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アクティブ・レンジャー日記 [中国四国地区]

中国四国地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

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瀬戸内海国立公園 広島

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2009年04月20日昔ながらの風景@倉橋島・鹿島

瀬戸内海国立公園 広島 大髙下理恵

今日は呉市街の南に浮かぶ島、
倉橋島と鹿島のご紹介をしたいと思います。

倉橋島は人口約2万人面積約70㎢の広島で一番大きな島です。
車で廻っても、一周一時間以上はかかる大きさです。
人口も多いこの島ですが、
島の南側に位置する桂浜(かつらがはま)周辺が国立公園に指定されています。

浜のすぐ横には大きなクロマツ林があり、
万葉集にも歌われていることから、
おそらく奈良時代にはすでにあったと考えられているようです。

ということは樹齢何歳になるんでしょうか?


クロマツ林。
とにかく木がでかい!歴史の長さを感じさせます。


そして桂浜。
高知の桂浜(かつらはま)の大きさには遠く及びませんが、
広島の桂浜(かつらがはま)は波も穏やか。
天気もよい日は地元の方も
「沖縄の海みたいじゃねぇ~」と言っていました。


白浜に囲まれた倉橋島。


桂浜で釣りをする人。海が青い!


続いて、その先にあるのが鹿島です。

ここではみかんなどの柑橘類の栽培がさかんで、
今まさに旬の甘夏や八朔などがお店にずらりと並んでいました。
島内にはほとんど平地がないことから、
江戸時代後期から戦後にかけ、
山頂近くまで200段近い石垣を作っていたようで、
今でも段々畑が多く見られました。
漁村と段々畑のある風景は昔ながらの日本といった感じで
なんだか懐かしさを感じさせるものでした。

こんな風情ある風景をいつまでも残したいものです。



昔ながらの漁村風景と山には段々畑が作られています。


小石をきれいに積み上げられた段々畑。



トビがあちこちで飛んでる姿も見られました。

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2009年04月13日島に渡るイノシシたち。

瀬戸内海国立公園 広島 大髙下理恵

ここ2、3日かなり暖かい日が続いていますね。
広島城でも桜を見ながら外でお弁当を食べる人を多く見かけました。
今週また気温が下がるそうなので、風邪には要注意です!


今回は宮島奥の院、多々良地区に行ってきました。

奥の院、多々良地区は宮島の南西に位置し、
観光客が行き交う厳島神社から車で30分以上かかる奥まったところにあります。


そこで見たものは、



なんとイノシシ!


体をぶるるっと揺すって威嚇していたため、
突進してくるんじゃ・・という恐怖心から
近づいて写真に収めることはできませんでした。


宮島には近年までイノシシがいたという記録はなく、
最近になりイノシシの痕跡?は発見されていたものの、
目撃情報はありませんでした。
おそらく本土から泳いで渡ってきたようです。

先日訪れた大久野島もそうでしたし、
福山市の横島や田島、走島でも
もともと島にはいないイノシシが本土から渡って、
掘り起こしてミミズや根っこを食べているようです。


うちの周りでも山に餌の少なくなる冬には猿が農作物を食べに山から下りてきます。
イノシシについては原因はわかりませんが、海を渡らせるだけの理由が何か、あるのでしょうか?



春の宮島!
多宝塔付近の桜がまだ白く見えます。

多々良林道。

イノシシは写真に収めれなかったので、掘り起こしたらしき形跡掲載。

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