報道発表資料
- 報道発表
大山における受益者負担の仕組み(入山料等)の検討のための社会実験で収受した協力金の使途について
大山の山岳環境保全と持続可能な利用の充実を目指して、受益者負担による仕組み(入山料等)を検討する目的で、8月から11月にかけて行った社会実験で収受した協力金760,786円の使途についてご報告します。
1.背景
大山隠岐国立公園内の大山は、年間約6万人が登山する西日本を代表する山岳です。これまで大山では、登山利用に関連する各種施設(登山道・木道、避難小屋、トイレ等)の維持管理・補修や、トイレ不足への対応として携帯トイレの運用、植生保護・外来植物除去等の取組を、地元の団体やボランティアの協力を得ながら、主に公費により行ってきました。しかしながら、公費に大きく依存する形では、これらの取組の継続や新たな取組を行うことが難しくなってきています。
こうした背景の下、大山の山岳環境保全と持続可能な利用の充実を目指して、受益者負担の仕組みを検討するとともに、そのような仕組みの導入がもたらし得る影響について分析することを目的として、環境省、鳥取県及び大山町は、令和元年8月24日から11月4日までの休祝日(一部の日を除く)に、登山者に対して任意の協力金を募る社会実験を実施しました。
このたび、社会実験において収受した協力金を関係機関・団体に寄付し終えましたので、協力金の収支についてご報告します。
2. 社会実験で収受した協力金の収支について
(1)収入
社会実験で収受した協力金は総額760,786円となりました。募金者の使途に関する希望の有無及び使途別の金額の内訳は、以下のとおりです。
・使途に関する希望あり:216,573円(内訳:山頂トイレの維持管理178,910円、携帯トイレの運用5,707
円、登山道・木道の補修17,350円、植生保護14,606円)
・使途に関する希望なし(関係者の判断に委ねる):400,871円
・使途に関する希望が不明(該当する設問に無回答等):143,342円
(2)支出
収受した協力金は、募金者の使途に関する希望に添うよう考慮して、以下の内訳により、鳥取県、大山町及び大山の頂上を保護する会に寄付しました。
・山頂トイレの維持管理(山頂トイレ清掃、浄化槽の管理など):321,563円
・携帯トイレの運用(携帯トイレブースの清掃など):150,841円
・登山道・木道の補修(補修用の資材費など):91,184円
・植生保護(植生復元用の資材費・道具費):193,270円
・その他事務費:3,928円
収支の詳細については、こちら(協力金の収支)を御覧ください。
3.問い合わせ先
環境省大山隠岐国立公園管理事務所 辻田・中山
電話:0859-34-9331 ファックス:0859-34-9330
4.関連資料
(1)令和元年度大山入山料徴収社会実験実行委員会ウェブサイト
https://chushikoku.env.go.jp/post_24.html
(2)過去の報道発表資料
2020年2月4日 大山の保全のための受益者負担の仕組み(入山料等)の検討のための社会実験の結果のとりまとめについて
https://chushikoku.env.go.jp/pre_2020/post_111.html
2019年12月23日 大山の保全のための受益者負担の仕組み(入山料等)の検討に向けた社会実験の結果速報について
https://chushikoku.env.go.jp/pre_2019/post_107.html
2019年8月20日 大山の保全のための受益者負担の仕組み(入山料等)の検討に向けた社会実験の実施について
https://chushikoku.env.go.jp/pre_2019/post_95.html
2019年6月21日大山の自然環境保全に関する登山者アンケート結果について