ACTIVE RANGER

アクティブ・レンジャー日記 [中国四国地区]

中国四国地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

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2010年7月

21件の記事があります。

2010年07月30日AR写真展鳥取県会場☆開催中!

大山隠岐国立公園 米子 米田美里

連日気温が30℃を越えるようになりました。
大山は現在夏山シーズンの真っ只中。
みなさんレジャーや登山の際には十分に水分をとって
熱中症に注意してくださいね。

さて、この中国四国地方AR日記でもこれまで度々登場していた
《アクティブレンジャー写真展~中国四国の自然~》ですが
現在、鳥取県で開催中です!
この写真展、大山隠岐・瀬戸内海・足摺宇和海の
中国四国地方の3つの国立公園と中海・宍道湖のラムサール条約湿地で撮った写真や
それぞれの国立公園での自然保護活動などの取組活動パネルが展示されています。
同じ中国四国地方でもやはり色々な特徴があります。
この機会に、それぞれの国立公園の雰囲気を感じ取っていただければと思います。


◎展示の一部

【AR写真展 鳥取県会場】
・日程 7月22日 木曜日~8月16日 月曜日(水曜日休館)
・場所 大山参道ギャラリー(鳥取県大山町大山 大山寺参道途中)
・入場無料(自由に観覧できます)

みなさん是非お立ち寄りください☆

★他会場の情報★
【高松会場】(終了) http://c-chushikoku.env.go.jp/blog/2010/03/603.html
【高知会場】(終了) http://c-chushikoku.env.go.jp/blog/2010/04/630.html
【愛媛会場】(終了) http://c-chushikoku.env.go.jp/blog/2010/05/637.html
【広島会場】(終了) http://c-chushikoku.env.go.jp/blog/2010/06/655.html
【島根会場】 8月20日(金)~9月14日(火)  三瓶自然館サヒメル


日本のいのち、つないでいこう!【COP10まで80前】
生物多様性ホームページ 
http://www.biodic.go.jp/biodiversity/
COP10支援実行委員会公式ウェブサイト
http://www.cop10.jp/aichi-nagoya/

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2010年07月28日第3回環境学習「シュノーケリングで竜串の海を体感」

足摺宇和海国立公園 土佐清水 新堀麻子

三崎小学校の環境学習第3回目はシュノーケリングです。
メイン講師は、竜串ダイビングセンターの佐野美月さん。
子どもたちにより様々なモノを見せてあげたいと今回の講師は複数名です。
サブ講師として黒潮生物研究所の中地さんと佐藤さん、そしてダイビングセンターにて研修中の嶋岡さんと上杉さんも交え、7月27日に竜串の海を体感するべく爪白海岸にて行いました。

サンゴが間近で見られる爪白海岸

爪白海岸ではシュノーケリングの範囲で多くのサンゴ類が見られます。
はじめに前回授業で学習したサンゴ類をおさらいし、その他どんな生きものが見られるのかを図鑑で見ていきました。
そして浜へ移動し、シュノーケルの使い方を学びます。

シュノーケルの使い方を覚える

シュノーケルに入った海水を吹き出す練習や波に浮く練習をしたら、ライフジャケットを着用し班毎に海へ。
講師陣の引っ張るフロート(浮き)につかまり竜串の海の中を見ていきます。
この日、海の中は若干濁りが出ており視界はあまり良好とはいえませんでした。
それでも沖近くまで行けばそれなりに見えたようです。
ナマコやウツボ、ヒトデ、サンゴ各種、貝などを講師の解説の元、実際に触って観察していきました。

実際に触ってみる

いろんな生きものが見られたことや実際に触ったこと、深いところまで初めて行ったこと、サンゴが足下近くにあったこと、おっかなびっくりでナマコに触れなくて悔やんだこと・・・など、子どもたちの感想は様々でした。

「この竜串には約80種のサンゴがあり、そのことで育まれる生きものたちをこういった活動を通して知ってもらいたい。竜串の海を守っていきたいという思いから様々な活動をしています。」と講師から子どもたちへ。
次世代に一人でも多く竜串のすばらしさを伝えていくためにも、佐野さんのこのような“海への想い”を持つことの大切さがありますね。



「日本のいのち、つないでいこう!COP10まで82日前」
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2010年07月27日天空のお花畑

大山隠岐国立公園 米子 米田美里

暑い日が続いていますね。
大山は米子市内よりも3~4℃程度涼しいのですが
大山寺の参道などの坂道を登っていると汗が噴き出ます。

さて、現在大山はいわゆるお花の季節。目に楽しい高山植物が一斉に花を咲かせます。
先週の20日に大山のユートピアまで行ってきました。
標高約1500m。三鈷峰の近くに位置するユートピアは、
この時期斜面一面に紫、ピンク、オレンジ色の色とりどりのお花を咲かせます。
一般的に夏山登山道よりも健脚者向きといわれています。
実際に下宝珠越までの道のりは夏山登山道より急峻で
時間は約30分と短時間ながらこの時期は暑さにより体力を消耗します。
その後も岩場を這うように進んだり、
両側が崩落した場所をロープを頼りに進むような難所が数カ所あります。
ただ、苦労してたどり着いたユートピアは下界とは気温が約10℃も低く涼しく快適!
高山植物が風に揺れながら咲いている様子も疲れを癒してくれ、
暑いこの時期に多くの人がユートピアまで足を運ぶのも納得です。


◎最大の難所。。怖いので毎回、脇目もふらず通ってます。

今回ユートピアに行った20日。花の状況はどうだったかというと
オオバギボウシが見頃、シモツケが終わりかけ、
ナンゴククガイソウは満開には少しはやいかな?という感じ、
シモツケソウ、コオニユリは蕾状態でした。


◎ユートピアから。斜面一面にナンゴククガイソウとオオバギボウシが広がっています。ちなみに下の写真はユートピア避難小屋と三鈷峰。

どうやら今週の半ばが見頃のようです。
おそらく8月の初めまでお花を楽しむことができると思います。
みなさん是非、天空のお花畑に行ってみてください!

※上宝珠からの下山によく利用される砂滑りですが
今年はどうやら砂が少なく、問題なく使用はできますが道がついている状態でした。
楽しい登山のため十分に水分をとって怪我に気をつけてくださいね。


◎砂滑りの様子。

日本のいのち、つないでいこう!【COP10まで83日前】
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2010年07月26日絶滅危惧種“川ガキ”

足摺宇和海国立公園 土佐清水 新堀麻子

土佐清水の下川口地区には宗呂川という川が流れています。
昔は良く見た川で遊ぶ子どもたち(川ガキ)、今日では見ることもめずらしくなってきたようです。
川での遊び方はいろいろ。
昔同様に魚やエビとりはもちろんのこと、カヌーやシュノーケリングなどもあります。
とはいえ、道具を持っていなかったり、やり方を知らなければなかなか体験できないもの。

「今や“川ガキ”は絶滅に向かっているのでは・・・?」とその地域の大人たちは危惧しています。
そこで「今の子どもたちに川で遊ぶ機会を増やし、川ガキを育てていこう!」と地域の皆さんは活動を続けています。


宗呂川での生きもの探し


今回は、「川に遊び、川に学ぶ」ということでカヌーや川の生きもの観察会。
当所が担当したのは川の生きもの観察。
参加者は下川口小学校の児童37名とその保護者たち。
宗呂川の可動堰の上下でカヌー班と川の生きもの観察班の2班に分かれて交代で活動しました。

左:植物の根元を親子でガサガサ
右:可動堰脇の魚道で魚探し

植物の根元付近をガサガサしたり、可動堰脇の魚道に潜ったりと、川のあちこちで生きものを探していきました。
ツガニやテナガエビなどの甲殻類やボウズハゼやヨシノボリなど魚類、ヤゴやカエルなどを見つけていました。
それぞれの場所にいる生きものを観察してまとめ。

各々に採取した生きものをみんなで見ていきました

約20名で見つけとったテナガエビは、その夕方からの夕涼み会の食材になったとかならなかったとか・・・。

かんかん照りの太陽の下、川に入っての生きもの探しは楽しい。
すでに小麦色の肌の子どもたちを見て、この夏休みにもっともっと海や川で遊んで真っ黒になっていくんだろうなぁと思う微笑ましい川遊びでした。



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2010年07月23日竜串・見残し海岸清掃

足摺宇和海国立公園 土佐清水 新堀麻子

23日早朝、竜串観光振興会による竜串地区の海岸清掃がありました。

竜串の海岸淵に堆積した木っ端類


竜串湾にはいくつかの川が注いでいますが、この梅雨で山の恵み以外にもたくさんのモノが流れてきています。

山のミネラル以外に、ゴミや木っ端など海岸淵に堆積してしまっています。
今回はトップシーズン前にそれらを取り除き、観光客が気持ちよく歩けるようにしようというものです。

竜串の海岸線班と見残し海岸班とに分かれての作業。
私たちは今回、船で見残し海岸に渡り、展望台に上がる山側の歩道の落ち葉掃きを担当しました。

歩道に堆積した落ち葉や土をぐるっと掃き掃除

歩道に堆積した土や落ち葉を除けながら歩道をぐるっと一回り。
Tシャツが絞れるほどの大量の汗をかきかき、およそ2時間の作業。
林内で思ったより蚊の襲撃に遭わなかったのがせめてもの救いでした。

海の透明度もよりいっそう高くなり、夏本番といったところ。


見残し海岸

地域の人が大切に思うように、ここにたくさんの方々が来て気持ちよく観光し、この場所の良さを感じてもらえたらなぁと思います。

(竜串観光振興会 竜串・見残し奇岩パーク http://tatsukushi-kankou.com/ )




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2010年07月22日〈篠山〉 植物の底力

足摺宇和海国立公園 土佐清水 新堀麻子

梅雨も明け、青空の広がる日々が続いています。
定点撮影を兼ね、夏の篠山へ行ってきました。

春にピンクの花で彩られ登山者で賑わいを見せていた篠山も、夏になると緑一色です。
今年は様々な影響により花の状態は今ひとつ。それでもがんばりを見せている木もありました。
そして、花の後には実り。
枝先を見ると、ポチリポチリと緑色の実がついていました。

アケボノツツジの実


風が強く、ササの衰退により乾燥の進んだ篠山では、アケボノツツジの実生がなかなか定着していません。
順調(?)に生長しているのは岩の割れ目で風に耐える幼樹です。
木の生長が勝つか岩の硬さが勝つか・・・といったところ。

岩の隙間に根付くアケボノツツジの幼樹


まずは、やはり土の露出部分を減らし、少しでも土を抑える事が先決ですね。
環境省のグリーンワーカー事業で過去に行った歩道のコモ敷きの効果は、少しずつ現れています。
朽ちつつあるコモの間からは、まだまだ小さいながらもツンツンと緑色のササ。

コモの間から・・・

植物の生長に近道はないかもしれませんが、こういった保全活動を通して、山全体の回復を願いたいものです。



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2010年07月20日アブラゼミの一生

瀬戸内海国立公園 広島 大髙下理恵

先週の豪雨がうそのような3連休でしたが、
海や川には泳ぎに行かれた方も多いのではないでしょうか。
特に河川は先週の雨の影響で増水していたり、
砂利がえぐれて急に深くなったりしていますので、
泳ぐときはくれぐれもご注意ください!


さて、私はというと連休の終わりに
ちょっとしたステキな場面に出会いました。
昨夜、アブラゼミの幼虫が羽化場所を探しに
家の庭先にやってきたのです!
ベランダがコンクリのため、上ったり落ちたりを繰り返していたので、
枝を持ってきてつかませてやりました。
上部の葉に落ち着いたところで、
しばらくすると羽化開始!
背が割れ、白い体が見えてきました。

[変態の様子]

わずかに体を震わせながら、次第に上半身がエビ反りに・・
上半身が全て出たところで、
殻につかまり、今度は腹側を出します。
全体は真っ白で青白く、とてもきれいでした。
撮影しているとわからないくらいの小さな変化なのですが、
徐々に縮まっていた翅(はね)が広がり始め、
羽化が始まって約2時間。
翅もきれいに伸び、成虫への変態完了!
あとは翅が乾くのを待つのみです。

[変態完了!脱皮直後白いセミも珍しいようです]

今朝様子を見ると、無事旅だったようでした。

アブラゼミは卵から孵化するまで樹木内で1年、
幼虫から羽化するまで土中で4~5年、
そして、やっと成虫になって空を飛び回れるのは
わずか2~3週間と言われています。

人間の一生80年をセミの一生に例えるなら、
受精卵13.3年、胎内66.4年、
産まれて0.7年!?
日々、大切に生きないといけませんね、、、


[今回のベストショット☆]

ちなみにアブラゼミも「いきものみっけ」に掲載されています。
アブラゼミを見つけたら、声を聞いたら、
下記まで情報をお寄せください☆
いきものみっけhttp://www.mikke.go.jp/



日本のいのち、つないでいこう!【COP10まで90日前】
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2010年07月16日トコロテン&アイスをつくろう!

瀬戸内海国立公園 高松 大林めぐみ

今月のクラフトイベントは、昨年に引き続きトコロテン作り。
昨年は水の量が足りなかったようで、少し固めでした。。。
今年は昨年の反省点を生かしてのリベンジ!
今回は、アイス作りにも挑戦。

まず、トコロテンの原料とは?
乾燥テングサを水につけるとどうなるの?
みんなで見てみよう。


パサパサだった海藻が、ドロっとしてきました。

テングサは元々赤い海藻。
ですが、天日干しで乾かせるとどんどん緑に変色していきます。

じゃあ早速、テングサを煮詰めていきましょう。

ゆっくりかき混ぜながら

沸騰したら、お酢を2、3杯いれます。
さらに煮詰めていきますが、ここで粘りが多いようなら水を足します。

だんだんとテングサがドロドロに。
もう調理場は海藻の香りでいっぱい!

鍋の中がイイ感じになってきたら、一旦火から下ろして水を張った流しで粗熱をとります。鍋はまだ熱いので要注意!


ざるで1回目のこし。
ざるの中で丸くなっているのがテングサ。
もう一回トコロテンができるので、持って帰って挑戦してみるという参加者も。

さらにざるに木綿を敷いて細かくこし、そのまま冷蔵庫で冷やし固めます。

テングサを煮詰めている間に竹の器と箸も作りました。



器になる一緒に竹を運んで、お父さんが切り出してくれます。
箸になる竹はある程度の細さまでスタッフで切り出し、
細さ調整などは小刀を使って作っていきます。
お父さんに助けてもらいながら、子ども達はマイ箸を作りました。

休憩をはさんで、昼からはアイス作り。
もちろん冷凍庫は使いません!
ミルク缶の中に材料を入れた缶と氷と塩だけで作ります。


左;缶にアイスの材料を入れて
右;氷入れ

ミルク缶に材料の入った缶を入れ、まわりに氷と塩を均等にいれていきます。この時の塩と氷の割合は1:3程度。
たくさん塩を入れることで、冷え具合UPしますよ。
ミルク缶をしっかりガムテープで固定して、断熱材(プチプチの緩衝材でも可)を巻いて、次はというと・・・


缶を蹴ったり転がしたりして、しっかり混ざって冷えるように。

20分位経つと・・・

振って音がしなければ、できあがり!
アイスの材料を入れる缶はアルミ缶が良いそう。
試作の時、なかなかうまくいかずパークボランティアさんに相談すると、
「茶筒だと熱伝導率が悪いからアルミ缶がいいよ」と。

そしてアイスが出来上がる頃には、トコロテンも冷え固まりました。
トコロテン突きでニュルッと出して

完成♪

さっぱり酢醤油と甘い黒蜜の2種類の味でいただきます。
黒蜜トコロテンにできたばかりのアイスを載せて食べると
また違った味になります。
今日はスモモをトッピング。もちろん美味★
夏バテしたら、さっぱり酢醤油+粉辛子でいただくもヨシ。
デザートとして、黒蜜でいただくもヨシ。
家庭でも作ることができるので、挑戦したい方は是非!

*****8月のクラフトイベント*****
  【木の実の壁かざり作り】
日時;8月8日(日)10:00~12:00
参加費;300円/人 準備物;暑さ対策に飲み物

*****五色台ビジターセンターHP*****
http://www.ab.auone-net.jp/~goshiki/


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2010年07月15日室の内

大山隠岐国立公園 松江 太田嘉和

梅雨の後半。西日本では集中豪雨による災害も起きているようです。
21世紀の文明をもってしても、災害をなくすことはできないのですね。
くれぐれもご注意いただきたいと思います。

さてこの梅雨時期、国立公園三瓶山へ調査・巡視に行ってきました。
三瓶山の地形は山がぐるっと周囲を囲み、中央が釜のように凹んでいます。
ちょうどカルデラの様な地形です。(カルデラであるという説もあります。)

その釜の中を「室の内」と呼びます。
ここは国立公園の中でも特別保護地区に指定されています。
特別保護地区とはそこに生きる動植物すべての生き物、だけでなく石や土までも許可なしに採ることはできない、特に厳重に自然を保護している地区です。


やはり梅雨と言えばアジサイですね
野生のものは派手ではありませんがやさしいです


三瓶山東の原からはリフトがあり、手軽に山(釜の縁)に登る事ができ、そこからは室の内が一望できます。(もちろん登山道もあります。)
そしてそこから釜の斜面を下っていけます。
花畑でもないのにまわりからはブーンという虫たちの羽音が聞こえてきます。
クリの花の香りが立ち込めます。
虫たちは木の花の蜜を吸いに来ているのでしょうか。
ここには広葉樹の豊かな森が広がっています。

ですがこの豊かな森にも魔の手が伸びています。
全国的に大きな問題になっている、ナラ枯れの被害が起き始めているのです。
ナラ枯れの要因は里山林の手入れの放棄・酸性雨・温暖化などとも言われています。
いずれにしても人間の活動が影響を及ぼしているようです。

坂を下り切って 釜の底 を少し歩いた先に、ありました。「室の内池」です。
山に囲まれ下界から離れた森の釜の底に、池まで用意されているなんて、なかなかじゃないですか?



室の内池にはリフト終点から30分弱ほどです。
本格的登山をしないで豊かな森を楽しむ事が出来ます。
ちょっと心が疲れた方。一度森を歩かれてはいかがですか?
でも自然はわずかな力でもダメージを受けてしまうものです。
極力森に負担のかからないよう、やさしい気持ちで豊かな森の中に入ってみてください。





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2010年07月14日【大月PV】パークボランティア総会・研修会

足摺宇和海国立公園 土佐清水 新堀麻子

7月10日・11日の二日間で大月地区パークボランティア(以下PV)の総会及び研修会が行われました。

午前と午後に1本ずつでオニヒトデ駆除2箇所行い、尻貝沖で29匹、西泊の松碆付近で98匹の捕獲駆除です。

オニヒトデ駆除の様子

尻貝沖は、前回80匹ほど捕獲駆除したおかげでしょうか今回は少なめでした。
波酔いしてしまうような流れや波が結構ある中での今回の駆除数は合計127匹。
駆除に参加してくださった皆様、お疲れさまでした。

駆除終了後、一段落して夕方より総会が開かれました。
ここでは、2009年度の活動報告と2010年度の活動計画について。
現在定期的な活動日が決まっていないため、主として毎月第2土曜日を活動日として行っていく方針になりました。

その他、オニヒトデ駆除状況の説明や、保護官より公園法の改正等についても紹介。

上:PV総会
下:PV感謝状贈呈

また、大月地区PVの第1期生は、今年で15年間の継続活動を行っています。
環境省自然環境局長より感謝状が届いており、該当者は8名。
尾﨑保護官よりPV感謝状の贈呈式が執り行われました。

翌日は、研修会。
ここでは、日本赤十字社高知県支部より講師を招いて救命講習会を行いました。
まずは水難事故の防止に当たっての指導者としてなすべき処置などについての講義。
続いて室内にて心臓マッサージやAEDの使い方など人形を用いて実践しました。

救命講習
左上:水難事故防止の講義 右上:心肺蘇生練習
左下:体温低下の緩和方法 右下:AEDの使い方

この日波が高く、実施予定だったシュノーケリング等での水中救助に必要な泳法的技術の研修はできませんでした。
水難事故は、いつ何時起こるかわかりません。
指導する立場に置かれる者は、常日頃から落ち着いて対応できるように心がけておかねばなりませんね。



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