ACTIVE RANGER

アクティブ・レンジャー日記 [中国四国地区]

中国四国地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

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2010年8月

17件の記事があります。

2010年08月30日スナメリ発見情報(2010年8月12日)

瀬戸内海国立公園 松山 永田清美

先日、松山沖の中島へ出張した際のこと、
3頭ほどのスナメリの群れを発見しました。
ここ最近の島への出張の際は甲板でひたすら、
スナメリの目視調査をしており、ようやく動画におさめることができました。
こちらには動画は掲載できませんが…

フェリーと少し離れた所を静かにすれ違うように通り過ぎていきました。
わずか10数秒の出来事。少し違う所を見ていたら気付かなかった所です。

中島汽船様の発見記録などのご協力により、松山沖の島しょ部への
フェリー航路上では、かなり決まった場所で発見がある傾向が
見て取れます。
昨年のスナメリ調査のイベントや、その他の目撃情報でも、
船員さんのお話での中で発見が多い、という海域付近で見つかることが
多いようです。

今後、発見の多い海域近くの野忽那島より、陸上からの定点観察も行い、
情報を集めていく予定です。



定点観察予定地 野忽那島より

過去のAR日記・スナメリ情報
http://c-chushikoku.env.go.jp/blog/2010/07/671.html
http://c-chushikoku.env.go.jp/blog/2010/03/608.html
http://c-chushikoku.env.go.jp/blog/2009/11/565.html

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日本のいのち、つないでいこう!【COP10まで49日前】
生物多様性ホームページ 
http://www.biodic.go.jp/biodiversity/
COP10支援実行委員会公式ウェブサイト
http://www.cop10.jp/aichi-nagoya/

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2010年08月30日クリーン作戦2010 ~台風の存在~

足摺宇和海国立公園 土佐清水 新堀麻子

27日の早朝7:00より市役所前にて土佐清水市の「クリーン作戦」出発式。
市長や観光協会会長からのお言葉に続き、当所の保護官も挨拶いたしました。

出発式 保護官挨拶

各地でそれぞれ割り振られた担当場所毎に開始しています。
当所の担当は「大岐ノ浜」でした。
しかし、今年は、大きな台風がまだきていません。
そのおかげか浜へ漂着するゴミの類は例年に比べると全体的に少ない。
そのため大岐ノ浜清掃は大岐区の皆さんで行っていただいていたため他の場所を行おうということで、清掃場所を変更しました。

双浜にてみんなでゴミ拾い

大岐ノ浜よりもう少し北側の「双浜」へ移動し清掃することに・・・。

そこには主に千切れた漁網やペットボトルといったものが波打ち際にうち上がっていました。
その他には海藻や雑木等も流れついています。
黙々と玉砂利に足をとられつつもゴミを拾い上げていくと、あっという間に40~50袋ほどの量が集まりました。


写真上:双浜で今回集まったゴミ
写真下:浜にあがる多くのゴミは千切れた漁網やペットボトル類

台風は、すべてにおいて大きな影響力があります。
やってきたらきたで大きな被害を出したり、やってこない場合は海水温上昇による海洋生物の生存危機となったりと様々です。
今後、どんな台風がどのようにやってくるのかこないのか気になるところです。

今回のクリーン作戦の参加者は市内全域で617名、収集されたゴミは2200kg。
日頃から市民の皆さんの美化清掃の表れでしょうか、例年に比べ4分の1程度の量でした。



「日本のいのち、つないでいこう!COP10まで49日前」
COP10実行委員会のHP http://www.cop10.jp/aichi-nagoya/
生物多様性ホームページ http://www.biodic.go.jp/biodiversity/

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2010年08月27日【日本のいのち、つないでいこう! COP10まで50日前】

足摺宇和海国立公園 土佐清水 新堀麻子

岩上の波立つカゲ “フナムシ”
【甲殻綱・等脚目・フナムシ科】 

日本は海に囲まれた島国。
海へ行ったことのある方々なら「見たことがない」という人はおそらくいないでしょう。
海岸には必ずいると言っても過言ではない『フナムシ』。

「脚がたくさんあって群れていて平たくて黒光りしていてゴキブリみたい」ということで、嫌いな人も多いのではないでしょうか??
しかし、気持ち悪かろうが嫌われようが無意味に存在する生きものはいないはず。
今回は、そんなスポットの当たらない生きものに注目しようと思い立ち紹介することにしました。


岩陰に隠れるフナムシの集団

実際フナムシってどんなものか。
じっくり見ようにも動きの素早さに体表や体のつくりなどをちゃんと見たことないなとふと気づき、早速写真を撮りに海岸へ・・・。

自分が動くと岩の上の黒いカゲがササァ~と引いていく。
まるで岩の上で黒いさざ波があちこちで起こっているような感覚です。

約1~4cmサイズのフナムシが自分の動きに合わせてサワサワ~っと逃げていき写真どころではない。
何とかしてじっくり見てみたい想いが強くなり、じっと待つこと数分。
何匹かがチロチロと近づいてきました。

個体差か種類が違うのか背中にはまだら模様が入っていたり、光の当たり方によってはメタリックブルーに見えました。
そして一対の尾脚と呼ばれるおしりの部分はY字型。

意外にも美しい色合いを持つフナムシ

単体で見れば、意外にもキレイでかわいらしい容姿。
どちらかというとゴキブリというよりダンゴムシやワラジムシによく似ています。
じっくり見てみるものだなと一人ほくそ笑んでいたら、岩に張りついている自分が観光客にあやしい目で見られていることにハッと気づき、思わず苦笑いのまま会釈。


竜串の奇岩がせり出した海岸

フナムシは、海岸にある海藻や生きものの死骸を食べるいわゆる「海岸の掃除やさん」。
人工的なゴミの掃除は「人」が行い、海岸の有機物分解はフナムシ担当。
「もしフナムシがいなかったら、海からうち上がった死骸がそのまま常に海岸にゴロゴロしているのか・・・」と想像すると、それはシュールな光景ですよね。

海は様々な生きものを育み、それぞれの生きものの営みがあります。
そのバランスをつくる1つとしてフナムシも大事な存在だなぁと思いつつも、何百単位でサワサワ~っと動く様子を目の前にし「好きか」と問われたら「なんと答えるだろうか・・・」とやっぱり考えてしまうフナムシ観察でした。


※COP10 50日前(8月29日(日))は休日に当たります。そのため、本日8月27日(金)に、8月29日(日)分の記事を掲載しております。ご了承ください。

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2010年08月26日自然観察会「探そう!作ろう!磯の生き物水族館」開催

瀬戸内海国立公園 広島 大髙下理恵

8月22日に環境省広島事務所主催行事として、
親子を対象とした瀬戸内海国立公園自然観察会
「探そう!作ろう!磯の生き物水族館」を開催しました。

場所は市内近郊の陸島元宇品です。
あまり知られていませんが、
60年前宮島と同時に瀬戸内海国立公園に指定されました。
ほとんどが埋立地となっている広島湾で
自然海岸が残されている数少ない場所の1つです。
山はもちろん、海にもたくさんの生き物がいます!
今回は磯の観察会を実施しました。
まずは干潮前の1時間、
水槽に生き物を採集していきました。


イソガニにタテジマイソギンチャク、イボニシなどが見つかりました。
「ヒザラガイは岩の凹凸に曲がってくっついていて面白い!」という子も。
自分では気づかない視点でこちらもなるほど!

ひろしま生きた自然博物館会員の畑先生より
見つけた生き物の生態について解説していただきました。
みんなが食卓で食べるアサリ、
実は私たちと同じように頭とお尻があるって知っていましたか?

[畑先生による解説風景]

磯の生き物を観察したところで、次は彼らのエサについて。
磯に棲む生き物の多くは動物プランクトンを食べて暮らしています。
なかなか普段見ることができないプランクトンをすくい網ですくい、
ファーブル(顕微鏡)を使って観察しました。

[ちゃんと見られたかな?]

最後は海に生きる生き物の多様性について、
コップを山積みにして解説しました。

[海の生物多様性について]

カニや貝など磯の生き物が動物プランクトンを食べ、
小魚やイカなどが磯の生き物を食べ、
さらに大きな魚や鳥が小魚などを食べます。
そして、その魚や貝などを食べているのが私たち人間です。
一番下に位置するプランクトンのコップを取ったら、
コップがガラガラ~

プランクトンがいなくなったら、どうなるか?
子どもたちにちゃんと伝わったでしょうか。


◆注意◆
まだまだ磯での観察が楽しめる季節!
ですが、岩場は付着したカキなどで切れやすくなっています。
磯の観察は長ズボンや長靴を履いて行うようにしましょう!



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日本のいのち、つないでいこう!【COP10まで53日前】
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2010年08月25日湿地植物 花の季節 その2

瀬戸内海国立公園 松山 永田清美

連日の猛暑、松山事務所でのもっぱらの関心事は
いつこの暑さが落ち着くのか、という話題ばかりです。

さて、8月19日に定点観測調査を行っている今治市の蛇池湿地に行きました。

7月に見られたモウセンゴケやネジバナの花は終わり、替わって、
サギソウを始めたくさんの花が咲いていました。
(7月の様子↓↓
http://c-chushikoku.env.go.jp/blog/2010/07/667.html


サギソウ(ラン科)

ゴマクサ(ゴマノハグサ科)

ミミカキグサの仲間(タヌキモ科)

コマツカサススキ(カヤツリグサ科)

ジュズダマ(イネ科)




蛇池湿地は、50aほどの小さな湿地ですが、自生する植物は約86種類、
そして今回見られたサギソウやゴマクサ、コマツカサススキをはじめ、
愛媛県の絶滅危惧種に指定されているものも多数存在します。
しかしこの湿地は一部が乾燥・草地化したり、外来種の移入するなど
周囲の環境変化や人為的影響により湿地環境が急速に変化しており、
地元自治体や学識経験者などにより、保全のための環境調査などが
行われています。


人の暮らす環境にほど近い場所で、多様な環境とそこにすむ生き物たちを
残していくために、何をしていくべきなのか。
湿地の小さな植物たちを見ると、考えさせられます。


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2010年08月25日【宿題対策】 木の実の壁飾りをつくろう

瀬戸内海国立公園 高松 大林めぐみ

夏休みももう残り1週間。
宿題のあるみなさん、進み具合はどうですか?
報告が遅くなりましたが、今月は宿題対策としてこんなクラフト教室を行いました。

8月は『木の実の壁飾りづくり』
五色台で採れる木の実や、利用者さんからいただいた他地域で採れる木の実を使って、思いのままに壁飾りを作ってもらうクラフト教室。
ただ、木の実を貼ってつくるだけじゃつまらない。
ということで、今回は樹木医でもある井上修さんに
植物についていろいろ教えていただきました。



最初に絵本を使って、小さい子にも分かりやすく、
そして実物の木や花を使って触ったり、匂いを嗅いでみたり。
言葉だけじゃイマイチ伝わらないことも、五感を使うことでより分かりやすく、なるほど~と納得したり発見したり。
少し尻込みして植物に手を出さなかった子も、徐々にお話しに聞き入っていました。大人たちもすごく興味深そうに前のめりに聞いていました。

道具の使い方や注意事項を聞いたら、さぁスタート!
各自好みの木の実を取って作業台へ向かいます。
木の実は五色台で採れるドングリ類を始め、アメリカフウ、ヤシャブシ、ノグルミ、ヒマラヤスギぼっくり(←一番人気!!)やフジの果皮(←触り心地良し!)、ヤブツバキの実などなど。
珍しいのは香川では見られない寒冷地の木の実。
ドイツトウヒ、コメツガ(←大人気!)、フウ、ダイオウショウ。
これらを使ってどんなふうに作るのかな?



お父さん、お母さんが補助をしながら作っていきます。
中には親御さんが夢中になっている班も(笑)

そして、みんなが作業でしている間にこんなことも。



夏の強い日差しを使って遊んでみました。
木の実は穴が開いていたり、形が揃っていないので影絵をしても楽しいですよ★同じものが2つとないので、いろいろ試して。

そうする内に時間となり、出来上がった作品をみんなで鑑賞会。


左下;今日の写真を入れるためのフォトフレーム
   教室終了後、記念写真を撮っていました。
右下;ダイオウショウにトトロがいっぱい!!

クラフト教室をすると、子ども達の想像力には驚かされることがたくさん!大人が考えもしなかったことを、サラリとやってくれます。
また、秋~冬にかけて木の実ができ、それを見て植物や自然への興味を深めてくれたらいいな、と思います。

他にもインタープリター在時には、マイ箸、キャンドル、木製ストラップなど自由にクラフトコーナーがありますので、そちらもご利用ください♪

***********9月のクラフト教室***********
  【敬老の日に箸&箸置きをおくろう】
日 時;9月12日(日) 10:00~12:00
参加費;300円/人
場 所;五色台ビジターセンター・クラフトハウス

**********企画展「生物多様性展**********
 8月6日(金)~10月31日(日) 見学無料
10月に名古屋で開催される「生物多様性条約第10回締約会議(COP10)」に先駆けて、身近な生き物と私たちの関係を見直してみませんか?
【全国自然いきものめぐりスタンプラリー】も開催しています!!

●●●●●●●●五色台ビジターセンターHP●●●●●●●●
http://www.ab.auone-net.jp/~goshiki/

日本のいのち、つないでいこう!【COP10まで54日前】
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2010年08月23日ウミガメの卵の行く末・・・

足摺宇和海国立公園 土佐清水 新堀麻子

大岐ノ浜はウミガメの産卵場所としても知られています。
今年もアカウミガメの幾頭かが産卵をしています。


捕食され散乱したウミガメの卵の殻

南北に延びる1.5kmの浜に数カ所産卵が確認されています。
そのうちのいくつかは、掘り返され無惨に白い卵の殻が地表にでてしまっています。
そのまわりには動物の足跡がたくさん。
はっきりとはわかりにくいですが、ノイヌやタヌキといった四肢動物のものでしょう。

そのまわりには、動物の足跡が・・・


防風林を経て立派な森になりつつある大岐の浜林内には様々な動物が生息しています。
道を外れてガサガサと林内深く入っていくと、ひょっこり巣穴があったり糞があったりと生息を確認できる痕跡がたくさんありました。
もしかしたらウミガメの卵の食べ跡も、そういった動物たちのしわざかも知れません。
孵化直前のモノだったり、孵化直後の幼体だったりと様々。

ウミガメの卵が食べられてしまうということは、保護している側にとって悲しくやるせないことです。
しかし、この捕食者である動物もまた生きていくために食べているだけ。一方的に悪者にはできません。

また、気候条件などによって、多く産み落とされても砂の中で孵ることなく死んでしまう卵も少なくありません。

砂の中で死んでしまい変色した卵

環境が大きく変化し、時期も場所も選べない生きもの達にとって、それぞれのバランスを整えていく事が必要であり、またそのために何が必要か考え実行していかなければなりませんね。


「日本のいのち、つないでいこう!COP10まで56日前」
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2010年08月19日数を減らす海浜生物たち

瀬戸内海国立公園 広島 大髙下理恵

日本最大の内海で10府県に跨り、
大小1000余りの島々から構成される瀬戸内海には
多くの沿岸域が存在しています。

瀬戸内沿岸域に生息する希少種では
カブトガニやナメクジウオなどが有名ですが、
その他にも様々な希少種を目にすることができます。
先日の宮島出張では、
ミヤジマトンボ 絶滅危惧I類(CR+EN)を始め、

ルイスハンミョウ 絶滅危惧II類(VU)


ハクセンシオマネキ 絶滅危惧Ⅱ類(VU)


シロウミアメンボ 絶滅危惧II類(VU)


チャボイ 絶滅危惧II類(VU)


シバナ 準絶滅危惧(NT)



など、環境省レッドリスト(RL)に掲載されている
多くの絶滅危惧種を見つけました。
たった数時間でこれだけの希少種を見つけることができるのは
なぜでしょうか?

高山の寒いところでしか生息できない生き物が
温暖化の影響により生息域を脅かされているように、
海でも砂浜や海浜湿地でしか生息できない生き物が生息域を脅かされています。
主な原因は彼らの生息場所そのものが
埋め立てや海岸開発、海水汚染などの人為的要因により奪われているためです。
国立公園に指定されている宮島でさえ例外ではありません。

一度埋め立てられた海岸やそこに生息していた生き物たちを
元に戻すことはできません。
私たちに彼らの生息域を奪う権利があるのでしょうか。
今残された自然海岸を後世に引き継いでいきたいものです。

絶滅危惧種情報
http://www.biodic.go.jp/rdb/rdb_f.html


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2010年08月13日熱中症に注意!

大山隠岐国立公園 米子 米田美里

お盆のこの時期、大山で必ずと言っていいほど起こる事故があります。
それは「熱中症」です。
毎年この時期には新聞で「大山で熱中症、救助」という記事を見ます。

この時期、大山は帰省された方や遠方から来られた方々で賑わいます。
そしてその半数近くは大山登山に来られています。
夏の時期の登山は山頂は涼しくても、登山中は大変暑く、疲労します。
適度な休憩と適度な水分補給が必要です。

先週、大山の夏山登山道を巡視中、
6合目付近でペットボトル1本のみを持ち、その他は手ぶらで登っている方を見ました。
6合目付近で、ペットボトルの中身の残量が残り5分の1以下になっていたため
それ以外に水分がないのなら引き返した方が良い、と伝えましたが
大丈夫だから、と振り切って登って行かれました。
山頂で合流した一緒のグループの方々に
水分を提供してもらっていたようなので安心しましたが、
本来であればそのような行為は絶対に控えてもらいたいです。

山は日差しが強く、登山中には汗で多くの水分が失われます。
水分不足、ミネラル不足は熱中症だけでなく、怪我や足がつる原因にもなります。
登山には汗を吸収してしまう綿の服は避け、
速乾性のあるナイロン製の服装、山頂での気温変化対応のための雨具、
日差しよけの帽子は必須アイテムです。
またこの時期、大山に登られる際には水分補給として
最低でも500ml入りのペットボトルであれば3本はあった方が良いです。

せっかくの登山が「熱中症で救助」では目も当てられません。。
計画的な登山をお願いします。


◎夏山登山道

◎大山山頂・8月4日撮影
 やはり夏休みに入ったこともあり、普段より多くの登山利用者がいます。

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2010年08月12日大山並木松(二代目)保育作業

大山隠岐国立公園 米子 米田美里

先日、鳥取森林管理署主催の大山並木松(二代目)の保育作業がありました。
米子ARと保護官の2名で参加してきました。

そもそも「大山並木松」とは
1604年に西日本の山岳信仰の霊峰であった大山に参拝する人のため、
大山寺への道標として植栽されたと伝えられています。
一代目の並木松は昭和52年までに、57本が健在でしたが
現在は松食い虫などの影響で27本現存するのみです。
そこで、現在ボランティアのみなさんの協力のもと
クローン苗(二代目並木松)の植樹・保護活動が行われています。

さて今回の保育作業では今年の5月に補植された80本の
並木松のクローン苗の下草刈り、施肥作業を行いました。
みなさん一心不乱に鎌を振るい、予定よりも早い時刻に作業が終わりました。


◎作業中。

その後、お昼からは森林管理署の保全管理協力員のもと、自然観察会がありました。
普段は自分が観察会を開催する側なので、久しぶりの参加者としての観察会でした。


◎やっぱり人の自然解説を聞くのは楽しいです!

大山並木松は、米子から大山寺までの県道(通称観光道路)を通ると必ず目にします。
樹齢400年のクロマツの巨木はまさに圧巻。
この宝を次世代、そのまた次の世代に残せるよう
これからも保護活動が続きます。

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