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アクティブ・レンジャー日記 [中国四国地区]

中国四国地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

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足摺宇和海国立公園 土佐清水

298件の記事があります。

2012年01月23日【環境学習】四万十高等学校自然環境コース「海学習」

足摺宇和海国立公園 土佐清水 新堀麻子

1月19-20日の1泊2日で県立四万十高等学校1年生が課外学習として竜串へやって来ました。
この学校は、山に囲まれた四万十川の中流域に位置し、自然環境について学ぶコースがあります。
そのコースを選択した17名が「森と川と海」をテーマに学習しています。

今回は、このテーマ中の海についての学習です。
普段、海に接する機会の少ないこの高校生たち。
せっかくなら大いに竜串の海を体験してもらおうということになりました。
竜串の各施設皆々が協力し対応しました。

竜串をぎゅっと凝縮して体験する2日間の体験学習。
足摺海洋館やグラスボート、見残しの奇岩観察、海のギャラリーにて土佐の貝について、竜串の自然再生の取り組みについて、サンゴについて等々です。

両日、あいにくの土砂降りの雨。
初日は、スケジュールを変更調整しながら竜串の海を回り、夜は大月町の黒潮生物研究所にて講義を行ったようです。
良い天気であれば夜磯の観察を予定していたようですが、またの機会に・・・。

中地氏によるサンゴ学習

標本観察

2日目は、室内プログラム。
まずは、黒潮生物研究所の中地氏よりサンゴについての講義。
その後、当方にて竜串の自然再生について、山川海の取り組みについてや三崎小学校で行われている環境学習を紹介しました。

竜串自然再生について

地域の海の生きものたちやその環境、そこに住む人と海の関わり、
また、海の魅力を守る取り組みについて学ぶ2日間。
様々な話や体験の中から自分自身が感じたことを含め、
「竜串の海を知る、楽しむためのアイデア」や「これからの保全のために自分たちにできること」の意見をそれぞれに考え書き出し発表してもらいました。

グループごとに意見だし

意見発表

「竜串の海を知る、楽しむためのアイデア」では、
・マリンスポーツの開発
・海上もしくは海中歩行の仕掛け
・山川海を体験するトライアスロン
・サンゴ飼育セットや植え付け体験・・・等々。

「これからの保全のために自分たちにできること」では、
・ゴミ拾い
・間伐
・水質調査など基本的な保全行動
・資金集めなどの金銭面の工夫
・普及啓発としての「呼びかけ」・・・等々。
また中には、そっとしておく、自然に任せる等の「見守る」ことも大事ではないかという意見もありました。

「保全をやり過ぎない」ことや資金繰り、普及啓発などの意見が出たのはさすがです。
高校生なりの視点で自分たちにできることを見つけていって森川海をつなげていってほしいですね。

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2012年01月13日〔三崎小学校環境学習〕H23-10「竜串の自然再生 海川山の取組み

足摺宇和海国立公園 土佐清水 新堀麻子

2012年、年明けはじめの環境学習は、13日(金)の午前中に実施されました。
10日の始業式で学校が始まったばかりの週ではありましたが、当事務所の尾﨑自然保護官が講師として「竜串の自然再生 海川山のつながり」をテーマに授業を行いました。
●竜串自然再生プロジェクト http://www.tatsukushi-saisei.com/top.html


まずは、環境省のレンジャーの仕事紹介や国立公園について、自然再生事業が展開されるいきさつ、またなぜ環境省がこの環境学習に関わっているか等々をこの授業を進めるに当たっての導入となりました。

そして、竜串自然再生事業で昨年度作成された子ども向け自然再生パンフ。
●ぼくも!わたしも! みんなで進めよう竜串自然再生 パンフレット(PDF)http://www.tatsukushi-saisei.com/shiryoushitu/pdfpanf/panf4/all.pdf 



子どもパンフの一部「海川森里のつながり」

子ども向けとはいったものの、写真や絵と共に簡略的にまとめられた内容は、ざっくりと理解するのには大人にもちょうどよい資料になっています。



これを使い、竜串での自然再生の取り組みを紹介していきました。
海では、海底の泥取りやオニヒトデの駆除について
川では、川の水質調査や堆積土砂の浚渫工事
山では、広域の間伐事業について、
また、里(地域)としては、竜串流域に住む人々の活動や仕事について
児童たちが6月から体験している環境学習(海・川・森の学習)の写真を見ながら振り返り、「自分として自然再生でできることは何か?」を考えてもらいました。
回を重ねての学習を通し、オニヒトデの駆除や海中ゴミの除去など様々な活動ができそうだと感じているようです。
また、「もっともっとサンゴのことを知って自分ができることをしていきたい」という声もありました。
次世代の担い手の誕生に期待!!



これまで10回の環境学習を通して「竜串の海・川・山・里(地域)」をインプットしてきました。
その学習成果を、今度は海底館のこどもガイドでアウトプットします。
目の前に見える魚や奇岩についてだけでなく、学んできた竜串地域の様々な取り組みも含めて、観光客の方に自分なりの言葉や思いで伝えてくれたらなと思います。

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2011年12月19日〔三崎小学校環境学習〕H23-9「竜串湾流域の間伐見学と体験」

足摺宇和海国立公園 土佐清水 新堀麻子

2011年も残すところわずかになりました。
6月から始まった環境学習は海学習から始まり川を経て、回を重ね、今回で第9回目です。
先月の山学習に引き続き、「間伐現場見学と間伐体験」として今年最後の学習が12月13日に実施されました。
講師は、山のスペシャリストである土佐清水市森林組合に所属する約50名の山師を率いる組合長の山下林栄さんです。

西ノ川中流域の林内

例年行われているこの間伐体験ですが、児童が無理なく作業できるような現場に限られています。
体験場所を探し確保していただけるのは本当にありがたいことです。

三崎小学校の脇には、竜串湾に注ぐ三崎川が流れていますが、その支流“西ノ川”の中流域のヒノキ林が今回の間伐体験場所です。

この日は2名の欠席があり、児童11名と担任教諭が車に乗り合わせ、現在も間伐や道作りが行われている現場に向かいました。

実際に作業が進められている間伐現場を見学

まずは、山師たちが重機等を使って間伐作業を行っている現場へ。
架線集材やチェンソーによる玉切りなどを間近で見学しました。
初めて見る作業現場、児童らにはその仕組みを理解するのは少し難しいかもしれません。

そして、お弁当を食べてエネルギーをつけたら、午後からは実践です。
5年児童たちが生まれた頃に間伐されたところが今回の間伐体験の場。
間伐の説明を受けた後、班ごとに分かれノコギリでヒノキの立木に立ち向かいました。
中にはかかり木になってしまったものもありましたが、専用の道具(フェリングレバーやくさび)を使って、全員が1人1本以上自力で伐りました。

間伐についての説明

手ノコで挑む間伐体験

その後、チェンソーで玉切りしてもらった丸太を使ってイスを作ることに・・・。
小枝などを使って丸太の皮剥ぎをして仕上げ、今回のお土産となりました。
学校にも丸太が運び込まれ、それを使って学校用ベンチが作成されているようです。






児童にとっての間伐体験は、ただ「楽しかった」ということだけで、この山作業の意味合いまで理解するのは難しいかもしれません。
それでも、こういった体験が幼少期にあるかないかでは、成長していく中で“自然”に対する考え方に大きく影響がでてくるものです。
これらの体験が今すぐには芽吹かずとも、後々に光を浴びて育つ“埋土種子”になってくれることを期待したいですね。

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2011年11月29日〔三崎小学校環境学習〕H23-8「竜串のお仕事インタビュー」

足摺宇和海国立公園 土佐清水 新堀麻子

11月28日に三崎小学校の環境学習の1つ「竜串のお仕事インタビュー」を行いました。
6月から竜串の方々を講師に迎え関わってきている児童たち。
(海洋館学習
http://c-chushikoku.env.go.jp/blog/2011/06/29/index.html
(シュノーケリング授業
http://c-chushikoku.env.go.jp/blog/2011/09/09/index.html

興味のある職場はたくさんあります。
その中での今回のインタビュー先は、以下の4カ所になりました。
・足摺海洋館
・足摺海底館
・竜串観光案内所(土佐清水市観光ボランティア)
・竜串ダイビングセンター
この日は欠席者が3名ほどあり、各所2~3名の児童と施設職員の対談です。
各所、質問は10~16問。

足摺海洋館では、「館内にいる魚などの生きものの管理について」の質問。


足摺海底館では、「海中展望塔の構造やお客様について」の質問。


竜串観光案内所では、「見残しを含めた竜串の魅力や観光案内について」の質問。


竜串ダイビングセンターでは、「ダイビングの道具などについて」の質問。

一つ一つ児童から職員に質問をし、実際に道具も用いたりもしながら丁寧に答えていただきました。
竜串を支える地域の様々な方々とその仕事。
将来、その一端を担うかもしれない児童たちの成長を見守りつつ、今後もさらに地域を盛り上げていっていただくことを期待します!

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2011年11月28日〔三崎小学校番外編〕 6年生、補習で行者山へ行く!

足摺宇和海国立公園 土佐清水 新堀麻子

今の6年生は総合学習の時間の関係で、昨年度行者山への山の生きもの観察の授業が中止になってしまいました。
当時の担任教諭も児童もそれがとても心残りでした。
そこで、現6年生の担任教諭に引き継いで時間を調整していただき、11月25日にようやく実施に至りました。
6年生の総合学習の時間は、少し余裕があるとのことです。

6年生にとっては2年越しの思い、念願の行者山


内容は5年生とほぼ同じ。
(5年生の授業の様子はこちら http://c-chushikoku.env.go.jp/blog/2011/11/18/index.html
先日実施した5年生より1時間多めに確保していただけました。
そのため、5年生よりやや内容を増やして実施。
生きものだけでなく、その山に人の手が入っていた名残り(薪炭林)を観察したり、様々生きもののつながりを見ていきました。

尾根を挟んで異なる林の様子(針葉樹林と広葉樹林)を観察

薪炭林跡のクヌギ

動物の痕跡観察

山頂のお社で参拝

シカとイノシシの頭骨を観察

昨年1年間見てきた児童たちですが、学年が1つ上がっただけで、なんだか少し大人っぽくなっていました。
6年生になってから見る行者山は少し感じ方が違うかもしれませんね。

限られた時間のやりくりはなかなか難しいもの。
学校の先生は四苦八苦ですが、児童が実際に山川海を体感できることはすばらしいことです。
そういった機会は大人になるにつれて減ってしまいがちです。
一つ一つの授業から、少しでも“ふるさとの自然”を思う気持ちが育まれることを願うばかりです。

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2011年11月22日〔自然再生〕竜串湾の水質調査

足摺宇和海国立公園 土佐清水 新堀麻子

竜串自然再生事業の中で、竜串湾のおよび流域の水質検査を継続的に行っています。
先日、請け負っている西日本科学技術研究所による水質調査に同行させていただきました。

まずは、竜串湾内を調べます。
船に乗って、湾内の爪白付近・見残し付近などの複数ヶ所で実施します。

GPSでで調査場所を確認し、船を停止。

そこに重りとヒモのついた白い円盤状のものを海へ沈め、それが船上から目視できるかで透視度をみていきます。

円盤状のものを海にいれ、透視度を見ます

この日は快晴だったため、肉眼でも海底が見えました。

海底付近の海水をくみ取ります

それから海底付近の水をくみ上げ、採取し、持ち帰ってから場所ごとに分析するという手順です。
分析項目としては塩分、窒素、リンの数値です。

前々日に強い雨風を受け、三崎川はやや濁りが出ていました。
そのため、透視度が気になるところではありましたが、思っていたより海底をよく見ることができました。
平成13年に起こった西南豪雨後と比べると、濁った後の透明度の回復はかなり早くなったようです。

調査地点のひとつの見残し湾では、渡船からでもシコロサンゴがとてもきれいに見ることができました。
波が穏やかだったおかげでしょうか。

手が届きそうなシコロサンゴ
この数年間、グラスボート以外でシコロサンゴを見たのは初めてでした。
手に届きそうなほど近くにサンゴや様々な魚やウニ等々もはっきりと見ることができました。

次に竜串湾に注ぐ三崎川の水質調査と流量観測。
下流での測定を見させてもらいました。
そのときの環境条件によっても場所を多少調整します。

三崎川の水質調査風景

川幅いっぱいに水深と流速を1.2m間隔で記録していきます。



水深と流速調査

快晴が続き、近日は水量が少なく地下に潜りつつあった三崎川の流れですが、
先週末の雨で復活していました。

大量の土砂が流れ込んた西南豪雨災害から10年。
地域の方々や関係者の取り組みにより竜串湾及びその流域の生態系が回復しつつあります。
今後も地道ではありますが、モニタリング調査を続けることで、水質等の様々なデータ収集とその解析が今後の対策に役立っていくことでしょう。

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2011年11月22日〈篠山〉秋の定点撮影と防鹿柵点検

足摺宇和海国立公園 土佐清水 新堀麻子

春夏秋冬、各季節に合わせ定点撮影などの巡視をしています。
篠山もその一つで、春は利用者指導、他のシーズンは防鹿柵の点検・補修作業も行っています。

篠山

基本的には、植生状態や昨年度設置した防鹿試験柵の現状確認、既設の防鹿柵の点検・補修作業をしながら歩いていきます。
それに併せて定点を3カ所決め、撮影を行っています。

秋は実りの季節、どんぐりころころどんぐりこです。

足下にはたくさんのドングリ

拾い上げると艶々で虫食いもありません

足下を見れば、虫食いの穴もなく艶々したどんぐりがたくさん落ちていました。
まるで誰かが拾って集めて置いたのかと思うほどです。

快晴そのものの天候でしたが、篠山神社の狛犬の横の水が凍っていました。

氷が張っていました。冬は間近です。

今年は冷え込みが遅いといわれていますが、晩秋から初冬の気配を感じます。
やはり山頂付近(特に愛媛県側)は激しく冷たい風が吹き荒れ、アケボノツツジの冬芽も激しく揺さぶられていました。

アケボノツツジの冬芽
これからどんどん寒くなりますが、冬の間にしっかり栄養を蓄えて春を待っていてほしいと思います。

定点撮影等を終え、今度は防鹿柵点検。
環境省で設置した柵をぐるっと1周して見ていき、ネットが植物の根にのまれているところやほつれているところなどを直していきました。

防鹿柵点検と補修作業

1ヶ月ほど前にも点検しましたが、新たに大雨によって土や石が流れて支柱が倒れかかったり、ネットに木が引っかかったりしているところがありました。

植物も動物も皆生きていくための戦略をもって環境を生き抜いています。
そして人間がどのように手をかけるべきか、何を守るべきか正解はなかなか難しいですが、あるべき姿が何なのか皆で考えながら行動できればと感じます。

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2011年11月21日アクティブレンジャー国立公園写真展(高知会場)開催!

足摺宇和海国立公園 土佐清水 新堀麻子

中国四国地方を巡回しながら行っているアクティブレンジャー国立公園写真展。今年も行っています。
7月より始まりすでに後半となりました。



11月19日(土)より高知会場が始まり、現在開催中です。
期間は、約1ヶ月。
12月18日(日)までの開催です。

会場は、昨年同様「物産館サンリバー四万十」です。
(会場詳細はこちらをご覧ください。http://www.sunriver-shimanto.com/index.html
地産の野菜や果物やお土産が販売されている脇にコミュニティーホール(休憩スペース)があります。
ここを利用させていただき、足摺宇和海に加え、大山隠岐、瀬戸内海の3国立公園の写真30点と活動パネル等を展示しています。



また各公園に関わるパンフレットや冊子なども用意してあります。



パンフ閲覧コーナー

プロの写真家では決してありませんが、私たちそれぞれの目線で国立公園の姿を捉え、写し出しています。
お近くにお越しの際は、入場無料ですのでお気軽に立ち寄りください。

そして、今後に向けて試行錯誤しながら改善して行きたいと考えていますので、ぜひ設置しているアンケートにご意見、ご感想をお寄せいただければと思います。

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2011年11月18日〔三崎小学校環境学習〕H23-7「竜串湾一望!行者山探検」

足摺宇和海国立公園 土佐清水 新堀麻子

秋晴れの11月17日、三崎小学校での環境学習「竜串湾一望!行者山探検」を行いました。

行者山から
三崎小学校のすぐ近くにあるこの山は、標高355mほどの小さな山です。

今年は、土佐清水市森林組合により作業道が新しくつき、この場所までは車で上がれるようになりました。
とはいっても一般車が入るにはなかなか厳しい道です。

今回の内容は、山の生きもの学習です。
講師は、当所のアクティブレンジャーである私が行いました。
普段は調整と記録発信がメインですが、今回は講師となって子どもたちと一緒に授業を進められるプログラムです。
昨年は授業日時数の関係で中止になってしまいましたが、今年は時間が短縮されているものの実施に至りうれしい限りです。

山頂までの道中にある、学校からも見える切り拓かれた場所(パラグライダーの離陸地)を目指します。
とてもやんちゃな今年の5年生、山へ入る前に危険事項などの注意と約束事項を伝えました。
はじめは林道を進みます。
その途中に、シカの骨発見!
「他にも周りにあるかも?!」ということで、みんなで捜索。

シカの骨を発見!
あたりを探してみると・・・他にも出てきました

すると、下顎以外にも背骨の一部や脚の骨などが出てきました。
(何人かは持って帰ったようです。)

ずんずん進み、林道を外れ、尾根を上がっていきました。
シダ類などの下草に覆われているところや大きな岩のあるところなどをよじ登りながらケモノの気持ちになって進みます。
普段あまり通る機会のないケモノ道をたどり、意外な急勾配に児童も必死です。

林道を外れケモノ道へ

1週間ばかり雨が降っていないため、森の中はやや乾燥気味でした。
そこには、動物の通り道や糞、食痕などが。


その一つ一つをどんな動物のものなのかを考えました。






日中なかなか姿を見ることができなくても、シカ、イノシシ、ウサギ、ネズミ、イタチの仲間など様々な動物が活動していることが分かります。

6月から学習してきた授業を振り返りながら、竜串湾を一望しました。

三崎地区や竜串湾を行者山より展望する

今回は時間の関係で行者山山頂には行かず、パラグライダー離陸地までの往復コースとなりました。

今回は、山と自分自身を含めた生きもののつながりを感じてくれていたらなぁと思います。感じてくれたかな・・。
海・川に続き、山学習まできました。
三崎小5年生の環境学習は、まだまだ続きます。

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2011年10月20日土佐清水市クリーン作戦!2011

足摺宇和海国立公園 土佐清水 新堀麻子

10月20日は、1廻りも2廻りも・・・という語呂合わせで「リサイクルの日」だそうです。
今年はちょうどこの日、高知県全体で「あったか高知。秋のおもてなし一斉清掃」が行われました。
高知県内の観光施設・観光ルートなどを中心とした清掃活動です。
観光客に対する「お接待の心」を基に、県民がおもてなし活動に参加する取組の一環として行われているものです。
県おもてなし課が主催となり、県内34市町村が共催の大きなイベントです。

クリーン作戦開会式

土佐清水市でもそれに合わせ、市内のクリーン作戦を開催しました。
朝7:00に開会式。(各地区でもそれぞれ開会しています)
土佐清水市美化推進協議会が事務局となり、市長、当所の自然保護官の挨拶の後、クリーン作戦を開始しました。
それぞれ市内各担当地区を手分けして一掃します。
当所2名は大岐ノ浜へ。


この日は風が強く波もやや高め。
サーファーの姿はさすがに見られませんでした。
細かく砕けたプラスチック類や瓶、漁網やブイなどゴミは様々です。
中にはペットボトル満タンに入った廃油や粉々になったテレビも転がっていたり。
あっという間にゴミ袋いっぱいになりました。

あっという間に袋の山。しかしこれはごく一部。

さらに双浜へ移動し、ゴミ拾いの続き。
ここでは、一般ゴミはもちろん、タイヤや古いバッテリーもありました。

生活する以上、ゴミは出てしまうもの。
しかし、ちゃんと回収されず放置されてしまったものや何らかの原因で散乱しゴミと化したものもたくさんあるはず。
少しでも気を配り資源として分別回収されれば、新たな品として生まれ変わることができます。
様々な姿に変え、一廻り、二廻り、何廻りでも巡り巡って再生していきたいものですね。

ゴミから資源へ生まれ変わらせよう(海底ごみ教材の1ページ)
(海底ごみに関する補助教材http://c-chushikoku.env.go.jp/to_2010/1025a.html )

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