2010年2月
9件の記事があります。
2010年02月26日大山冬の自然観察会☆下見
大山隠岐国立公園 米子 米田美里
気がつけば、もうすぐ3月。
あっという間に時間が過ぎていくように感じます。
さて、米子自然環境事務所では自然公園財団と共催で
3月7日に「大山冬の自然観察会」を開催します。
今回は観察会に先立ち講師のみなさんと行った下見の様子を紹介したいと思います。
2月に入り、大山では暖かい日が続き、すっかり雪は減少してしまいました。
今回観察会を予定している大山寺の近くに位置する寂静山でも所々地肌が見え、
観察会当日までこの雪が保つかどうか・・・という感じです。
当日に講師をお願いしている方たちと共に、一通りコースを歩いてみましたが
これはコースの変更が必要かも。
考えてみると、昨年の大山冬の観察会も雪不足のため当日はコース変更がされました。
これはもしや地球温暖化の影響??なにやら考えさせられます。
予定のコースである寂静山は、大山の展望地の一つで、
雄大な大山北壁を仰ぎ、振り返れば弓ヶ浜半島と日本海を見下ろすことができます。
下見では野鳥の声も多く聞こえ、樹木の花芽や冬芽などを見ることが出来ました。
この暖かさであれば観察会当日には早いものは開花するかもしれません。
冬の観察会では、夏の観察会と比べ花などはほとんどありませんが
雪に動物の足跡が残っていたり、葉っぱや花がないときの樹木の見分け方がわかったりと
冬ならではの楽しみ方があります。
みなさん是非参加してみてください!

◎寂静山からの大山北壁
あっという間に時間が過ぎていくように感じます。
さて、米子自然環境事務所では自然公園財団と共催で
3月7日に「大山冬の自然観察会」を開催します。
今回は観察会に先立ち講師のみなさんと行った下見の様子を紹介したいと思います。
2月に入り、大山では暖かい日が続き、すっかり雪は減少してしまいました。
今回観察会を予定している大山寺の近くに位置する寂静山でも所々地肌が見え、
観察会当日までこの雪が保つかどうか・・・という感じです。
当日に講師をお願いしている方たちと共に、一通りコースを歩いてみましたが
これはコースの変更が必要かも。
考えてみると、昨年の大山冬の観察会も雪不足のため当日はコース変更がされました。
これはもしや地球温暖化の影響??なにやら考えさせられます。
予定のコースである寂静山は、大山の展望地の一つで、
雄大な大山北壁を仰ぎ、振り返れば弓ヶ浜半島と日本海を見下ろすことができます。
下見では野鳥の声も多く聞こえ、樹木の花芽や冬芽などを見ることが出来ました。
この暖かさであれば観察会当日には早いものは開花するかもしれません。
冬の観察会では、夏の観察会と比べ花などはほとんどありませんが
雪に動物の足跡が残っていたり、葉っぱや花がないときの樹木の見分け方がわかったりと
冬ならではの楽しみ方があります。
みなさん是非参加してみてください!
◎寂静山からの大山北壁
2010年02月24日第14回環境学習 「海底館ガイド(リベンジ編)」
足摺宇和海国立公園 土佐清水 新堀麻子
前回1月25日に「地域を伝える~竜串のすばらしさを観光客に伝えよう!海底館ガイド~」を行いました。
(前回のガイド報告のAR日記 http://c-chushikoku.env.go.jp/blog/2010/01/26/index.html )
そのときに本領発揮できず、児童の中でモヤモヤしたものが強く「もう一度やりたい!」という希望により、2月23日に海底館ガイドのリベンジを実施しました。

1人もしくは2人で案内しました
前日の雷雨により海中は濁りが出てしまい透明度2~4mという状況の中でのガイド。その中で今回、児童のガイドに参加してくださったのは岡山からの9名でした。
傘を差しての悪条件でのガイドは1回目と変わりません。
しかし、今回は2回目ということもあり、児童みんなの顔には緊張の色も見られず、堂々と落ち着いた雰囲気は比較にならないくらい。
海中展望塔までの説明はもちろんのこと、その他に岡山の観光についてや瀬戸内との海の違いを聞いたりと、お客さんとの会話もはずんでいました。
児童のいつもの柔らかい表情が見られ、みんな終始笑顔で楽しそう。ガイド終了後もお互いの話をしたりしながら、親睦を深めていました。
お見送りの時には、バスの窓をあけて手を振ってくれる人もいたくらいです。雨の中、子どもガイドにご参加いただき、ありがとうございました。

和やかな雰囲気の中、バスのお見送りをしました
最後に、海底館の職員より児童へ子どもガイドの認定パスを渡されました。
これを機に、家族や遊びに来た友人など多くの人に竜串のすばらしさを伝える担い手に育ってほしいですね。
(前回のガイド報告のAR日記 http://c-chushikoku.env.go.jp/blog/2010/01/26/index.html )
そのときに本領発揮できず、児童の中でモヤモヤしたものが強く「もう一度やりたい!」という希望により、2月23日に海底館ガイドのリベンジを実施しました。
1人もしくは2人で案内しました
前日の雷雨により海中は濁りが出てしまい透明度2~4mという状況の中でのガイド。その中で今回、児童のガイドに参加してくださったのは岡山からの9名でした。
傘を差しての悪条件でのガイドは1回目と変わりません。
しかし、今回は2回目ということもあり、児童みんなの顔には緊張の色も見られず、堂々と落ち着いた雰囲気は比較にならないくらい。
海中展望塔までの説明はもちろんのこと、その他に岡山の観光についてや瀬戸内との海の違いを聞いたりと、お客さんとの会話もはずんでいました。
児童のいつもの柔らかい表情が見られ、みんな終始笑顔で楽しそう。ガイド終了後もお互いの話をしたりしながら、親睦を深めていました。
お見送りの時には、バスの窓をあけて手を振ってくれる人もいたくらいです。雨の中、子どもガイドにご参加いただき、ありがとうございました。
和やかな雰囲気の中、バスのお見送りをしました
最後に、海底館の職員より児童へ子どもガイドの認定パスを渡されました。
これを機に、家族や遊びに来た友人など多くの人に竜串のすばらしさを伝える担い手に育ってほしいですね。
2010年02月17日“ひだまり”の植物観察
足摺宇和海国立公園 土佐清水 新堀麻子
土佐清水市民図書館の中庭に、親子ふれあいコーナーとして「ひだまりハウス」が2月7日にオープンしました。
その記念イベントの1つとして、2月16日に幼児から小学生とその保護者を対象とした「絵本のおはなしと庭の植物観察」が開催されました。
「絵本のおはなし」は下川口の日比野さんが担当し、「庭の植物観察」は私が担当です。

ひだまりハウスオープンイベント
はじめに日比野さんのお話と絵本の読み聞かせをしました。
「春を待って・・・」というテーマをつけ、それに添うような内容の本を5冊ほど読んでくださいました。
その後、日比野さんからバトンタッチされ、「ふゆめがっしょうだん」や「校庭の雑草」という絵本を使って、冬の植物の様子として、ロゼットや冬芽などを紹介しました。

写真上:日比野さんのお話と読み聞かせ
写真下:絵本で冬芽やロゼット紹介
絵本でイメージをつけたら、冬の植物はどうなっているか早速、中庭へ。
前日の雨で中庭や公園が全体的にしっとりしていましたが、なんとか無事天気は回復し、ひだまりハウスの名にふさわしいポカポカするような日射しを注いでくれました。
足下には春を待ちわびているロゼット植物があり、ピッタリと地面に張りついているモノ、すでに茎を伸ばしているモノなど様々な姿を観察しました。
また、絵本で見た笑い顔や悲しい顔、おかしな顔をしているように見える冬芽や樹皮の模様、葉っぱの虫食いも探し出し見ていきました。

中庭の植物観察(冬芽と葉痕のおもしろい顔探し中)
探し出しては「○○の顔に見える!」といって見せてくれる子どもの発想力は豊かです。
一緒に見ていくうちに、いろんなモノに顔が描かれているんじゃないかと思えてくるほどでした。
植物観察というと全体的に難しい雰囲気がありますが、植物の名前を伝えるだけが植物観察ではないはずです。
普段より身近な庭木や足下の草花をクローズアップして見たときに「きれい!」「変な顔に見える!」などをきっかけに、そこから少しずつ自分なりの視点で楽しんでいけばよいのではないでしょうか。
その記念イベントの1つとして、2月16日に幼児から小学生とその保護者を対象とした「絵本のおはなしと庭の植物観察」が開催されました。
「絵本のおはなし」は下川口の日比野さんが担当し、「庭の植物観察」は私が担当です。

ひだまりハウスオープンイベント
はじめに日比野さんのお話と絵本の読み聞かせをしました。
「春を待って・・・」というテーマをつけ、それに添うような内容の本を5冊ほど読んでくださいました。
その後、日比野さんからバトンタッチされ、「ふゆめがっしょうだん」や「校庭の雑草」という絵本を使って、冬の植物の様子として、ロゼットや冬芽などを紹介しました。
写真上:日比野さんのお話と読み聞かせ
写真下:絵本で冬芽やロゼット紹介
絵本でイメージをつけたら、冬の植物はどうなっているか早速、中庭へ。
前日の雨で中庭や公園が全体的にしっとりしていましたが、なんとか無事天気は回復し、ひだまりハウスの名にふさわしいポカポカするような日射しを注いでくれました。
足下には春を待ちわびているロゼット植物があり、ピッタリと地面に張りついているモノ、すでに茎を伸ばしているモノなど様々な姿を観察しました。
また、絵本で見た笑い顔や悲しい顔、おかしな顔をしているように見える冬芽や樹皮の模様、葉っぱの虫食いも探し出し見ていきました。
中庭の植物観察(冬芽と葉痕のおもしろい顔探し中)
探し出しては「○○の顔に見える!」といって見せてくれる子どもの発想力は豊かです。
一緒に見ていくうちに、いろんなモノに顔が描かれているんじゃないかと思えてくるほどでした。
植物観察というと全体的に難しい雰囲気がありますが、植物の名前を伝えるだけが植物観察ではないはずです。
普段より身近な庭木や足下の草花をクローズアップして見たときに「きれい!」「変な顔に見える!」などをきっかけに、そこから少しずつ自分なりの視点で楽しんでいけばよいのではないでしょうか。
2010年02月16日海の恵 作って食べた “磯ごはん”
足摺宇和海国立公園 土佐清水 新堀麻子
2月13日、当事務所主催の観察会「海の恵 磯ごはんづくりと生きもの観察」を土佐清水市内の小学4~6年生を対象として爪白海岸にて開催しました。
今回の講師は、黒潮生物研究所で海藻をメインに研究している田中幸記さん。その他にも、地元の方々の手伝いや野菜の差し入れなどもありました。
連日の雨続きで開催が危ぶまれましたが、当日は予想を裏切るほど穏やかな小春日和。
今回のテーマは、
・冬の磯の生きものはどうしているのか?
・海水からの塩づくり
・海の恵みである磯のニナ(貝)や岩のりで磯ごはんづくり
等々。

写真左上:磯へいく前に写真で 写真右上:見つけた生きもの解説
写真左下:磯観察と食材探し 写真右下:集めた岩のり洗い
はじめに時間のかかる塩作りの準備。
海水をくみ土鍋に移して火にかけました。
その間に、磯の生きもの観察と食材探しです。
危険事項なども含め、講師から磯の生きものについての話の後、
早速、磯へ。
磯ノミやスプーンを使って貝や岩のりを集めていきました。
その他に食べられるか食べられないかは別として、ウニやウミウシなど様々な生きものを見つけました。
集まった食べられるものを調理するために下処理(砂取りなど)をしていきます。これをしっかりやらないと、食べたときに口の中でジャリっとするのです。
収穫した海の恵と一緒に、羽釜ごはん・味噌汁・差し入れ野菜を使って調理開始です。

写真左上:集めたニナで味噌汁作り 写真右:作った塩でおにぎり
写真左下:岩のりの佃煮作り
火にずっとかけていた海水は濃縮され、火から下ろし冷すと、表面に膜のようなモノ(塩の結晶化)ができました。
さらに水分を飛ばしたら塩は完成です。
この塩を使ってのおにぎりの味は、どうでしょうか。
塩おにぎり・岩のりの佃煮・ニナの味噌汁・焼きニナ・差し入れ野菜の味噌汁が完成したら、青空の下みんなで「いただきます」。

青空の下、磯ごはんを堪能
自分たちで一生懸命食材を集め作った“磯ごはん”は、満点の出来。
子どもたちの感想の中には、「簡単においしくできたからまた家族ともやりたい」という声もありました。その他には、冬の磯にも自分が思っていたよりたくさんの生きものがいると言うことに驚いたようでした。
今回の講師は、黒潮生物研究所で海藻をメインに研究している田中幸記さん。その他にも、地元の方々の手伝いや野菜の差し入れなどもありました。
連日の雨続きで開催が危ぶまれましたが、当日は予想を裏切るほど穏やかな小春日和。
今回のテーマは、
・冬の磯の生きものはどうしているのか?
・海水からの塩づくり
・海の恵みである磯のニナ(貝)や岩のりで磯ごはんづくり
等々。
写真左上:磯へいく前に写真で 写真右上:見つけた生きもの解説
写真左下:磯観察と食材探し 写真右下:集めた岩のり洗い
はじめに時間のかかる塩作りの準備。
海水をくみ土鍋に移して火にかけました。
その間に、磯の生きもの観察と食材探しです。
危険事項なども含め、講師から磯の生きものについての話の後、
早速、磯へ。
磯ノミやスプーンを使って貝や岩のりを集めていきました。
その他に食べられるか食べられないかは別として、ウニやウミウシなど様々な生きものを見つけました。
集まった食べられるものを調理するために下処理(砂取りなど)をしていきます。これをしっかりやらないと、食べたときに口の中でジャリっとするのです。
収穫した海の恵と一緒に、羽釜ごはん・味噌汁・差し入れ野菜を使って調理開始です。
写真左上:集めたニナで味噌汁作り 写真右:作った塩でおにぎり
写真左下:岩のりの佃煮作り
火にずっとかけていた海水は濃縮され、火から下ろし冷すと、表面に膜のようなモノ(塩の結晶化)ができました。
さらに水分を飛ばしたら塩は完成です。
この塩を使ってのおにぎりの味は、どうでしょうか。
塩おにぎり・岩のりの佃煮・ニナの味噌汁・焼きニナ・差し入れ野菜の味噌汁が完成したら、青空の下みんなで「いただきます」。
青空の下、磯ごはんを堪能
自分たちで一生懸命食材を集め作った“磯ごはん”は、満点の出来。
子どもたちの感想の中には、「簡単においしくできたからまた家族ともやりたい」という声もありました。その他には、冬の磯にも自分が思っていたよりたくさんの生きものがいると言うことに驚いたようでした。
2010年02月15日今治シビックプライドスクール 【講演】
瀬戸内海国立公園 松山 永田清美
2月9日、『今治シビックプライドスクール 第一期:今治の「みなと」を
読み解く』という連続講座の中で、国立公園に関するお話をさせていただく
機会があり、保護官と2人で出席してきました。
講座を主催する今治シビックプライドセンター(ICPC)とは、今治の
交流拠点としてのみなとの賑わいを創出し、中心市街地再生へと波及させて
いく活動を行っているところです。
今回の連続講座は、港とその周辺を様々な視点から読み解き、
中心市街地再生の足がかりとしての「みなと」の共通認識を得ることを
目指したもので、11月より全8回が実施・予定されています。
史談会、海運会社、博物館、大学教授など、ほんとうに多様な分野の方を
招いて計画されていたそうなのですが、そこで国立公園の話も聞きたいと
いうお話をいただきました。

大小様々な島々が船や橋でつながれている今治沖の芸予諸島は、自然や
文化が色濃く残り、とても魅力的なところです。また、島の間を縫うように
船舶が行き交う様や、船や橋から眺める瀬戸内海の光景はとても穏やかな
気持ちにさせてくれます。
「港」を切り口に国立公園の話をということで、そういった自分が感じる
魅力と、公園や普段の業務のお話しなどを保護官とお話ししました。
なかなか講演の機会もなく、つたないお話しで聞きづらかっただろうと
反省しておりますが・・・
講座を通じて、そこに関わる人々や港町を盛り上げようという人々の機運を
感じ、改めて瀬戸内海での港や船舶の重要性を考える機会ともなりました。
この連続講座を毎回続けて熱心に受講されていらっしゃる方もいたそうです。
また今回の講演では、私が採用されてから一番始めに計画した行事に
参加していただいた方など、以前イベントでお会いしている方が
講演を聞きに来てくださっていたという、嬉しい再会もありました。
たくさんの方と出会う機会をいただけることに、感謝です。
余談ですが・・・
講演に使う資料を用意していて、今治から来島海峡や島を撮った写真は
多いのですが、その起点となる今治港や今治を写した写真は少ないなぁと、
ふと思いました。

写真:大島から、来島海峡を挟んで今治港、今治市街を望む
読み解く』という連続講座の中で、国立公園に関するお話をさせていただく
機会があり、保護官と2人で出席してきました。
講座を主催する今治シビックプライドセンター(ICPC)とは、今治の
交流拠点としてのみなとの賑わいを創出し、中心市街地再生へと波及させて
いく活動を行っているところです。
今回の連続講座は、港とその周辺を様々な視点から読み解き、
中心市街地再生の足がかりとしての「みなと」の共通認識を得ることを
目指したもので、11月より全8回が実施・予定されています。
史談会、海運会社、博物館、大学教授など、ほんとうに多様な分野の方を
招いて計画されていたそうなのですが、そこで国立公園の話も聞きたいと
いうお話をいただきました。
大小様々な島々が船や橋でつながれている今治沖の芸予諸島は、自然や
文化が色濃く残り、とても魅力的なところです。また、島の間を縫うように
船舶が行き交う様や、船や橋から眺める瀬戸内海の光景はとても穏やかな
気持ちにさせてくれます。
「港」を切り口に国立公園の話をということで、そういった自分が感じる
魅力と、公園や普段の業務のお話しなどを保護官とお話ししました。
なかなか講演の機会もなく、つたないお話しで聞きづらかっただろうと
反省しておりますが・・・
講座を通じて、そこに関わる人々や港町を盛り上げようという人々の機運を
感じ、改めて瀬戸内海での港や船舶の重要性を考える機会ともなりました。
この連続講座を毎回続けて熱心に受講されていらっしゃる方もいたそうです。
また今回の講演では、私が採用されてから一番始めに計画した行事に
参加していただいた方など、以前イベントでお会いしている方が
講演を聞きに来てくださっていたという、嬉しい再会もありました。
たくさんの方と出会う機会をいただけることに、感謝です。
余談ですが・・・
講演に使う資料を用意していて、今治から来島海峡や島を撮った写真は
多いのですが、その起点となる今治港や今治を写した写真は少ないなぁと、
ふと思いました。

写真:大島から、来島海峡を挟んで今治港、今治市街を望む
2010年02月12日地球のいのち、えがいてみよう!
瀬戸内海国立公園 広島 大髙下理恵
たいへんご無沙汰してます。広島AR広瀬です。
早くも今年が1ヶ月半過ぎました。
関東辺りでは雪が降っているようですが、
広島は徐々に春らしさを感じる日が増えてきています。
さて、ご存じの方もいらっしゃると思いますが、
今年10月に愛知県名古屋市でCOP10(生物多様性条約第10回締約国会議)が開催されます。
それに伴って、来場者の方にも参加していただく企画として、
「地球のいのち、えがいてみよう!」を実施することになりました。
国立公園で出会ったまたは出会いたい動植物を描いてもらおうというものです。
中四国では大久野島ビジターセンター、五色台ビジターセンター、米子水鳥公園で企画展示されます。
大久野島ビジターセンターでは、
大久野島を中心とした黒滝山からの展望を
せっせこと模造紙に描いて展示しました。
大久野島ビジターセンターに来館された際は
是非様々な動植物を自由に描いていってください。
(大久野島は決してうさぎだけではありません!)
直接描くもよし、
折り紙で作った動物を貼るもよし、です。
展示期間は2/1(月)~5/9(日)となっています。
どんな「地球のいのち」が描かれるのか、今から楽しみです!

[展示風景]

瀬戸内にはこんな生き物がいます。
[上:絶滅危惧種カンムリウミスズメ 日本にしかいません]
[下:スナメリクジラ 瀬戸内の生態系の頂点にいるほ乳類]
早くも今年が1ヶ月半過ぎました。
関東辺りでは雪が降っているようですが、
広島は徐々に春らしさを感じる日が増えてきています。
さて、ご存じの方もいらっしゃると思いますが、
今年10月に愛知県名古屋市でCOP10(生物多様性条約第10回締約国会議)が開催されます。
それに伴って、来場者の方にも参加していただく企画として、
「地球のいのち、えがいてみよう!」を実施することになりました。
国立公園で出会ったまたは出会いたい動植物を描いてもらおうというものです。
中四国では大久野島ビジターセンター、五色台ビジターセンター、米子水鳥公園で企画展示されます。
大久野島ビジターセンターでは、
大久野島を中心とした黒滝山からの展望を
せっせこと模造紙に描いて展示しました。
大久野島ビジターセンターに来館された際は
是非様々な動植物を自由に描いていってください。
(大久野島は決してうさぎだけではありません!)
直接描くもよし、
折り紙で作った動物を貼るもよし、です。
展示期間は2/1(月)~5/9(日)となっています。
どんな「地球のいのち」が描かれるのか、今から楽しみです!
[展示風景]

瀬戸内にはこんな生き物がいます。
[上:絶滅危惧種カンムリウミスズメ 日本にしかいません]
[下:スナメリクジラ 瀬戸内の生態系の頂点にいるほ乳類]
2010年02月10日野山の白いヤギ
足摺宇和海国立公園 土佐清水 新堀麻子
先週、自然再生事業を行っている竜串湾流域の上流部に当たる今ノ山へ鳥獣調査に入るという方に同行させていただき、普段はゲートがあり入ることができないところへ行ってきました。
そもそも何で行ってきたかというと、その山の森にヤギが駆けめぐっていると聞いたのです。
その日は、晴天で雲ひとつない青空。
車で林道を通り、今ノ山山頂を目指しました。
そこへ行く途中、南側をむく法面(のりめん)に眩しく光る物体。

法面の1ブロックに・・・
(写真中央にいます。わかりますか?)
よく見ると、それは白いヤギ。
視線はこちらに向けているものの特に私たちを気にする様子もなくのんびりとしていました。

白いヤギがひなたぼっこ中
この日に目撃したのは1頭だけ。
以前に調査で入ったときにもいたようで、とても人に馴れている様子だったとか。
捨てられてしまったのか、それともどこからか逃げ出したのか…。
しかし、どうやら複数頭いるらしいのです。
そして、雄と雌の両方が目撃されており、さらに子どもも連れていたようだとのこと。
恐るべしヤギの適応能力です。
すでに繁殖しつつあるのかもしれません。
何はともあれ、このままほっとくわけにもいかない。
まだ数えるほどしかいないうちに捕獲などの対処をしないと、山の木や草が丸裸にされるのも時間の問題かもしれません。
けれど、今捕獲しても間違いなく殺処分されてしまいます。
しかし、聞いたところによると、運良く「ヤギを引き取ってもいいよ」と手を挙げてくださっている方がいるとのこと。
捨てる神あらば拾う神あり。その方に感謝の一言ですね。
どんな命もできる限り奪いたくないものです。
そもそも何で行ってきたかというと、その山の森にヤギが駆けめぐっていると聞いたのです。
その日は、晴天で雲ひとつない青空。
車で林道を通り、今ノ山山頂を目指しました。
そこへ行く途中、南側をむく法面(のりめん)に眩しく光る物体。
法面の1ブロックに・・・
(写真中央にいます。わかりますか?)
よく見ると、それは白いヤギ。
視線はこちらに向けているものの特に私たちを気にする様子もなくのんびりとしていました。
白いヤギがひなたぼっこ中
この日に目撃したのは1頭だけ。
以前に調査で入ったときにもいたようで、とても人に馴れている様子だったとか。
捨てられてしまったのか、それともどこからか逃げ出したのか…。
しかし、どうやら複数頭いるらしいのです。
そして、雄と雌の両方が目撃されており、さらに子どもも連れていたようだとのこと。
恐るべしヤギの適応能力です。
すでに繁殖しつつあるのかもしれません。
何はともあれ、このままほっとくわけにもいかない。
まだ数えるほどしかいないうちに捕獲などの対処をしないと、山の木や草が丸裸にされるのも時間の問題かもしれません。
けれど、今捕獲しても間違いなく殺処分されてしまいます。
しかし、聞いたところによると、運良く「ヤギを引き取ってもいいよ」と手を挙げてくださっている方がいるとのこと。
捨てる神あらば拾う神あり。その方に感謝の一言ですね。
どんな命もできる限り奪いたくないものです。
2010年02月02日第13回環境学習「自然再生って? 泥土除去作業…」
足摺宇和海国立公園 土佐清水 新堀麻子
1月29日、三崎小学校での環境学習「自然再生って?~竜串の泥土除去作業をみよう~」を行いました。
竜串自然再生事業の一環としてのこの環境学習。
6月から始まり、学習の終わりが見えてきました。
環境学習としての締めくくりは、「自然再生」です。
(竜串自然再生 http://www.tatsukushi-saisei.com/top.html )
竜串で泥土除去作業が平成18年から始まり、今期も泥土処理施設が竜串港に設置してあります。
今回は、その泥土処理施設を動かしている大林組の竜串工事事務所所長、佐藤亨さんを講師に泥土除去作業を見学しました。
はじめに、全体的な泥土除去について資料をもとに説明を聞きました。
しかし、卓上ではなかなかイメージがわきません。

写真左:竜串湾の作業船
写真右:作業船のダイバーに聞く
早速、小型船に乗って竜串湾にて実際に泥土除去をしている作業船へ。
そこでは、ダイバーが泥土処理施設に繋がっているパイプで泥土の吸い込み作業をしています。
作業船の真横に着け、2時間交替で作業をしているというダイバーに質問したり、実際に海底から回収したサンゴの骨を見せていただきました。
実際の海中の作業は船上からは見えないので、戻ってからビデオで海中の作業の様子を確認しました。
今まできれいだと思っていた海中の現状を知った児童たちは、驚きの表情で映像に見入っていました。

写真左:泥土処理施設の見学
写真右:施設の一部を上から見た様子
では、それらの泥は実際にどのように処理されているのでしょうか?
それを知るために、今度は泥土処理施設の見学です。
作業船から送られてきた泥水を分ける機械や、圧縮し泥を取り除く機械などを順繰りに見ていきました。
また、泥水から透明な水になる過程を簡易的に見るために、凝集剤を使って泥土を沈殿させる実験も見せてもらいました。

写真上:凝集剤を使った実験中
写真下:撹拌した泥水(左は処理前の泥水、右は凝集剤を入れた泥水)
陸上と違って海中のことは、なかなか目に付かないもの。
今回の見学も含め、1年間の環境学習を通して、
目にはうつりにくい“山川海のつながり”を感じ、今後の竜串を考えていく人になってほしいと思います。
竜串自然再生事業の一環としてのこの環境学習。
6月から始まり、学習の終わりが見えてきました。
環境学習としての締めくくりは、「自然再生」です。
(竜串自然再生 http://www.tatsukushi-saisei.com/top.html )
竜串で泥土除去作業が平成18年から始まり、今期も泥土処理施設が竜串港に設置してあります。
今回は、その泥土処理施設を動かしている大林組の竜串工事事務所所長、佐藤亨さんを講師に泥土除去作業を見学しました。
はじめに、全体的な泥土除去について資料をもとに説明を聞きました。
しかし、卓上ではなかなかイメージがわきません。
写真左:竜串湾の作業船
写真右:作業船のダイバーに聞く
早速、小型船に乗って竜串湾にて実際に泥土除去をしている作業船へ。
そこでは、ダイバーが泥土処理施設に繋がっているパイプで泥土の吸い込み作業をしています。
作業船の真横に着け、2時間交替で作業をしているというダイバーに質問したり、実際に海底から回収したサンゴの骨を見せていただきました。
実際の海中の作業は船上からは見えないので、戻ってからビデオで海中の作業の様子を確認しました。
今まできれいだと思っていた海中の現状を知った児童たちは、驚きの表情で映像に見入っていました。
写真左:泥土処理施設の見学
写真右:施設の一部を上から見た様子
では、それらの泥は実際にどのように処理されているのでしょうか?
それを知るために、今度は泥土処理施設の見学です。
作業船から送られてきた泥水を分ける機械や、圧縮し泥を取り除く機械などを順繰りに見ていきました。
また、泥水から透明な水になる過程を簡易的に見るために、凝集剤を使って泥土を沈殿させる実験も見せてもらいました。
写真上:凝集剤を使った実験中
写真下:撹拌した泥水(左は処理前の泥水、右は凝集剤を入れた泥水)
陸上と違って海中のことは、なかなか目に付かないもの。
今回の見学も含め、1年間の環境学習を通して、
目にはうつりにくい“山川海のつながり”を感じ、今後の竜串を考えていく人になってほしいと思います。


足摺宇和海国立公園の数少ない陸域の1つ篠山(ささやま)は、高知と愛媛の県境に位置し、そのふもとに宿毛市と愛南町の2つの市町組合立の篠山小中学校があります。
その篠山小学校の5・6年担任教諭より依頼があり、2月25日に環境学習を行ってきました。
この学校では毎春、学校行事として篠山に登っており、「守ろう!わたしたちの篠山」をテーマに数回学習してきています。
そのまとめも兼ねての授業で、今回は下記の内容で行いました。
・国立公園って?
・篠山の現状・問題・取り組みは?
・動物(シカ)の生態を知ろう!
・他地域の現状や対策って?
・動物視点でも篠山を見て自分に何が出来るか考えよう!
写真やパンフレットで国立公園や篠山の話
まずは国立公園の説明や篠山の現状の話を、写真などを用いて説明しました。しかし、話だけではなかなかイメージしにくいものです。
児童は、今までの学習から篠山の環境変化がシカ食害によるものだと認識していました。
実際に篠山では、下層植生を丸裸にしてしまっているシカを直接的な原因としての対策が行われています。
歩道外への立入防止や防鹿柵設置、コモ敷きやチップまき、有害駆除など試行錯誤を重ねての取り組みです。
しかし、これらは人間的価値観によるもの。
「そもそもこのような状態に陥っている根底的な問題とは何なのか?」
「実際にシカだけが悪者なのか?」などを考えるためにも、
まずはその原因とされるシカについて知る必要があります。
シカの角やその他の動物の糞や食痕など、実物を用いて説明していきました。
動物の糞をつぶしたりにおいをかいでみたり・・・
人や動物、植物など様々な視点で篠山を見たときに「自分たちにできることは何なのか」今後の対策や取り組みなどを子どもたちの柔軟な感性で考案、実施していってほしいですね。