ACTIVE RANGER

アクティブ・レンジャー日記 [中国四国地区]

中国四国地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

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2009年2月

3件の記事があります。

2009年02月25日冬から春へ

瀬戸内海国立公園 松山 永田清美

 こんにちは、松山のARです。
愛媛ではこのところ、ぐずついたお天気が続いています。
寒暖、晴雨のお天気を繰り返して、春が近づいてきているのでしょうか。

 さて昨日、とある業務で愛媛県伊方町の佐田岬へ行ってきました。
遊歩道を歩いていると、このところの雨のせいか、ヤブツバキの花が
たくさん落ちてしまっていました。
頭上には、慎ましやかに咲いている花も。

【ヤブツバキ】
 11月ごろから翌年4月ごろに花をつける。


 一方、足下には純白のタンポポが咲いていました。
私、白いタンポポを初めて見た気がするのですが、西日本では
そんなに珍しい種ではないようです。
温かな日差しが恋しいお天気。足下の小さな春に心が和みました。


【シロバナタンポポ】
 関東から四国、九州に分布する多年草。早春から初夏まで咲き続ける。
愛媛県南部など、在来種のタンポポとしては「カンサイタンポポ」などの
黄花が自生せず、シロバナタンポポしか存在しない地域も。
このような地域では、都市部などで最も普通に見られ、黄色の花が咲く
「セイヨウタンポポ(ヨーロッパ原産)」が侵入するまで、
「タンポポの花は白」と思っていた人もいるそう。

(参考図書:『四国の樹木観察図鑑』、『愛媛の人里野草図鑑』 愛媛新聞社)

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2009年02月24日スノーシューで行く!下山観察会

大山隠岐国立公園 米子 米田美里

 14日に下山野営場で大山自然歴史館と自然公園財団鳥取支部が主催する、冬の自然観察会を開催されました。下山野営場は環境省の直轄施設であるため、米子自然環境事務所からも自然保護官とともに観察会に出席してきました。

 この日の参加者は15名。大山自然歴史館に集合したときにはガスが立ちこめ前が見えない状況・・・。自然観察ができるのか心配しつつ下山野営場に移動し、現在は閉鎖されている下山駐車場でスノーシューを装着して出発しました。スノーシューで歩くのは初めてという人が多く、なかには冬に開催される観察会に参加するのは初めてという人も。


◎ガスの立ちこめる下山駐車場を出発!

 当初は下山野営場の木道を使う予定でしたが雪の状態から危険と判断し、木道の周辺で自然観察を行うことに。観察会が始まって20分もするとガスもはれ、辺りが見えるようになりました!ヤマガラなどのカラ類の声を聞きながら、植物の冬芽や用途について自然歴史館の講師の方がユーモアたっぷりに説明し、参加者のみなさんは笑い声を上げながらもしっかり聞き入っていました。
 自然解説の合間に、同行した自然保護官から国立公園におけるマナーについて等の説明も。せっかくなので私も少し自然解説をさせてもらいました。
 残念ながら、雪のコンディションから動物などの足跡は見ることができませんでしたが、普段は藪で入ることのできない場所の植物を観察したりして、あっという間に時間が過ぎていきました。


◎キノコの説明
食べられるんですか?との質問も。

 最後に、環境省と自然公園財団鳥取支部が3月8日に開催する冬の自然観察会についての告知もさせてもらいました。今回の観察会を参考にしつつ、3月に行われる自然観察会をよりよいものにしていきたいです。

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 環境省が主催する観察会の詳細は
3月8日(日)開催予定 大山冬の自然観察会
3月15日(日)開催予定 鏡ヶ成冬の自然観察会
をご参照ください。

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2009年02月09日冬の船上山

大山隠岐国立公園 米子 米田美里

 以前ご紹介した後醍醐天皇と縁のある船上山。
夏の船上山はこれまで何度か行ったことがありましたが、
先日初めて冬の船上山へ現地調査に行ってきました。
今回はそのときの様子をご紹介したいと思います。

 前回船上山に行ったときは登山口前にある駐車スペースに車を止めて登ったのですが、今回は雪によりそこまでたどり着けず、県立船上山少年の家に車を止めて出かけました。
初めのうちは雪もあまり深くなく長靴で進めましたが、20分も進むとズボズボと膝上まで足が雪に埋まるように・・・。スノーシューを装着するとそれまでの長靴と比べすいすいと進むことができ、20分ほどで登山口にたどり着くことができました。
登山口の手前にある船上山展望台までの道には人の足跡がありましたが、さすがに登山道に足跡はありませんでした。

 登山道はところどころ雪がなく、スノーシューを脱いだり履いたりしながら登っていくと1時間半ほどで山頂にたどり着きました。一面真っ白になった山頂広場で一休みし、船上神社まで足を伸ばし初詣に行きました。

◎船上山山頂広場


◎船上神社
積雪で鳥居が低く感じました。

 くだりはスノーシューのネジがとれ、板が外れるアクシデントに見舞われ、片方は長靴、もう片方はスノーシューをつけた状態に・・・。片足が雪にはまって長靴が抜けなくなったりと悪戦苦闘しつつ何とか無事に下りることができました。
スノーシューの便利さと日頃のメンテナンスの大切さを実感した1日でした。


◎下りるではなく、滑る・・・。
急傾斜は滑り台状態でした・・・。

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