です!餌くれ目線は無視してください!
車のドアや窓の開けっ放しも×。猿は遠慮なしに入ってきます。
これが常習化すると、人間に平気で危害を加えかねません。

紅葉はもう少し楽しめそうです。
注意を守りながら、深まり行く秋を堪能しましょう。

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2010年11月19日今年も冬の使者がやってきました

大山隠岐国立公園 松江 太田嘉和

宍道湖(しんじこ)は松江市街に隣接した巨大な湖です。
むしろ宍道湖の畔に松江の街があると言った方が正しいでしょう。
松江事務所では、毎年宍道湖に訪れる冬の渡り鳥の調査をおこなっています。
ここはラムサール条約にも登録されている野鳥たちの楽園です。
冬にはたくさんの水鳥たちが越冬します。
マガン・小白鳥・色々な種類の鴨など、今年度からやって来た私には初めて見る鳥がたくさんいます。
湖に散らばる物凄い数の鴨たち。
今回の調査では1つの観測場所から1万羽以上の鴨たちが確認されました。


湖に浮かぶ無数のゴマ これが全部水鳥たちです

付近の田んぼで餌をついばむ小白鳥やマガンの群れ。
二番穂の茂る田んぼから、ヒョコヒョコ頸を出す姿がかわいらしいです。



また今回この辺りでは珍しいクロヅルの姿も1羽見られました。
もちろん私は初めて見る野鳥です。


水をはった田んぼ ちょっとした工夫により白鳥たちの憩いの場になっています

これから更に多くの鳥たちが越冬の為にやってきます。
厳しい冬の調査もこれからが本番です。


写真中ほど左右に小さい2羽見えますか? 「タゲリ」です この鳥も初めて見ました 冠羽の特徴的な美しい鳥です


******************************
『締め切り間近!』
*第2回 三瓶山地区子どもパークレンジャー大募集!*
開催日    :12月11日(土)~12日(日)
応募締め切り :11月21日(日)

・小学4年生~中学3年生のみんな。楽しく自然の不思議を学ぼう!
・お問い合わせは、島根県立三瓶自然館「サヒメル」まで。
 TEL 0854-86-0500
 ふるって応募くださ~い。


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2010年11月15日てるてる坊主を作らなかったせい!?

足摺宇和海国立公園 土佐清水 新堀麻子

10月末に大岐での開催を予定していた自然観察会「ツリーイングで樹上へ行こう!間近で樹冠観察」に向けて、晴れを期待し天気予報とにらめっこの日々。
しかし、不運にも台風14号が連れてきた雨雲の影響で当日プログラムが始まる直前にどしゃ降り・・・。
泣く泣く参加者に中止連絡を行いました。
今回募集人数は20名で、数名のキャンセル待ちがあるほど興味を持っていただけたということもあり「このままでは終われない!」と思い、日程を変更して開催しなおすことにしました。

大岐で行ったツリーイングのリハーサル

それが、11月14日(日)。
11月初め、天気予報を見ながら今回は大丈夫そうだと思っていたのも束の間、前後は晴れマークなのに、なぜかピンポイントに14日だけ曇りの予報。
不穏な気配を感じつつ、「まぁ、まだ雨じゃない」と希望を捨てずにいましたが、土曜日の夜、窓の外から聞きたくない音が聞こえてきました…雨です。
そして、日曜当日の朝にも続く雨となり、再び中止になりました。
「二度あることは三度ある」
この言葉を思い出し、今回は縁がなかったということでプログラムの延期はしないことにしました。(保護官と私は雨女ではないですよ~。)

とはいえ、プログラム自体をあきらめたわけではありません。
自分がやりたいと思ったプログラム、季節を変えてもう一度年度内にチャレンジする意気込みです!


※ツリーイングに興味のある方は、ご参考ください。
ツリーマスタークライミングアカデミー四国支部 
http://tmca.web.fc2.com/

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2010年11月12日第5回環境学習「観光と竜串~ガイドに向けて・・・」

足摺宇和海国立公園 土佐清水 新堀麻子

11月12日、三崎小学校での環境学習「観光と竜串~ガイドに向けて足摺海底館を学ぼう~」を行いました。


講師は、今年度の環境学習第1回目の授業を担当していただいた足摺海底館職員の文野さん。再び登場いただきました。(足摺海底館 http://www.a-sea.net/ )
(前回の環境学習 http://c-chushikoku.env.go.jp/blog/2010/06/29/index.html

学校から自転車で15分ほど移動して海中展望塔の玄関口であるレスト竜串に到着です。
この日は、その2階の部屋が教室。

まずは基本的な事を頭に入れていきます。

手渡された資料をもとにお話いただき、海中展望塔の歴史や建物の造り、よく見られる魚などを学んでいきます。
また、海底館でお客さんから良く聞かれる質問もいくつか教えていただきました。
基本的なことをおさえ、今度はガイドについて。
これは百聞一見に如かずです。
説明を耳で聞くより実際に文野さんのガイドを体験する方がよいでしょう。
ここではこんな感じで案内すると良いというようなポイントを子どもたちに伝授していただきました。


途中、文野さんのガイドをまねて身振り手振りで復唱練習もしてみました。


展望塔内にて

展望塔内で魚を観察しながら学習している途中、北海道からの団体様が入ってこられました。
そこで、文野さんが実際にお客さんからの質問に素早くハキハキと案内する姿も見ることができました。
実戦の見学です。
これは、子どもたちにとってガイドをすることのイメージ作りとしてはよいタイミングでした。

とはいえ、まだまだ自分たちがガイドをする実感をもてていないようで、今ひとつ他人事。
ガイドの練習を重ね、本番の日が近づくにつれ徐々に自覚も出てくるでしょう。
休み時間のテンションくらいの笑顔と元気で、他の地方からいらっしゃるお客様を迎えてほしいですね。

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2010年11月11日海域調査、そしてイノシシ!?

瀬戸内海国立公園 広島 大髙下理恵

海域公園というのをご存じでしょうか?

従来は優れた海中景観を保護する「海中公園地区」という制度があり、
熱帯魚やサンゴ礁などが保護されていました。
中四国地方でいうと、
島根県の隠岐の島や高知県の竜串などがこれにあたります。

「海域公園地区」と何が違うのか?というと、
今まで海中に限られていた対象が
潮の干満によって干出する岩礁や干潟、藻場などが指定の対象になるよう
法律が改正されました!
AR日記でも観察会の様子などをご報告しましたが、
干潟や藻場、磯には多様な生き物が生息しています。
海の浄化作用のある干潟や産卵や幼魚の隠れ家となる藻場なしに
豊かな海を保持していくことはできません。
というわけで、
干潟や藻場が広がる瀬戸内海でも
新たな海域公園を指定するべく、現在調査を行っています。



先日は大崎上島周辺の藻場(アマモなどの海草類)調査を行いました。
埋め立てや開発によって藻場面積は年々減少していますが、
島々が連なる大崎上島北部では広大な藻場が残っています。

[陸上から見てもわかるほど一面の藻場!]


と、生野島横で碇泊していると、
何かが泳いでいるのを発見!!
もしやスナメリか!?と思いきや、



なんと泳いでいたのはイノシシ・・・っ!!

生野島から百島に向かって泳いでいました。
何を思って泳ぐのか?
対岸が見えているのか?
何キロ泳げるのか?わかりませんが、
溺死したイノシシが打ち上げられいていたという話も聞きますし、
きっと命がけの遠泳なのでしょう。

笑ってしまってごめんなさい。

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2010年11月10日自然公園指導員研修会

大山隠岐国立公園 松江 太田嘉和

めっきり寒くなってきましたね。
今日は灯油を買って帰ろうと思います。
ところで話はかわかりますが、自然公園指導員をごぞんじですか?
これは国立公園・国定公園などの保護や適正な利用のために、利用者へ決まり・マナー・事故防止などの指導、公園のパトロール、情報収集などをボランティアでおこなってくださっている方々です。

先日の日曜日、大山隠岐国立公園を範囲に活動してくださっている、自然公園指導員の研修会がおこなわれました。
大山隠岐国立公園は鳥取県・岡山県・島根県と3県にわたっています。
今回の会場は鳥取県の米子市です。
休日を返上して3県から自然公園指導員の方々が集まってくださいました。




研修会では鳥取大学の永松先生による講演もおこなわれました。
普段聞く事の出来ない自然に関する興味深いお話し。
さすがに皆さん自然好きな方ばかりですから、熱心に耳を傾けていました。

意見交換の場では、私たちが気付かなかった事、現場を見て回っているからこそ言える貴重な意見が沢山出されました。
参加してくださった皆さん、ありがとうございました。


皆さん興味深いお話しを熱心に聞かれています


私達レンジャーだけでは公園内を見回る事などとうてい出来ません。
自然公園指導員の方々の活動が大きな力になっています。
活動されている皆さんも楽しみながおこなっておられます。
どうですか、あなたも自然公園指導員になってみませんか?


******************************
*第2回 三瓶山地区子どもパークレンジャー大募集!*
開催日    :12月11日(土)~12日(日)
応募締め切り:11月21日(日)

・小学4年生~中学3年生のみんな。楽しく自然の不思議を学ぼう!
・お問い合わせは、島根県立三瓶自然館「サヒメル」まで。
 TEL 0854-86-0500
 ふるって応募くださ~い。




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2010年11月08日今年も、スナメリ発見!!【イベント】

瀬戸内海国立公園 松山 永田清美

スナメリの観察会を松山の中島汽船にて11月6日に実施しました。
http://c-chushikoku.env.go.jp/blog/2010/10/728.html

スタッフ含め総勢50名ほどの大所帯で、松山の中島行きの定期航路の
フェリーにて、往路1時間の航路の甲板上、及び野忽那(のぐつな)島の
陸上からスナメリを探しました。

高浜港よりフェリーに乗船して、まずは、広島工業大の上嶋教授や
須磨海浜水族園副園長の長谷川氏から、この調査について、
またスナメリの特徴などを解説していただいてから、
昨年から発見の多い海域に絞ってスナメリを探すことに。

そして探し始めて5分ほど、ポイントの海域にさしかかったとき…

ん? あれは? もしや?

…いたー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


スナメリの群れ 3頭の頭部~背中が見えます。

カメラを構えてスタンバイしていた船の右舷前方にスナメリを発見。
船の方向へ向かってきます。
慌てすぎて私は発見の方角を言い間違い。
しかし全員が右舷側に集まり、海をのぞいて姿を確認します。
撮影するのと興奮とであまりきっちり観察できませんでしたが、
複数頭を確認しました。


水中ですが、全身をなんとか撮影。

顔が撮影できればよかったんですが、背中と水中の映像のみでした。
スタッフや参加者の中には、良い画像を撮られた方もいたかと思います。
当然フェリーはそのまま定期航路を進むので、この間1~2分の
できごとでした。

この後すぐ、野忽那島に到着し、同じ瀬戸が見渡せる陸上からも
スナメリを探索しました。


島と島の間で潮の流れの早い瀬戸で、漁船も多く見られます。
エサとなる生き物が豊富なんでしょうか。
残念ながら、陸上からは発見することはできませんでしたが、
この海にスナメリがいるんだなぁと、みんなで実感することができました。

発見が多いとはいうものの、これまで下見も兼ねて乗船したときには
いつもスナメリを探していたんですが、今年度は私自身1度しか
確認できていませんでした。
こんなに良い形で発見できるとは。
きっとみなさんの日頃の行いが良いんでしょうね。

普段より、目撃情報を寄せていただき、イベントにもご協力いただいた、
中島汽船様、ありがとうございました。

瀬戸内海全域でのスナメリの目撃情報は引き続き募集しています。
ぜひ、フェリーに乗って、スナメリの姿をさがしてみてください。

詳しくは下記のホームページをご覧ください。

スナメリモニタリング ホームページ
http://www.denshimap.jp/setouchi/sunameri/index.html

スナメリの写真は、スタッフ・参加者の方より良いものを募っていますので、
届き次第、またこちらでご紹介したいと思います。

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