中国四国地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。
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アクティブ・レンジャーとは、自然保護官の補佐役として、国立公園等のパトロール、調査、利用者指導、自然解説などの業務を担う環境省の職員です。管内には、瀬戸内海、大山隠岐、足摺宇和海国立公園があります。
全国ニュースにもなっていたので、耳に挟んだ方もいらっしゃる
かもしれません。
笠松山は標高357mの小高い山で、遊歩道のほか、麓には古墳群などもあり、
古くから地域の人々に親しまれてきた里山です。
このあたりは瀬戸内海国立公園の一部でもあり、私も休暇村瀬戸内東予が
実施するウォーキングイベントや、巡視などで何度かのぼったことがありますが、
瀬戸内海や周囲の田畑の景色が見渡せ、とてものどかで美しいところです。
火災発生の翌日に付近を通ると、景色は一変。
ものすごい煙が巻き上がっていました。
8月25日撮影
9月3日撮影(鎮火後)
懸命な消火活動が行われた結果、完全な鎮火が宣言されたのは、
発生から6日目のことでした。一時、山の麓の住宅の近くまで火の手が
迫ったようですが、民家などには被害がなかったのが幸いでした。
雨が少ないとき起こった火災。乾燥しがちな瀬戸内ではたびたび山火事が
起こります。火の手はあっという間に広がってしまいますが、
また緑豊かな山に戻るにはしばらくの年月がかかりそうです。