ACTIVE RANGER

アクティブ・レンジャー日記 [中国四国地区]

中国四国地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

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2010年1月

7件の記事があります。

2010年01月29日〔自然再生〕第6回竜串自然再生協議会

足摺宇和海国立公園 土佐清水 新堀麻子

ここ土佐清水事務所のメイン事業ともいえる、竜串自然再生事業。
竜串自然再生事業の詳細は、下記を参照ください。
(竜串自然再生プロジェクト http://www.tatsukushi-saisei.com/top.html )


協議会の様子

この協議会を開く前に、各部会で様々な話し合いが施されています。
その全体的なまとめを整理し報告する会として、竜串自然再生協議会があります。
その協議会も今回で6回目を迎え、1月28日に市内にて開催しました。
参加者は、約50名で行政、法人や団体、そして個人の方々です。

今回の会議次第は、下記です。
・竜串自然再生に関わる取り組みの実施状況について
・第2回実施計画作成部会の報告について
・環境省実施計画(案)について


報告等の発表

上記の報告や説明等の中で、参加者から様々な声が上がりました。
「すごいことをやっているので、もっと多くの人に広く知ってもらおう」、「大事な自然が身近にあることをみんなに知ってもらうべき」などなど・・・。
また、「活動そのものにかかる規制を解除できないのか」「山間部の現状は?」「今後どのように進めていくのか」などの質問もありました。


質問や意見を・・・

各々が、山川里海の全体を考えていこうという傾向にあることを伺わせる質問や意見が出ていました。
山川里海のつながりと同様に、行政、法人や団体、そして個人も、境なく協同して活動を続けて行きたいですね。

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2010年01月26日第12回環境学習「~地域を伝える~海底館ガイド」

足摺宇和海国立公園 土佐清水 新堀麻子

1月25日、三崎小学校での環境学習「地域を伝える~竜串のすばらしさを観光客に伝えよう!海底館ガイド~」を行いました。
足摺海底館職員を講師に海底館学習を始めてからおよそ1ヶ月。
その間、環境学習としては2回のみ(下記参照)。
それを基礎としてガイド原稿をつくり、児童たちは各自でガイド内容をアレンジしながら、休み時間や自宅などで練習を重ねてきました。
(海底館学習① http://c-chushikoku.env.go.jp/blog/2009/12/21/index.html )
(海底館学習② http://c-chushikoku.env.go.jp/blog/2010/01/14/index.html )

今回、児童の海底館ガイドを快く引き受けてくださったのは岡山から観光でいらした団体様16名。
児童にとっては祖父母くらいの年齢の方々です。
ガイド用の目印旗を作ったりしながら、子どもたちはこの日を楽しみにしていました。しかし、緊張のあまりややこわばった表情の子どもたち。いつもの笑顔と元気はどこへ・・・?!


写真上:傘をさしながらのガイド、まだ緊張が解けません
写真下:指し示しながら奇岩についての説明

児童2人ずつで案内するため、観光客を4グループ(3~5名)に分けて出発です。
当日は、雨が降ったり止んだりのあいにくの天気。
海底館までの道中では、海の生きものや奇岩、見残し海岸についてなど、今まで環境学習してきた竜串を説明していきました。


写真上:緊張しながら一つ一つ案内しました
写真下:海中の窓を一緒にのぞきながら魚の説明

「間違えたらどうしよう」というプレッシャーからか途中固まってしまった場面もありましたが、子どもたちの一生懸命伝えようとする姿に観光客の皆様の目はやさしく、次第に緊張の色がとれ笑顔が戻りました。
海底館に入る頃には互いの距離もだんだん縮まり、各グループで笑い声も聞こえるような楽しげな様子でした。


観光バスが見えなくなるまでお見送りしました

子どもたちは自分たちの説明を真剣に聞いてくれる観光客の皆様の様子がうれしかったようです。
それでも「失敗してしまった、あぁすれば良かった」と感じていることが各々にあるようで、すでに皆「もう一度チャレンジしたい!」と意気込んでいます。
次回は、児童1人で海底館ガイドをする頼もしい姿を期待し日程を確保したいと思います。

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2010年01月22日大山の状況は

大山隠岐国立公園 米子 米田美里

先日、大山周辺の現地調査に行ってきました。

大山には西日本最大級のスキー場があります。
平日のこの日は一般の利用者は少なかったようですが
地元小学校などのスキー合宿があったようで団体の利用者をよく見ました。
大山のスキー場は初級、中級コースが隣接しているので初心者には絶好の練習場です。
また、海の見えるスキー場としても人気です。


(上)スキー場へ行く途中、雪でできた某妖精さんがいました。
(下)豪円山スキー場。広々してます。

スキー場の状況調査の後は大山寺周辺の状況を調査しました。
せっかくなので3月に冬の観察会を行う予定である
寂静山の近くに位置する大山大神山神社まで足を伸ばしたのですが、
大神山神社の石畳にはわずか2~3人の踏み跡しか無く、
足を踏み出す位置を間違えるとズボリと膝近くまではまってしまいました。
大神山神社に続く石畳は日本一長い石畳です。
普段でも、長いな~。まだ着かないのかな~。と歩いていくのですが
今回は雪に足を取られ、いつもよりさらに距離が長く感じました。
やっと、大神山神社の階段にまでたどり着くと、
どうやらこの階段には雪がたまりやすいようで積雪は約150cm!
雪に埋もれそうになりながら大神山神社へ詣でました。


(上)お地蔵さんも服を着ているみたいです。
(下)参道(石畳)脇の建物。凄い雪です。


大神山神社の階段。

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2010年01月19日ドングリアートに挑戦!

瀬戸内海国立公園 高松 大林めぐみ

年末からの強い寒波真っ最中の先週、
年始めのクラフトイベントを開催しました。
今回はペレットストーブのある部屋でのイベントなので、寒さも平気です。

今回のイベントは、アンケートのリクエストにも多かったドングリや松ぼっくりを使ってのオブジェ作り。手順もなく、参加者が自由に作れるというのが一番の魅力!
材料は、松ぼっくり、ドングリ、ツバキや木材に竹などいろいろ。
大きさから形、色合いなど1つとして同じ物がないので選ぶのも楽しい!

参加者には最初にクイズを。
「ドングリって何種類ある?」や「食べられる?」など。
みんな相談しながら答えを出していきます。
そして、答えを知ると
「え~、そうなんだぁ!」と驚く声も。


答えはどうかなぁ?

クイズでドングリ豆知識を知ったところで、いざ!
選び始めは皆さん
「え~、どれにしよう・・・、何作ろう?」
と迷っていましたが、作り出すと
「時間が足りない~、1日中作りたい!」
という声続出。


ここはこうすればいいよ。

途中、うれしいおやつタイム。
最初のクイズの答えで、ドングリは食べられますということで、
実際に食べてみよう。
みんな恐る恐る手を出してみて・・・


お父さん達ドングリに挑戦

最初は嫌がっていた人も、食べ出すと止まらず、ずっと手に取っていました。スダジイはアクがなく、炒っただけでもおいしく食べられます。温かいうちに食べるのがベスト。

今回のイベントには遠方からの参加者も。
その中には過去最高齢、93歳!の方が。
終わってから教えてくれたのですが、そうは見えない。
手先も器用で、難関の鳥にも挑戦しました。
「ずっとやってみたかったけど、やり方が分からない」と、
でも
「教えてもらったから、これからは自分で作れる♪」と
すごく喜んでくれ、こちらもやって良かったなぁと。



こちらが最高齢参加者の作品!

アイデアいっぱいの参加者の作品
ツバキや松ぼっくりを使ってカメ(左)とカニ(右)
これには、スタッフも脱帽。

ドングリを使ったクラフトは、常時ビジターセンターでもできます。
他にも箸づくりやキャンドル、竹とんぼなども。
今の時期、五色台は特に寒いので防寒対策は必須です。

*次回の季節のクラフトイベントは
 2月13日(土)10:00~14:30
 『讃岐三白を楽しもう~塩の巻~』
 お問い合わせは、五色台ビジターセンターまで
 http://www.ab.auone-net.jp/~goshiki/

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2010年01月14日第11―2回環境学習「~地域を伝える~ガイドに向けて・・・」

足摺宇和海国立公園 土佐清水 新堀麻子

1月13日、三崎小学校での環境学習「地域を伝える~ガイドに向けて足摺海底館を学ぼう2~」を行いました。

年は2010年と改まりましたが、環境学習は引き続き“海底館ガイド”へ向けての学習です。
講師も前回同様、足摺海底館職員の文野さんです。
(前回の環境学習 http://c-chushikoku.env.go.jp/blog/2009/12/21/index.html

いつもの慣れた教室でリラックス気味の児童に、文野さんからの抜き打ちテスト宣言。
みんな「えぇ~、覚えてないかも・・・」とたじろぎ気味でしたが、本番ではそんなことは言ってられません。
みんな頭を抱えながらも、魚の絵合わせや国内の海中展望塔の場所当てなどの問題に取り組みました。
自信の有無は様々でしたが、魚の名前や特徴などを一つ一つみんなで照らし合わせながら復習しました。

写真上:抜き打ちテスト奮闘中
写真下:みんなで答え合わせ

当初は学校のみで行う予定でしたが、今回から新しい仲間が1名加わり、場所を知って馴れてもらうためにも海底館へ行くのがよいだろうということになりました。
いきなり海底館ガイドというのもハードルが高そうですが、みんなに追いつけ追い越せで楽しくがんばってほしいと思います。


雪の降る中海底館へ行きました

この日は、南国といわれている土佐清水にも綿雪が舞うような天気。
そんな中でしたが、本番へ向けて海底館ガイドをするための原稿や場所を確認しながら、全体的な流れを見ていきました。


写真上:宝石サンゴや造礁サンゴの違いなど復習
写真下:奇岩についても名前や場所を確認

これから本番当日に向けて練習あるのみ。
児童のガイドへの意気込みは、なかなかのものです。
失敗をおそれず、笑顔で元気よくガイドしてほしいですね。

しかし、果たして本番のイメージはできているのでしょうか・・・?
やや心配の色を隠せない大人達ではありますが、どんな勇姿をみせてくれるのか本番が楽しみです。

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2010年01月12日土佐清水市観光開き

足摺宇和海国立公園 土佐清水 新堀麻子

1月12日、「土佐清水市観光開き」「土佐清水ジョン万次郎くろしお社中」落成記念式典が「海の駅あしずり」にて行われました。
昨年の4月からの山開き・海開きに続き、今回は「観光開き」です。

自然保護官が出席予定でしたが、今回は不在のため代理で出席してきました。

土佐清水サテライト会場「海の駅」

まずは、宮司による祝詞や各代表者による玉串奉奠、関係者挨拶などの安全祈願のための神事。
続いて、「土佐清水・ジョン万次郎くろしお社中」落成記念式典。

観光開き式典

ここでは、「“龍馬伝”をいい機会に高知県の観光をみんなで盛り上げていこう」という熱い意気込みが感じられる各代表の挨拶がありました。
高知県知事代理や議員、土佐清水市長などの熱い想いをベースに、みんなが一丸となって盛り上げて行きたいですね。

最後は、内覧会です。

「ジョン万次郎くろしお社中」内覧会

龍馬伝のサテライト会場のひとつとして、改修するためにしばらく休業していた海の駅。その事前お披露目の意味もあります。
建物の中も新しく生まれ変わりました。
ここでは、龍馬伝とジョン万次郎関係の展示品が並んでいます。

1月16日(土)からいよいよオープン!
詳しくは、下記をご覧ください。
(土佐清水ジョン万次郎くろしお社中 http://www.johnmung.info/ )

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2010年01月08日冬の佐田岬

瀬戸内海国立公園 松山 永田清美

あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。
年明けから冷たい風が吹き、厳しい寒さが続いていますね。
松山でも小雪のちらつく、どんより曇り空です。


昨日は四国最西端の佐田岬へ現地調査に行っておりました。
佐田岬灯台への遊歩道沿いにはたくさんのヤブツバキが見られ、
花が咲き始めていました。

しかし強風吹き荒れる日で、灯台がある岬の突端は、
当然ながら遮るものが何もなく、風を浴びるとまともに立って目をあけておれず、
写真もぶれまくり…。
見通しは良い日だったのですが。


大きな波のない瀬戸内海ですが、風による白波が遠くまで続いていました。
はるか向こうには九州・大分がうっすらと見えます。

佐田岬へ向かう途中の国道でも、強風による風波で
道路まで波しぶきが上がり、車のフロントガラスを濡らしました。


(撮影:2010年1月7日)

冬の佐田岬は、ツバキの花のトンネルの下を歩いて灯台まで行くと、
風が強く、寒いことが多いのですが、空気も澄んでいて見通しがよく、
大分の街までくっきりとよく見えることがあります。
野鳥も多く見られますし、冬には冬の散策の楽しさがあります。

しかし、平日でも観光に来られた方といつもはすれ違うのですが、
さすがに、風が強く寒々しいこの日は誰ともお会いしませんでした…。


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