2009年3月
9件の記事があります。
2009年03月26日大山鏡ヶ成冬の自然観察会~ブナの巨木を見に行こう!~
大山隠岐国立公園 米子 米田美里
3月も下旬となりすっかり春らしくなってきましたね。
といいたいところでしたが、25日の悪天候で大山は冬に逆戻りし、
再び雪化粧をしてしまいました。
さて、3月15日に米子自然環境事務所は大山鏡ヶ成冬の自然観察会を開催しました。
前回紹介した大山冬の自然観察会は雪不足に悩まされましたが、
今回観察会を行った鏡ヶ成はさすが大山蒜山地域の中で積雪量の多い地域だけあり、
十分な雪の量がありました。
今回の自然観察会の最大の目玉はなんといっても鏡ヶ成の烏ヶ山山麓にある
ブナの巨木です!
このブナの巨木は夏の間は人の背丈を超すほどの背の高いササが行く手を阻み
近づくことができませんが、雪がササを覆い隠す冬の間だけ近づくことができます。
前日に新たに積もったふかふかの雪の上をスノーシューをはいて出発すると、
真っ白な雪の上にはネズミやテン、ノウサギなどの足跡がたくさんありました。
なかには足跡と足跡の間隔が2m以上離れているノウサギの足跡も。
「ものすごく急いでたんだなぁ」「ウサギってこんなに跳ねるのか!」
とみなさん興味津々です。
歩いている途中で見かける植物も名前や見分け方の特徴を熱心にメモをとっている方もいました。
1時間半ほど歩いていくと辺りのほとんどの樹木の幹が太くなり、
その中でも一際大きいブナの巨木に到着しました。
大山には宝珠越えの付近にもブナの巨木がありますが、この烏ヶ山のブナは
もっと大きいということで実際に巻き尺で測ってみました。

測ってみると幹周りはおよそ580cm!
大山の宝珠越えのブナの幹周りは485cmということなのでこちらの方が1m近く大きいようです。
ブナの巨木を見たあとはもう少し上へ進み、烏ヶ山の南壁を見ました。
この辺まで上にくると気温もさらに低くなり、辺りに見える樹木には霧氷が。
青空を背景に枝先が霧氷で真っ白になった樹木を見つつお昼休憩をとりました。

烏ヶ山の南壁と霧氷
今回参加してくださった12名のなかには、このような観察会に参加するのは初めて、という方から10回以上参加しています!という方までいらっしゃいましたが、みなさん楽しんでいただけたようで良かったです。なかにはスタッフと気軽に話ができて良かった!と言ってくださる方もおられとてもうれしかったです。
当日参加してくださった方々、そしてスッタフ・講師のみなさん本当にありがとうございました!

青空と烏ヶ山
といいたいところでしたが、25日の悪天候で大山は冬に逆戻りし、
再び雪化粧をしてしまいました。
さて、3月15日に米子自然環境事務所は大山鏡ヶ成冬の自然観察会を開催しました。
前回紹介した大山冬の自然観察会は雪不足に悩まされましたが、
今回観察会を行った鏡ヶ成はさすが大山蒜山地域の中で積雪量の多い地域だけあり、
十分な雪の量がありました。
今回の自然観察会の最大の目玉はなんといっても鏡ヶ成の烏ヶ山山麓にある
ブナの巨木です!
このブナの巨木は夏の間は人の背丈を超すほどの背の高いササが行く手を阻み
近づくことができませんが、雪がササを覆い隠す冬の間だけ近づくことができます。
前日に新たに積もったふかふかの雪の上をスノーシューをはいて出発すると、
真っ白な雪の上にはネズミやテン、ノウサギなどの足跡がたくさんありました。
なかには足跡と足跡の間隔が2m以上離れているノウサギの足跡も。
「ものすごく急いでたんだなぁ」「ウサギってこんなに跳ねるのか!」
とみなさん興味津々です。
歩いている途中で見かける植物も名前や見分け方の特徴を熱心にメモをとっている方もいました。
1時間半ほど歩いていくと辺りのほとんどの樹木の幹が太くなり、
その中でも一際大きいブナの巨木に到着しました。
大山には宝珠越えの付近にもブナの巨木がありますが、この烏ヶ山のブナは
もっと大きいということで実際に巻き尺で測ってみました。
測ってみると幹周りはおよそ580cm!
大山の宝珠越えのブナの幹周りは485cmということなのでこちらの方が1m近く大きいようです。
ブナの巨木を見たあとはもう少し上へ進み、烏ヶ山の南壁を見ました。
この辺まで上にくると気温もさらに低くなり、辺りに見える樹木には霧氷が。
青空を背景に枝先が霧氷で真っ白になった樹木を見つつお昼休憩をとりました。
烏ヶ山の南壁と霧氷
今回参加してくださった12名のなかには、このような観察会に参加するのは初めて、という方から10回以上参加しています!という方までいらっしゃいましたが、みなさん楽しんでいただけたようで良かったです。なかにはスタッフと気軽に話ができて良かった!と言ってくださる方もおられとてもうれしかったです。
当日参加してくださった方々、そしてスッタフ・講師のみなさん本当にありがとうございました!
青空と烏ヶ山
2009年03月25日「歩こう!探そう!瀬戸内の自然~今治・春の海辺編」
瀬戸内海国立公園 松山 永田清美
先日21日土曜日に、国立公園の自然と親しんでいただく行事
「歩こう!探そう!瀬戸内の自然~今治・春の海辺編」ということで、
ビーチコーミングや磯の生き物観察会を実施しました。
幸いとてもいいお天気だったんですが、風が冷たく、肌寒い一日でした。
参加してくださったのは、17名の地元の親子の方々。事前アナウンスを
したとおり、みなさん、装備もばっちり!長袖・長ズボンに運動靴や長靴で
来てくださいました。
(野外活動の服装の基本はケガ防止のため、長袖・長ズボン!)
午前中のビーチコーミングは、みなさん初体験だったようですが、
一人3種類くらい、砂浜にある物を拾ってきてくださいね、
との講師の方のお話以上に、集め出すともう一生懸命。

写真:ビーチコーミングの様子(愛媛の浜の定番、みかんが落ちています)
一時間ほどで、ほんとにいろいろなものが集まりました。
一人でふらふら探すのも楽しいですが、大勢で集めると、自分が見落としたり
拾わないようなものまで見ることができて面白いです。

集めてきた一つ一つについて、講師のお二人が丁寧に解説してくださいました
(気になる(?)収集物は、また後日ご紹介しましょう)。
お弁当を食べて、午後は磯へ移動して、生き物探し。
自然大好きなこどもたちの保護者の方は、やはり自然好きな方が多いようで。
いつの間にかお父さんやお母さんの方が一生懸命探していたりもします。
高貴な色とされた「貝紫」の染め物に利用されるイボニシという貝探しに、
皆さん沸いていました。

写真:生き物探し中。後ろには来島海峡が見えます。
最後はまたみんなで見つけた生き物について、いろいろ教えてもらいます。
「これ、○○って魚やろ~??」みんな、詳しいです。
「海岸には、思った以上にいろいろな種類の生き物やゴミがあった」という
感想をたくさんいただきました。「こどもたちが本当に楽しそう」という
お母さんの言葉もとてもうれしかったです。
寒い中、最後までケガもなく終えることができました。
参加してくださった皆様、ありがとうございました。
また遊びに来てくださいね。
「歩こう!探そう!瀬戸内の自然~今治・春の海辺編」ということで、
ビーチコーミングや磯の生き物観察会を実施しました。
幸いとてもいいお天気だったんですが、風が冷たく、肌寒い一日でした。
参加してくださったのは、17名の地元の親子の方々。事前アナウンスを
したとおり、みなさん、装備もばっちり!長袖・長ズボンに運動靴や長靴で
来てくださいました。
(野外活動の服装の基本はケガ防止のため、長袖・長ズボン!)
午前中のビーチコーミングは、みなさん初体験だったようですが、
一人3種類くらい、砂浜にある物を拾ってきてくださいね、
との講師の方のお話以上に、集め出すともう一生懸命。
写真:ビーチコーミングの様子(愛媛の浜の定番、みかんが落ちています)
一時間ほどで、ほんとにいろいろなものが集まりました。
一人でふらふら探すのも楽しいですが、大勢で集めると、自分が見落としたり
拾わないようなものまで見ることができて面白いです。
集めてきた一つ一つについて、講師のお二人が丁寧に解説してくださいました
(気になる(?)収集物は、また後日ご紹介しましょう)。
お弁当を食べて、午後は磯へ移動して、生き物探し。
自然大好きなこどもたちの保護者の方は、やはり自然好きな方が多いようで。
いつの間にかお父さんやお母さんの方が一生懸命探していたりもします。
高貴な色とされた「貝紫」の染め物に利用されるイボニシという貝探しに、
皆さん沸いていました。

写真:生き物探し中。後ろには来島海峡が見えます。
最後はまたみんなで見つけた生き物について、いろいろ教えてもらいます。
「これ、○○って魚やろ~??」みんな、詳しいです。
「海岸には、思った以上にいろいろな種類の生き物やゴミがあった」という
感想をたくさんいただきました。「こどもたちが本当に楽しそう」という
お母さんの言葉もとてもうれしかったです。
寒い中、最後までケガもなく終えることができました。
参加してくださった皆様、ありがとうございました。
また遊びに来てくださいね。
2009年03月19日春の便り
瀬戸内海国立公園 松山 永田清美
事務所がある、松山市内の合同庁舎の駐車場で。

ハクモクレンの白い大きな花がきれいだなぁと、
仕事の行き帰りに眺めていた今日この頃。
見ごろを少し過ぎてしまった、と思っていた矢先、
昨日18日に松山地方気象台から桜の開花宣言がありました。
この前は、まだつぼみが少し固そうだったんですが。
ふと見ると駐車場にあるソメイヨシノの花も開花していました。

この開花宣言、統計を初めて57年間で最も早かったそうです。
いつも待ち遠しい春なんですが、これも温暖化の影響なんでしょうか。
今日は、明後日土曜日に控えた行事の準備をし、最後の下見に行ってきました。
当日の天気予報は、上々。あとは、好天と参加者の方が楽しんで
帰っていただくことを祈るのみです。
ハクモクレンの白い大きな花がきれいだなぁと、
仕事の行き帰りに眺めていた今日この頃。
見ごろを少し過ぎてしまった、と思っていた矢先、
昨日18日に松山地方気象台から桜の開花宣言がありました。
この前は、まだつぼみが少し固そうだったんですが。
ふと見ると駐車場にあるソメイヨシノの花も開花していました。
この開花宣言、統計を初めて57年間で最も早かったそうです。
いつも待ち遠しい春なんですが、これも温暖化の影響なんでしょうか。
今日は、明後日土曜日に控えた行事の準備をし、最後の下見に行ってきました。
当日の天気予報は、上々。あとは、好天と参加者の方が楽しんで
帰っていただくことを祈るのみです。
2009年03月16日ビーチコーミングってなんぞ?
瀬戸内海国立公園 松山 永田清美
今度の自然観察の行事で、“ビーチコーミング”をします。
さて、「ビーチコーミングってなんぞ?」
「ビーチ」は浜だけど・・・どういう意味でしょう。皆さんはやったことありますか?

「ビーチ(beach)」は浜。「コーム(comb)」は髪をとく櫛(くし)のこと。
つまり、砂浜を櫛でとく→砂浜を(手で)といて、落ちているものを
拾い集めることを英語でビーチコーミングと言います。
海に行ったときに貝殻などを拾い集めた経験がある方は多いのではないでしょうか。
言葉の定義は書いた通りですが、いろいろな楽しみ方ができます。
貝殻を拾うのもよし、削れて丸くなったガラス(シーグラスやビーチグラス
と呼ぶ)を集めるもよし、流木をアート作品に使うもよし、
イルカやクジラの骨に出くわすこともあります。お店のライターや漁具など、
こだわって集める人も。それらがどこから来たのか調べたり、
誰が使っていたのか思いを馳せるのもよしです。
いっぱい書いてしまいました。要するに何したっていいのです。
ぜーんぶがビーチコーミングの楽しみ。ひとそれぞれが好きなように楽しめる遊びなのです。

砂浜の景色はそれだけでアートの様。ポストカードにできそうです。
土佐清水のARとお互いの近くの海岸のことを話したり、
写真を見せてもらったりするんですが、当たり前だけど
太平洋と瀬戸内海って、ぜんぜん違うんだな~と、実感します。
そうして、違うところの海と比べてみると、より身近な海のことがわかって、
面白いものです。
時には人が作ったゴミの多さにやりきれなさを感じることもありますが、
まずは、自分だけの宝物探しに行ってみませんか?
さて、「ビーチコーミングってなんぞ?」
「ビーチ」は浜だけど・・・どういう意味でしょう。皆さんはやったことありますか?

「ビーチ(beach)」は浜。「コーム(comb)」は髪をとく櫛(くし)のこと。
つまり、砂浜を櫛でとく→砂浜を(手で)といて、落ちているものを
拾い集めることを英語でビーチコーミングと言います。
海に行ったときに貝殻などを拾い集めた経験がある方は多いのではないでしょうか。
言葉の定義は書いた通りですが、いろいろな楽しみ方ができます。
貝殻を拾うのもよし、削れて丸くなったガラス(シーグラスやビーチグラス
と呼ぶ)を集めるもよし、流木をアート作品に使うもよし、
イルカやクジラの骨に出くわすこともあります。お店のライターや漁具など、
こだわって集める人も。それらがどこから来たのか調べたり、
誰が使っていたのか思いを馳せるのもよしです。
いっぱい書いてしまいました。要するに何したっていいのです。
ぜーんぶがビーチコーミングの楽しみ。ひとそれぞれが好きなように楽しめる遊びなのです。

砂浜の景色はそれだけでアートの様。ポストカードにできそうです。
土佐清水のARとお互いの近くの海岸のことを話したり、
写真を見せてもらったりするんですが、当たり前だけど
太平洋と瀬戸内海って、ぜんぜん違うんだな~と、実感します。
そうして、違うところの海と比べてみると、より身近な海のことがわかって、
面白いものです。
時には人が作ったゴミの多さにやりきれなさを感じることもありますが、
まずは、自分だけの宝物探しに行ってみませんか?
2009年03月11日大山冬の自然観察会
大山隠岐国立公園 米子 米田美里
3月8日に大山冬の自然観察会を開催しました!
今年は全国的に暖冬ということでしたが、大山はどうだったかというと・・・
3月1日に豪円山スキー場が、そして観察会の前日の3月7日に中の原、上の原スキー場が積雪不足のため今季の営業を終了しました。
今回の自然観察会は冬の大山をスノーシューで歩きながら自然観察をしよう!というもの。
1月に下見を行ったときは十分な雪の量でしたが、
1週間前に講師のみなさんと下見を行ったときには路面が露出している箇所がちらほらと・・・。
当日までなんとかもつかな?と話していましたが、
前日の時点で当初予定していた治山道路から寂静山へ向かうコースは雪が溶け路面がほぼ露出した状態に。
このままでは『スノーシューで歩こう』が『スノーシューを持って歩こう』になってしまう!ということで、雪がまだ残っている大神山神社の辺りまで急遽コースを変更することになりました。
路面の雪はかたく締まっていましたが、
意外に多くの動物の足跡が残っていました。
講師の方から足跡で動物の体重を見分ける方法の説明や、
大山の歴史の話などもあり、
普段では知ることのできない情報にみなさん興味深そうに聞き入っていました。
また、歩いているとあちこちからたくさんの野鳥の声が。
「どこだ、どこだ。」「あっ、あそこにいる!」
と、みなさん目をこらして探していました。

講師の方からそれぞれの鳥の特徴を教えてもらいました。
最後は治山道路から大神山神社の方に下り、
落葉した植物の見分け方の説明やヤマドリの足跡を観察しました。
みなさん下りではおそるおそると進んでいましたが、
最後の方は急傾斜をおしりで滑り降りてみたりとスノーシューを満喫されていました。
雪が少なくどうなるかと思っていましたが、
みなさん「植物や動物などの新発見がいっぱいで楽しかった!」「また機会があったら参加したい。」と言ってくださりほっとしました。
参加してくださったみなさん、講師・スタッフとして協力してくださったみなさん、本当にありがとうございました!

転けないように・・・、が次第におしりで滑り降りよう!と大胆に。
今年は全国的に暖冬ということでしたが、大山はどうだったかというと・・・
3月1日に豪円山スキー場が、そして観察会の前日の3月7日に中の原、上の原スキー場が積雪不足のため今季の営業を終了しました。
今回の自然観察会は冬の大山をスノーシューで歩きながら自然観察をしよう!というもの。
1月に下見を行ったときは十分な雪の量でしたが、
1週間前に講師のみなさんと下見を行ったときには路面が露出している箇所がちらほらと・・・。
当日までなんとかもつかな?と話していましたが、
前日の時点で当初予定していた治山道路から寂静山へ向かうコースは雪が溶け路面がほぼ露出した状態に。
このままでは『スノーシューで歩こう』が『スノーシューを持って歩こう』になってしまう!ということで、雪がまだ残っている大神山神社の辺りまで急遽コースを変更することになりました。
路面の雪はかたく締まっていましたが、
意外に多くの動物の足跡が残っていました。
講師の方から足跡で動物の体重を見分ける方法の説明や、
大山の歴史の話などもあり、
普段では知ることのできない情報にみなさん興味深そうに聞き入っていました。
また、歩いているとあちこちからたくさんの野鳥の声が。
「どこだ、どこだ。」「あっ、あそこにいる!」
と、みなさん目をこらして探していました。
講師の方からそれぞれの鳥の特徴を教えてもらいました。
最後は治山道路から大神山神社の方に下り、
落葉した植物の見分け方の説明やヤマドリの足跡を観察しました。
みなさん下りではおそるおそると進んでいましたが、
最後の方は急傾斜をおしりで滑り降りてみたりとスノーシューを満喫されていました。
雪が少なくどうなるかと思っていましたが、
みなさん「植物や動物などの新発見がいっぱいで楽しかった!」「また機会があったら参加したい。」と言ってくださりほっとしました。
参加してくださったみなさん、講師・スタッフとして協力してくださったみなさん、本当にありがとうございました!
転けないように・・・、が次第におしりで滑り降りよう!と大胆に。
2009年03月09日ふれあい行事開催のお知らせ -今治市波方町-
瀬戸内海国立公園 松山 永田清美
ウグイス、タンポポ、水鳥たちの渡り、お遍路さん。
中四国のアクティブレンジャー日記も、春らしい話題が多くなって参りました。
さて、松山から自然とのふれあい行事開催のお知らせです。
3月21日(土)に大角海浜公園(今治市)で海辺の自然体験行事を実施します。
海の楽しみは夏だけではありません!
砂浜に漂着した自分だけのたからものを探すビーチコーミング、
春の磯に息づく生き物たち。

たくさんの出会いが待っています。
さぁ、春の海辺へ出かけませんか?
詳細は瀬戸内海国立公園HPをごらんください(下記アドレス↓↓)
【開催予定】平成20年度瀬戸内海国立公園 ふれあい行事 歩こう!探そう!瀬戸内の自然 今治・春の海辺編の開催について(お知らせ)
http://www.env.go.jp/park/setonaikai/topics/090309a.html
ここから、チラシ・申込書のダウンロードもできます。
お問い合わせ・お申し込みは、松山自然保護官事務所
(TEL 089-931-5803)まで。
中四国のアクティブレンジャー日記も、春らしい話題が多くなって参りました。
さて、松山から自然とのふれあい行事開催のお知らせです。
3月21日(土)に大角海浜公園(今治市)で海辺の自然体験行事を実施します。
海の楽しみは夏だけではありません!
砂浜に漂着した自分だけのたからものを探すビーチコーミング、
春の磯に息づく生き物たち。
たくさんの出会いが待っています。
さぁ、春の海辺へ出かけませんか?
詳細は瀬戸内海国立公園HPをごらんください(下記アドレス↓↓)
【開催予定】平成20年度瀬戸内海国立公園 ふれあい行事 歩こう!探そう!瀬戸内の自然 今治・春の海辺編の開催について(お知らせ)
http://www.env.go.jp/park/setonaikai/topics/090309a.html
ここから、チラシ・申込書のダウンロードもできます。
お問い合わせ・お申し込みは、松山自然保護官事務所
(TEL 089-931-5803)まで。
2009年03月06日自然体験行事の下見とは
瀬戸内海国立公園 松山 永田清美
現在、自然とのふれあい行事として、海辺での自然体験の行事を計画中です。
先日は、行事で自然の案内人をしていただく、講師のお二人と
下見に行ってきました。
行事の下見は、現地の環境や安全面の確認、そしてプログラムの構成を
組み立てる上でも、とても重要です。
危険箇所を確認し合い、対策を考えたり、また、自然とふれあう行事なので、
この時期に見られる生き物を含め、何が見られるか、どんなことができるか、
確かめに行きます。

ここは危険かな~・・・ しっかりチェック!
とはいえ、自然が大好きだから、こういった行事を企画したり、
講師を引き受けてくださったりするわけで、自然好きな大人が集まると、
子ども以上に、自然を満喫して楽しんでいたりもします。
自分がいい、楽しいと思わないことを、人に伝えられませんからね。

「あっ、こんなのも発見!!」「これを、こうして見せたら子どもたち喜ぶよ~」など。
下見の一コマ。ゴミも含めて海岸に落ちているモノからは、
いろいろな発見があります。
自然について、いろんな知識を持ち、いろんな視点を持っている人と
自然の中へでかけると、今までとまったく違ったことが見えてきて、
とても楽しいものです。
これでも、安全面や、プログラム構成については、しっかり打ち合わせし、
参加していただく方々に自然の尊さ、そしてこの楽しさを共有して欲しい!!!
という一心で取り組んでおります。
平日の昼間から、自然の中を楽しげに、うろうろしている大人がいたら、
そんな下見や調査をしている人たちかもしれません。
先日は、行事で自然の案内人をしていただく、講師のお二人と
下見に行ってきました。
行事の下見は、現地の環境や安全面の確認、そしてプログラムの構成を
組み立てる上でも、とても重要です。
危険箇所を確認し合い、対策を考えたり、また、自然とふれあう行事なので、
この時期に見られる生き物を含め、何が見られるか、どんなことができるか、
確かめに行きます。
ここは危険かな~・・・ しっかりチェック!
とはいえ、自然が大好きだから、こういった行事を企画したり、
講師を引き受けてくださったりするわけで、自然好きな大人が集まると、
子ども以上に、自然を満喫して楽しんでいたりもします。
自分がいい、楽しいと思わないことを、人に伝えられませんからね。
「あっ、こんなのも発見!!」「これを、こうして見せたら子どもたち喜ぶよ~」など。
下見の一コマ。ゴミも含めて海岸に落ちているモノからは、
いろいろな発見があります。
自然について、いろんな知識を持ち、いろんな視点を持っている人と
自然の中へでかけると、今までとまったく違ったことが見えてきて、
とても楽しいものです。
これでも、安全面や、プログラム構成については、しっかり打ち合わせし、
参加していただく方々に自然の尊さ、そしてこの楽しさを共有して欲しい!!!
という一心で取り組んでおります。
平日の昼間から、自然の中を楽しげに、うろうろしている大人がいたら、
そんな下見や調査をしている人たちかもしれません。
2009年03月02日岩と暮らしと
瀬戸内海国立公園 松山 永田清美
先日行った佐田岬について、話題をもうひとつ。
佐田岬は「四国・最西端」、「日本一細長い半島」の異名(?)を持つ、
地図で見ると四国の左上(北西)から「にょき」っと枝を伸ばしているような
半島の先端のことを指します。半島には標高400m前後の山があり、
細い山並みが続きます。国道もその眺望の良いところを走っており、
アップダウンを繰り返します。そしてリアス式海岸である半島の側面は
切り立った岩盤が目立ちます。その岩肌はなんだか緑色。

この岩、「緑色片岩(りょくしょくへんがん)」と言って、
日本最大級の断層・中央構造線の南側に広く分布するそうです
(佐田岬半島は中央構造線の南縁に沿うように位置しています)。
中央構造線がこのまま東方向へ、愛媛県を南北に分断するように
走っているので、この断層の南側にあたる他の地域でもよく見られます。
近くで見ると薄い層状になっているのがよく分かります。
「片岩」の特徴(※板状の鉱物などが方向性をもって配列し、
面状構造になっている)だそうです。

上:岩から木が。ど根性○○?? 根はどこまで伸びているんでしょうか。
下:海岸は砂浜ではなく大きい石から小さい石まで、
この平たい緑色の石ころで覆われています。

灯台までの歩道の壁面や足下、半島の住宅の生け垣や、段々畑、
古くから使われている歩道の階段などには、急傾斜の地形やこの石を
うまく利用した先人の知恵を垣間見ることができます。
積み上げるの、大変だっただろうなぁ。
佐田岬は「四国・最西端」、「日本一細長い半島」の異名(?)を持つ、
地図で見ると四国の左上(北西)から「にょき」っと枝を伸ばしているような
半島の先端のことを指します。半島には標高400m前後の山があり、
細い山並みが続きます。国道もその眺望の良いところを走っており、
アップダウンを繰り返します。そしてリアス式海岸である半島の側面は
切り立った岩盤が目立ちます。その岩肌はなんだか緑色。

この岩、「緑色片岩(りょくしょくへんがん)」と言って、
日本最大級の断層・中央構造線の南側に広く分布するそうです
(佐田岬半島は中央構造線の南縁に沿うように位置しています)。
中央構造線がこのまま東方向へ、愛媛県を南北に分断するように
走っているので、この断層の南側にあたる他の地域でもよく見られます。
近くで見ると薄い層状になっているのがよく分かります。
「片岩」の特徴(※板状の鉱物などが方向性をもって配列し、
面状構造になっている)だそうです。
上:岩から木が。ど根性○○?? 根はどこまで伸びているんでしょうか。
下:海岸は砂浜ではなく大きい石から小さい石まで、
この平たい緑色の石ころで覆われています。

灯台までの歩道の壁面や足下、半島の住宅の生け垣や、段々畑、
古くから使われている歩道の階段などには、急傾斜の地形やこの石を
うまく利用した先人の知恵を垣間見ることができます。
積み上げるの、大変だっただろうなぁ。


磯の生き物観察会を実施しました。
(3月25日日記: http://c-chushikoku.env.go.jp/blog/2009/03/25/index.html )
そこで、今回の実施場所(愛媛県今治市波方町:瀬戸内海の西寄りの海岸)
での、‘砂浜におちていたもの’をご紹介です。
今回のビーチコーミングでは、最初に簡単に講師の方がこんなものがあるよ~
といったことを説明をした後、自由に砂浜を歩いていただきました。
並べた白いバットには、ざっと同じ区分に入るだろう種類別に
分けられていきます。みんなこれはどこにはいるかな??と真剣でした。
それでは、その中身を覗いてみましょう。
上の写真では左から、①貝の仲間、②海の動物、③海藻、④植物、⑤人工物
、といったところです。(画像をクリックすると拡大画像が見られます)
予想以上の種類の多さにみなさんびっくりです。細かく見てみると・・・
① イタヤガイ、タイラギなどの大きなものからサクラガイなど
小さなものまでたくさんの貝殻が集まりました。また、貝と同じところに
入っていた、コウイカ類の体の中にある「イカの甲(白く楕円の板状の
もの)」は貝類の貝殻に相当するもので、この集まった生き物の中では、
イカは貝に近い生き物なんですよ~。との講師の方の説明にまたまた
びっくりです。
②ヒトデ、ウニ、魚類など。カサゴは釣り人か、漁船が、サイズが小さいため
捨てたのでしょうか。ウニの仲間は、バフンウニなどの丸くころころした殻、
オカメブンブクといういびつな丸い殻、そしてカシパン類の丸く平たい
クッキーのような形の殻が見つかりました。
③海藻は、午後の磯でもたくさん見られましたが、砂浜で多かったのが、
自分の背よりも長い、アカモクという海藻(中央のバッドの半分以上を
占めている)。
「よく見ると、結構複雑な体なんですョ。」
浜で干からびているかと思いきや、海水で洗い出すと、ヒメハマトビムシ
というヨコエビの仲間がピョンピョン。砂浜にうち上がった海藻や動物の
死骸を食べる、砂浜のお掃除屋さんです。彼らにとって海藻は食料であり、
身を隠す場所でもある大切な存在のようです。
④ガマの穂や、果実の種など。また、海の中に生える数少ない植物のアマモ、
コアマモ。コアマモが見つかるところは、環境が良いとのこと。
また農作物として愛媛では定番、みかん。どこでも見つかります。
この日はスイカの皮やサツマイモもありました。
細長いガマの穂をもむと…手品のようにもこもこと!手触りも気持ちいい
穂わたです。
⑤人工物。漁具から生活用品、飲料など様々です。どうして、海に
こんなものが!と驚くことも多々あります。
他にもいろいろありますが、ご紹介しているときりがありません。
一人で、時には誰かと、テーマを決めてビーチコーミングはいかがでしょう。
予想以上にいろいろなものが見つかり、その海に住む、普段姿は見えない
生き物や、周囲で活動する人の姿が浮かんできます。