ACTIVE RANGER

アクティブ・レンジャー日記 [中国四国地区]

中国四国地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

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2010年6月

17件の記事があります。

2010年06月30日〈3R〉新聞紙エコバックづくり

足摺宇和海国立公園 土佐清水 新堀麻子

6月は環境月間でした。
近隣の土佐清水市民図書館より「環境のおはなしと新聞紙エコバック作り」というイベントでの講師の依頼があり、6月26日(土)実施してきました。
これは、高知県体験活動事業というプログラムの一環で、年数回行われるうちの第1回目でした。
当所としても環境省のビジターセンターのような施設がないため、このような場を提供していただけるのはありがたいことです。

当日はシャワーを浴びているような大雨、それにも関わらず、親子21名(幼児含まず)の方々が参加してくださいました。
図書館の方のお話では、電話で何組かの希望者をお断りしたそうです。

はじめに、絵本の読み聞かせボランティアである日比野さんが木や腐葉土などの絵本を読んでくださいました。
休憩をはさんで、「環境のおはなし」の時間。

上:絵本の読み聞かせ
下:パンフを用いてCOP10紹介

ここでは、COP10 「いのちはつながっている 生物多様性を考えよう」についての紹介。
パンフレットを用いながら、個人ができる身近なこととしてペットの管理(外来生物について)や3R(リサイクル・リユース・リデュース)について説明しました。

生物多様性も外来種問題も3Rも全部つながっていること。
それを考える1つのきっかけになることを望んでの今回のプログラムです。

何でもかんでも買っていたら無駄遣い。
そこで経済面にも資源面にも優しく、3Rを実践すること目的に、どこの家にもあるもの(新聞紙・のり・ハサミ)で作り出す“知恵と技”を身につける、「新聞紙のバック作り」に挑戦です。
全体に説明し、早速作業に取りかかったわけですが、皆さん工作にはあまり慣れておられないようで、苦戦模様。

上:製作中の様子
下:各々の形やサイズの完成品が並びました

参加者を見てまわると、意外に子どもたちの方が工作慣れしているようでした。
何とか時間内に手提げ部分もしっかり取り付けて完成。
絵柄やサイズはそれぞれの好みで作られ、ステキなバックが並びました。

新聞紙の取り方がステキな参加者の作品

今回は基本形を作りましたが、その他にどんなモノが作れるかを見本を元に紹介しました。(カゴやショルダーバック・鉛筆立て・・・など)

左上:基本形 中上:ワイン用 右上:斜めがけショルダー
左下:新聞紙カゴ 右下:鉛筆立て・小物入れ

新聞紙クラフトの可能性は幅広いので、これを機に楽しく様々なモノを生み出してみてほしいですね。

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2010年06月30日姫逃池草刈隊!

大山隠岐国立公園 松江 太田嘉和

国立公園三瓶山のふもとにある三瓶自然館そばには、
姫逃池(ひめのがいけ)と言う、なにやら云われがありそうな池があります。
その池には県の天然記念物にも指定されている、カキツバタの群落があります。

ところが渇水やススキ等の繁茂により、池が消滅する恐れがでました。
姫逃池を復活させようと近年多くの方々の努力により、池の環境は回復に向かっています。


ここでは5月下旬から6月にかけて美しい姿が見られます。来年はぜひ見に来てみてください。
【写真提供:さんべ自然館サヒメル】


今回6月27日(日)はその回復の為の活動の一つである、池の草刈作業がボランティアの皆さんの手で行われました。
時おり雨が降る梅雨らしい天気の中、カキツバタそして姫逃池を復活させようと、老若男女たくさんの人達がこの作業に参加してくれました。

池を取り囲む草むらにはカキツバタや雑草・ショウブなどが混在しています。
カキツバタや貴重な植物を残してショウブや他の草を刈ります。
「ショウブも刈るの?」
ショウブも刈ります。(根から掘って抜きます。)
ここのショウブは人が持ち込んだ物のようです。
ショウブは太い根を地に張り巡らせて勢力を広げています。
美しいショウブもこの池の生態系のバランスを変えてしまうのです。


草刈、草運び、ショウブ堀、カキツバタ移植、池内の水草抜きと皆さんそれぞれに一生懸命です
「ショウブはお風呂にお持ち帰りください」ショウブを抜いていてもいい香りがします


しかしショウブの葉とカキツバタの葉は一見似ています。
カキツバタが多い場所ではこの草刈はなかなか難しい作業です。
「あ、・・・」 私も何度かやってしまいました。
ごめんなさい。


人子供たちもよくお手伝いしてくれました「みんな ありがとう!」 


池の周りだけでなく池の中でも腰までつかって草取りがおこなわれました。
美しく咲く睡蓮も抜きます。
これも人が持ち込んだ物なのです。
睡蓮は池の中で勢力を広げています。
太い根っ子が張り巡らされ、かなり手ごわいやっかい者です。




池の周りの草刈がもう一息という頃、雨が強くなってきました。
さすがに作業は続けられず、ここで終了。
それでも皆さんのおかげで池はすっきりとしました。
これでカキツバタも姫逃池もまたひとつ元気さを取り戻してくれそうです。

作業が終わりひじょ~なかゆみが。
見ればブヨに刺されて腕が変形してしまいました。
イ~ヤ、なんのこれしき。
皆さん本当にお疲れさまでした。
更なる美しい姫逃池が回復するように、ブヨにも負けずこれからもこの活動を続けていきましょう。

作業後はおにぎりや暖かい豚汁がふるまわれました。
外はどしゃ降りとなりましたが、この心遣いに心があたたまりました。


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2010年06月29日平成22年度第1回環境学習「~海と生きもの~海中展望塔で・・・」

足摺宇和海国立公園 土佐清水 新堀麻子

三崎小学校の総合学習の時間を使っての環境学習が始まりました。
今年の環境学習の年間テーマは、「“つながり”生きものと環境」。
このテーマで学習していく今年の5年生は、12名です。

その第1回「海と生きもの~海中展望塔で海の生きものを学ぼう~」を6月25日に行いました。
講師は、昨年に引き続き、足摺海底館職員の文野さんです。
(足摺海底館 http://www.a-sea.net/ )
(昨年の様子 http://c-chushikoku.env.go.jp/blog/2009/12/21/index.html )


海中展望塔内で魚の解説中

当日は、梅雨時期と言うこともあり、あいにくの雨。
海中展望塔までの道のりの奇岩の説明は雨が激しかったので、またの機会に。今回は海中展望塔館内に掲示されている生きものを中心に見ていきました。
今期初回の学習と言うこともあり、子どもたちはやや興奮と緊張の入り交じった感じ。
館内では、文野さんの案内でぐるっと一通り見て回り、魚の解説をききました。

自由見学中に気づいた不思議に思った事を質問

その後はそれぞれに気になる部分を自由見学。
担任教諭より環境学習終盤には海底館でガイドを行う話を聞き、窓の外にいる魚を中心として様々な生きものを観察したり、質問したりしていました。
海中展望塔からの帰り、湾に注ぐ川からの流入水による海の濁りの話しもありました。

雨振り時期ならではの観察。川からの濁り水について説明

子どもたちは魚の名前を覚えられるか心配で、ガイドをすることに関しては楽しみな気持ちと不安とが半々のようです。

今期の環境学習は、まだ始まったばかり。

環境学習として割り当てられる時間が今期は3割ほど減ってしまいましたが、他の教科とも連動し子どもたちが様々な体験を通して楽しく学習していってほしいです。

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2010年06月28日★ホタルイベントに出張してきました★

瀬戸内海国立公園 高松 大林めぐみ

雨が降ったり止んだりと、
湿度が高くて蒸し暑い日が続きますね。。。

さて、6月20日(日)にサンポート高松で毎年行われている
ホタルイベントに出張してきました。
今回の出張クラフト教室は【木製ストラップ作り】
好きな絵を描いて、裏面には焼きペンで名前などをいれてもらう
オリジナルストラップ作りです。

いきなりマーカーで絵を描いてしまうと修正ができないので
紙に思う存分下書きしてから本番。

どんな絵にしようかなぁ。。。

決まったら木に絵を描いて色つけ。
多い時はテーブルが満席!
マーカーや絵の見本はみんなで使いやすいように
ちゃんと真ん中に置いて、仲良く使えました。
絵が完成したら、


焼きペンで日付や名前を入れます。

電源ONにしたら、先がすぐ熱くなるので
小さなお子さんは保護者が書いていきます。
この日は父の日。
お父さんへのメッセージを入れる子もいました。

そして、好きな色の紐を選んで

この日はピンク系と青系が大人気!
昼過ぎには売り切れました。


描いた木ともう一つの木片を紐で結んだら出来上がり♪


できたよ~
すっごくうれしそうに見せてくれました♪
こちらも思わずパチリ★

子どもが主な参加者でしたが、付き添いのお父さんが夢中で焼きペンをしていたり、お母さんが絵の提案をしていたりと、親子で楽しめるクラフト教室でした。

また7月11日(日)は【ところてんを作ろう】
8月8日(日)【木の実の壁飾り作り】を
五色台ビジターセンター・クラフトハウスで開催します。
特に【木の実の壁飾り作り】は夏休みの宿題対策にもなりますよ!
楽しく作って宿題を終わらせてしまいましょう。

******五色台ビジターセンターHP******
http://www.ab.auone-net.jp/~goshiki/

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2010年06月25日宮島パークボランティア公募観察会~博打尾コース~

瀬戸内海国立公園 広島 大髙下理恵

梅雨の観察会に雨の心配は付きものですが、
前々日までの降水確率60%からは一転、
土曜日は晴れ間も見られ、
宮島パークボランティア(以下PV)主催の
公募観察会~博打尾(ばくちお)コース~が無事開催されました!

場所は観光用ガイドマップにも掲載されていますが、
意外と知られていない包ヶ浦自然歩道博打尾コースです。
包ヶ浦ともみじ谷を結ぶ博打尾コースは
1555年毛利元就と陶晴賢(すえはるかた)が戦った
厳島合戦の戦場にもなった場所で、
尾根からは大鳥居や大願寺が見渡せます。
この角度から見る市街地も実はあまりないように思います。

今回は(も?)宮島のシカや厳島合戦、生物多様性についてと
内容盛りだくさんの内容でしたが、
私が特に印象に残ったのはシカの影響を受けた植物です。
最初に見つけたのはヤクシマオオバコです。
知らなければ、絶対見落としてしまう極小サイズのこのオオバコ。
葉の大きさがわずか1~2㎝。
オオバコは本来人や車に踏みつけられるような場所に自生しますが、
宮島に自生するヤクシマオオバコはシカの影響?でしょうか。
そして、シカに見つからない、食べられない大きさでいることで
シカの食害を受けず、自生し続けています。

[ヤクシマオオバコ:指と比較するとサイズがわかるでしょうか?]

他には山型のこんな松の木も。

[シカの影響を受けた松:みんな生きていくのに必死なんですねぇ]

新芽のうちは松葉も柔らかいため、シカが食べてしまいます。
松も食べられないように硬い葉の間に新芽を生やし、
徐々にこういったかたちが形成されたようです。
まさに動物と植物の知恵比べですね!

そんな発見をしながらの博打尾コースでしたが、
歴史や植物が好きな方はもちろん、
弥山と違って勾配も少なく、1時間半程度のとても歩きやすいコースですので、
登山初心者の方も是非足を運んでみてください!



[博打尾根からの展望:毛利軍も同じ景色を眺めたんでしょうか]

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2010年06月24日緑のカーテン4年目

足摺宇和海国立公園 土佐清水 新堀麻子

暑い季節がやってきました。
クールビズが発端である“緑のカーテン”も全国的に浸透しつつある今日です。
前任のARからアサガオの種を引き継ぎ、当所も今期で実施4年目を迎えました。
(昨年の様子 http://c-chushikoku.env.go.jp/blog/2009/07/22/index.html  ) 

中四国地方の環境省の事務所は、基本的には合同庁舎やビルに入っており、緑のカーテンを行うには難しい環境です。
その点、土佐清水は独立した建物なので中四国地方で唯一“緑のカーテン”を実施できるのです。

昨年は、個人的に小学生の頃のアサガオ観察を思い出し、一人張り切って早めに種まきをしてしまいました。
そのためお盆前にはアサガオが終盤を迎え、種まきが早すぎたことを痛感。
その反省を活かし、今年は6月中旬に緑のカーテンの準備と種まきをしました。

日々水やりをし、今か今かとプランターを観察すること数日、ここ何日か天気が良かったせいか、本日ちらほら発芽中。


日々ぴょこぴょこ発芽中

今年の緑のカーテンは、どんな具合に生長するでしょうか。
アサガオ以外にも緑のカーテンで楽しいことが出来ないかを保護官と新たに企み中です。
すくすくと育って行き交う人々の目を今年も楽しませてほしいものです。

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2010年06月21日大山に夏山シーズン到来!

大山隠岐国立公園 米子 米田美里

全国的に梅雨入りを果たした今日この頃。
山陰ではじめじめした日が続いています。
さて梅雨入り前の6月の5日、6日に大山夏山開き祭が行われました!
ちょっと遅くなりましたが今回はそのときの様子をご紹介します。

今回で64回目を迎える夏山開き祭。今年も多くの人が参加されました。
今年は天候が良かったせいか、前夜祭、山頂祭ともに昨年に比べ多くの人が参加しているように感じました。

恒例となった前夜祭でのたいまつ行列では
約2000人による幻想的な火の川が浮かび上がりとても綺麗でした!
みなさん行進しつつ写真を撮っていました。


◎炎に照らされ浮かび上がる大神山神社奥宮

◎石の鳥居も朱塗りの鳥居のように朱く見えました。

二日目の山頂祭では朝10時から始まる神事に間に合うよう
約500人の人々が山頂へと向かいました。
さすがに、一年で大山が一番賑わう日ということで
登山道は渋滞状態。いつもに比べてゆっくりと風景を楽しみながら登りました。


◎休憩所のある6合目の出発地点。すごい渋滞です。。

◎新緑がすごく綺麗でした!登山中は日本語はもちろん、いたるところで英語、韓国語と様々な言語で挨拶が交わされていました。

山頂につくと弓浜半島や島根半島はもちろん隠岐の島まですっきりと見渡せ、
夏山開きにふさわしいすがすがしい光景を見下ろすことができました!

◎大山山頂から。右側の真ん中ぐらいに隠岐の島が島前・島後ともに空に浮かんでいるように見えるんですが、わかりますか??

神事では、関係機関の方々や一般登山者代表として高知から来られた方が玉串を奉納し、今シーズンの大山の登山利用者の安全を祈願しました。
その後、大山町長より今月の初めに起きた滑落事故のお話しがあり、
絶対に旧縦走路へは立ち入らないように、という呼びかけがありました。

いよいよ本格的な夏山登山シーズンを迎えた大山。
みなさん安全に楽しく大山の自然を満喫して下さいね!

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2010年06月18日定点観測調査【愛媛 笠松山】

瀬戸内海国立公園 松山 永田清美

こんにちは、松山ARです。全国で梅雨入りが発表されましたね。
晴天は恋しいですが、ここ数年水不足にひやひやする夏が続いたので、
しっかり降ってね!と祈る今日この頃です。

さて今年度より、中四国のARの共通業務として、それぞれの地域で
決めた定点から定期的に写真を撮影していく定点観測調査を始めることに
なりました。
観測地点は、国立公園の維持管理に反映させることを主な目的に、
主要施設や自然資質などの経年変化や季節変化を捉えられるよう
多様な目的のもとそれぞれ選定しています。
愛媛でも、定点として6箇所ほどを計画し、記録を始めました。

観測場所の一つとして考えているのが一昨年山林火災に見舞われた
笠松山です。
http://c-chushikoku.env.go.jp/blog/2008/09/314.html
長期的なスパンになりますが、植生の回復状況などが記録していければ、
と考えています。

笠松山撮影の定点は、火災が発生したときに記録を残していた地点を
いくつか選んで引き続き撮影していく計画です。


こちらは、火災鎮火直後の写真。


こちらが先日撮影した笠松山です。(手前は小麦畑)

現在は道の整備やその後の植林など、地元自治体などの
復興に向けた事業、活動が続いています。


別の現状調査もあり、久しぶりに笠松山にも入りました。
まだまだ焼け跡が痛々しいですが、シダ類や樹木の新芽の鮮やかな緑が
印象的でした。
緑豊かな山に戻るには長い年月がかかりますが、その様子を
記録していければと思います。

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2010年06月18日★AR写真展広島会場のご案内★

瀬戸内海国立公園 広島 大髙下理恵

今年は例年より1週間遅れだそうですが、
広島も梅雨入りしました。
しばらく雨が続きそうですが、
今日の天気予報だと明日は雲。
宮島PVの皆さんが企画している公募観察会が明日開催予定です。
どうか明日は雨が降りませんように!

さて、AR日記でも何度かお伝えしていますが、
香川、高知、愛媛会場での開催を経て、
AR写真展が広島会場で始まりました!!
大山隠岐、瀬戸内海、足摺宇和海国立公園の自然美あふれる風景や
各地で行われている自然保護の取り組みなどの活動が展示されています。
瀬戸内で生まれ育った私も
太平洋側や山陰側とこんなに違う自然があるのかと驚きました。
広島会場大久野島ビジターセンターでは
7/11(日)まで開催されています。
広島会場では巡回展に含まれない写真5点も展示しています。
観光の拠点となっている宮島市街地では見られない自然や
広島の島々が作り出す多島海風景是非をご覧ください。

*他会場の情報*
【高松会場】(終了) http://c-chushikoku.env.go.jp/blog/2010/03/603.html
【高知会場】(終了) http://c-chushikoku.env.go.jp/blog/2010/04/630.html
【愛媛会場】(終了) http://c-chushikoku.env.go.jp/blog/2010/05/637.html
【鳥取会場】 7月22日(木)~8月16日(月)  大山参道ギャラリー
【島根会場】 8月20日(金)~9月14日(火)  三瓶自然館サヒメル


[展示会場入口]

[35点の写真が展示されています]

[各事務所の取り組みや生物多様性についての紹介パネルも展示しています]

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2010年06月16日紙すき体験うちわづくり~割り箸をリサイクル~

瀬戸内海国立公園 高松 大林めぐみ

今月の季節のクラフトイベントは、
使用済み割り箸をリサイクルして紙すきで和紙にし、
それを使ってうちわを作るという内容。
前日まで夏日並みの暑さだったのに、この日は肌寒い雨。
紙すきは寒い時期が適しているというから。。。丁度いいかも?

今回、紙すきを教えてくれるのは、
NPOグリーンコンシューマー高松のみなさん。
代表の勝浦さんから、割り箸から紙にしていくお話や
今現在の回収状況など、色々教えていただきました。


みなさん真剣に聞いていました。

香川はうどん店が多く、使用済み割り箸もたくさん出ます。
紙すき原料は、イベントや飲食店で出た割り箸を回収、乾燥させ
それを保管、収集運搬して工房へ持っていきます。
そして割り箸は圧力をかけて2日程煮込むんだそう!!
ちなみに、割り箸6本でハガキまたはA4コピー用紙1枚が再生できるんだそう。

スタッフの紙すき実演手本を見たら、早速開始!



かき混ぜたら、枠をセットして底まで沈めて
まっすぐにそっと持ち上げます。
なぜか子供の方が一発できれいにできました。
無心で躊躇なく持ち上げるのがいいみたい。



この時、和紙がずれないように。
ある程度枚数できたら、さらに万力でギューっと水切り。



出来たら、和紙の上から当て布をしてアイロンをかけます。
アイロンは1ヶ所に当てるのではなく、スッスッと万遍なく滑らすようにかけるのが一番のコツのようでした。何人かがかけるのを見ていると、そういうコツも見えてきます。


子供たちは親にサポートしてもらいながらかけていきます。

この日は雨で湿度が高く、乾くと反り返ってしまいました。(この状態を暴れると言います。確かに暴れています。。)
これも何人かが乾かしていく中で、まだ少し乾かし足りないかな、という位が丁度いいというのが分かりました。

アイロンが4台しかないので、順番待ちしながらでしたが、
案の定、待ち状態の子供たちは走り出す。。。雨だし。。
そんな時にお役立ちのゲームもグリーンコンシューマーの方が用意してくれました。
その名も【ぐるぐるゲーム】


身近なもの編といきもの編。
要はしりとりのカード版。
手持ちのカードをどんどん出して繋いでいき、早くカードが無くなった人が勝ち!というゲームです。
このカード、しりとりのように繋げるだけじゃなく分野毎に分けたり、高校生くらいになると熟語のカードを作ったり、いろいろ使える万能グッズ。

みんなが一通り紙すきしたら、お昼ご飯。
その間にまっすぐになるように和紙に重しを乗せておきます。

そして、いよいようちわ作り。
和紙に絵を描いていきます。
下書きをしたら、うちわの骨組に和紙を糊づけ。
糊は端までしっかりと付けて、はがれないように骨組1本1本を押さえていきます。



そして、色付け。
顔料やクーピーなど使って、好きなように描いていきます。
中でもブームになったのが・・・



手形づくり。
簡単だし、いい思い出にもなります。
毎年作ると、子供の成長も見えてきますね。
これが終わるといよいよ仕上げ。

一番難しいうちわの縁貼り。

そして、みんなの出来栄えはというと・・・



すごくきれいなMYうちわが完成しました!
これで電気を使わず涼が取れ、夏の暑さ対策も万全!!

今月6月は環境月間です。
日頃の生活を振り返って、もったいないな、と思うことはないですか?
資源も自然も永久にあるものではありません。
この環境月間をきっかけに、できることから始めましょう。

******7月の季節のクラフトイベント******
【ところてんを作ろう!】
7月11日(日)10:00~14:30 参加費;300円
準備物;エプロン、持ち帰り用タッパー、
    お昼用の軽食、飲み物や暑さ対策
=======《五色台ビジターセンター》=======
http://www.ab.auone-net.jp/~goshiki/

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